皆さんこんにちは、アギョウです!
今回は共同通信杯の追い切り診断となります。
それでは早速ジャンタルマンタルから見ていきましょう。
ジャンタルマンタル
1週前追い切りで坂路の自己ベスト更新。この時は終い11.6秒でまとめており全体良し、終い良しの文句のつけようがない内容でした。最終追い切りは輸送の備えて調整程度の内容でいしたが、それでも終い11秒台が出るなど調子の良さを伺わせます。G1を勝った前走と遜色ない仕上がりでしょう。しっかり好調キープです。
ただ今回はマイルからの距離延長になりますが、特段中距離仕様に仕上げたとか、そういうことはありません。1週前の自己ベスト更新が示すように、この中間も速い時計を出す調教をしています。最終追い切りも無理をせず終い11秒台が出るなど、新馬戦の時と比べると前進気勢が出ています。この馬に死角があるとすれば距離になるかなと見ています。
状態自体は前走と遜色ない高いレベルにありそうですが、本質的にはマイルの方が合っているかもしれません。
追い切り評価「A」
エコロヴァルツ
前走は時計こそ地味でしたが最終追い切りの坂路では併せ馬を突き放すなど動きの良さが目立っていましたが、今回は前走と同じくらいの時計でも併せ馬を躱す程度の動きになっています。
ジャンタルマンタルなどと同じローテーションですが、ジャンタルマンタルが追い切り6本に対して、こちらは追い切り5本。調教本数などを見ても前走ほどキッチリ仕上げていない可能性が高いです。
次を見据えて少し余裕のある仕上げにしてきたかなという印象で、同じ朝日杯FS組でもジャンタルマンタルの方がシッカリ仕上げているかなと思います。ここは良くて前走同様までになるでしょう。
追い切り評価「B」
ジャスティンミラノ
1週前にサトノグランツを相手に併せ馬で先着。もう1頭の併せ馬だったベトルスという馬は置き去りにする動きが出来ていました。その前の2週前追い切りでも先日のきさらぎ賞で好走したシヴァースに楽な手応えで先着するなど、この中間の動きは目立っています。最終追い切りこそ軽く程度でしたが、1週前の段階でキッチリ仕上がっているでしょう。
この馬は1週前にCW79.9秒という速い時計を出しているのですが、それでいて最後まで終い11.5秒。ゴールまで失速せず走ることが出来ています。キズナ産駒の牡馬らしく瞬発力というよりは持続力。長く良い脚が使えそうなところを調教の段階から見せています。前走のように前目につけて長く脚を使うような形がベストでしょう。
仕上がり面に関しては前走以上。ここへ向けて万全の仕上がりかなと思います。
追い切り評価「S」
エンヤラヴフェイス
最終追い切りで坂路50.7秒という全体時計こそ出ましたが、終いは12.7秒と大きく失速していました。速い全体時計なので仕方ないところもありますが、以前は坂路51秒台でも終い12秒台前半でまとめる動きが出来ていただけに、これはどうでしょうか。
1週前追い切りでも格上の馬が相手だったとはいえ、劣勢の手応えになっていましたし、あまり良い状態にあるようには見えません。
追い切り評価「B」
ショーマンフリート
1週前に南W3ハロン36秒台をマーク。この時はマイネルファンロンを置き去りにする動きが出来ていました。最終追い切りも余裕を持った手応えで併せ馬に先着するなど、素晴らしい動きを見せています。今回の1週前追い切りが自己ベスト更新になるなど、休み明けだった前走以上の仕上がりを見せています。
元々調教での動きが目立つスピードタイプの馬ですし、前走のタフな京都というよりも開幕前半の東京の方が合っているはずです。適性的な面からも今回は上積みがあって不思議ない場面です。
ここへ向けて万全の仕上がり。適性面なども相まってここは一変した走りに期待できるかなと見ています。
追い切り評価「S」
ディマイザキッド
中2週と間隔が詰まっての出走ですがこの中間は併せ馬を入念にしています。いつも併せ馬の追い切りをする馬ですが、間隔が詰まっても調整パターンを変えなかったというのは好感が持てます。
肝心の動きに関しても併せ馬に遅れるようなことは一度もなかったですし、時計自体は地味ですが状態が悪いという感じはしません。今回も近走ぐらいは走れていい状態でしょう。この馬なりに良い状態です。
追い切り評価「A」
パワーホール
1週前に併せ馬をしましたが、相手が持ったままで直線に入っていたのに対してコチラはムチの入るシーンがありました。ラップを見てもラスト1ハロンで失速する形になっていましたし、これはどうでしょうか。
この馬が好走した札幌2歳ステークスの時は、最終追い切りで格上相手に互角程度の動きが出来ていただけに、その時の状態にはないのかなという印象です。夏もしくは北海道が得意なタイプなのかもしません。
追い切り評価「B」
フォスターボンド
この中間は追い切り11本。やや間隔は空きましたが入念な調整をしてきました。その甲斐もあってか最終追い切りでは南W3ハロン36秒台をマーク。一杯に追われる併せ馬を尻目に、こちらは余裕のある手応えで回ってくることが出来ていました。最終追い切りの全体80.8秒というのは自己ベストでもありましたし、これは時計通りの良い内容だったかなと見ています。ここへ向けて万全の仕上がりでしょう。
追い切り評価「S」
ベラジオボンド
今回の1週前追い切りはラスト3ハロン36秒台など、時計こそ出ていますが肝心の動きとしては併せ馬に劣勢の手応え。外を走っていた3歳未勝利馬の方が手応え的に余裕がありそうで、少し持ってもらうようなところもありました。最終追い切りは輸送に備えてか、坂路で軽く流す程度になりましたし、これはどうでしょうか。
中5週と間隔が詰まることもあり流石に前走以上はなさそうです。むしろ個人的には余裕のある手応えで併せ馬をこなしていた前走の方が良かったかなという感じさえあります。ここは良くて前走同様までになるでしょう。
追い切り評価「B」
ミスタージーティー
1週前に併せ馬をしてシッカリ先着。最終追い切りの坂路では自己ベストを更新しながら最後まで加速していく動きが出来ていました。状態の良さを伺わせます。前走も仕上がっていたと見ているだけに、上積みまではありませんが、今回もしっかり好調キープでしょう。
CWでの動きを見ると一杯に追って動かすようなタイプで、馬なりのままで速い時計が出るような馬ではありません。武器はスピードというよりもスタミナ・パワーといったところかなと思います。本質的にはタフな馬場の方が合っているタイプかもしれません。
追い切り評価「A」