【七夕賞2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は七夕賞が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

▼当ブログ実績▼

人気データ

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 2- 1- 1- 6/ 10 20.0% 30.0% 40.0% 74 64
2番人気 2- 1- 1- 6/ 10 20.0% 30.0% 40.0% 104 88
3番人気 3- 0- 0- 7/ 10 30.0% 30.0% 30.0% 215 80
4~6人気 2- 3- 1- 24/ 30 6.7% 16.7% 20.0% 94 61
7~ 人気 1- 5- 7- 79/ 92 1.1% 6.5% 14.1% 109 150

七夕賞は、波乱の傾向にあるレースです。

1~3番人気が大差ない勝率、複勝率となっており1番人気が低調な分、相対的に2番人気や3番人気が回収率を上げていました。4~6番人気の中穴、7番人気以下の大穴の激走も数多くあるレースで、過去10年では7番人気以下を全部買うだけで儲かっていたほどです。

やはりこのレースも夏競馬の例外ではなくハンデ戦であること、紛れる余地のある小回りコースで行われることが相まって、すんなり能力通りとはいかないというわけでしょう。

七夕賞はハンデ戦。夏競馬らしく波乱の傾向にあります。

枠順データ

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 1- 1- 1-15/18 5.6% 11.1% 16.7% 66 101
2枠 3- 2- 0-13/18 16.7% 27.8% 27.8% 96 88
3枠 0- 1- 1-16/18 0.0% 5.6% 11.1% 0 37
4枠 2- 0- 2-14/18 11.1% 11.1% 22.2% 592 315
5枠 0- 2- 1-17/20 0.0% 10.0% 15.0% 0 79
6枠 3- 1- 4-12/20 15.0% 20.0% 40.0% 80 252
7枠 0- 1- 0-19/20 0.0% 5.0% 5.0% 0 19
8枠 1- 2- 1-16/20 5.0% 15.0% 20.0% 81 59

七夕賞は、やや内枠有利です。

詳細な枠順別データを見ると、そこまで大きな傾向があるようには見えず、2枠がいいな。6枠の複勝率が高いなくらいのことしか分かりませんが、これを1~4枠。5~8枠のざっくりした枠順データで見ると傾向は見えてきます。

枠順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 6- 4- 4- 58/ 72 8.3% 13.9% 19.4% 188 135
5~8枠 4- 6- 6- 64/ 80 5.0% 12.5% 20.0% 40 102

1~4枠、5~8枠という括りで見ると1~4枠の内枠が単勝、複勝率ともに回収率100%を超えており、複勝率以外は外枠よりも上の成績となっていました。七夕賞は内枠有利の傾向と見ていいでしょう。

七夕賞は夏の福島開催2週目。まだまだ良好な馬場状態で行われることが殆どです。ただでさえ小回りで内枠有利になりやすいのに、内側の馬場が良いとなれば内枠有利になるのは必然といっていいでしょう。

このレースは内枠を引けた馬に要注目です。

脚質データ

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 1- 1- 0- 8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 120 82
先行 7- 3- 4- 22/ 36 19.4% 27.8% 38.9% 133 290
中団 2- 6- 5- 46/ 59 3.4% 13.6% 22.0% 183 95
後方 0- 0- 1- 45/ 46 0.0% 0.0% 2.2% 0 21
マクリ 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

七夕賞は、前有利になりやすいです。

逃げ先行で過去10年8勝。中団後方マクリで過去10年2勝。逃げ先行の回収率の高さも目に付き、このレースは明らかに前有利の傾向が出ています。

これの枠順データと同じような理由で、小回りコースで開幕前半の馬場となれば中々前が止まりません。内を通った馬が有利になりやすいため、比較的内側にポジションを取りやすい逃げ先行馬の方がいいという側面もあるでしょう。

何にしても先程の枠順データと合わせて、七夕賞は内前有利というのは覚えておいた方がいいかもしれません。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、七夕賞は、

・波乱の余地があるレース
・開幕前半の馬場で内枠有利
・逃げ先行馬が中々止まらない

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の七夕賞にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着差データ

前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
前走2.1秒以上の負け 0- 0- 1-13/14 0.0% 0.0% 7.1% 0 48

前走2.1秒負けた馬は過去10年で連対していません。

七夕賞は波乱の余地があって、あまり能力通りには決まらないという話しはしましたが、それでも前走で2.1秒以上負けているような馬では流石にどうでしょうか。七夕賞は1.0秒ぐらいの負けなら巻き返してくることも多々ありますが、2.1秒以上の箸にも棒にもかからない大敗をしているような馬では、ハンデをもらっても能力的に厳しいでしょう。

前走4角位置データ

前走4角 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
2/3頭以内 8- 9- 8- 89/114 7.0% 14.9% 21.9% 133 105
2/3頭外 2- 0- 2- 33/ 37 5.4% 5.4% 10.8% 42 142

前走4コーナーで3分の2頭以内だった馬が、3分の2頭以下だった馬に比べて好走率が倍増しています。

脚質データのところで七夕賞は中々前が止まらないという話しをしましたが、それなら前走でも4コーナーである程度の位置。前から3分の2頭以内ぐらいのポジションを取っていた馬が当然有利です。今回も4コーナーで前にいる可能性が高いですからね。

前走4コーナーで3分の2頭以下。15頭立てなら10番手以下、18頭立てなら12番手以下になるような、追い込み一気の脚質ではどうでしょうか。

種牡馬データ

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
サンデー系 6- 6- 2- 60/ 74 8.1% 16.2% 18.9% 55 67
非サンデー 4- 4- 8- 62/ 78 5.1% 10.3% 20.5% 162 165

非サンデー系がサンデー系と比べて激走率が高くなっています。

お父さんがサンデー系だった馬と、サンデー系ではなかった馬を比べると勝率や連対率こそサンデー系の方が上ですが、複勝率では逆転しており、回収率に至ってはサンデー系ではなかった馬が圧倒的です。データを見れば非サンデー系の激走が多いというのは一目瞭然です。

これまで何度も言っているように、七夕賞は前有利になりやすく前に行ってどれだけ粘り込めるかを競うようなレースになることも珍しくありません。サンデー系の末脚というよりは非サンデー系の持続力、スタミナなどが要求されるレースになるのです。

ここはお父さんがサンデー系ではない、反主流的な馬に要注目です。

前走馬体重データ

前走馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
460キロ未満 1- 0- 2- 20/ 23 4.3% 4.3% 13.0% 52 83
460キロ以上 9- 10- 8-102/129 7.0% 14.7% 20.9% 121 124

前走馬体重460キロ未満の小柄な馬が苦戦しており、逆に前走馬体重460キロ以上。ある程度の馬格のある馬が好走傾向にあります。

前走馬体重460キロ以上の馬が、前走馬体重460キロ未満の馬に比べて、勝率から複勝回収率まですべてにおいて上の成績となっていました。七夕賞がある程度の馬格が必要だというのが分かります。

これまで先程と同じような理屈で、このレースは前が残りやすいため小柄な馬の素軽さというより、大きな馬がパワーを活かして粘り込むという形になりやすいのです。

ここは前に行って粘り強い馬。先行力のある大型馬が狙い目となります。

ここまで4つのデータをクリアして残っているのはエヒト、ククナ、グランオフィシエ、ショウナンマグマ、スタッドリーのの5頭です。

この5頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走距離のデータだと思います。

前走距離データ

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
同距離 3- 6- 4- 50/ 63 4.8% 14.3% 20.6% 37 125
今回延長 5- 1- 4- 42/ 52 9.6% 11.5% 19.2% 240 139
今回短縮 2- 3- 2- 30/ 37 5.4% 13.5% 18.9% 52 75

距離延長の馬が激走傾向にあり、距離短縮の馬はやや苦戦傾向にあります。

距離延長になる馬が同距離だった馬、距離短縮になる馬に比べて2倍程度の勝率となっており、回収率を見ると明らかな差が出ていました。このレースは距離延長の馬が激走して穴を開けることが多いのです。

今回距離延長というのは、前走1800mや1600mなどを使っていた馬になりますが、こういう馬が2000mに出てくれば追走スピードの違いから、前走より楽に前に行けるはずで、結果的に良いポジションが取れるのです。そしてこのレースは何度も言っているように前有利のレースです。

1800mと2000mの違いはありますが、先日行われたラジオNIKKEI賞もスタミナ的な不安は囁かれていましたが、蓋を開けてみれば前走マイルから距離延長してきた馬が楽々と前に取り付き、そのまま粘り込んでのワンツーという決着でした。

距離延長の馬はスタミナ的な不安よりも、良いポジションが取りやすくなるというメリットが上回るのです。

七夕賞でも、今回距離延長の馬に要注目でしょう。

前走2.0秒差以内、前走先頭から3分の2頭以内、お父さんが非サンデー系、前走馬体重460キロ以上、そして今回距離延長という5つのデータを同時にクリアした時。勝率20.0%、複勝率40.0%。回収率は100%を大きく超えていました。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはショウナンマグマしかいません。

まとめ

というわけで、今年の七夕賞にピッタリの馬は、ショウナンマグマではないかと思います。

この馬は近走こそ大きな着順が続いていますが、この馬の近走を精査すると直線の長いコースだった前走、前々走が大敗。その前の中山記念は着順こそ7着でした0.3秒差と善戦。そして直線の長い東京新聞杯で大敗し、その前のディセンバーステークス。直線の短い中山で勝利という感じでした。その前のレースを振り返っても直線の長いコースで大敗し、直線の短いコースでは善戦というのを繰り返していました。この馬は直線の短い小回り向きなのは間違いありません。近走は東京や新潟など直線の長いコースで大敗していますが、この馬にとってベストとなる小回りコースになるココが絶好の狙い目となるでしょう。