はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はオークスが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 6- 2- 0- 2/ 10 | 60.0% | 80.0% | 80.0% | 131 | 106 |
2番人気 | 1- 3- 3- 3/ 10 | 10.0% | 40.0% | 70.0% | 98 | 113 |
3番人気 | 3- 0- 1- 6/ 10 | 30.0% | 30.0% | 40.0% | 222 | 96 |
4~6人気 | 0- 2- 3- 25/ 30 | 0.0% | 6.7% | 16.7% | 0 | 50 |
7~ 人気 | 0- 3- 3-111/117 | 0.0% | 2.6% | 5.1% | 0 | 62 |
オークスは、人気サイドで決まりやすいです。
1番人気が勝率60%、複勝率80%。回収率は単複ともに100%を超えるなど、過去10年では適当に1番人気を買っていれば儲かっていたほど好走が多く、その他を見ても上位人気から順に好走率が高くなっていました。
そもそも未完成な馬が多いこの時期の牝馬たちにとって2400mという距離は長く、長距離戦のような形でスタミナのない馬たちは途中で脱落。最後の直線に入って手応えがあるのは数えるほどしかいないため、展開による紛れなどが起こりにくいというのが大きな原因でしょう。
オークスは2400mですが、実質的な長距離戦となるため、堅い決着が多くなるのです。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
先行 | 1- 5- 1- 29/ 36 | 2.8% | 16.7% | 19.4% | 6 | 107 |
中団 | 7- 3- 8- 63/ 81 | 8.6% | 12.3% | 22.2% | 48 | 80 |
後方 | 2- 2- 1- 45/ 50 | 4.0% | 8.0% | 10.0% | 7 | 31 |
オークスは差し追い込み有利になりやすいです。
まず脚質別のデータを見ると一目瞭然。逃げ馬が過去10年で1頭も馬券になっておらず、中団からの馬が最多勝利。後方からの追い込みでも何の問題もなく勝ちきることが出来ています。前有利になりやすい現代競馬では、他であまり見られない傾向です。
上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 7- 2- 1- 2/ 12 | 58.3% | 75.0% | 83.3% | 200 | 127 |
3F 2位 | 0- 1- 4- 10/ 15 | 0.0% | 6.7% | 33.3% | 0 | 304 |
3F 3位 | 2- 2- 0- 3/ 7 | 28.6% | 57.1% | 57.1% | 174 | 115 |
3F ~5位 | 1- 4- 2- 12/ 19 | 5.3% | 26.3% | 36.8% | 46 | 173 |
3F 6位~ | 0- 1- 3-120/124 | 0.0% | 0.8% | 3.2% | 0 | 14 |
上がりのデータで見ても上がり最速の馬が勝率58.3%、複勝率83.3%という驚異的な数字を叩き出しており、オークスはどの馬が速い末脚を使うかを予想するレースと言っても過言ではありません。
先程言ったように、2400mという距離はこの時期の牝馬たちにとっては長距離戦のようなもので、最後までバテずに走り切るスタミナを持っている馬は数えるほどしかいません。その結果、最後までスタミナを温存していた馬。末脚にかける競馬をした馬が、先行勢がバテたところを漁夫の利のような形で差してくるのです。
オークスは後ろから速い末脚を使えそうな馬に要注目です。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 3- 2-14/20 | 5.0% | 20.0% | 30.0% | 12 | 85 |
2枠 | 2- 0- 0-16/18 | 11.1% | 11.1% | 11.1% | 20 | 13 |
3枠 | 1- 0- 1-17/19 | 5.3% | 5.3% | 10.5% | 7 | 20 |
4枠 | 0- 1- 3-16/20 | 0.0% | 5.0% | 20.0% | 0 | 209 |
5枠 | 3- 2- 0-15/20 | 15.0% | 25.0% | 25.0% | 127 | 106 |
6枠 | 0- 1- 0-19/20 | 0.0% | 5.0% | 5.0% | 0 | 9 |
7枠 | 2- 2- 2-24/30 | 6.7% | 13.3% | 20.0% | 19 | 67 |
8枠 | 1- 1- 2-26/30 | 3.3% | 6.7% | 13.3% | 21 | 38 |
オークスに、あまり大きな枠順傾向はありません。
まず詳細な枠順別データを見ると、外枠からでも問題なく勝ち負け出来ており、複勝率などを見ても、どこかが極端に良いという感じはしません。
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 4- 4- 6- 63/ 77 | 5.2% | 10.4% | 18.2% | 9 | 84 |
5~8枠 | 6- 6- 4- 84/100 | 6.0% | 12.0% | 16.0% | 37 | 54 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、どちらかに偏っている感じはなく、このレースは内枠でも外枠でも関係なく好走していることが分かります。
人気データのところでこのレースは堅い決着が多いという話しをしましたが、内枠だろうと外枠だろうと強い馬は強いというわけでしょう。
ここで枠順云々というのはあまり考えなくてよさそうです。
基本データまとめ
簡単にココまで話した内容をまとめますと、オークスは、
・人気サイドの堅い決着が多い
・後ろから速い末脚を使う馬が有利
・大きな枠順傾向はない
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年のオークスにピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走クラスデータ
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1勝クラス以下 | 0- 0- 1- 15/ 16 | 0.0% | 0.0% | 6.3% | 0 | 176 |
OPEN以上 | 10- 10- 9-132/161 | 6.2% | 12.4% | 18.0% | 28 | 56 |
前走1勝クラス以下を走っていた馬は過去10年で連対していません。
オークスは能力面が重要という話しをしましたが、それに伴って前走1勝クラス以下。この時期まで未勝利戦や1勝クラスなどを走っている馬は能力的にどうでしょうか。
桜花賞やフローラステークス。忘れな草賞などいわゆる王道的なローテーションで使ってきた実績馬を素直に評価するべきでしょう。
前走初角位置データ
前走初角 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 2- 7- 4- 84/ 97 | 2.1% | 9.3% | 13.4% | 4 | 39 |
1/2頭外 | 8- 3- 6- 63/ 80 | 10.0% | 13.8% | 21.3% | 50 | 101 |
前走半分より後ろから競馬をした馬が、半分より前で競馬をしていた馬と比べて勝率から回収率まですべてにおいて上の成績となっています。
脚質データで、オークスは後ろから競馬をする馬の差しが決まりやすいという話しをしましたが、それなら前走でも半分より後ろで競馬をしていた馬が有利になるでしょう。単純に今回も後ろで競馬をする可能性が高いですからね。
ここは前走でも半分より後ろで競馬をした馬に要注目です。
前走上がりデータ
前走上がり | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
上がり3位以内 | 9- 6- 5- 52/ 72 | 12.5% | 20.8% | 27.8% | 59 | 109 |
上がり4位以下 | 1- 4- 5- 95/105 | 1.0% | 4.8% | 9.5% | 2 | 38 |
前走上がり3位以内だった馬が、高い勝率となっています。
前走上がり3位以内、上がり4位以下というザックリした前走上がり別のデータを見ると、前走上がり3位以内だった馬が複勝回収率109%。好走率はもちろんですが回収率としても優秀な数字を残していました。前走で上がり3位以内を脚を使った馬が有利と見て間違いないでしょう。
先程の前走初角位置のデータで半分より後ろで競馬をした馬が良いという話しをしましたが、半分より後ろで競馬をしたとしても速い末脚を使えていなければ何の意味もありません。半分より後ろで競馬をして、大した上がりも使えないとなると、それは単純に弱い馬ということになってしまいます。
オークスでは前走でも後ろから速い末脚を繰り出した馬が狙い目となるでしょう。
前走騎手データ
前走騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
◆同騎手 | 9- 6- 7- 92/114 | 7.9% | 13.2% | 19.3% | 33 | 70 |
◆乗替り | 1- 4- 3- 55/ 63 | 1.6% | 7.9% | 12.7% | 10 | 62 |
今回乗り替わりとなる馬は、継続騎乗馬と比べて微妙な成績になっています。
そもそも未完成な馬が多いこの時期の牝馬たちにとって2400mという距離は長く、実質的な長距離戦のような形になるというのは人気データで話しました。どの馬もスタミナ的にギリギリの中でのレースになるのです。
そのため折り合いなどの面から継続騎乗であるに越したことはなく、馬の癖やどれくらいのスタミナを持っているか前もって知っている騎手に乗ってもらうのが越したことはありません。
そもそもココで乗り替わりになるような馬は、騎手からの評価が低く、あまり強い馬でないというのもあると思いますが、何にしても長距離的な要素が問われるオークスでは継続騎乗が大きな強みになるでしょう。
ここまで4つのデータをクリアして残っているのはスウィープフィート、ミアネーロ、ライトバックの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走馬体重のデータではないかと思います。
前走馬体重データ
オークスは、小柄な馬が好走傾向です。
まず過去10年における勝ち馬の平均馬体重の違いを見てもらいたいのですが、桜花賞の勝ち馬の平均馬体重が471.4キロだったのに対して、オークスは455.0キロ。約15キロも勝ち馬の平均馬体重が軽くなっていました。
桜花賞だけで勝った馬。オークスだけ勝った馬というのを比べても、桜花賞だけ勝った馬は殆どが前走馬体重470キロ以上だったのに対して、オークスだけ勝った馬は小柄な馬が多くなっています。
特に分かりやすいのは同じディープインパクト産駒で桜花賞だけ勝ったグランアレグリア、ハープスター、アユサンと軒並み馬体重470キロ以上の馬たちでしたが、オークスだけ勝ったディープ産駒であるラヴズオンリーユー、シンハライト、ミッキークイーンはすべて馬体重470キロ未満と、同じ血統でも馬体重によって全くタイプが違うのです。
小柄な馬が良い理由としては、いわゆるステイヤー体型と言われる馬たちが多いからでしょう。人間でもマラソンランナーは極限まで身体を絞ったほっそりした人が多いのに対して、短距離ランナーは筋肉ムキムキの人が多いですよね。それと同じことが馬にも言えるというわけです。
ここは極限まで馬体を絞った、小柄でステイヤー気質のあるたちに要注目です。
前走OPEN特別以上、前走半分より後ろ、前走上がり3位以内、継続騎乗。そして前走馬体重469キロ以下という5つのデータを同時にクリアした時。勝率30.4%。回収率も100%を超えていました。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはスウィープフィートしかいません。
まとめ
というわけで今年のオークスにピッタリの馬は、スウィープフィートではないかと思います。
この馬は前走追い込んで4着という感じでしたが、直線での進路取りを見ると決してスムーズなものではなく、最後方から競馬をしたにも関わらず、なかなか追い出せないシーンがありました。ステレンボッシュやライトバックに先着を許しましたが、前走の内容を見るとまだまだ逆転の余地があります。
また血統を見ると母母にスイープトウショウの名前があるのですが、スイープトウショウは桜花賞からオークスに距離が伸びて着順を上げた馬でした。スワーヴリチャード、ディープスカイなど血統表にある他の名前を見ても、東京芝2400で活躍した馬が多いですし、距離が伸びてスムーズな競馬さえ出来ればココでも十分チャンスはありそうです。