はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は札幌記念が、どんな特徴があるのかを解説していきます。
それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 0- 5- 3- 2/ 10 | 0.0% | 50.0% | 80.0% |
2番人気 | 5- 0- 1- 4/ 10 | 50.0% | 50.0% | 60.0% |
3番人気 | 1- 0- 0- 9/ 10 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
4番人気 | 1- 1- 3- 5/ 10 | 10.0% | 20.0% | 50.0% |
5番人気 | 2- 0- 0- 8/ 10 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
札幌記念は、堅い傾向にあるレースです。
1番人気は勝ってこそいませんが連対率、複勝率ともに高い水準で、2番人気や4番人気なんかも半分以上の確率で馬券絡みしています。夏競馬でもそんなに荒れるレースではないでしょう。
札幌記念はG2にしてはハイレベルなメンバーが揃うことが多く、G1でも主役を張るような実力馬が出てくることも珍しくありません。その結果、なかなか人気薄の馬が付け入る隙はなく、G1でも人気になる馬たちによるマッチレースということも多々あります。
夏競馬だから~とか変なことを考える必要はなく、素直に近走の実績を信頼していいレースだと思います。
枠順
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 4- 0- 1- 8/13 | 30.8% | 30.8% | 38.5% |
2枠 | 0- 2- 0-12/14 | 0.0% | 14.3% | 14.3% |
3枠 | 0- 3- 3-11/17 | 0.0% | 17.6% | 35.3% |
4枠 | 1- 2- 1-15/19 | 5.3% | 15.8% | 21.1% |
5枠 | 1- 0- 2-17/20 | 5.0% | 5.0% | 15.0% |
6枠 | 1- 1- 2-16/20 | 5.0% | 10.0% | 20.0% |
7枠 | 2- 1- 0-17/20 | 10.0% | 15.0% | 15.0% |
8枠 | 1- 1- 1-17/20 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
札幌記念は、内枠有利でしょう。
1枠がやや抜けた勝率をマークしており、複勝率で見ても1枠、3枠、4枠など、上位の成績は内枠に偏っているのが分かります。
過去10年で内枠の方に強い馬が集まっていたというのも、もちろんあるとは思いますが、やはり距離ロスの観点から内枠が有利になるのでしょう。
新潟など本州の競馬場になると、この時期は台風の影響。雨の影響を受けて内側の馬場がボロボロになることもあるのですが、北海道の札幌は、そんなこともありません。この時期まで内側の馬場状態は良好であることが殆どです。
札幌記念は、できるだけ内枠を狙って方が得策かもしれません。
脚質
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 3- 0- 0- 9/ 12 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
先行 | 1- 3- 5- 28/ 37 | 2.7% | 10.8% | 24.3% |
中団 | 5- 4- 3- 35/ 47 | 10.6% | 19.1% | 25.5% |
後方 | 0- 2- 2- 39/ 43 | 0.0% | 4.7% | 9.3% |
マクリ | 1- 1- 0- 1/ 3 | 33.3% | 66.7% | 66.7% |
札幌記念は、差しも問題なく決まります。
同じ北海道の函館や、夏に多く使われる福島、小倉なんかは小回りで前有利が顕著となることも多いのですが、同じ北海道。小回りでも札幌は差しが決まります。最終コーナーの角度が緩いため、後ろからの馬が勢いをつけたまま、直線に向くことができるのです。
上がり
上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3F 1位 | 3- 7- 3- 1/ 14 | 21.4% | 71.4% | 92.9% |
3F 2位 | 3- 1- 2- 4/ 10 | 30.0% | 40.0% | 60.0% |
3F 3位 | 1- 0- 2- 4/ 7 | 14.3% | 14.3% | 42.9% |
3F ~5位 | 2- 1- 1- 17/ 21 | 9.5% | 14.3% | 19.0% |
3F 6位~ | 1- 1- 2- 85/ 89 | 1.1% | 2.2% | 4.5% |
上がりのデータを見ても、上がり最速をマークした馬が複勝率90%以上をマークし、上がり5位以下となると5%未満になるなど、明確に末脚が重要であることが分かります。
この札幌記念が毎年、豪華なメンバーになりやすいのも、日本で主流的な、最後の直線で速い脚を使えば大丈夫というレースになりやすいからでしょう。他のG1レースにも繋がりやすいレースなのです。
札幌記念は上がり最速を出しそうな馬を探すレースと言っても過言ではありません。
基本データまとめ
簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、関屋記念は、
・札幌記念は堅い決着になりやすい
・馬場が良好なことが多く内枠有利
・速い末脚を使える馬が探すレース
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の札幌記念にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走着順
前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
前走10着~ | 0- 1- 2- 22/ 25 | 0.0% | 4.0% | 12.0% |
前走10着以下の馬は過去10年で勝っていません。
これは単純なことで、前走10着以下になるような馬では能力的に足りないよねということです。クラス関係なく、前走10着以下ではどうでしょうか。
前走人気
前走人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
前走10人~ | 0- 3- 1- 32/ 36 | 0.0% | 8.3% | 11.1% |
また、前走10番人気以下も過去10年で勝っていません。
今の競馬はデータの一般化や、AIの普及によって大体が強い順に人気になっていきます。それにも関わらず前走10番人気以下では、こちらも能力的にどうでしょうか。
前走初角位置
前走初角 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 4- 6- 2- 62/ 74 | 5.4% | 13.5% | 16.2% |
1/2頭外 | 6- 2- 7- 44/ 59 | 10.2% | 13.6% | 25.4% |
前走半分より前で競馬をした馬は、半分より後ろだった馬と比べて、半分以下の勝率となっています。
上がりデータのところで話したように、札幌記念は上がり最速を出す馬を探すレースと言っても過言ではないですから、前走でも末脚勝負。後ろからの競馬をしていた馬が当然有利です。今年はパンサラッサやジャックドールなど強力な逃げ馬が揃った印象もありますし、例年以上に後ろから末脚を伸ばす馬が有利に働くのではないかと思います。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはアンティシペイト、グローリーヴェイズ、ユーバーレーベンの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは性別のデータだと思います。
性別
性別 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
牡・セン | 6- 9- 7- 94/116 | 5.2% | 12.9% | 19.0% |
牝 | 4- 1- 3- 19/ 27 | 14.8% | 18.5% | 29.6% |
札幌記念は、牝馬が有利です。
ここまで札幌記念は夏競馬だから~と変なことを考える必要はないと言ってきましたが、唯一の夏競馬らしい要素が牝馬が有利であるということです。
夏は牝馬というのは昔からある格言ですが、これはデータ的にも立証されている正しい格言です。ここも、できるだけ牝馬を狙っていくべきでしょう。
先程、名前を挙げた3頭のうち、牝馬はユーバーレーベンしかいません。
まとめ
というわけで、今年の札幌記念にピッタリの馬は、ユーバーレーベンではないかと思います。
この馬は京都記念の負けからか、だいぶ存在感が薄れてしまった印象ですが、ドバイシーマクラシックでは大外ぶん回しの競馬で5着。勝ったシャフリヤールやオーソリティなんかは、内ラチをぴったり走っていたのに対して、だいぶロスのある競馬でした。それでも直線で良い末脚を見せると、ここに出走してくるグローリーヴェイズをねじ伏せるような走りは出来ています。まだG1でやれるだけの能力を見せたと思います。
京都記念は慣れない先行競馬が裏目にしてしまった感じだと思いますし、ジャパンカップは直線で進路がなく、泣く泣く内を突く競馬になっていました。秋華賞は体調が整えない中、無理やり出走するなど、日本での競馬は何かしらケチがつく形が続いています。
おそらくソダシやジャックドール、パンサラッサ辺りに注目が集まって、いい感じに人気落ちするでしょうし、ここは絶好の狙い目だと思います。