はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は京成杯オータムハンデが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数(中山時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 4- 0- 1- 4/ 9 | 44.4% | 55.6% | 153 | 84 |
2番人気 | 1- 0- 2- 6/ 9 | 11.1% | 33.3% | 41 | 55 |
3番人気 | 0- 2- 0- 7/ 9 | 0.0% | 22.2% | 0 | 47 |
4~6人気 | 2- 3- 1- 21/ 27 | 7.4% | 22.2% | 53 | 63 |
7~ 人気 | 2- 4- 5- 68/ 79 | 2.5% | 13.9% | 98 | 94 |
京成杯オータムハンデは、波乱の余地があります。
このレースが中山で行われた過去9年のデータを見ると、1番人気が勝率44.4%。単勝回収率100%を超えていますが、その他の人気どころは低調な成績となっていました。
その代わりに成績を上げているのが7番人気以下の人気薄です。こちらは11頭が好走しており、1年に1頭以上は7番人気以下が馬券絡みしている計算です。回収率90%以上で水準より高いものになっています。
京成杯オータムハンデはその名の通り、ハンデ戦ということで能力的に微妙な馬でも斤量に恵まれて好走したり、重い斤量がネックで凡走したりと、難解なレースになっています。
枠順データ
枠番 | 着別度数(中山時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 0- 3-10/14 | 7.1% | 28.6% | 110 | 126 |
2枠 | 1- 2- 1-12/16 | 6.3% | 25.0% | 23 | 78 |
3枠 | 1- 0- 2-14/17 | 5.9% | 17.6% | 17 | 42 |
4枠 | 0- 1- 0-16/17 | 0.0% | 5.9% | 0 | 39 |
5枠 | 3- 1- 0-12/16 | 18.8% | 25.0% | 107 | 95 |
6枠 | 2- 1- 0-14/17 | 11.8% | 17.6% | 388 | 98 |
7枠 | 1- 1- 2-14/18 | 5.6% | 22.2% | 26 | 117 |
8枠 | 0- 3- 1-14/18 | 0.0% | 22.2% | 0 | 62 |
京成杯オータムハンデは、外枠にもチャンスがあります。
まず詳細な枠順別データを見ると、1枠が単勝複勝ともに回収率100%を超えていますが、その他の回収率100%超えは5~7枠。外枠からの激走も目立っていました。
枠順 | 着別度数(中山時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 3- 3- 6- 52/ 64 | 4.7% | 18.8% | 34 | 69 |
5~8枠 | 6- 6- 3- 54/ 69 | 8.7% | 21.7% | 127 | 93 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ると、外枠が勝率から複勝回収率まで全てにおいて内枠より上の成績を残すなど、このレースは外枠でも全く問題ないことが分かります。
開幕週と言えば内枠有利のイメージもありますが、秋の中山開催は開幕に備えてエアーレーション、シャタリングを施して馬場を柔らかくすることにより、意図的に内枠有利になりすぎないようにしているのです。
開幕週と言えば内枠有利ですが、秋の中山開催は違うぞということは覚えておいた方がいいかもしれません。
脚質データ
脚質 | 着別度数(中山時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 2- 0- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 72 | 138 |
先行 | 3- 4- 5- 24/ 36 | 8.3% | 33.3% | 43 | 146 |
中団 | 4- 1- 4- 39/ 48 | 8.3% | 18.8% | 51 | 44 |
後方 | 1- 2- 0- 36/ 39 | 2.6% | 7.7% | 160 | 52 |
京成杯オータムハンデは、差し馬にもチャンスがあります。
逃げ先行が過去9年4勝。中団後方で過去9年5勝。このレースは後ろからの馬でも問題なく勝つことが出来ています。差し馬だからと言って割引する必要はないでしょう。
これも先程と同じような話しです。開幕週と言えば前有利のイメージもありますが、秋の中山開催はエアーレーション、シャタリングという作業をすることで、意図的に前有利になりすぎないようにしているのです。
また過去9年で勝ち馬の平均上がりタイムが34.1秒。後ろから勝つには33秒台の末脚は必須と言っていい感じで、上がり最速平均に至っては33.7秒と東京競馬場並みの高速上がりとなっています。
京成杯オータムハンデは中山競馬場でも、高速上がりが必要になってくるという点には要注意が必要です。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の京成杯オータムハンデにピッタリかというのを考えていこうと思います。
種牡馬データ
種牡馬 | 着別度数(中山時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
サンデー系 | 6- 7- 4- 57/ 74 | 8.1% | 23.0% | 124 | 102 |
非サンデー | 3- 2- 5- 49/ 59 | 5.1% | 16.9% | 30 | 54 |
京成杯オータムハンデは、父サンデー系の馬が好成績です。
サンデー系の馬が過去9年で単勝複勝ともに回収率100%以上。勝率から複勝回収率まで全てにおいて、非サンデー系より上の成績となっていました。
先程の脚質データで、このレースは高速上がりが必要という話しをしましたが、それならサンデー系の出番です。そもそもサンデーサイレンスは他にない速い末脚が使えるということで大流行した血統で、高速上がり勝負はサンデー系の得意項目なのです。
高速上がり勝負となれば、サンデー系の馬に要注目です。
生産者データ
生産者 | 着別度数(中山時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
社台系 | 6- 5- 4- 47/ 62 | 9.7% | 24.2% | 161 | 111 |
非社台 | 3- 4- 5- 59/ 71 | 4.2% | 16.9% | 13 | 55 |
京成杯オータムハンデは、社台系生産馬が圧倒的です。
ノーザンファーム、社台ファームを始めとした社台系生産馬が、それ以外の馬たちに対して、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残していました。回収率も100%を超えています。
これも先程と同じような話しです。そもそもノーザンファームや社台ファームが日本でココまでの地位を築くことが出来たのは、ダービーを勝てる馬を多く排出したから。東京競馬場などの高速上がり勝負を得意とする馬を育成するのが上手いからです。
高速上がり勝負なら、日本で主流的なサンデー系、社台系生産馬の出番となるでしょう。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはアスコリピチェーノ、カテドラルの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走初角位置のデータではないかと思います。
前走初角位置データ
前走初角 | 着別度数(中山時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 4- 5- 7- 66/ 82 | 4.9% | 19.5% | 26 | 73 |
1/2頭外 | 5- 4- 2- 40/ 51 | 9.8% | 21.6% | 172 | 95 |
このレースは、前走半分より後ろだった馬が高期待値となっています。
前走最初のコーナーで半分より後ろだった馬が、半分より前だった馬に対して、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績。回収率100%を超えていました。
枠順データで外枠でも問題ない、脚質データでは差しも決まるという話しをしたように、このレースは外から差しが決まります。それにも関わらず、開幕週で内前有利というイメージおかげで、後ろからの馬にオッズ妙味が出てくるのです。
高速上がり勝負に強い馬の中でも、後ろから競馬をする可能性が高い馬が狙い目となるでしょう。
まとめ
というわけで今年の京成杯オータムハンデにピッタリの馬は、カテドラルではないかと思います。
この馬は近走苦戦が続いていますが、昔から成績的にはムラのある馬です。近走も大きな着順ばかりですが、3~5走前は上位の上がりを使うなど、展開次第ではいつ好走してもおかしくありません。3年前のこのレースを人気薄から勝っているように、舞台適性としては申し分ないですし、ここで一発があっても不思議ありません。