はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は中山記念が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| １番人気 | 3- 0- 0- 7/ 10 | 30.0% | 30.0% | 30.0% | 71 | 39 |
| ２番人気 | 3- 2- 2- 3/ 10 | 30.0% | 50.0% | 70.0% | 150 | 114 |
| ３番人気 | 2- 0- 2- 6/ 10 | 20.0% | 20.0% | 40.0% | 118 | 94 |
| 4～6人気 | 2- 6- 3- 19/ 30 | 6.7% | 26.7% | 36.7% | 54 | 101 |
| 7～ 人気 | 0- 2- 3- 57/ 62 | 0.0% | 3.2% | 8.1% | 0 | 41 |
中山記念は、少波乱の余地があるレースです。
過去10年では1番人気より2番人気の方が複勝率は高く、4～6番人気の中穴どころの台頭も目立っていました。大荒れとまではいかないですが、1番人気が凡走して少波乱という感じになっています。
このレースは、G1を勝ち負けするような実力馬が出てくることもあるのですが、そういう馬が1番人気に支持されてアッサリ馬券圏外に飛んでいることも多く、ここは実績や能力よりも、他に重視すべきポイントがあるということでしょう。こうなっている理由や、このレースのポイントは、この後で話していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
脚質データ
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1- 0- 3- 6/ 10 | 10.0% | 10.0% | 40.0% | 44 | 152 |
| 先行 | 8- 5- 3- 19/ 35 | 22.9% | 37.1% | 45.7% | 104 | 104 |
| 中団 | 1- 4- 4- 30/ 39 | 2.6% | 12.8% | 23.1% | 23 | 71 |
| 後方 | 0- 1- 0- 35/ 36 | 0.0% | 2.8% | 2.8% | 0 | 4 |
| ﾏｸﾘ | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
中山記念は、圧倒的に逃げ先行馬が有利です。
逃げ先行で過去10年9勝。それぞれ複勝率も40％を超えており、前に行ったというだけで高い好走率となっています。逆に中団からの馬は中々勝ちきれず、後方からではノーチャンスと言っても過言ではありません。
中山競馬場は直線の短い小回りコースというのはもちろんですが、このレースは毎年開幕週に行われます。非常に良好な馬場状態で、なかなか前が止まらないのです。
| 初角位置 | 着別度数(1番人気) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1/2頭以内 | 3- 0- 0- 2/ 5 | 60.0% | 60.0% | 60.0% | 142 | 78 |
| 1/2頭外 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
1番人気で凡走した馬を見ても、殆どが後ろから競馬を進めた馬たちで、最初のコーナーで半分より後ろだった馬は全て着外という極端な傾向です。
中山記念は、先行力が非常に重要となるレースでしょう。
枠順データ
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| １枠 | 2- 0- 0- 9/11 | 18.2% | 18.2% | 18.2% | 128 | 45 |
| ２枠 | 0- 0- 1-11/12 | 0.0% | 0.0% | 8.3% | 0 | 10 |
| ３枠 | 3- 2- 2- 7/14 | 21.4% | 35.7% | 50.0% | 87 | 130 |
| ４枠 | 1- 0- 1-12/14 | 7.1% | 7.1% | 14.3% | 33 | 41 |
| ５枠 | 2- 2- 0-10/14 | 14.3% | 28.6% | 28.6% | 55 | 109 |
| ６枠 | 0- 2- 2-14/18 | 0.0% | 11.1% | 22.2% | 0 | 37 |
| ７枠 | 2- 1- 2-14/19 | 10.5% | 15.8% | 26.3% | 59 | 75 |
| ８枠 | 0- 3- 2-15/20 | 0.0% | 15.0% | 25.0% | 0 | 71 |
中山記念は、どちらかといえば内枠有利でしょう。
まず詳細な枠順別データを見ると、極端にどこかが良いという感じはせず、どの枠順からも満遍なく好走馬が出ているかなという印象です。
| 枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1～4枠 | 6- 2- 4- 39/ 51 | 11.8% | 15.7% | 23.5% | 60 | 59 |
| 5～8枠 | 4- 8- 6- 53/ 71 | 5.6% | 16.9% | 25.4% | 26 | 71 |
1～4枠、5～8枠というザックリした括りで見ると、内枠が外枠に対して2倍以上の勝率となっており、どちらかといえば内枠の方が有利なのかなという感じがします。
先程の脚質データで馬場状態が良好。前有利という話しをしましたが、それと同じようなことが枠順データにも言えます。内側の馬場状態が良好ですから必然的に内枠有利になってきます。
前に行ける脚質なら外枠でも問題ないですが、最も良いのは内枠からスムーズに先手主張できる形でしょう。
基本データまとめ
簡単にココまで話した内容をまとめますと、中山記念は、
・少波乱の余地があるレース
・開幕週で極端に逃げ先行有利
・どちらかといえば内枠有利
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の中山記念にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走着順データ
| 前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 前走１着 | 4- 3- 2-11/20 | 20.0% | 35.0% | 45.0% | 84 | 104 |
| 前走２着 | 3- 2- 3- 5/13 | 23.1% | 38.5% | 61.5% | 147 | 185 |
| 前走３着 | 0- 1- 1- 8/10 | 0.0% | 10.0% | 20.0% | 0 | 57 |
| 前走４着 | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 前走5着～ | 3- 4- 3-63/73 | 4.1% | 9.6% | 13.7% | 19 | 35 |
前走G1以外で3着だった馬は、過去10年で勝っていません。
まず、前走着順のデータを見てもらいたいのですが、前走1～2着だった馬が、そのまま勝ち負けするパターンと、前走5着以下から巻き返しくる馬に分かれていました。
| 前走5着以下 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| OPEN | 0- 0- 0- 7/ 7 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| リステッド | 0- 0- 0- 5/ 5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| Ｇ３ | 0- 1- 0-15/16 | 0.0% | 6.3% | 6.3% | 0 | 8 |
| Ｇ２ | 0- 0- 1-14/15 | 0.0% | 0.0% | 6.7% | 0 | 19 |
| Ｇ１ | 2- 3- 1-17/23 | 8.7% | 21.7% | 26.1% | 30 | 62 |
前走5着以下から巻き返してきた馬に注目してみると、前走G1だったという共通点がありました。
前走で5着以下から巻き返してきた馬は、前走がハイレベルのG1で駄目だったけど、G2レベルのメンバーなら通用するというわけです。
前走G1以外で3着以下になってしまうようでは、ここでも能力的に厳しいでしょう。
キャリア
直近1年以内に重賞で馬券圏内のない馬は、過去10年で勝っていません。
先程は前走G1以外で3着以下というのを能力的なラインとして話しましたが、1年以上重賞で馬券になっていない馬も能力的にどうでしょうか。
ここは近走でも重賞でやれるぞというところを見せている能力の高さ、勢いのある馬を重視すべきでしょう。
前走初角位置データ
| 前走初角 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1/2頭以内 | 8- 7- 7- 54/ 76 | 10.5% | 19.7% | 28.9% | 49 | 69 |
| 1/2頭外 | 1- 2- 1- 30/ 34 | 2.9% | 8.8% | 11.8% | 15 | 44 |
前走半分より前で競馬をしていた馬が、半分より後ろで競馬をしていた馬を圧倒していました。
脚質データで圧倒的に逃げ先行馬が有利という話しをしましたが、それなら前走でも前が競馬をしていた馬が当然有利になります。単純に今回も前で競馬をする可能性が高いですからね。
ここは前走でも先行していた馬。とにかく前に行ける馬を狙うべきでしょう。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはエルトンバローズ、ソーヴァリアント、ヒシイグアスの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは年齢のデータではないかと思います。
年齢データ
| 年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ４歳 | 4- 4- 6- 16/ 30 | 13.3% | 26.7% | 46.7% | 48 | 102 |
| ５歳 | 4- 4- 0- 23/ 31 | 12.9% | 25.8% | 25.8% | 61 | 52 |
| ６歳 | 1- 2- 2- 22/ 27 | 3.7% | 11.1% | 18.5% | 26 | 85 |
| ７歳 | 1- 0- 2- 18/ 21 | 4.8% | 4.8% | 14.3% | 43 | 52 |
| ８歳 | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
過去10年の勝ち馬は、4～5歳の馬が多くなっていました。
中山記念は開幕週ということもあって先行力はもちろん、非常に高いレベルのスピードが要求されます。
ダートや長距離など、スタミナ勝負になりやすい舞台なら高齢馬でも、なんとかなるところはありますが、スピード勝負ではどうしてもキツくなってしまうのです。
基本的なことではありますが4歳～5歳など脂の乗っている馬。若い馬を素直に評価するべきでしょう。
前走2着以内もしくは前走G1、直近1年以内に重賞馬券圏内の実績がある、前走最初のコーナーで半分より前、そして4歳もしくは5歳という4つのデータを同時にクリアした時。勝率24.1％、複勝率51.7％。回収率も100％を超えていました。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはエルトンバローズしかいません。
まとめ
というわけで今年の中山記念にピッタリの馬は、エルトンバローズではないかと思います。
この馬は近走堅実に走っており、G1だった前走でも4着。前々走は恵まれたとはいえ強敵相手に勝利と、一線級相手にも十分通用するところを見せています。その前走や前々走は広いコースでしたが、元々は立ち回りの上手さが武器の馬ですし、本質的には中山のような小回りの方が合っているタイプでしょう。舞台的に前走以上の走りが出来てもおかしくありません。
