はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はスプリンターズステークスが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 4- 0- 2- 4/ 10 | 40.0% | 60.0% | 126 | 87 |
2番人気 | 1- 2- 0- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 29 | 58 |
3番人気 | 3- 2- 0- 5/ 10 | 30.0% | 50.0% | 194 | 112 |
4~6人気 | 0- 3- 2- 25/ 30 | 0.0% | 16.7% | 0 | 61 |
7~ 人気 | 2- 3- 6- 88/ 99 | 2.0% | 11.1% | 49 | 73 |
スプリンターズステークスは、割と堅めの傾向です。
1番人気が勝率40%、複勝率60%。3番人気も回収率100%を超えるほど好走が多くなっていました。7番人気以下の勝利も複数ありますが、人気上位の馬もシッカリ好走していました。
ここはスプリンターたちにとっての大一番ということもあり、殆どの馬が目一杯の仕上げを施してきます。その結果、実力的に劣る馬が多い人気薄が付け入る隙は中々ありません。
1~3人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
G1 | 185- 134- 100- 397/ 816 | 22.7% | 51.3% | 86 | 86 |
G2~G3 | 741- 570- 448-1859/3618 | 20.5% | 48.6% | 82 | 82 |
これはこのレースに限った話しではなく、G1はどの馬もキッチリ仕上げてくるせいか、全体的に堅い傾向にありました。
G1は比較的能力通りに決まりやすいため、あれこれ深く考える必要はないだろうと見ています。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2- 2- 4-12/20 | 10.0% | 40.0% | 123 | 187 |
2枠 | 1- 2- 1-16/20 | 5.0% | 20.0% | 26 | 86 |
3枠 | 1- 0- 4-15/20 | 5.0% | 25.0% | 24 | 94 |
4枠 | 3- 2- 0-15/20 | 15.0% | 25.0% | 44 | 55 |
5枠 | 1- 2- 0-16/19 | 5.3% | 15.8% | 11 | 51 |
6枠 | 0- 1- 0-19/20 | 0.0% | 5.0% | 0 | 8 |
7枠 | 2- 0- 0-18/20 | 10.0% | 10.0% | 188 | 55 |
8枠 | 0- 1- 1-18/20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 48 |
スプリンターズステークスは、内枠有利でしょう。
まず詳細な枠順別データをみると1枠が単複ともに回収率100%以上。1~4枠は軒並み複勝率20%以上など、明らかに内枠有利の傾向となっていました。
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 7- 6- 9- 58/ 80 | 8.8% | 27.5% | 54 | 105 |
5~8枠 | 3- 4- 1- 71/ 79 | 3.8% | 10.1% | 50 | 40 |
1~4枠、5~8枠とザックリした枠順別データを見ても、やはり内枠が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績となっています。
小回りの中山かつ1200mというコース体型上、ただでさえ内枠有利なのに、近年になって馬場整備の技術が向上。最終週でも綺麗な馬場状態を保つことができるようになりました。
その結果、とんでもない内枠有利になることもあり、年によっては内を通らないと話しにならないという場合もあります。
基本的に能力通りに決まりやすいレースですが、もし穴馬に一発があるなら、まず内枠の馬になるでしょう。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 2- 1- 7/ 10 | 0.0% | 30.0% | 0 | 82 |
先行 | 4- 4- 2- 26/ 36 | 11.1% | 27.8% | 163 | 135 |
中団 | 5- 4- 3- 48/ 60 | 8.3% | 20.0% | 37 | 63 |
後方 | 1- 0- 4- 48/ 53 | 1.9% | 9.4% | 4 | 40 |
スプリンターズステークスは、前有利の傾向です。
まず脚質別のデータを見ると、先行中団など真ん中辺りの馬が良いなという感じで、これといった傾向は見えてきませんが、これを初角位置のデータで見ると一目瞭然です。
初角位置 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 6- 9- 6- 71/ 92 | 6.5% | 22.8% | 71 | 92 |
1/2頭外 | 4- 1- 4- 58/ 67 | 6.0% | 13.4% | 26 | 46 |
最初のコーナーで半分より前だった馬が馬券圏内の半分以上を占めており、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績となっていました。
1200mという短い距離のせいもあり、やはり半分より前。ある程度の先行力を持っている馬が有利となるでしょう。
ここは極端に前に行く必要はありませんが、真ん中より前にいけるぐらいの先行力はあった方が良さそうです。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のスプリンターズステークスにピッタリかというのを考えていこうと思います。
キャリアデータ
過去10年の勝ち馬は、近3走以内に重賞連対経験がありました。
過去10年の勝ち馬と近3走以内における重賞実績を見ると、ルガルやジャンダルムなど人気薄で勝った馬も含めて、近3走以内に重賞連対経験があるという共通点がありました。
人気データのところで「比較的能力通りに決まりやすい」という話しはしましたが、それに伴って近走でも重賞連対できるほどの能力、勢いを持った馬が当然有利になります。
人気薄から勝ったルガルやジャンダルムも決して弱い馬が勝ったというわけではなく、どちらかといえばその能力を過小評価されていたという側面が大きいでしょう。
ここは近3走以内に重賞連対しているほどの能力、勢いが必要になりそうです。
前走初角位置データ
前走初角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 6- 8- 6- 70/ 90 | 6.7% | 22.2% | 73 | 82 |
1/2頭外 | 4- 2- 4- 51/ 61 | 6.6% | 16.4% | 28 | 70 |
前走半分より後ろの馬だったは苦戦を強いられています。
先程の脚質データで「ある程度の先行力を持った馬が有利」という話しをしましたが、それなら前走でも半分より前だった馬が当然有利になります。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。
ここは前走でも、ある程度の先行力を見せていた馬に要注目です。
血統データ
血統 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
父もしくは母父サンデー系 | 5- 6- 6- 76/ 93 | 5.4% | 18.3% | 42 | 69 |
父、母父ともに非サンデー | 5- 4- 4- 53/ 66 | 7.6% | 19.7% | 67 | 78 |
父、母父ともに非サンデー系の馬が有利でしょう。
日本で一大勢力を築いたサンデーサイレンス系ですが、そもそも日本でココまで活躍することが出来たのは、他にはない速い末脚が使える馬が多かったからです。
しかし先程の前走初角位置のデータや脚質データで言ったように、このレースは良い位置を取っての粘り込み勝負。ハイペースの我慢比べでは、サンデー系の速い末脚は全く必要ありません。むしろスタミナや持続力に長ける非サンデー系の出番というわけです。
ここはサンデーサイレンスの血を持たない、もしくは遠くなっている馬が有利になります。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはウインカーネリアン、サトノレーヴ、ジューンブレア、ママコチャの4頭です。
この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走斤量のデータではないかと思います。
前走斤量データ
前走斤量 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
今回増 | 3- 4- 6- 70/ 83 | 3.6% | 15.7% | 23 | 69 |
増減無し | 3- 4- 2- 35/ 44 | 6.8% | 20.5% | 81 | 65 |
今回減 | 4- 2- 2- 24/ 32 | 12.5% | 25.0% | 89 | 95 |
スプリンターズステークスは、今回斤量減の馬が有利です。
今回斤量が増える馬、今回斤量が減る馬、そして前走と同じ斤量の馬というザックリした斤量別データを見ると、前走から斤量が減れば減るほど好走率が上がる傾向にありました。
このレースの前哨戦として夏の間からスプリント重賞が続いてきましたが、夏のスプリント重賞はハンデ戦なども多く、前走で様々な斤量を背負っていた馬が集まる形になります。
それなら前走で重い斤量が背負った馬が、定量戦となるココで斤量が減る形が当然良いというわけです。
前走軽い斤量で勝った馬が、そのままココでも人気するケースもありますが、狙い目となるのは重い斤量でも好走した馬。重い斤量で思わぬ凡走していた馬になるでしょう。
まとめ
というわけで今年のスプリンターズステークスにピッタリの馬は、サトノレーヴではないかと思います。
この馬の近走は国内外を問わずにG1で安定して上位争い。実績的に今のスプリント路線ではトップと言って間違いないでしょう。
昨年のこのレースこそ駄目でしたが、昨年は当日の馬体重552キロ。高松宮記念の時が馬体重530キロだったことを考えると、調整失敗だった可能性が非常に高いです。まともな状態でさえ出てくれば、ここでも上位争いだろうと見ています。