はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は菊花賞が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3- 0- 3- 2/ 8 | 37.5% | 75.0% | 98 | 106 |
2番人気 | 1- 3- 0- 4/ 8 | 12.5% | 50.0% | 46 | 81 |
3番人気 | 1- 0- 0- 7/ 8 | 12.5% | 12.5% | 81 | 22 |
4~6人気 | 2- 2- 2- 18/ 24 | 8.3% | 25.0% | 86 | 81 |
7~ 人気 | 1- 3- 3- 88/ 95 | 1.1% | 7.4% | 15 | 45 |
菊花賞は、堅めの傾向にあります。
このレースが京都で行われた過去8年において1番人気が複勝率75.0%。単勝複勝ともに回収率100%程度になるほど好走が目立っていました。このレースは強いと思われた馬が順当に上位争いするケースが多くなっています。
世代G1というのは、この後もG1で活躍する馬と、3勝クラスやOPEN特別を中心に走っていく馬が一緒に走る、能力差の大きいレースです。それだけの能力差があれば展開やトラックバイアスなどを跳ね除け、どんな形でも能力上位の馬が好走してくる確率が高いというわけです。
ここは能力が高いと思う馬を、素直に評価すべきでしょう。
脚質データ
脚質 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 0- 0- 10/ 11 | 9.1% | 9.1% | 66 | 19 |
先行 | 2- 2- 4- 22/ 30 | 6.7% | 26.7% | 16 | 108 |
中団 | 5- 6- 3- 50/ 64 | 7.8% | 21.9% | 64 | 64 |
後方 | 0- 0- 1- 36/ 37 | 0.0% | 2.7% | 0 | 9 |
マクリ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
菊花賞は、スタミナ勝負になりやすいです。
まず脚質別データを見ると逃げ先行で過去8年3勝。中団後方マクリで過去8年5勝。後ろからの馬でも問題なく好走出来ており、どちらかと言えば後方有利だろうと見ています。
さらに過去8年の勝ち馬と上がり最速だった馬の、平均上がりタイムを確認すると、それぞれ上がり35秒台と上がりの掛かる勝負になっていました。長距離戦らしいスタミナ勝負と言っていいでしょう。
スタミナ温存の観点から、後ろからの馬が有利になる可能性は高く、ここはジックリ脚を溜めていけそうな馬に要注目です。
枠順データ
枠番 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 0- 0-16/16 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
2枠 | 3- 1- 0-12/16 | 18.8% | 25.0% | 105 | 86 |
3枠 | 1- 0- 0-15/16 | 6.3% | 6.3% | 40 | 11 |
4枠 | 0- 1- 1-14/16 | 0.0% | 12.5% | 0 | 47 |
5枠 | 0- 2- 1-13/16 | 0.0% | 18.8% | 0 | 54 |
6枠 | 1- 2- 0-13/16 | 6.3% | 18.8% | 90 | 70 |
7枠 | 2- 1- 4-16/23 | 8.7% | 30.4% | 35 | 110 |
8枠 | 1- 1- 2-20/24 | 4.2% | 16.7% | 30 | 45 |
菊花賞は、そこまで大きな枠順傾向はありません。
このレースは長距離だから内枠有利かと思いきや、内枠からの勝利も多いといえば多いですが、外枠からでも問題なく好走出来ており、7枠は複勝回収率100%を超えていました。
枠順 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 4- 2- 1- 57/ 64 | 6.3% | 10.9% | 36 | 36 |
5~8枠 | 4- 6- 7- 62/ 79 | 5.1% | 21.5% | 37 | 71 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、勝率は内枠、複勝率は外枠という感じで、どちらかが極端に良いという感じはしません。
冒頭の人気データで「能力が高いと思う馬を素直に評価すべき」という話しをしましたが、それは強い馬は内枠だろうと外枠だろうと関係なく好走できることの裏返しでもあります。
長距離だから内枠ということはなく、枠順に関してはあまり気にしなくてもよさそうです。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の菊花賞にピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
前走着順 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 5- 3- 4-36/48 | 10.4% | 25.0% | 57 | 84 |
前走2着 | 2- 3- 3-11/19 | 10.5% | 42.1% | 100 | 104 |
前走3着 | 1- 1- 0-14/16 | 6.3% | 12.5% | 40 | 42 |
前走4着~ | 0- 1- 1-58/60 | 0.0% | 3.3% | 0 | 20 |
前走4着以下の馬は、過去8年で勝っていません。
人気データで「菊花賞は順当な決着が多い」という話しをしましたが、それに伴って前走4着以下になっている馬。馬券圏内すら確保出来ていない馬では、能力的にどうでしょうか。
前走で何らかの事情があったにしても、最低3着には入っていたような馬を狙うべきでしょう。
前走クラスデータ
前走クラス | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
G1~G3 | 7- 6- 5- 84/102 | 6.9% | 17.6% | 45 | 48 |
それ以外 | 1- 2- 3- 35/ 41 | 2.4% | 14.6% | 17 | 72 |
前走重賞以外を走っていた馬は、苦戦を強いられています。
先程は「前走で馬券圏内を確保している馬が良い」という話しをしましたが、それがOPEN以下のクラスでは、あまり意味がありません。OPEN以下はココに出てくる馬なら、殆どが上位評価になってしまうようなレベルですからね。
前哨戦として行われたセントライト記念や神戸新聞杯の結果を振り返っても、春の既存勢力がそのまま上位争いするなど、牡馬に関しては重賞で戦ってきた馬が強いなという感じもありますし、ここは前走重賞。最前線のレースで上位争いしてきた馬を狙うべきでしょう。
キャリアデータ
これまで3回以上、馬券圏外になっている馬は過去8年で勝っていません。
ここまで何度も馬券圏外になっている馬は、単純に能力的に足りない場合が多いです。基本的にはこれまで馬券圏外になったことのない馬。綺麗な馬柱になっている強そうな馬を、素直に評価するべきでしょう。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはエネルジコ、エリキング、ショウヘイ、ジョバンニ、レッドバンデの5頭です。
この5頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは騎手のデータだろうと見ています。
騎手データ
騎手 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
ルメール | 4- 1- 1- 2/ 8 | 50.0% | 75.0% | 347 | 182 |
川田将雅 | 0- 0- 1- 4/ 5 | 0.0% | 20.0% | 0 | 24 |
松山弘平 | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
岩田望来 | 0- 0- 0- 2/ 2 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
佐々木大 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
長距離戦は、いつも以上に騎手が重要になってきます。
まず菊花賞の騎手データを見ると、ルメール騎手が過去8年4勝。複勝率75.0%という驚異的な数字を残していました。
ルメール騎手が乗るというだけで人気にもなりますが、それでも回収率100%を大きく超えるなど、他の騎手の追随を許さない成績です。
騎手 | 2500m~ | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
ルメール | 49- 21- 29- 60/159 | 30.8% | 62.3% | 121 | 101 |
川田将雅 | 15- 9- 9- 55/ 88 | 17.0% | 37.5% | 46 | 71 |
松山弘平 | 7- 7- 13- 71/ 98 | 7.1% | 27.6% | 109 | 87 |
岩田望来 | 8- 3- 4- 46/ 61 | 13.1% | 24.6% | 74 | 58 |
佐々木大 | 10- 5- 11- 48/ 74 | 13.5% | 35.1% | 70 | 88 |
菊花賞だけでなく過去10年の2500m以上における騎手別データを見てもルメール騎手は回収率100%以上など、素晴らしい成績になっていました。
言わずとしれたトップジョッキーであるルメール騎手ですが、その一番の強みは折り合いの上手さ。仕掛けるタイミングの上手さです。
折り合い、仕掛けるタイミングは、まさに長距離で最も必要になる要素で、この距離で成績が良いのは当然といえば当然かもしれません。
まとめ
というわけで今年の菊花賞にピッタリの馬は、エネルジコではないかと思います。
この馬は青葉賞を勝利。前走では古馬相手にも十分通用するところを見せていました。青葉賞やセントポーリア賞を見ると、少し反応に遅いところもある馬で、これくらいの距離の方が合っている可能性は高いです。
京都開催の菊花賞において、ルメール騎手がノーザンファーム生産馬に乗ってきた場合は8頭中7頭が馬券圏内。唯一の馬券圏外も歴史的な道悪になった2017年だけで、ほぼパーフェクトと言っていい成績です。青葉賞のような競馬が出来れば自然と結果はついてくるだろうと見ています。