はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はG1になってからの大阪杯が、どんな特徴があるのかを解説していきます。
それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 0- 2- 2/ 6 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
2番人気 | 1- 1- 1- 3/ 6 | 16.7% | 33.3% | 50.0% |
3番人気 | 0- 1- 0- 5/ 6 | 0.0% | 16.7% | 16.7% |
4番人気 | 1- 1- 2- 2/ 6 | 16.7% | 33.3% | 66.7% |
5番人気 | 0- 0- 0- 6/ 6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
大阪杯は、少波乱の余地があります。
1~5番人気のデータを見るだけでも、4番人気が1番人気と同じ連対率、複勝率率を叩き出すなど、あまり順当に決まっていないことが分かります。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1~3人気 | 3- 2- 3-10/18 | 16.7% | 27.8% | 44.4% | 55 | 77 |
4~6人気 | 1- 3- 2-12/18 | 5.6% | 22.2% | 33.3% | 67 | 95 |
7~9人気 | 2- 1- 1-14/18 | 11.1% | 16.7% | 22.2% | 449 | 172 |
10~人気 | 0- 0- 0-31/31 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
さらに、ざっくりとした人気別のデータを見ても、9番人気ぐらいまでであれば何の問題もなく馬券絡み出来ており、過去6年では7~9番人気を適当に買うだけでも儲かっていたほどです。
大阪杯が行われる阪神2000メートルは直線の短い小回りコースです。コース体系的に紛れが起こりやすい舞台設定で、すんなり能力通りとは中々いかないようになっているのです。
ここは能力、実績が物を言うというより、立ち回り次第で穴馬にも十分チャンスがあるでしょう。
脚質
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 0- 1- 4/ 6 | 16.7% | 16.7% | 33.3% | 203 | 61 |
先行 | 3- 4- 0-11/18 | 16.7% | 38.9% | 38.9% | 462 | 152 |
中団 | 1- 2- 4-32/39 | 2.6% | 7.7% | 17.9% | 10 | 73 |
後方 | 0- 0- 0-18/18 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
マクリ | 1- 0- 1- 2/ 4 | 25.0% | 25.0% | 50.0% | 87 | 65 |
大阪杯は、前有利のレースです。
逃げ先行馬の成績が良いのはもちろんですが、後ろから行く馬にしても途中で捲った馬が最も良い数字を残しており、最終コーナーでは前にいる必要があるのは明らかです。
上がり
上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 1- 2- 1- 5/ 9 | 11.1% | 33.3% | 44.4% | 135 | 244 |
3F 2位 | 1- 0- 2- 1/ 4 | 25.0% | 25.0% | 75.0% | 102 | 185 |
3F 3位 | 0- 1- 1- 6/ 8 | 0.0% | 12.5% | 25.0% | 0 | 37 |
3F ~5位 | 3- 1- 2- 6/12 | 25.0% | 33.3% | 50.0% | 703 | 189 |
3F 6位~ | 1- 2- 0-49/52 | 1.9% | 5.8% | 5.8% | 4 | 13 |
上がりのデータを見ても、上がり最速より上がり2位。上がり最速より上がり4位~5位の方が良い成績を残すなど、大阪杯はそこまで末脚が重要でないことが分かります。
最後の直線が短い小回りコースらしく前に行ける馬。ある程度の位置につけて、そこそこの上がりを使うような総合力がある馬を重視するべきでしょう。
枠順
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 0- 7/ 8 | 0.0% | 12.5% | 12.5% | 0 | 52 |
2枠 | 0- 0- 1- 7/ 8 | 0.0% | 0.0% | 12.5% | 0 | 40 |
3枠 | 1- 2- 0- 7/10 | 10.0% | 30.0% | 30.0% | 222 | 104 |
4枠 | 2- 1- 1- 7/11 | 18.2% | 27.3% | 36.4% | 555 | 142 |
5枠 | 1- 0- 2- 9/12 | 8.3% | 8.3% | 25.0% | 34 | 124 |
6枠 | 1- 0- 1-10/12 | 8.3% | 8.3% | 16.7% | 101 | 30 |
7枠 | 0- 1- 0-11/12 | 0.0% | 8.3% | 8.3% | 0 | 35 |
8枠 | 1- 1- 1- 9/12 | 8.3% | 16.7% | 25.0% | 29 | 49 |
枠順に大きな傾向はないですが、人気薄の激走は内枠からが多いです。
各枠順の成績を見る限り、外枠だから駄目ということはありませんが、2019年9番人気ながら勝ったアルアインが3枠からの勝利で、2021年波乱の立役者となったモズベッロが1枠。去年もポタジェが4枠から大穴を開けるなど、人気薄は内枠から多く出ています。
やはり、直前の短い小回りコースらしくコーナーをロスなく立ち回ることは大きなアドバンテージになります。
もちろん強い馬なら外からねじ伏せるような競馬でも問題ありませんが、能力的に劣る人気薄にワンチャンスがあるなら内からロスなく立ち回った時です。
先程の前有利の傾向と合わせて、大阪杯は内前有利と覚えておくといいかもしれません。
基本データまとめ
簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、大阪杯は、
・少波乱の余地があるレース
・小回りコースらしく前有利
・人気薄の激走は内枠から
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の大阪杯にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走着順
前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 2- 1- 4-15/22 | 9.1% | 13.6% | 31.8% | 71 | 114 |
前走2着 | 2- 1- 2- 8/13 | 15.4% | 23.1% | 38.5% | 50 | 70 |
前走3着 | 0- 0- 0-12/12 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走4着 | 1- 0- 0- 6/ 7 | 14.3% | 14.3% | 14.3% | 838 | 162 |
前走5着 | 1- 2- 0- 6/ 9 | 11.1% | 33.3% | 33.3% | 246 | 104 |
指 前6-28着 | 0- 2- 0-20/22 | 0.0% | 9.1% | 9.1% | 0 | 31 |
前走6着以下の馬は、過去6年で勝っていません。
いくら少波乱の余地があるレースとは言っても、仮にもG1です。前走6着以下、掲示板も確保出来ていないようでは能力的にどうでしょうか。昨年のポタジェも金鯱賞で上がり最速をマークしての4着と、今になって振り返れば前走でも見せ場をある走りはしていました。荒れると言っても最低限の能力は必要です。
前走脚質
前走脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 1- 0- 7/ 8 | 0.0% | 12.5% | 12.5% |
先行 | 5- 2- 2-19/28 | 17.9% | 25.0% | 32.1% |
中団 | 0- 0- 4-26/30 | 0.0% | 0.0% | 13.3% |
後方 | 1- 3- 0-11/15 | 6.7% | 26.7% | 26.7% |
前走中団後方だった馬が、逃げ先行だった馬に比べて苦戦を強いられています。
脚質データのところで、前有利という話しをしましたが、それに伴って、前走でも前に行っていた馬。前走でも逃げ先行の競馬をしていた馬が有利です。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。
ここは、これまで鋭い末脚を見せて勝ってきた馬より、前でしぶとい競馬をしてきた馬を重視するべきです。
ここまでの2つのデータをクリアして残っているのはアラタ、ノースザワールド、ノースブリッジ、ヒンドゥタイムズ、ヴェルトライゼンデの5頭です。
この5頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは種牡馬、生産者のデータだと思います。
種牡馬、生産者
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
サンデー系 | 6- 3- 4-39/52 | 11.5% | 17.3% | 25.0% | 198 | 77 |
非サンデー | 0- 3- 2-28/33 | 0.0% | 9.1% | 15.2% | 0 | 65 |
父サンデー系、ノーザンファームの生産馬など、日本の主流的な馬が好走傾向です。
まず、種牡馬のデータを見ると父サンデー系が過去6年6勝。勝率から回収率まですべてにおいてサンデー系の馬たちが、非サンデー系を圧倒しています。
生産者 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ノーザンファーム | 5- 3- 3-28/39 | 12.8% | 20.5% | 28.2% | 258 | 119 |
非ノーザンファーム | 1- 3- 3-39/46 | 2.2% | 8.7% | 15.2% | 5 | 33 |
さらに生産者のデータを見ても、ノーザンファームの生産馬が、これまた勝率から回収率まで非ノーザンファーム生産馬に突き放す成績を残しています。唯一非ノーザンながら勝ったのは、あのキタサンブラックです。
先週行われた高松宮記念では非サンデー、非ノーザンの日本の反主流的な馬がいいと話しましたが、一転してこの大阪杯はサンデー、ノーザンの日本の主流的な馬が有利と見て間違いありません。
やはり日本の芝中距離はサンデー、ノーザンファームの天下というわけです。
サンデー系、ノーザンファームなど、今の日本における王道といえる馬に要注目です。
前走5着以内、前走逃げ先行、父サンデー系、そしてノーザンファーム生産という4つのデータを同時にクリアした時。勝率44.4%、複勝率66.7%。回収率は単複ともに100%を超えています。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはヴェルトライゼンデしかいません。
まとめ
というわけで、今年の大阪杯にピッタリの馬は、ヴェルトライゼンデではないかと思います。
この馬は復帰してから、ある程度の位置からそこそこの上がりを使うような総合力の高い競馬で、安定した成績を残しています。前走は斤量59キロを物ともせず勝ち切るなど、6歳という年齢で衰えどころか徐々に力をつけている感じさえあります。
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
川田将雅 | 1- 3- 1- 1/ 6 | 16.7% | 66.7% | 83.3% | 203 | 208 |
今回は川田騎手への乗り替わりですが、川田騎手はこのレースを大得意としており、過去6年で6度の騎乗し馬券圏内5回。複勝率83.3%という驚異的な成績を残していました。川田騎手の高い先行意識が、小回りのこのレースに合っているというわけでしょう。
今年も川田騎手が、ヴェルドライゼンデを勝ち負けに導いてくれるのではないかと思います。