皆さんこんにちは、アギョウです!
今回は中山金杯の追い切り診断となります。
それでは早速エピファニーから見ていきましょう。
エピファニー
最終1週前ともにラスト3ハロン36秒台を連発。前走も1週前に南Wで36秒台。最終追い切りもCWとはいえ36秒台が出るなど、調教の段階でよく動いていましたが、今回も前走と遜色ありません。
2走前のケフェウスステークス。前走のチャレンジカップ。そして今回と状態は高いレベルで安定。しっかり好調キープでしょう。今回も前走や前々走ぐらいは問題なく走れそうです。
ここは能力的にどうか。適性的にどうか。ハンデはどうかなど状態以外の部分が重要になってきそうです。
追い切り評価「A」
マテンロウレオ
この馬が最後に好走した京都記念の時は、中4週と間隔が詰まっての出走でもCW78.4秒という速い時計を出す攻めた調教をしていましたが、今回は同じ中4週でも速い全体時計を全く出していません。
重賞で掲示板を確保した前走もCW79.7秒。大阪杯の時もCW80秒を切る時計をマークするなど、この馬が良い走りをしている時は殆どCWで80秒を切る速い時計を出していただけに、これはどうでしょうか。
前走からの上積みがあるようには見えず、むしろ前走の方が良かったかなという印象です。ここは良くて前走同様まで。個人的には前走より少し下の状態でどこまでやれるかではないかと見ています。
追い切り評価「B」
マイネルクリソーラ
この馬は元々調教ではあまり動かないタイプで好走した前走でさえ、最終追い切りでは併せ馬に遅れていました。この中間もそこまで目立った時計こそありませんが、1週前追い切りでは終い11秒台をマークし併せ馬にキッチリ先着。この馬としては悪くない動きが出来ています。
好走した前走からデキ落ちということはなさそうで、今回もしっかり好調キープ。判断に難しい馬ですが今回も能力を出し切れる状態ではないかと見ています。
追い切り評価「A」
アラタ
近走の中で状態が良かったと思われる巴賞の時はラスト3ハロン36秒台。終い11秒台中盤が安定して出すなど、調教の段階から良い動きを見せていました。
それが大敗だった前走は1週前が終い12秒台。最終追い切りも終い11.9秒という感じで調教の段階から動けていませんでした。今回も最終1週前ともに終い11.8秒。ラスト3ハロン36秒台も出ていません。
今回も巴賞の時ほど良いようには見えず、仕上がりとしても巴賞よりも前走に近いと考えた方がいいかもしれません。
追い切り評価「B」
エミュー
この馬はあまり調教では速い時計を出さない馬ですが、今回は1週前に終い11.5秒。この馬としては速めの時計を出しています。南Wで終い11.5秒というのは、これまでの中で一番速いタイムです。最終追い切りは坂路で軽く流す程度でしたが、1週前の段階できっちり仕上がっているでしょう。
今回はこの馬で一番良かったであろうフラワーカップの時に近しい状態。この馬としては良い状態になっていそうです。ここは前走以上に期待できる仕上がりでしょう。
追い切り評価「A」
カテドラル
1週前にCW80秒を切る好時計をマーク。最終追い切りは坂路で軽く流す程度でしたが、1週前の段階できっちり仕上がっているでしょう。今回も状態自体は決して悪くありません。
ただ2走前の小倉記念の時もCW76.9秒という、かなり速い時計を出して状態自体は良かったと思うのですがレースでは大敗。2走前の調教内容と結果を見ると衰えてしまったのかなという感じもします。
この馬に関しては半信半疑ですが、今回も状態自体は悪くないはずです。今のこの馬の能力は出せる仕上がりでしょう。
追い切り評価「A」
カレンシュトラウス
1週前にCWで強めに追いましたが終い12秒台。最終追い切りの坂路でも失速せず我慢するので精一杯という感じでした。
この馬は怪我をする前。4走前のメイステークスの頃はCWで終い11秒台前半。坂路でも終い最速のラップを楽々とマークするなど、調教ではかなり動いていましたが、その頃と比べるとやはり見劣ります。
前走や前々走から大きく変わった感じもせず、ここは近走同様まで。怪我をする前を望むのは難しい状態かなと思います。
追い切り評価「B」
キタウイング
中2週と間隔が詰まっての出走になるせいか、この中間は追い切り3本で全く速い全体時計を出していません。併せ馬をしましたが併せたのが3歳未勝利馬。大したことない相手に互角程度の動きになっていました。
この馬で状態が良かったと見ているフェアリーステークスの時は古馬2勝クラスと互角の動き。今回と同じような間隔で追い切り5本をこなすなど入念な乗り込みとなっていました。
その時と比べるとやはり見劣る印象で、近走の成績も示すように今回もあまり良い状態にはなさそうです。ここは近走同様でどこまで通用すると考えた方がいいでしょう。
追い切り評価「B」
ククナ
1週前に南Wでラスト3ハロン36秒台をマーク。南Wで36秒台が出るのは今回が初めてとなります。この時は古馬オープンクラスの併せ馬を置き去りにするような動きも出来ており、これは状態が良さそうです。
近走の中でイマイチな状態だったと見ている小倉記念の時は最終追い切りで併せ馬に遅れていましたが、今回の最終追い切りではキッチリ先着。小倉記念のようなこともありません。
前走のエリザベス女王杯は決して状態が悪くない中で大敗しているのが気がかりではありますが、今回も前走や七夕賞ぐらいは問題なく走れそうです。この馬としては良い状態。しっかり好調キープでしょう。
追い切り評価「A」
クリノプレミアム
イマイチな走りが続いている昨年の秋頃は強めに追って終い12秒台だったり、モタれてしまい矯正しながらの走りになるなど、調教の段階から微妙な印象がありました。
それが今回は軽く促しただけで終い11秒台が出ており、モタれてしまうのも前走と比べてだいぶマシになっていました。休み明けだったキャピタルステークスからターコイズステークス。そして今回と使うごとに状態は良くなっている印象です。
重賞で好走していた昨年の春頃に戻ってきたかなという感じもあり、ここで一変した走りが出来てもおかしくないでしょう。今回は能力を出し切れる状態に仕上がったかなと思います。
追い切り評価「A」
ゴールデンハインド
久しぶりの競馬になりますが今回は約1ヶ月前から入念な乗り込み。その甲斐もあって、2週前の段階で併せ馬を置き去りにする動きを見せ、最終1週前は一杯に追われる併せ馬を尻目に、こちらは持ったままの手応えで回ってくることが出来ました。2週前の段階で大方仕上がっており、あとは調整程度という理想的な調教過程が踏めています。
最終追い切りでは如何にもゴールドシップ産駒という感じの力強いフットワークを見せていました。東京で重賞を勝った馬ですが、本質的にはパワータイプ。冬の中山なんかはピッタリのタイプに見えます。
久々ですが仕上がり面に関しては万全の状態。適性的にも高いものがありそうだと見ています。
追い切り評価「S」
サクラトゥジュール
最終追い切りでラスト3ハロン36秒台。1週前追い切りではラスト3ハロン35秒台という速い時計を出してきました。1週前の段階で併せ馬を置き去りにする動きを見せるなど、休み明けを感じさせない状態です。
ただ折り合いの難しさは相変わらずといった様子で、鞍上が折り合いをつけたいがために終始頭の位置が高くなっていました。かなり折り合いが難しい馬だけに乗り替わりとなるキング騎手が乗りに来れなかったというのもマイナスかなと思います。
仕上がり自体はしっかり好調キープ。いきなりから近走のような走りが出来ていい状態だと思いますが、2000メートルへの距離延長でどう折り合いをつけるかが鍵になりそうです。
追い切り評価「A」
サトノエルドール
最終追い切りでラスト3ハロン36秒台。強めに追われる古馬2勝クラスの馬を相手に余裕を持った手応えで回ってくることが出来ていました。近走は年齢も年齢ということもあって、調教ではあまり動かなくなっていたのですが、久しぶりに36秒台が出ました。これは休み明けだった前走を一度使っての上積みは間違いないかなと思います。
今回は非常に素軽いフットワークを見せており、状態面に関しては申し分ないでしょう。ここで能力的に足りるかどうかは別にして、仕上がりは万全と言って差し支えないでしょう。差し追込が決まる展開になれば一発があっても不思議ありません。
追い切り評価「S」
ホウオウアマゾン
中1週と間隔が詰まるため、この中間はCWで軽く流す程度になりました。今回の最終追い切りは馬なりのままで前走の1週前追い切りより速い時計が楽々出ていますし、前走を一度使った上積みがありそうです。今回の最終追い切りはチークピーシーズをつけたとのことで、その効果も多少あったかもしれません。
ただ、あくまで前走より多少良くなっている程度で、この馬が重賞で好走していた時と比べるとどうかなという感じは拭えません。本当に良かった頃はCWで終い11秒台が出るほど調教では動いていました。
今回は前走より多少上。4走前の阪急杯よりはだいぶ下という状態の中で、どれくらい頑張れるかになるでしょう。
追い切り評価「B」
ボーンディスウェイ
最終1週前と一杯に追われる併せ馬を尻目に、こちらは余裕のある手応えで回ってくることが出来ていました。中3週と間隔が詰まっての出走ですが追い切り6本もこなすなど、入念な乗り込みになっていますが、その甲斐もあって良い状態に仕上がっているかなと思います。
勝った前走もそう悪い仕上がりではなかったと見ているだけに、前走からの大幅な上積みまで期待するのは厳しそうですが、今回もしっかり好調キープでしょう。勝った前走の勢いそのままという感じです。
追い切り評価「A」
マイネルファンロン
この馬は調教で良い動きを見せるとレースでも良い結果を出す傾向にある分かりやすい馬で、一昨年のAJCCの時はラスト3ハロン36秒台。G1で掲示板確保と健闘した宝塚記念の時もラスト3ハロン36秒台を出してレースでも良い走りを見せてくれました。
それが今回はラスト3ハロン36秒台は一度も出ず、1週前なんかは一杯に追って併せ馬に遅れてしまう有様で、時計としてもラスト3ハロン39秒台。終い12秒台と目立たない動きになっていました。今回も本調子にはなさそうです。
追い切り評価「B」
リカンカブール
1週前にCWで強めに追いましたが終い12秒台。併せ馬にも劣勢の手応えでした。勝った2走前は終い11秒台で併せ馬に先着する動き。負けた前走でさえ終い11秒台前半が出ていただけに、これはどうでしょうか。
最終追い切りも併せ馬に待ってもらって、なんとか抜け出すような形でしたし、あまり良い状態には見えません。ここは良くて前走同様といったところで、前走より少し下と考えておいた方がいいかもしれません。
追い切り評価「B」