はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はラジオNIKKEI賞が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 1- 1- 6/ 10 | 20.0% | 40.0% | 68 | 58 |
2番人気 | 2- 0- 1- 7/ 10 | 20.0% | 30.0% | 85 | 63 |
3番人気 | 3- 0- 0- 7/ 10 | 30.0% | 30.0% | 239 | 75 |
4~6人気 | 2- 3- 4- 21/ 30 | 6.7% | 30.0% | 63 | 91 |
7~ 人気 | 1- 6- 4- 71/ 82 | 1.2% | 13.4% | 24 | 70 |
ラジオNIKKEI賞は、小波乱の傾向です。
1~3番人気で過去10年7勝。人気サイドの馬も勝ってこそいますが、複勝率で見ると低調な成績になっていました。
その代わりに数字を上げているのが7番人気以下の人気薄です。7番人気以下は過去10年で11頭も馬券絡みしており、単純に考えて1年に1頭以上は好走している計算になります。
このレースが荒れやすい原因は、この後でジックリ話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3- 2- 2- 8/15 | 20.0% | 46.7% | 213 | 173 |
2枠 | 2- 0- 1-12/15 | 13.3% | 20.0% | 46 | 46 |
3枠 | 2- 1- 1-11/15 | 13.3% | 26.7% | 103 | 107 |
4枠 | 0- 1- 1-15/17 | 0.0% | 11.8% | 0 | 33 |
5枠 | 1- 3- 1-15/20 | 5.0% | 25.0% | 56 | 104 |
6枠 | 0- 2- 0-18/20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 31 |
7枠 | 1- 0- 3-16/20 | 5.0% | 20.0% | 42 | 61 |
8枠 | 1- 1- 1-17/20 | 5.0% | 15.0% | 22 | 55 |
ラジオNIKKEI賞は、内枠有利でしょう。
詳細な枠順別データを見ると、まず目に付くのは1~3枠の勝率です。内枠は軒並み勝率10%以上。複勝率20%以上を記録するなど、数多くの好走馬を出しているのが分かります。
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 7- 4- 5- 46/ 62 | 11.3% | 25.8% | 87 | 88 |
5~8枠 | 3- 6- 5- 66/ 80 | 3.8% | 17.5% | 30 | 62 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、やはり内枠が圧倒的な成績となっており、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残していました。
このレースは開幕週に行われるため、内側の馬場状態が非常に良好である場合が殆どです。ただでさえ小回りで内枠有利になりやすい福島競馬場で開幕週ともなれば、内枠有利になるのも当然といえば当然でしょう。
ここは内枠に引いた馬に要注目と見て間違いありません。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 2- 3- 4/ 10 | 10.0% | 60.0% | 202 | 278 |
先行 | 4- 7- 0- 23/ 34 | 11.8% | 32.4% | 70 | 118 |
中団 | 4- 0- 4- 50/ 58 | 6.9% | 13.8% | 39 | 32 |
後方 | 1- 1- 3- 35/ 40 | 2.5% | 12.5% | 28 | 45 |
ラジオNIKKEI賞は、前有利になりやすいです。
まず脚質別データを見ると逃げ馬というだけで複勝率60%。単勝複勝ともに回収率100%を超えており、先行馬も複勝回収率100%を超えていました。
4角位置 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
~4番手 | 5- 9- 3- 27/ 44 | 11.4% | 38.6% | 100 | 155 |
5番手~ | 5- 1- 7- 85/ 98 | 5.1% | 13.3% | 34 | 37 |
4角位置データで見ても、最終コーナーで4番手以内だった馬が回収率100%以上と、やはり最後のコーナーでは前にいる必要があると見て間違いありません。
これも繰り返しの内容にはなりますが、やはり小回りの開幕週となれば内枠有利。内前有利というわけでしょう。
この極端な位置取り勝負こそ、ラジオNIKKEI賞が荒れやすい最大の原因と言ってもいいかもしれません。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のラジオNIKKEI賞にピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着差データ
前走着差 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
負0.7~ | 0- 4- 5- 38/ 47 | 0.0% | 19.1% | 0 | 90 |
それ以外 | 10- 6- 5- 74/ 95 | 10.5% | 22.1% | 82 | 66 |
前走0.7秒以上負けている馬は、過去10年で勝っていません。
人気データで「ラジオNIKKEI賞は小波乱の傾向」という話しをしましたが、いくら波乱の余地があるとは言っても、前走0.7秒も負けている馬では、能力的にどうでしょうか。
前走着順データ
前走重賞以外 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 6- 4- 4-44/58 | 10.3% | 24.1% | 81 | 71 |
前走2~3着 | 2- 1- 1- 7/11 | 18.2% | 36.4% | 138 | 100 |
前走4~5着 | 1- 0- 0- 9/10 | 10.0% | 10.0% | 78 | 28 |
前走6着~ | 0- 1- 2-12/15 | 0.0% | 20.0% | 0 | 110 |
前走重賞以外で6着以下の馬も、過去10年で勝っていません。
これも先程と同じような話しで、いくら波乱の余地があるとは言っても重賞以外で6着以下。OPEN特別や条件戦で掲示板にも乗らないような馬では、能力的に厳しいでしょう。
キャリア4角位置データ
過去10年の勝ち馬は4角4番手以内から、複数の好走経験があった馬になってました。
脚質データのところで、このレースは「前有利で4角4番手以内にはいる必要がある」という話しをしましたが、それならこれまでのレースでも4角4番手以内の競馬で好走してきた馬が当然有利でしょう。単純に今回も前に行く競馬をする可能性が高いですからね。
これまでも4角4番手以内。早めに仕掛けて粘り込む競馬で複数好走したことのある馬が狙い目になってきます。
キャリアデータ
過去10年の勝ち馬は、直線の短いコースで勝ったことのある馬ばかりになっていました。
これまで「開幕週のため前有利になりやすい」という話しを何度もしてきましたが、それは当然騎手の皆さんも分かっているため、このレースは早めに仕掛けて最後は我慢比べという形になりやすいです。
それならコレまでも早めに仕掛けての我慢比べ。具体的には小回りの厳しいペースの中で粘り込むような競馬で勝ったような馬が当然有利になるでしょう。
ここは前にいける先行力、途中で動いていける機動力はもちろん、小回り特有の最後の直線で我慢する粘り強さが必要になってきます。
ここまで4つのデータをクリアして残っているのはセンツブラッド、バズアップビート、ビーオンザカバーの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは生産者のデータではないかと思います。
生産者データ
生産者 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
ノーザン社台 | 3- 2- 4- 45/ 54 | 5.6% | 16.7% | 35 | 48 |
それ以外 | 7- 8- 6- 67/ 88 | 8.0% | 23.9% | 67 | 89 |
ノーザンファーム、社台ファーム生産馬は苦戦を強いられています。
まず過去10年のザックリした生産者別データを見ると、ノーザンファームと社台ファーム生産馬が、それ以外の馬たちに対して、勝率から複勝回収率まで全てにおいて下の成績になるなど、他の芝中距離ではあまり見られない傾向になっていました。
これまで「開幕週のため位置取り勝負になりやすい」というのは散々話してきましたが、それに伴って社台系生産馬のスピード瞬発力というより、それ以外の馬たちのスタミナ持続力という部分が重要になってくるのでしょう。
基本的に社台系生産馬が強い芝中距離ですが、このレースに限っては非社台系生産馬に要注目です。
まとめ
というわけで今年のラジオNIKKEI賞にピッタリの馬は、センツブラッドではないかと思います。
この馬はデビューしてから安定した先行力を見せている馬で、3走前の京成杯以外は成績的にも安定した走りが出来ています。唯一駄目だった京成杯も空前絶後と言ってもいいハイペースに巻き込まれる形で完全に度外視できる内容です。
前走は直線の長い外回りコースだったこともあり、最後の最後で差されてしまいましたが、この舞台なら巻き返す可能性は高いだろうと見ています。