はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は天皇賞春が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 4- 1- 0- 3/ 8 | 50.0% | 62.5% | 122 | 83 |
2番人気 | 4- 0- 1- 3/ 8 | 50.0% | 62.5% | 242 | 111 |
3番人気 | 0- 0- 1- 7/ 8 | 0.0% | 12.5% | 0 | 30 |
4~6人気 | 0- 4- 4- 16/ 24 | 0.0% | 33.3% | 0 | 105 |
7~ 人気 | 0- 3- 2- 77/ 82 | 0.0% | 6.1% | 0 | 49 |
天皇賞春は、堅めの傾向にあります。
このレースが京都で行われた過去8年のデータを見ると、1~2番人気で過去8年8勝。勝ち馬は人気サイドに多い傾向で、波乱があったとしても紐荒れまでという感じになっていました。
このレースに限らず、長距離戦というのは弱い馬が途中で脱落。最後の直線ではスタミナが残っている馬たちによる勝負で、展開などの紛れが少ないのです。
天皇賞春は、強い馬が順当に勝ち負けしてくるレースです。
枠順データ
枠番 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3- 0- 1- 9/13 | 23.1% | 30.8% | 103 | 92 |
2枠 | 1- 1- 0-12/14 | 7.1% | 14.3% | 15 | 107 |
3枠 | 0- 2- 1-12/15 | 0.0% | 20.0% | 0 | 60 |
4枠 | 0- 2- 3-11/16 | 0.0% | 31.3% | 0 | 123 |
5枠 | 0- 1- 0-15/16 | 0.0% | 6.3% | 0 | 20 |
6枠 | 1- 1- 1-13/16 | 6.3% | 18.8% | 37 | 60 |
7枠 | 2- 1- 0-15/18 | 11.1% | 16.7% | 31 | 51 |
8枠 | 1- 0- 2-19/22 | 4.5% | 13.6% | 9 | 29 |
天皇賞春は、内枠有利でしょう。
まず詳細な枠順別データを見ると1枠が単勝回収率100%以上。2枠と4枠も複勝回収率100%以上と、内枠の激走率が高くなっていました。
枠順 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 4- 5- 5- 44/ 58 | 6.9% | 24.1% | 26 | 96 |
5~8枠 | 4- 3- 3- 62/ 72 | 5.6% | 13.9% | 18 | 39 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、内枠が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績となっていました。
先程の人気データで言ったように、このレースは強い馬が順当に勝ち負けする場合が多く、能力さえ高ければ枠順は関係ないことも多いですが、能力的に劣る馬にチャンスがあるとするなら内をロスなく立ち回った時でしょう。
京都開催の天皇賞春は開幕前半。開幕2週目に行われるということで内側の馬場状態が良好であるという側面も大きいです。
人気薄にチャンスがあるなら、まず内枠の馬でしょう。
脚質データ
脚質 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 0- 0- 9/ 10 | 10.0% | 10.0% | 45 | 17 |
先行 | 4- 6- 4- 14/ 28 | 14.3% | 50.0% | 43 | 192 |
中団 | 2- 2- 4- 53/ 61 | 3.3% | 13.1% | 13 | 42 |
後方 | 0- 0- 0- 29/ 29 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
マクリ | 1- 0- 0- 0/ 1 | 100.0% | 100.0% | 460 | 260 |
京都で行われる天皇賞春は、速い末脚が必要です。
まず脚質のデータを見ると、どの脚質からも勝ち馬が出ており、これといった傾向は見えてきませんが、これを上がりのデータで見ると、ある程度の傾向が見えてきます。
上り | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 3- 2- 1- 2/ 8 | 37.5% | 75.0% | 153 | 145 |
3F 2位 | 1- 3- 1- 6/ 11 | 9.1% | 45.5% | 25 | 197 |
3F 3位 | 1- 0- 1- 4/ 6 | 16.7% | 33.3% | 46 | 128 |
3F ~5位 | 2- 2- 3- 10/ 17 | 11.8% | 41.2% | 40 | 97 |
3F 6位~ | 1- 1- 2- 80/ 84 | 1.2% | 4.8% | 5 | 31 |
上がり3位以内をマークした馬は軒並み複勝回収率100%以上。それに対して上がり6位以下は勝率1.2%、複勝率4.8%まで数字が下がっていました。
天皇賞春はどの位置からでも、速い末脚さえ使えば十分好勝負になります。
また速い上がりとは言っても、阪神で行われていた時とは速い末脚の種類が違うことは注意が必要です。
阪神開催の時も上がり最速の繰り出した馬が2年連続で勝利していたのですが、どちらも上がり36秒台。長距離戦らしいスタミナ的な末脚が要求されたのに対して、京都で行われた過去8年の平均上がり最速タイムは34.7秒。阪神の時とは2秒程度速いものになっていました。
急坂の阪神では、本当の意味でのスタミナ勝負という感じでしたが、京都は平坦コースということもあって、ある程度のスピード。中距離でも通用するような速い末脚が必要になってくるのです。
京都で行われる天皇賞春は生粋のステイヤーというよりは、中距離でも通用するスピードを持った馬に要注目です。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の天皇賞春にピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
前走着順 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 5- 2- 4-16/27 | 18.5% | 40.7% | 73 | 105 |
前走2着 | 2- 1- 0-19/22 | 9.1% | 13.6% | 33 | 21 |
前走3着 | 0- 2- 1-12/15 | 0.0% | 20.0% | 0 | 88 |
前走4着 | 1- 0- 2-10/13 | 7.7% | 23.1% | 15 | 105 |
前走5着~ | 0- 3- 1-49/53 | 0.0% | 7.5% | 0 | 45 |
前走5着以下だった馬は、過去8年で勝っていません。
人気データのところで強い馬が順当に勝ち負けするという話しをしましたが、そんな中で前走5着以下になっている馬では、能力的にどうでしょうか。
ここは前走でも上位争いしているから狙うべきでしょう。
キャリアデータ
過去8年の勝ち馬は、ここまでに2500m以上の重賞を勝ったことがある馬でした。
ここまで強い馬が順当に勝ち負けという話しを散々してきましたが、具体的に強い馬というのは2500m以上。長距離の重賞を勝ったことがある馬でしょう。
ここはそんなに難しく考えず、長距離重賞を勝ったことのある実績馬を信頼するべきです。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはサンライズアース、ビザンチンドリーム、へデントール、マイネルエンペラーの4頭です。
この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは種牡馬のデータではないかと思います。
種牡馬データ
種牡馬 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
サンデー系 | 7- 7- 8- 67/ 89 | 7.9% | 24.7% | 29 | 90 |
非サンデー | 1- 1- 0- 39/ 41 | 2.4% | 4.9% | 6 | 9 |
京都で行われた天皇賞春は、父サンデー系の馬が圧倒的です。
脚質データのところで、京都で行われる天皇賞春は生粋のステイヤーというより、中距離でも通用するスピードを持った馬。タイム的に速い上がりを使える馬が良いという話しをしましたが、高速上がりといえばサンデー系の出番です。
そもそもサンデーサイレンスというのは、他には速い末脚が使えるということで大流行した血統で、サンデー系特有の高速上がりが京都の天皇賞春では活きてくるというわけです。
ここは、父サンデー系の馬たちが狙い目になってきます。
まとめ
というわけで今年の天皇賞春にピッタリの馬は、マイネルエンペラーではないかと思います。
この馬は前走で重賞勝利。道悪だったとはいえ天皇賞春で有力とされていたアーバンシックを抑えての勝利でした。日経新春杯でも厳しいペースを前受けしての好走。その前は33秒台の末脚を使って勝利で、近走は道悪ハイペース高速上がりと問われた適性が全く違うレースを3連続好走と、ここに来て非常に力をつけている印象です。
今の充実度で、今年のメンバーなら十分チャンスはあるだろうと見ています。