はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はしらさぎステークスが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
| 人気 | 米子S(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| １番人気 | 4- 3- 0- 2/ 9 | 44.4% | 77.8% | 162 | 116 |
| ２番人気 | 2- 1- 0- 6/ 9 | 22.2% | 33.3% | 100 | 64 |
| ３番人気 | 0- 0- 1- 8/ 9 | 0.0% | 11.1% | 0 | 17 |
| 4～6人気 | 1- 3- 4- 19/ 27 | 3.7% | 29.6% | 32 | 74 |
| 7～ 人気 | 2- 2- 4- 52/ 60 | 3.3% | 13.3% | 207 | 112 |
しらさぎステークスは、波乱の傾向にあります。
このレースの前身である米子ステークスが阪神で行われた時の人気別データを見ると、1～2番人気も悪くない成績ですが、その一方で7番人気以下が単勝複勝ともに回収率100％を超えるなど、人気薄の激走率が高いことが分かります。
このレースが荒れやすい原因は、この後でジックリ話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
脚質データ
| 脚質 | 米子S(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1- 1- 0- 7/ 9 | 11.1% | 22.2% | 347 | 75 |
| 先行 | 5- 4- 4- 17/ 30 | 16.7% | 43.3% | 69 | 135 |
| 中団 | 1- 3- 1- 32/ 37 | 2.7% | 13.5% | 23 | 31 |
| 後方 | 2- 1- 4- 31/ 38 | 5.3% | 18.4% | 252 | 121 |
しらさぎステークスは、前有利になりやすいです。
逃げ先行で過去9年6勝。中団後方で過去9年3勝。勝率や複勝率なども概ね前に行ける脚質が高くなっていました。
このレースの前身である米子ステークスが良馬場だった場合の、平均勝ちタイムを確認してみると、G1であるマイルチャンピオンシップより速いものになっており、このクラスとしては非常に速いタイムでの決着が多いばかりです。
このクラスでココまで速いスピードが問われると、後ろから差してくるのは難しく、必然的に前残りが多いというわけでしょう。
この極端なスピード勝負こそ、しらさぎステークスの荒れる最大の原因だろうと見ています。
枠順データ
| 枠番 | 米子S(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| １枠 | 2- 0- 0-10/12 | 16.7% | 16.7% | 102 | 28 |
| ２枠 | 0- 2- 1- 9/12 | 0.0% | 25.0% | 0 | 80 |
| ３枠 | 0- 2- 0-10/12 | 0.0% | 16.7% | 0 | 28 |
| ４枠 | 1- 2- 1- 9/13 | 7.7% | 30.8% | 22 | 108 |
| ５枠 | 1- 1- 1-11/14 | 7.1% | 21.4% | 30 | 52 |
| ６枠 | 1- 1- 2-11/15 | 6.7% | 26.7% | 208 | 116 |
| ７枠 | 4- 0- 2-11/17 | 23.5% | 35.3% | 624 | 238 |
| ８枠 | 0- 1- 2-16/19 | 0.0% | 15.8% | 0 | 49 |
しらさぎステークスは、内を通った馬が有利になりやすいです。
まず詳細な枠順別データを見ると、1枠が単勝回収率100％以上。4枠も複勝率30.8％など内枠も悪くない成績を残していますが、その一方で6～7枠も回収率100％以上など、外枠も素晴らしい成績になっていました。
枠順別データだけでは、これといった傾向は見えてきませんが、外枠の好走馬を詳しく確認すると傾向は見えてきます。
| 5～8枠 | 米子S(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1- 0- 0- 2/ 3 | 33.3% | 33.3% | 1043 | 150 |
| 先行 | 4- 1- 4- 9/18 | 22.2% | 50.0% | 95 | 170 |
| 中団 | 0- 1- 1-19/21 | 0.0% | 9.5% | 0 | 31 |
| 後方 | 1- 1- 2-19/23 | 4.3% | 17.4% | 404 | 143 |
5～8枠から激走した馬は殆どが逃げ先行馬で、あまり外を回ることなく、最低限のロスで済んでいた馬ばかりだったのです。
先程の脚質データで「時計の速い勝負のため前残りが多い」という話しをしましたが、極端なスピード勝負では外を回ると、物理的に間に合わないというケースが多いのです。
このレースは内枠もしくは前に行くなど、内を通った馬が有利になる可能性が高いでしょう。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のしらさぎステークスにピッタリかというのを考えていこうと思います。
キャリアデータ
| 芝1600(近5走内) | 米子S(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 持ち時計～3位 | 4- 3- 1- 20/ 28 | 14.3% | 28.6% | 374 | 131 |
| 持ち時計4位～ | 5- 6- 8- 67/ 86 | 5.8% | 22.1% | 60 | 79 |
しらさぎステークスは持ち時計のある馬が有利でしょう。
これまで「このレースは速い時計の決着でスピードが問われやすい」という話しをしましたが、それに伴って有利になるのは、単純に速いタイムで走ったことのある馬でしょう。
持ちタイム上位3頭だった馬は勝率14.3％、複勝率28.6％。回収率100％を大きく超えていました。
今回のメンバーで持ち時計3位以内はダディーズビビッド、ニホンピロキーフ、シヴァースの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは間隔のデータではないかと思います。
間隔データ
| 間隔 | 米子S(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| ～中1週 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 中2～3週 | 2- 3- 2-24/31 | 6.5% | 22.6% | 44 | 103 |
| 中4～8週 | 4- 2- 5-36/47 | 8.5% | 23.4% | 33 | 54 |
| 中9週～ | 3- 4- 2-23/32 | 9.4% | 28.1% | 397 | 148 |
しらさぎステークスは、間隔の空いている馬が有利です。
過去9年のザックリした間隔別データを見ると、間隔が空いていればいるほど好走率は高まる傾向にあり、中9週以上では回収率100％を大きく超えていました。
このレースは間隔が空いていればいるほど有利と見ていいでしょう。
このレースはサマーマイルシリーズ初戦として行われますが、その開催時期から、とりあえず夏休み前に使っておくという感じの馬も割と多く出走してきます。
そして、そういった馬たちがイマイチな結果になりやすいのも、このレースが荒れやすい大きな原因かもしれません。
しらさぎステークスはサマーマイルシリーズに照準を絞ってきたような、間隔を空けてきた馬に要注目です。
まとめ
というわけで今年のしらさぎステークスにピッタリの馬は、シヴァースではないかと思います。
この馬は3勝クラスを勝ったばかりですが、前走は92.3秒という優秀な勝ちタイムでした。父モーリス母ヴィブロスという如何にも晩成という感じの血統構成で、サマーマイルシリーズを目標にしてきたであろうローテーションにも好感が持てます。
