皆さんこんにちは。アギョウです!
今回は共同通信杯の追い切り診断となります。
それでは早速、ダノンスコーピオンから見ていきましょう。
ダノンスコーピオン【B】
最終、1週前と併せ馬に遅れていました。併せ馬で遅れるのはデビュー以来、初めてのことになります。時計にしても前走や萩ステークスの方が上の水準で、単純に物足りない印象を受けます。あくまで前哨戦という感じです。
この馬に関しては、新馬戦からドンドン調教で動かなくなっています。今回の最終追い切りでは、内にモタれて追えないようなところを見せています。レースを使っていくごとに走るのが嫌になっているのか、疲労がドンドン溜まっているかのどちらかだと思います。
川田騎手が無理に走らせようと思えば、レースで走ってくれるとは思いますが、鞍上も良い印象を持っていないようですし、ここは安全運転。持っている素質だけで勝負になるかだと思います。
ジオグリフ【B】
1週前に併せ馬で遅れていますが、この馬はデビュー戦でも併せ馬に遅れていたような馬です。元々、調教ではそんなに動かないタイプです。ただ、それにしても今回の調教は、本数が少ない上に、全体時計も遅め。軽めの調教になっています。この馬もあくまで前哨戦という感じで、次を見据えた余力残しなのは間違いありません。状態はマズマズぐらいだと思います。
この馬は冒頭で言ったように、あまり調教では動かないタイプの馬で、高いスピードがあるわけではありません。パワー・スタミナが武器なのは間違いありません。本質的には東京というよりは中山。冬とはいえ、開幕前半の東京だと、前走のような差し遅れる可能性も十分にあります。
アサヒ【C】
やや間隔は空きましたが、馬なり中心の調教となりました。併せ馬に先着していますが、これといった速い時計は出ていません。同じ間隔での出走だった未勝利戦は終い11.4秒を出していましたから、その時と比べても、少し見劣る印象です。この馬も仕上がりはマズマズといったところでしょう。
間隔 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
明け2戦 | 18- 11- 24- 179/ 232 | 7.8% | 12.5% | 22.8% | 116 | 92 |
明け3戦 | 15- 11- 9- 98/ 133 | 11.3% | 19.5% | 26.3% | 143 | 76 |
集計範囲:過去5年の金成厩舎
そもそも、この馬は叩き良化型っぽいところがあります。間隔が空いての出走だった未勝利戦が2着。デビューも2着。間隔を詰めて使った未勝利戦で勝って、その次の東スポ杯では更にパフォーマンスを上げています。実際に、未勝利戦を勝った時に南Wの自己ベストタイムが出ており、この馬を管理する金成厩舎も叩き2走目、叩き3走目が一番の買い時というデータが出ています。
今回はあくまで休み明けという感じで、その中でどんな競馬ができるかがだと思います。
アケルナルスター【C】
最終追い切りで一杯に追いましたが、終い12.3秒という時計が精一杯でした。馬場の良い時間帯の上に、馬場の内側を通って、終い12.3秒は物足りません。前走から大きく変わった感じはありませんし、完成度という意味でも、このメンバーだと見劣ります。
アバンチュリエ【S】
この馬も一杯に追って、終い12.3秒という時計でしたが、アケルナルスターとは時計の価値が違います。アケルナルスターは7時頃に調教をしましたが、この馬は10時頃。500頭ほど追い切りをした後の、荒れた馬場での時計です。時間帯を考えれば優秀な時計です。前走以上の状態は間違いないはずで、ここは叩き2走目の上積みに期待できます。
エイシンシュトルム【D】
今回が中央転厩初戦のため、過去との比較ができません。状態判断は難しいのですが、美浦の坂路で終い失速ラップになっているところなんかを見ると、このメンバーでは、そもそも素質的に厳しいのかなという感じがします。
サンストックトン【A】
前走の最終追い切りは強めに追って、なんとか併せ馬についていくという感じでしたが、今回は馬なりで楽々先着。前走を一度使っての上積みに期待できそうです。デビューから、ここまでで一番良い状態ではないかと思います。完成度という意味では少し見劣りますが、今のこの馬の能力は問題なく出せるでしょう。
ジュンブロッサム【S】
最終追い切りで楽々と終い最速ラップをマーク。1週前にはマカヒキ、レッドジェネシスを相手に一番良い手応えで回ってくるなど、状態の良さが目立ちます。元々、調教でよく動く馬でしたが、今回は特に動いていた印象です。レッドジェネシスやマカヒキを相手に楽々先着した、あの動きを見ると、ここは文句なしの状態ではないかと思います。
ダノンベルーガ【A】
デビュー戦だった前走は約2ヶ月前から乗り込みなど、これ以上にないほどキッチリ仕上げていました。それと比べると、今回は1ヶ月前からの乗り込みで、常識的なものになっています。前走からの上積みはなさそうで、ここは前走同様。しっかり好調キープという感じでしょう。
ビーアストニッシド【S】
相変わらず折り合いを欠いてしまうシーンもありましたが、ムチが入ってからの動きには素晴らしいものがありました。状態は間違いなく良いです。今回も折り合いが鍵にはなりますが、折り合いさえつけば、このメンバーが相手でも十分にチャンスはあります。期待が持てる1頭でしょう。
レッドモンレーヴ【A】
前走は坂路で終い13秒台で失速ラップを踏んでいましたが、今回の1週前追い切りでは終い12.2秒にまとめて、最速ラップ。乗り込み量も申し分なく前走以上の気配です。完成度という意味では少し見劣りするところもありますが、ここまでで一番のパフォーマンスに期待できる状態です。