はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は中山金杯が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 4- 1- 2- 3/ 10 | 40.0% | 70.0% | 129 | 104 |
2番人気 | 1- 1- 1- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 43 | 55 |
3番人気 | 2- 0- 0- 8/ 10 | 20.0% | 20.0% | 133 | 48 |
4~6人気 | 3- 4- 3- 20/ 30 | 10.0% | 33.3% | 99 | 85 |
7~ 人気 | 0- 4- 4- 93/101 | 0.0% | 7.9% | 0 | 41 |
中山金杯は、意外と堅い傾向にあります。
過去10年で1番人気が勝率40%、複勝率70%。回収率100%も超えるほど好走率が高いことが分かります。逆に7番人気以下の人気薄は一度も勝ったことがありません。このレースは意外と堅い決着で終わる場合が多くなっていました。
中山金杯がハンデ戦の割に堅いのは、やはりスタミナ勝負になりやすいからです。冬の中山芝はタフな馬場状態になりやすいため、上がりの掛かるスタミナ勝負になりやすいのです。スタミナ勝負になると弱い馬は途中で脱落。展開による紛れが少ないのです。
中山金杯はハンデ戦の割に堅い傾向にあるというのは覚えておいた方がいいかもしれません。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 2- 3-12/18 | 5.6% | 33.3% | 33 | 135 |
2枠 | 2- 3- 1-12/18 | 11.1% | 33.3% | 68 | 73 |
3枠 | 2- 0- 2-15/19 | 10.5% | 21.1% | 27 | 34 |
4枠 | 3- 2- 0-15/20 | 15.0% | 25.0% | 125 | 67 |
5枠 | 1- 1- 0-18/20 | 5.0% | 10.0% | 15 | 16 |
6枠 | 1- 0- 2-16/19 | 5.3% | 15.8% | 44 | 52 |
7枠 | 0- 0- 0-20/20 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
8枠 | 0- 2- 2-23/27 | 0.0% | 14.8% | 0 | 63 |
中山金杯は、内枠有利でしょう。
まず詳細な枠順別データを見ると1~2枠が複勝率33.3%。勝率などを見ても内枠の数字が高くなっています。逆に7枠から外は勝ったことがなく苦戦を強いられていました。
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 8- 7- 6- 54/ 75 | 10.7% | 28.0% | 65 | 76 |
5~8枠 | 2- 3- 4- 77/ 86 | 2.3% | 10.5% | 13 | 35 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、勝率から複勝回収率まで全てにおいて内枠が上の成績となっており、中山金杯は内枠有利と見て間違いありません。
毎年このレースはコース替わり初週に行われます。使い込んで荒れてきていた内側の馬場が隠される形になり、また綺麗な馬場状態となるのです。
今年もBコース替わり初週に行われるため、内枠有利になる可能性は高いです。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 1- 2- 7/ 10 | 0.0% | 30.0% | 0 | 100 |
先行 | 5- 4- 2- 23/ 34 | 14.7% | 32.4% | 75 | 82 |
中団 | 5- 4- 6- 56/ 71 | 7.0% | 21.1% | 48 | 65 |
後方 | 0- 0- 0- 43/ 43 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
マクリ | 0- 1- 0- 2/ 3 | 0.0% | 33.3% | 0 | 113 |
中山金杯は、位置取りが重要となってきます。
脚質別データでは先行中団の好走が多いな程度のことしか分かりませんが、これを初角位置のデータで見れば一目瞭然です。
初角位置 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 9- 7- 6- 59/ 81 | 11.1% | 27.2% | 70 | 78 |
1/2頭外 | 1- 3- 4- 72/ 80 | 1.3% | 10.0% | 3 | 30 |
最初のコーナーで半分より前だった馬が過去10年9勝。半分より後ろになってしまうと勝率1%台。来ても2~3着という場合が多くなっていました。
先程の枠順データで言ったように、このレースはコース替わり初週に行われます。馬場状態が綺麗になると、内側を通れる可能性の高い逃げ先行馬が中々止まらないです。
中山金杯は位置取りが重要なレースと見て間違いありません。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の中山金杯にピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
前走G3以下 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 4- 2- 3-15/24 | 16.7% | 37.5% | 63 | 101 |
前走2着 | 1- 1- 3- 6/11 | 9.1% | 45.5% | 39 | 108 |
前走3着 | 1- 1- 1- 6/ 9 | 11.1% | 33.3% | 176 | 94 |
前走4着~ | 1- 2- 2-67/72 | 1.4% | 6.9% | 10 | 33 |
前走G3以下で4着以下だった馬は苦戦を強いられています。
人気データのところで、中山金杯は意外と堅い決着が多いという話しをしましたが、それに伴って同クラス以下で馬券圏外になっている馬では能力的にどうしょうか。
前走G1やG2なら相手が強かったと言い訳もできますが、同じクラス以下で馬券圏外では微妙と言わざるを得ません。
前走着差データ
前走着差 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走勝利 | 4- 2- 3-15/24 | 16.7% | 37.5% | 63 | 101 |
負0.0~0.6秒 | 6- 5- 5-42/58 | 10.3% | 27.6% | 77 | 72 |
負0.7秒~ | 0- 3- 2- 74/ 79 | 0.0% | 6.3% | 0 | 27 |
前走0.7秒以上負けている馬は過去10年で勝っていません。
前走G3以下で4着以下だった馬が駄目という話しをしましたが、前走3着以内でも勝ち馬と大きく離されたものでは、あまり意味がありません。
また前走G1やG2など上のクラスだったとしても、0.7秒以上負けている馬では能力的にどうでしょうか。
年齢データ
前走条件戦 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
4歳 | 1- 1- 1- 2/ 5 | 20.0% | 60.0% | 90 | 228 |
5歳~ | 1- 0- 1-10/12 | 8.3% | 16.7% | 25 | 58 |
前走条件戦で5歳以上の馬は微妙な感じになっています。
前走条件戦だった馬の年齢別データを見ると一目瞭然。4歳が高い好走率になっているのに対して、5歳以上の馬は水準以下の回収率となっていました。
年が明けて4歳。つまり去年まで3歳だった馬はキャリアの浅い場合が多く、条件戦を走っていても仕方ないところもありますが、去年の段階で古馬だったにも関わらず条件戦をウロウロしているような馬は能力的にどうでしょうか。
前走条件戦組なら4歳。去年まで3歳だったような馬が狙い目となるでしょう。
前走初角位置データ
前走初角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 7- 5- 8- 68/ 88 | 8.0% | 22.7% | 50 | 70 |
1/2頭外 | 3- 5- 2- 63/ 73 | 4.1% | 13.7% | 21 | 35 |
前走半分より前だった馬が、半分より後ろだった馬に比べて、2倍程度の勝率を叩き出しています。
脚質データのところで位置取りが重要という話しをしましたが、それなら前走でも半分より前だった馬が当然有利です。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。
ここは前走でも、ある程度の先行力を見せていた馬からでしょう。
ここまで4つのデータをクリアして残っているのはクリスマスパレード、シンリョクカ、バラジ、ボーンディスウェイ、リカンカブール、ホウオウビスケッツの6頭です。
この6頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは血統のデータではないかと思います。
血統データ
血統 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
父or母父サンデー系 | 7- 10- 6-104/127 | 5.5% | 18.1% | 27 | 48 |
父&母父が非サンデー | 3- 0- 4- 27/ 34 | 8.8% | 20.6% | 74 | 78 |
非サンデー系の馬が、高い好走率になっています。
父もしくは母父サンデー系、父&母父ともに非サンデー系というザックリした血統別データを見ると、非サンデー系が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績になっていました。
これまで中山金杯はスタミナ勝負になりやすい、位置取りが重要になるという話しをしてきましたが、これはスピード勝負になりやすく末脚が重要なダービーなどと真逆の傾向です。
その結果、日本で最も主流的なサンデー系の馬がイマイチな成績となっており、普段のレースで苦戦しているような非サンデー系の好走が目立つという感じでしょう。
良いポジションを取っての粘り込み勝負なら、非サンデー系の馬に要注目です。
まとめ
というわけで今年の中山金杯にピッタリの馬は、ホウオウビスケッツではないかと思います。
この馬は古馬になってからの充実ぶりが目立つ馬で、前走は展開に恵まれたとはいえ、強敵揃いの中で馬券圏内に粘り込む走りでした。3走前の函館記念では圧勝しているように、G3では間違いなく能力上位の存在でしょう。
前走斤量 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
増減無し | 0- 1- 4- 52/ 57 | 0.0% | 8.8% | 0 | 40 |
今回増 | 7- 4- 2- 20/ 33 | 21.2% | 39.4% | 101 | 73 |
今回減 | 3- 5- 4- 59/ 71 | 4.2% | 16.9% | 37 | 57 |
この馬で気になるのは斤量的にどうかという部分だと思いますが、データ的には斤量が増えても問題ないケースが多くなっていました。むしろ斤量を気にする人が多いせいか回収率100%を超えるなど、必要以上に人気が落ちる場合が多いというのが分かります。
今の充実ぶりなら重い斤量でも大丈夫ではないかと予想します。