皆さんこんにちは。アギョウです!
今回は日本ダービーの追い切り診断となります。
それでは早速イクイノックスから見ていきましょう。
イクイノックス【C】
前走は南W7ハロンから併せ馬をするなど、長い距離で強い負荷をかける調教が出来ていましたが、今回は前走ほど長い距離で追い切りをしていませんし、時計自体も控えめになっています。外厩でやっているとはいえ、調教本数が少ないのも気がかりで、前走と比べると軽めの調教です。叩き2走目でも大きな上積みはないでしょう。
そもそも、この馬は体質的に弱いところがあるということで、皐月賞をぶっつけ本番で挑んだような馬です。一回使って上昇するというタイプではありません。むしろ、今回の軽め調教を見ると、前走の反動があってもおかしくないような感じがします。
もちろん、能力が高ければ好走も十分可能だと思いますが、状態自体はそんなに良くないのではないかと思います。
ダノンベルーガ【S】
1週前に南W77.9秒、終い11.0秒の猛時計をマーク。自己ベストを大幅に更新してきました。1週前に攻めたからと言って、最終追い切りを軽くするわけではなく、最終追い切りも前走以上の負荷をかけています。ダービーという大一番へ向けて、完全にメイチの仕上げです。1週前には、この馬のためだけに栗東から美浦まで川田騎手が乗りに来るような力の入れようです。陣営の並ならぬ勝負気配を感じます。
この馬は右回りの中山よりも左回りの東京の方が間違いなく良いです。前走は右回りで調教をしたのですが、この時は直線に入ってからの手前替えるのが上手くいかず、直線でヨレるようなシーンがありました。それが左回りの調教になった今回は、まったくそういう素振りを見せず、スムーズに走れていました。前々から陣営も言ってましたが、調教の感じを見ても、左回りでこその馬でしょう。コース替わりによる上積みも見込めそうです。
ドウデュース【A】
1週前にCW80秒を切る時計を出しつつ、終いも11.2秒でまとめる、好内容の追い切りを披露していました。最終追い切りはポリトラックで軽く流す程度でしたが、やるまでもなく仕上がっているという感じでしょう。前走と遜色ない状態に仕上がっていると思います。
前走の皐月賞は、後方でじっくり脚を溜める競馬をしましたが、どちらかいうと長く脚を使って持続力を活かしたいタイプだと見ています。というのも、今回の1週前追い切りや前走なんかもそうでしたが、速い全体時計を出しても、終いまで大きく失速することなく走れているのが、この馬の強みです。前走のように後方一気の競馬より、ある程度の位置につけて粘り込みを図った方が高いパフォーマンスを発揮できるのではないかと思います。今回は武豊騎手がどんな競馬をするかが鍵になりそうです。
アスクビクターモア【B】
前走の最終追い切りは南W5ハロンの自己ベストを更新しつつ、終いも11秒台前半でまとめる、まさに絶好の仕上がりという感じでした。その分、ここへ来ての上積みまでは厳しそうです。大きなデキ落ちはないですが、ここは好調キープまででしょう。
アスクワイルドモア【B】
元々、あまり坂路では動かない馬なのですが、その中で今回はいずれの調教でも終い最速でまとめる走りが出来ています。前走勝った勢いそのまま。しっかり好調キープではないかと思います。流石にここに来ての上積みまではないですが、能力自体は問題なく出せそうです。
オニャンコポン【C】
1週前までにシッカリやって、最終追い切りは流す形になりました。この馬が高いパフォーマンスを発揮した百日草特別や京成杯の時は、最終追い切りまでシッカリやる調教だっただけに、これはどうでしょうか。決して悪くはない動きですが、前走以上という感じはしません。
キラーアビリティ【C】
前走は併せ馬に遅れるなど、本来の仕上がりにはなかったですが、今回は併せ馬には遅れることはありませんでしたし、だいぶマシになってきました。ただ、CW80秒を楽々と切っていたホープフルステークスの時と比べると見劣ります。まだ本調子にはないのかなと思います。
ジオグリフ【A】
朝日杯や共同通信杯の時は、終い11秒台後半が精一杯かなという感じでしたが、終い11秒台前半が出るようになった前走で一気にパフォーマンスを上げました。今回も前走同様。終い11秒台前半が出ており、しっかり好調キープでしょう。前走ぐらいの走りはできる好状態です。
ジャスティンパレス【C】
前走は1週前までにやって、最終追い切りは本当に流す程度でしたが、今回は最終追い切りまでシッカリやってきました。前走よりはマシな状態だと思います。ただ、この馬が良かったホープフルステークスの時は、最終追い切りのCWで78.9秒という時計が出ていただけに、その時と比べると物足りません。この馬もホープフルステークスの時の状態には、あと一歩足りないかなという印象です。
セイウンハーデス【C】
これまではCWで時計を出す調教を主体としてきましたが、今回は坂路のみでの調教となりました。さらに、前走以上に坂路での失速している様子も目立ち、動きとしてもそんなに良くないかなと思います。間隔が詰まっているので仕方ないところもありますが、これはどうなのかなという感じです。
デシエルト【B】
折り合いの難しさは相変わらずですが、少し折り合いを欠いても終い10.8秒という時計が出ており、才能の高さを感じます。状態は前走同様といったところで、今回も折り合い次第ではないかと思います。
ビーアストニッシド【C】
この馬が良かった頃は、坂路で速い時計を出しても、大きく失速しない走りが出来ていましたが、今回の1週前追い切りでは0.7秒も失速していました。シンザン記念からコンスタントに使っているだけあり、流石にデキ落ちかなという印象です。ここは馬の能力でどこまでカバーできるかだと思います。
ビースオブエイト【B】
この中間は数多くの併せ馬を行いましたが、いずれも遅れることなく、しっかり走れていました。前走同様。しっかり好調キープだと思います。前走から大きく変わった感じはないですが、今回もシッカリ能力は出せる状態でしょう。
プラダリア【S】
最終追い切りで坂路の自己ベストを更新。この時は終いまで失速することなく走れていました。速い調教時計を出すようになった2走前から高いパフォーマンスを発揮するようになった馬ですから、間隔が詰まっての出走ながら、攻めた調教が出来ているのは、非常に良いかなと思います。今回も前走同様。個人的には前走以上があってもおかしくない仕上がりだと思います。
マテンロウオリオン【A】
今回は距離延長に備えて、終い重点での調教でしたが、折り合いを欠くようなこともなく、終いに良く伸びていました。大きな反動もなく、状態はしっかり好調キープだと思います。距離延長に関しても、折り合いという面からは心配なさそうです。
マテンロウレオ【C】
前走は2週前からCW80秒を切る時計を連発するなど、明らかにメイチの仕上げという感じがありましたが、今回はこの馬としては遅めの時計が並んでいます。前走以上はないかなと思います。個人的にはデキ落ちでもおかしくないように見えました。
ロードレゼル【B】
前走は終い11秒台前半を連発するなど、かなりシッカリ仕上げていた印象がありましたが、今回も悪くはない動きが出来ています。前走以上ということはなさそうですが、前走同様。もしくは絶好調だった前走より、少し下の状態ぐらいではないかと思います。今回も能力自体は問題なく発揮できそうです。
ジャスティンロック【C】
前走も最終追い切りこそ流す形でしたが、1週前に坂路51.7秒の好時計をマークし、日曜にもCWで悪くない動きが出来ていました。それが今回は日曜にCWでやっただけで、最終、1週前はともに坂路で流す形でした。この調教過程を見ると、この馬も前走がメイチだったかなという感じで、ここに来ての上積みまではなさそうです。ここは前走同様ないし、前走より少し下でどこまで勝負になるかだと思います。
まとめ
というわけで、2022年日本ダービーの調教イチオシにダノンベルーガ、調教からの穴馬としてプラダリアの名前を挙げたいと思います。
ダノンベルーガは、どの媒体でも言われてるとは思いますが、1週前の動きが圧巻でした。最終追い切りまでシッカリ攻められており、ここを目標に究極の仕上げと言ってもいいでしょう。誰がどう見ても、調教からは注目の1頭です。
プラダリアは、間隔が詰まっての反動がどうかなと思っていたのですが、そんな心配を他所に、最終追い切りまで攻め抜いてきました。この馬も体調面に不安はなさそうで、仕上がりは良いのではないかと思います。能力さえ足りれば、好走の可能性は十分にあるはずです。