はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は桜花賞が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 1- 4- 1- 4/ 10 | 10.0% | 60.0% | 16 | 77 |
2番人気 | 5- 1- 0- 4/ 10 | 50.0% | 60.0% | 194 | 105 |
3番人気 | 1- 2- 2- 5/ 10 | 10.0% | 50.0% | 50 | 104 |
4~6人気 | 1- 1- 3- 25/ 30 | 3.3% | 16.7% | 34 | 70 |
7~ 人気 | 2- 2- 4-110/118 | 1.7% | 6.8% | 46 | 34 |
桜花賞は、小波乱の傾向です。
過去10年の人気別データを見ると、2番人気が1番人気より良い成績を残していたり、7番人気以下の勝利も複数あるなど、このレースは波乱の余地も十分ありそうです。
こうなっている理由はキャリアが浅く、まだ正確な力関係が分かっていないというのが大きな原因でしょう。
あのアーモンドアイやグランアレグリア、後の3冠馬であるデアリングタクトもこのレースでは2番人気。スターズオンアースに至っては7番人気と、まだその強さが世間にはバレていない状況でした。これらの馬はココを勝って、その強さが世間に浸透したのです。
これまで実績を残している馬はもちろん良いですが、まだ強いのか弱いのか分からない、未知の魅力を秘めた馬にも警戒が必要です。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 3-15/19 | 0.0% | 21.1% | 0 | 84 |
2枠 | 2- 0- 2-15/19 | 10.5% | 21.1% | 27 | 62 |
3枠 | 1- 2- 0-17/20 | 5.0% | 15.0% | 51 | 36 |
4枠 | 2- 1- 0-17/20 | 10.0% | 15.0% | 89 | 57 |
5枠 | 2- 2- 2-14/20 | 10.0% | 30.0% | 225 | 103 |
6枠 | 1- 1- 1-17/20 | 5.0% | 15.0% | 21 | 37 |
7枠 | 2- 0- 2-26/30 | 6.7% | 13.3% | 29 | 27 |
8枠 | 0- 3- 0-27/30 | 0.0% | 10.0% | 0 | 23 |
桜花賞は、近年になって内枠有利になってきました。
まず過去10年の詳細な枠順別データを見ると、どこかが極端に良いという感じはせず、大きな枠順傾向があるようには見えません。
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~2枠 | 2- 1- 5- 30/ 38 | 5.3% | 21.1% | 13 | 73 |
3~5枠 | 5- 5- 2- 48/ 60 | 8.3% | 20.0% | 121 | 65 |
6~8枠 | 3- 4- 3- 70/ 80 | 3.8% | 12.5% | 16 | 28 |
1~2枠、3~5枠、6~8枠というザックリした括りで見ても、勝率なら中枠、複勝率なら内枠という感じになっており、そこまで大きな傾向があるようには見えませんが、これを直近5年に絞ってみると傾向は変わっています。
枠順 | 着別度数(近5年) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~2枠 | 2- 0- 3-15/20 | 10.0% | 25.0% | 26 | 86 |
3~5枠 | 2- 3- 0-25/30 | 6.7% | 16.7% | 62 | 40 |
6~8枠 | 1- 2- 2-35/40 | 2.5% | 12.5% | 10 | 28 |
こちらが過去5年のザックリした枠順別データですが、内に行けば行くほど勝率、複勝率が高まる傾向にあり、先程とは変わって内枠有利の傾向となっていました。
かつての桜花賞は外枠だろうと問題なく好走出来ていましたが、近年のレースを見ると内を通らなければ厳しくなってきており、場合によっては内を通らないと話しにならないということも多くなっています。
このレースに限った話しではなく、近年の阪神芝は全体的に内枠有利の傾向が強くなっており、今年も内枠有利になる可能性は高いでしょう。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 0- 1- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 102 | 99 |
先行 | 3- 4- 2- 30/ 39 | 7.7% | 23.1% | 122 | 59 |
中団 | 3- 4- 6- 68/ 81 | 3.7% | 16.0% | 28 | 50 |
後方 | 3- 2- 1- 42/ 48 | 6.3% | 12.5% | 21 | 32 |
桜花賞は、近年になって前有利になってきました。
まず過去10年のデータで見ると逃げ先行で過去10年4勝。中団後方で過去10年6勝。かつてのこのレースは直線で速い上がりさえ使えば、どの位置からでも問題なく好走出来ていました。
4角位置 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 6- 7- 7- 87/107 | 5.6% | 18.7% | 71 | 49 |
1/2頭外 | 4- 3- 3- 61/ 71 | 5.6% | 14.1% | 20 | 52 |
4角位置のデータで見ても、半分より前だった馬と半分より後ろだった馬でそこまで大きな差はありませんでしたが、これも近年になって傾向が変わってきています。
4角位置 | 着別度数(近5年) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 3- 4- 4-42/53 | 5.7% | 20.8% | 42 | 62 |
1/2頭外 | 2- 1- 1-33/37 | 5.4% | 10.8% | 15 | 20 |
過去5年では半分より前だった馬が、半分より後ろだった馬に対して2倍程度の複勝率を叩き出すなど、過去10年に比べると明らかに前残りが多くなっているのが分かります。
これも先程の枠順データと同じで、このレースに限らず近年の阪神芝は内前有利の傾向が進んでおり、多少ペースが速くとも前にいなければ駄目というケースも珍しくありません。
昔の桜花賞は、どれだけ速い末脚を使えるかというレースでしたが、近年の桜花賞はどれだけ良い位置を確保できるかというレースに変わっています。
今年も良いポジションが取れそうな馬に要注目です。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の桜花賞にピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 4- 3- 4-54/65 | 6.2% | 16.9% | 20 | 32 |
前走2着 | 4- 3- 2-35/44 | 9.1% | 20.5% | 146 | 74 |
前走3着 | 2- 2- 2-17/23 | 8.7% | 26.1% | 59 | 56 |
前走4着~ | 0- 2- 2-42/46 | 0.0% | 8.7% | 0 | 50 |
前走4着以下の馬は、過去10年で勝っていません。
いくら桜花賞が小波乱の余地があるとはいえ、仮にも牝馬クラシックの初戦です。前走馬券圏外になるような馬では能力的にどうでしょうか。
ここは、ある程度の能力と勢いが必要になってきそうです。
キャリアデータ
過去10年の勝ち馬は、重賞連対経験のある馬が殆どでした。
これも先程と同じような話しで、いくら桜花賞が小波乱の傾向とはいえ重賞で連対経験のない馬。ほぼ実績のないような馬では能力的にどうでしょうか。
ここは重賞で連対したことのある馬。ある程度の能力は保証されている馬から買うべきでしょう。
前走初角位置データ
前走初角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 6- 6- 6- 91/109 | 5.5% | 16.5% | 67 | 45 |
1/2頭外 | 4- 4- 4- 57/ 69 | 5.8% | 17.4% | 25 | 57 |
近年になって前走半分より前だった馬の活躍が目立っています。
まず過去10年のデータで見るとそこまで大きな差はなく、むしろ半分より後ろだった馬の方が複勝率は高くなっているぐらいですが、これも直近5年で見ると傾向は変わってきます。
前走初角 | 着別度数(近5年) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 3- 5- 3-44/55 | 5.5% | 20.0% | 35 | 54 |
1/2頭外 | 2- 0- 2-31/35 | 5.7% | 11.4% | 24 | 31 |
こちらが過去5年のデータです。先程とは一転して半分より前で競馬をした馬が、2倍程度の複勝率を叩き出していました。
脚質データのところで近年になって前有利になってきたという話しをしましたが、それに伴って前走でも前で競馬をした馬が当然有利になります。単純に今回も前で競馬をする可能性が高いですからね。
ここは前走でも、ある程度の先行力を見せている馬に要注目です。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはアルマヴェローチェ、エリカエクスプレス、エンブロイダリー、クリノメイ、ビップデイジー、リンクスティップの6頭です。
この6頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは血統のデータではないかと思います。
血統データ
血統 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
父もしくは母父サンデー系 | 5- 10- 7-116/138 | 3.6% | 15.9% | 45 | 55 |
父、母父ともに非サンデー | 5- 0- 3- 32/ 40 | 12.5% | 20.0% | 70 | 35 |
近年の桜花賞では父、母父ともに非サンデー系という馬が勝っています。
まず過去10年では馬券圏内の殆どがサンデーサイレンスの系統の馬で、非サンデー系はわずか8頭しかいないという有様ですが、これも直近5年で見ると大きく傾向が違います。
血統(近5年) | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
父もしくは母父サンデー系 | 0- 5- 5-57/67 | 0.0% | 14.9% | 0 | 46 |
父、母父ともに非サンデー | 5- 0- 0-18/23 | 21.7% | 21.7% | 122 | 41 |
非サンデー系ながら勝った5頭は、全て直近5年以内の勝ち馬で、近年になって非サンデー系の馬が5連勝中です。
最近の桜花賞は如何に良いポジションを確保するかというレースに変わってきたという話しをしましたが、それに伴って来る血統も変化してきたのです。
やはり速い末脚勝負ならサンデー系ですが、良い位置を取っての粘り込み勝負となれば持続力やスタミナなどに長ける非サンデー系の出番になるというわけでしょう。
まとめ
というわけで今年の桜花賞にピッタリの馬は、エリカエクスプレスではないかと思います。
この馬はデビューしてから圧勝が続いており、まだまだ能力的な底を見せていません。前走や前々走は自らハイペースに持ち込んで後続を完封するなど、レース内容としても強いなと感じるものでした。今回も多少のハイペースでも全く問題ないでしょうし、ここでも好勝負になる可能性は高いだろうと見ています。