皆さんこんにちは。アギョウです。
◎ヒシイグアス
・直近3走の中で最も良い仕上がり
・2000mより短い距離もいける馬◎
・堀厩舎は輸送なし+休み明けでこそ
ここからは詳細な推奨理由を解説させてもらいます。
推奨理由①「直近3走の中で最も良い仕上がり」
この中間は調教でよく動くダノンベルーガと併せ馬をしましたが、一度も併せ馬で遅れることなく走れていました。最終追い切りもタイムこそ遅いですが、かなり余裕のある手応えで併せ馬たちを待つ余裕があり、軽く追われてからはどこまで伸びていきそうな動きを見せていました。
あまり調子が良くなかったと思われる前走は、併せ馬の最内を通らせてもらう形で、併せ馬に遅れるような有様だっただけに、前走と比べれば状態はかなり良さそうです。勝ってこそいますが2走前の中山記念もそこまで調教で動けておらず、休み明けの感じがあったことを考えると、今回は直近3走の中では最も良い状態に仕上がったと思います。
前哨戦ということを考えれば、万全と言っていい仕上がりでしょう。
推奨理由②「2000mより短い距離もいける馬◎」
近年は直近勝利が2000メートルより短い距離だった馬が好走傾向です。
特徴解説の動画でも同じ話しをしたのですが、札幌記念が札幌で行われた過去9年の勝ち馬を見ると、直近の勝利が2000メートルだった馬が2頭。2000メートルより長かった馬が1頭。そして2000メートルより短い距離だった馬が6頭と、圧倒的に2000メートルより短い距離で勝っていた馬が、ここでも勝ち負けを演じる可能性が高いことが分かります。
これは勝ち馬に限った話しではなく、直近3年で馬券になった馬を見ても2000メートルより短い距離の勝ち馬が半分以上を占めており、2000メートルより長い距離の馬となると去年のウインマリリンしか馬券になれていません。
このデータから分かるのは2000メートルより長い距離でもいける中長距離馬というよりも、マイルから2000メートルぐらいが守備範囲のマイラー気質の馬が良いということです。
このレースはCコース替わり初週、馬場状態が良好な中で行われることが多いせいかスタミナよりもスピード。1600メートルや1800メートルで通用するようなスピードを持っている馬が有利というわけです。
それを踏まえて今年の出走馬を見ると、札幌記念で一番活躍が目立つ直近勝利が2000メートルより短い馬。マイラー気質といえる馬はダノンベルーガ、トップナイフ、ヒシイグアス、イズジョーノキセキの4頭しかいません。
雨予報もありますが、天気予報を見るとそこまで雨の降る量は多くないようです。レースに大きな影響を与えるほどではなさそうで、今年もこの4頭のようなマイラー気質の馬が有利になるのではないかと思います。
推奨理由③「堀厩舎は輸送なし+休み明けでこそ」
堀厩舎 | 着別度数(過去5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
札幌 | 16- 9- 8- 54/ 87 | 18.4% | 28.7% | 37.9% | 82 | 79 |
函館 | 9- 9- 8- 25/ 51 | 17.6% | 35.3% | 51.0% | 169 | 95 |
東京 | 101- 58- 42-230/431 | 23.4% | 36.9% | 46.6% | 89 | 89 |
中山 | 54- 29- 29-180/292 | 18.5% | 28.4% | 38.4% | 95 | 83 |
京都 | 1- 2- 1- 12/ 16 | 6.3% | 18.8% | 25.0% | 13 | 56 |
阪神 | 2- 3- 3- 33/ 41 | 4.9% | 12.2% | 19.5% | 162 | 75 |
堀厩舎は輸送なし、休み明けでこそという厩舎です。
これは有名な話しかもしれませんが、堀厩舎の競馬場別のデータを見ると東京、中山など地元関東でのレース。そして北海道滞在で長距離輸送をしなくて済む函館や札幌で高い好走率を叩き出しています。
逆に京都や阪神など、長距離輸送を強いられる場面では明らかに成績を落とす傾向にありました。
堀厩舎 | 着別度数(過去5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
連闘 | 3- 0- 1- 6/ 10 | 30.0% | 30.0% | 40.0% | 94 | 144 |
2週 | 6- 3- 3- 28/ 40 | 15.0% | 22.5% | 30.0% | 221 | 56 |
3週 | 19- 9- 8- 75/ 111 | 17.1% | 25.2% | 32.4% | 77 | 56 |
4週 | 17- 17- 10- 75/ 119 | 14.3% | 28.6% | 37.0% | 48 | 56 |
5~ 9週 | 42- 37- 20- 170/ 269 | 15.6% | 29.4% | 36.8% | 58 | 73 |
10週~ | 88- 52- 59- 335/ 534 | 16.5% | 26.2% | 37.3% | 97 | 97 |
さらに堀厩舎の間隔別のデータを見ると、少々数字にバラつきはありますが、基本的には間隔が空いての出走となった方が好走率、回収率ともに高い傾向にあります。
堀厩舎 | 着別度数(過去5年の重賞) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
連闘 | 0- 0- 0- 0/ 0 | |||||
2週 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
3週 | 1- 0- 0- 9/ 10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% | 42 | 13 |
4週 | 0- 1- 1- 15/ 17 | 0.0% | 5.9% | 11.8% | 0 | 31 |
5~ 9週 | 5- 5- 1- 44/ 55 | 9.1% | 18.2% | 20.0% | 60 | 62 |
10週~ | 11- 5- 13- 65/ 94 | 11.7% | 17.0% | 30.9% | 57 | 89 |
平場も入れてのデータだと少々分かりにくいところがあるため、堀厩舎の重賞レースに限ったレースを見れば一目瞭然。複勝率は間隔は空けば空くほど高まって傾向にあり、複勝回収率にも同様の傾向が出ています。
堀厩舎は平場だと間隔を詰めても、馬の能力を持ってしてなんとかなってしまう場合が多いですが、紙一重の勝負になりやすい重賞では間隔を空けたリフレッシュの状態が良いことが分かります。
輸送なしの競馬でこそ、間隔を空けた方が良いという傾向が出ているのは、おそらく堀厩舎の調教が大きく関係しているでしょう。
今回の調教映像なんかを見ても、この馬を始めとして堀厩舎の馬は大量の汗をかいているのが分かると思いますが、堀厩舎はギリギリまで馬を追い込むハードな調教をしているのです。だから長距離輸送をこなす余裕がない状態であることが多く、間隔を詰めて使うと連続したハードな調教に耐えきれないという感じでしょう。
輸送なしの競馬でこそ、10週以上の間隔を空けてこそという堀厩舎の特徴を踏まえた上で、ヒシイグアスの戦績を見ると前走の大阪杯は長距離輸送かつ間隔が詰まっての出走で、堀厩舎の苦手パターンが完全に揃ってしまった場面でした。その前の中山記念は地元かつ休み明けの得意パターンで勝利。宝塚記念は長距離輸送でしたが休み明けでプラスマイナスゼロという感じです。
前走の大阪杯を除けばG2では勝ち負け常連。G1でも掲示板常連の普通に強い馬です。堀厩舎の苦手パターンが完全に揃ってしまった前走の負けで、だいぶ人気が落ちそうな印象ですし、ここで積極的に狙っていける1頭と見て、この馬を本命にしたいと思います。
まとめ
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