【中山金杯2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は中山金杯が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 3- 1- 4- 2/ 10 30.0% 40.0% 80.0%
2番人気 2- 1- 0- 7/ 10 20.0% 30.0% 30.0%
3番人気 2- 0- 0- 8/ 10 20.0% 20.0% 20.0%
4番人気 2- 1- 1- 6/ 10 20.0% 30.0% 40.0%
5番人気 1- 2- 1- 6/ 10 10.0% 30.0% 40.0%

中山金杯は、意外と堅い傾向にあります。

1番人気の複勝率80%などを始めとして、中山金杯は上位人気の複勝率が軒並み高く、ハンデ戦としては堅い傾向にあります。京都金杯は大波乱の決着もありますが、中山金杯は意外に堅く終わるということが多いです。

中山金杯がハンデ戦の割に堅い理由としては、やはりスタミナ勝負になりやすいからです。ここ最近の特徴解説ではいつも言っていますが、真冬の中山芝はタフな馬場状態になりやすいため、上がりの掛かるスタミナ勝負になりやすいです。スタミナ勝負になると途中でバテて下がっていく馬などがいるため、直線でごちゃつくこともなく、紛れが少ないのです。

今年のホープフルステークスみたいな超スローペースになると話しは別ですが、基本的には堅めの傾向にあるレースです。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 1- 1- 3-13/18 5.6% 11.1% 27.8%
2枠 1- 4- 1-12/18 5.6% 27.8% 33.3%
3枠 3- 0- 1-15/19 15.8% 15.8% 21.1%
4枠 3- 1- 1-15/20 15.0% 20.0% 25.0%
5枠 1- 1- 1-17/20 5.0% 10.0% 15.0%
6枠 1- 1- 2-15/19 5.3% 10.5% 21.1%
7枠 0- 0- 0-20/20 0.0% 0.0% 0.0%
8枠 0- 2- 1-22/25 0.0% 8.0% 12.0%

中山金杯は、内枠有利でしょう。

過去10年で最も複勝率が高いのが2枠。次が1枠。そして4枠という感じになっており、勝率などを見ても内枠の数字が高くなっています。逆に外枠は7枠から外が勝ったことがなく、かなり苦戦を強いられています。

先程も言ったように、このレースはスタミナ勝負になりやすいです。距離のロスを防ぎやすくスタミナの温存がしやすい内枠が有利なのは当然といえば当然のことです。単純に小回りで行われるというのも、内枠有利に一役買っているでしょう。

中山金杯は、割りと能力通りに決まりやすいレースですが、同じくらいの能力を持った馬が2頭いれば、内目の枠順に入った方が有利でしょう。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0- 1- 1- 8/ 10 0.0% 10.0% 20.0%
先行 4- 5- 1- 23/ 33 12.1% 27.3% 30.3%
中団 6- 3- 7- 53/ 69 8.7% 13.0% 23.2%
後方 0- 0- 1- 43/ 44 0.0% 0.0% 2.3%
マクリ 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%

中山金杯はある程度の位置から、ソコソコの末脚が使える馬が有利でしょう。

脚質のデータを見るだけでは先行・中団など、馬群の中で脚を溜めるような馬が有利なのかな程度しか分かりませんが、これを上がりのデータで見れば一目瞭然です。

上がり

上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3F 1位 1- 1- 1- 9/ 12 8.3% 16.7% 25.0%
3F 2位 1- 0- 2- 8/ 11 9.1% 9.1% 27.3%
3F 3位 4- 0- 1- 9/ 14 28.6% 28.6% 35.7%
3F ~5位 2- 2- 3- 9/ 16 12.5% 25.0% 43.8%
3F 6位~ 2- 7- 3- 94/106 1.9% 8.5% 11.3%

上がり1,2位の馬よりも上がり3位。上がり4,5位の方が高い成績を残しています。

普通のレースであれば上がり1位の馬が最も高い好走率になっているのですが、中山金杯はそうではありません。末脚よりも位置取り。ある程度の位置を取って、ソコソコの末脚を使うような馬が良いというのがハッキリとデータに出ています。

もちろん速い末脚が使えるに越したことはないですが、それよりも先行力。良い位置取りができそうな馬に要注目です。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、中山金杯は、

・ハンデ戦にしては堅めの傾向
・小回りらしく内枠有利
・ある程度の位置取りは必要

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の中山金杯にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走クラス&前走着順

前走G3以下 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 3- 2- 3- 13/ 21 14.3% 23.8% 38.1%
前走2着 1- 2- 2- 6/ 11 9.1% 27.3% 45.5%
前走3着 1- 1- 1- 6/ 9 11.1% 22.2% 33.3%
前走4着 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0%
前走5着 0- 3- 1- 4/ 8 0.0% 37.5% 50.0%

前走G3以下で4着以下だった馬は、過去10年で勝っていません。

冒頭の人気データのところで、中山金杯は意外と堅い決着が多いという話しをしましたが、それに伴って同クラス以下で馬券圏外になっているような馬ではどうしょうか。前走G1やG2なら相手が強かったで言い訳も効きますが、同じクラス以下で馬券圏外では言い訳できません。

前走G3以下で4着以下の馬は能力的にどうでしょうか。

前走場所

前走場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ダート 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%

前走ダートだった馬も過去10年で勝っていません。

いくら前走で強い競馬をしていても、それがダートでは何の意味もありません。過去10年ではドレッドノータスという馬がルメール騎手が乗るということもあって、前走ダートながら3番人気になりましたが、あっさり馬券圏外に沈んでいます。

前走ダートの馬はどうでしょうか。

前走4角位置

前走4角 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1/2頭以内 7- 8- 8- 72/ 95 7.4% 15.8% 24.2%
1/2頭外 3- 2- 2- 57/ 64 4.7% 7.8% 10.9%

前走半分より前で競馬をした馬が、半分より後ろだった馬に比べて、2倍近い好走率を叩き出しています。

脚質データで、ある程度の位置からソコソコの末脚が使える馬が良いという話しをしましたが、それなら前走でもある程度の位置を取っていた馬が当然有利です。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。

ここは前走でも前に行っていたような、ある程度の先行力がある馬からでしょう。

種牡馬

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率
ディープ系 1- 0- 1- 15/ 17 5.9% 5.9% 11.8%
それ以外 9- 10- 9-114/142 6.3% 13.4% 19.7%

他のレースでは高い好走率を誇る、ディープインパクトの血統ですが、このレースでは苦戦を強いられています。

中山金杯においてディープ系は、それ以外の種牡馬に比べて、半分程度の連対率となっており、勝率や複勝率なども奮いません。

ここまで何度も言っているように、ここはある程度の先行力が必要な上に、スタミナを要求されるようなレースになりやすいです。ディープインパクト系が得意とする末脚、スピードなどとは真逆の適性が問われるのです。

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
ステイゴールド系 3- 2- 0-13/18 16.7% 27.8% 27.8% 115 71
Kingmambo系 3- 1- 2-13/19 15.8% 21.1% 31.6% 141 69
ハーツクライ系 1- 1- 1- 7/10 10.0% 20.0% 30.0% 31 75
ディープインパクト系 1- 0- 1-15/17 5.9% 5.9% 11.8% 14 16

実際に、過去10年でよく好走しているのはステイゴールド系。キングマンボ系などで、日本で主流的なディープ系、ハーツクライ系などは回収率が低くなっています。

ここは東京などでは苦戦を強いられやすい、ステイゴールド系やキングマンボ系の馬に要注目でしょう。

生産者

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率
社台系生産 7- 4- 5- 53/ 69 10.1% 15.9% 23.2%
それ以外 3- 6- 5- 76/ 90 3.3% 10.0% 15.6%

社台系生産馬が、それ以外の生産馬を圧倒しています。

これもここ最近の特徴解説でよく話しているのですが、年末年始のこの時期は、馬の調整が非常に難しいです。変則開催が多い上に、寒いということもあって、簡単には馬が仕上がらないのです。そこで重要になってくるのが外厩です。外厩でシッカリ乗り込んで、厩舎では仕上げるまでもないという馬が、この時期はよく好走します。

中山金杯もその例外ではなく、ここは充実した外厩を使える社台系生産馬がいいでしょう。

これまで5つのデータをクリアして残っているのはフェーングロッテン、アラタの2頭です。

この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは、斤量のデータではないかと思います。

斤量

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
増減無し 0- 3- 4- 55/ 62 0.0% 4.8% 11.3% 0 42
今回増 8- 4- 3- 10/ 25 32.0% 48.0% 60.0% 171 116
今回減 2- 3- 3- 64/ 72 2.8% 6.9% 11.1% 26 39

中山金杯は今回斤量の増える馬が高い好走率、高い回収率となっています。

中山金杯はハンデ戦ということで斤量にも注目が集まりますが、狙い目になるのは斤量が軽くなる馬よりも、実は斤量が重くなる馬です。

ここまで何度か言ってるように、ここは意外と堅い決着が多いです。今回斤量が増えるということは、それだけ実績もしくは勢いがある証拠ですからね。今回斤量が増えるような強い馬がいいのです。

さらに斤量が重い馬は、当然ですが実績の割に人気にはなりません。ハンデ戦では多少の実力不足でも軽い斤量の馬に注目が行きがちなのです。

今回斤量が増える馬が人気的にも、好走率的にも狙い目と見て間違いないでしょう。

前走芝のG1、G2もしくはG3以下で3着以内。4コーナーで半分より前。父ディープ系以外。社台系生産。そして今回斤量が増えるという、5つのデータを同時にクリアした時。勝率16.7%、複勝率66.7%。回収率は単複ともに100%を超えています。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはアラタしかいません。

まとめ

というわけで、今年の中山金杯にピッタリの馬は、アラタではないかと思います。

この馬は勝ちきれない競馬こそ続いていますが、2走前の札幌記念ではジャックドールやパンサラッサ。ウインマリリンにソダシなど、G1でも人気になるような実績馬たちの間に割り込むような競馬が出来ていました。重賞では決め手不足のこともあり善戦止まりに終わっていますが、ここでも堅実に走ってくる可能性は高いのではないかと思います。