はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は大阪杯が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 1- 2- 2/ 7 | 28.6% | 42.9% | 71.4% | 84 | 94 |
2番人気 | 2- 1- 1- 3/ 7 | 28.6% | 42.9% | 57.1% | 110 | 87 |
3番人気 | 0- 1- 0- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 14.3% | 0 | 60 |
4~6人気 | 1- 3- 2- 15/ 21 | 4.8% | 19.0% | 28.6% | 58 | 81 |
7~ 人気 | 2- 1- 2- 54/ 59 | 3.4% | 5.1% | 8.5% | 137 | 61 |
大阪杯は、少波乱の傾向にあります。
このレースがG1になった過去7年の人気別データを見ると、1番人気が複勝率71.4%。2番人気も複勝率50%を超えるなど、人気どころの馬たちもシッカリ好走していますが、その一方で7番人気以下も過去7年2勝を上げるなど、人気薄の激走も目立っていました。
大阪杯が行われる阪神2000mは直線の短い小回りコースです。コース体系的に紛れが起こりやすい舞台設定で、すんなり能力通りとはいかないようになっているのでしょう。
ここは立ち回り次第では、穴馬にも十分チャンスがありそうです。
枠順データ
枠番 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 0- 9/10 | 0.0% | 10.0% | 10.0% | 0 | 42 |
2枠 | 0- 0- 1- 9/10 | 0.0% | 0.0% | 10.0% | 0 | 32 |
3枠 | 1- 2- 0- 9/12 | 8.3% | 25.0% | 25.0% | 185 | 86 |
4枠 | 2- 1- 1- 9/13 | 15.4% | 23.1% | 30.8% | 470 | 120 |
5枠 | 2- 0- 2-10/14 | 14.3% | 14.3% | 28.6% | 55 | 117 |
6枠 | 1- 1- 1-11/14 | 7.1% | 14.3% | 21.4% | 87 | 37 |
7枠 | 0- 1- 1-12/14 | 0.0% | 7.1% | 14.3% | 0 | 66 |
8枠 | 1- 1- 1-11/14 | 7.1% | 14.3% | 21.4% | 25 | 42 |
大阪杯は、どちらかと言えば内枠有利でしょう。
まず複勝率を見る感じでは内枠、外枠のどちらかが極端に良いという感じはせず、満遍なく好走馬が出ている印象ですが、回収率で見ると3~5枠に100%以上の回収率が並んでいました。
2019年に9番人気ながら勝ったアルアインが3枠からの勝利。2021年波乱の立役者となったモズベッロが1枠。2022年もポタジェが4枠から大穴を開けるなど、人気薄は内枠から多く出ています。
やはり小回りコースらしく、コーナーをロスなく立ち回ることが大きなアドバンテージになるのでしょう。
もちろん強い馬なら外からねじ伏せるような競馬でも問題ありませんが、能力的に劣る人気薄にワンチャンスがあるなら内からロスなく立ち回った場合です。
脚質データ
脚質 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 2- 0- 1- 4/ 7 | 28.6% | 28.6% | 42.9% | 225 | 74 |
先行 | 3- 4- 1- 13/ 21 | 14.3% | 33.3% | 38.1% | 396 | 154 |
中団 | 1- 3- 4- 37/ 45 | 2.2% | 8.9% | 17.8% | 9 | 66 |
後方 | 0- 0- 0- 24/ 24 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
マクリ | 1- 0- 1- 2/ 4 | 25.0% | 25.0% | 50.0% | 87 | 65 |
大阪杯は、前有利のレースです。
逃げ先行で過去7年5勝。中団やマクリからは勝ち馬が出ていますが、後方からになってしまうと馬券圏内すらありません。このレースは前有利と見て間違いないでしょう。
初角位置 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 6- 4- 4- 39/ 53 | 11.3% | 18.9% | 26.4% | 194 | 82 |
1/2頭外 | 1- 3- 3- 41/ 48 | 2.1% | 8.3% | 14.6% | 7 | 55 |
分かりやすい初角位置のデータで見ても、最初のコーナーで半分より前いった馬が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残していました。
やはり直線が短い小回りコースらしく前に行ける馬。ある程度の位置につけて粘り込むようなタイプの馬を重視するべきでしょう。
基本データまとめ
簡単にココまで話した内容をまとめますと、大阪杯は、
・少波乱の余地があるレース
・人気薄の激走は内枠から
・小回りコースらしく前有利
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の大阪杯にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走初角位置データ
前走初角 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 5- 3- 4-44/56 | 8.9% | 14.3% | 21.4% | 79 | 51 |
1/2頭外 | 1- 4- 3-33/41 | 2.4% | 12.2% | 19.5% | 143 | 96 |
前走半分より前だった馬の好走率が高くなっています。
先程の脚質データで最初のコーナーで半分より前の馬が有利という話しをしましたが、それなら前走でも半分より前だった馬が当然有利です。単純に今回も前に行ける可能性が高いですからね。
2022年のポタジェが前走半分より後ろから好走しているため、回収率は後ろからの馬が高くなっていますが、基本的には前走でもある程度の位置が取れていた馬の方が有利になるでしょう。
生産者データ
生産者 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ノーザンファーム | 5- 3- 4-35/47 | 10.6% | 17.0% | 25.5% | 214 | 110 |
それ以外 | 2- 4- 3-45/54 | 3.7% | 11.1% | 16.7% | 11 | 34 |
大阪杯はノーザンファーム生産馬の活躍が目立っています。
ノーザンファーム生産馬がそれ以外の馬たちに対して、勝率から複勝回収率まで突き放す成績を残しており、非ノーザンながら勝ったのは去年のジャックドールとキタサンブラックのみとなっています。
日本の芝中距離ではどのレースでも強いノーザンファームですが、このレースもその例外ではありません。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはエピファニー、ジオグリフ、ステラヴェローチェ、ハーパー、ローシャムパークの5頭です。
この5頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは種牡馬のデータではないかと思います。
種牡馬データ
種牡馬 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
サンデー系 | 6- 3- 5-46/60 | 10.0% | 15.0% | 23.3% | 171 | 76 |
それ以外 | 1- 4- 2-34/41 | 2.4% | 12.2% | 17.1% | 8 | 60 |
父サンデー系の馬が圧倒的な成績を残しています。
先程の生産者別のデータではノーザンファームが有利という話しをしましたが、それと同じような感じでサンデー系がそれ以外の馬に対して、明らかに上の成績を残していました。
先週行われた高松宮記念では非サンデー、非ノーザンの日本の反主流的な馬がいいと話しましたが、一転してこの大阪杯はサンデー系、ノーザンファームの日本の主流的な馬が有利となっています。
やはり日本の芝中距離はサンデー系、ノーザンファームの天下というわけです。サンデー系、ノーザンファームなど、現代日本における王道といえる馬に要注目です。
前走半分より前、ノーザンファーム生産。そして父サンデー系という3つのデータを同時にクリアした時。勝率23.5%、複勝率41.2%。回収率も100%を超えていました。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはハーパーしかいません。
まとめ
というわけで今年の大阪杯にピッタリの馬は、ハーパーではないかと思います。
この馬はG1だと勝ちきれないレースが続いていますが、いつも相手なりに上位争いを続けています。前走の有馬記念も着順こそ9着ですが、0.7秒差までに留めるなど決して悪いものではありません。
近走は安定した先行力を見せ立ち回りの上手さを活かす競馬をしていますし、いかにも大阪杯が合っていそうなタイプです。ドバイとの兼ね合いで少しメンバー手薄になっているココなら十分チャンスはありそうです。