はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はジャパンカップが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 6- 1- 2- 1/ 10 | 60.0% | 90.0% | 126 | 113 |
| 2番人気 | 0- 3- 3- 4/ 10 | 0.0% | 60.0% | 0 | 80 |
| 3番人気 | 2- 1- 1- 6/ 10 | 20.0% | 40.0% | 96 | 60 |
| 4~6人気 | 2- 3- 3- 22/ 30 | 6.7% | 26.7% | 75 | 64 |
| 7~ 人気 | 0- 3- 0-101/104 | 0.0% | 2.9% | 0 | 11 |
ジャパンカップは、堅い決着が多いです。
1番人気が勝率60%、複勝率90%。回収率100%を超えるなど素晴らしい成績になっています。それ以外を見ても、人気が高い順に好走率も高くなっていました。
ジャパンカップが行われる東京芝2400mは、ダービーやオークスなど世代チャンピオン決定戦にも複数使われる舞台です。それだけ能力通りに決まりやすいコースというわけです。
ここは強いと思った馬を、素直に評価すべきでしょう。
枠順データ
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 5- 3- 1- 7/16 | 31.3% | 56.3% | 133 | 83 |
| 2枠 | 1- 0- 4-13/18 | 5.6% | 27.8% | 12 | 42 |
| 3枠 | 3- 1- 1-15/20 | 15.0% | 25.0% | 59 | 49 |
| 4枠 | 0- 2- 0-18/20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 12 |
| 5枠 | 0- 2- 0-18/20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 31 |
| 6枠 | 0- 2- 0-18/20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 31 |
| 7枠 | 1- 1- 1-21/24 | 4.2% | 12.5% | 38 | 21 |
| 8枠 | 0- 0- 2-24/26 | 0.0% | 7.7% | 0 | 20 |
ジャパンカップは、内枠有利です。
まず詳細な枠順別データを見た時に目につくのが1枠で勝率31.3%。複勝率56.3%。単勝回収率100%を超えるなど、優秀な成績になっていました。
| 枠順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1~4枠 | 9- 6- 6- 53/ 74 | 12.2% | 28.4% | 47 | 45 |
| 5~8枠 | 1- 5- 3- 81/ 90 | 1.1% | 10.0% | 10 | 25 |
1~4枠、5~8枠のザックリした括りで見ても、内枠が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績になっており、このレースは内枠有利と見て間違いありません。
ジャパンカップはCコース替わりの2週目に行われます。柵の位置を移動したことにより、まだまだ内側の馬場が使える状態で、年によっては内を通らないという話しにならないということも珍しくありません。
このレースは基本的には能力が重要な一戦ですが、もし穴馬にチャンスがあるなら、内枠の馬になる可能性が高いです。
脚質データ
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1- 3- 1- 6/ 11 | 9.1% | 45.5% | 34 | 112 |
| 先行 | 4- 3- 3- 27/ 37 | 10.8% | 27.0% | 49 | 44 |
| 中団 | 5- 5- 5- 56/ 71 | 7.0% | 21.1% | 31 | 38 |
| 後方 | 0- 0- 0- 44/ 44 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ジャパンカップは、高速上がり勝負になりやすいです。
まず脚質別のデータを見ると、先行中団など真ん中辺りで競馬をする馬が良いな程度のことしか分かりませんが、これを上がりのデータで見ると傾向は見えてきます。
| 上り | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3F 1位 | 4- 3- 0- 6/ 13 | 30.8% | 53.8% | 74 | 70 |
| 3F 2位 | 3- 2- 2- 5/ 12 | 25.0% | 58.3% | 130 | 150 |
| 3F 3位 | 2- 0- 1- 5/ 8 | 25.0% | 37.5% | 193 | 58 |
| 3F 4位~ | 1- 6- 6-118/131 | 0.8% | 9.9% | 2 | 18 |
上がり1~3位だった馬が過去10年9勝。上がり4位以下の馬も来るには来ていますが、勝ち切るまでになると速い上がりが必要になっているのが分かります。

良馬場だった時の勝ち馬の平均上がりタイムが34.0秒。馬場の高速化が進んでいる直近5年に絞ってみると33.7秒という、この距離としては速いもので、東京競馬場らしく高速上がりが必要になっていました。
脚質についてはあまり気にする必要はなさそうですが、高速上がりが使えるかどうかは重要になってくるでしょう。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のジャパンカップにピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
| 前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1着 | 6- 4- 4- 23/ 37 | 16.2% | 37.8% | 41 | 53 |
| 前走2着 | 1- 1- 0- 19/ 21 | 4.8% | 9.5% | 7 | 18 |
| 前走3着 | 1- 1- 1- 5/ 8 | 12.5% | 37.5% | 166 | 70 |
| 前走4~9着 | 2- 3- 3- 55/ 63 | 3.2% | 12.7% | 22 | 26 |
| 前走10着~ | 0- 2- 1- 32/ 35 | 0.0% | 8.6% | 0 | 28 |
前走10着以下の馬は、過去10年で勝っていません。
人気データのところで「能力通りに決まりやすい」という話しはしましたが、それに伴って前走10着以下の馬では能力的にどうでしょうか。
前走で何らかの理由があったにしても、一桁着順にまとめている必要がありそうです。
血統データ
| 血統 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 父もしくは母父サンデー系 | 9- 7- 7- 86/109 | 8.3% | 21.1% | 36 | 37 |
| 父、母父ともに非サンデー | 1- 4- 2- 48/ 55 | 1.8% | 12.7% | 8 | 28 |
ジャパンカップは、サンデー系の馬が好走傾向です。
父もしくは母父サンデー系。父、母父ともに非サンデー系というザックリした血統別データを見ると、サンデー系が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績になっていました。
そもそもサンデー系が日本で一大勢力を築いたのは、ダービーを勝てる馬を多く排出したから。東京競馬場の高速上がり勝負に強いという特徴があったからです。
高速上がり勝負になりやすいこのレースでサンデー系の馬が強いのは当然といえば当然かもしれません。
前走上がりデータ①
| 前走上がり | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3F 1位 | 5- 0- 1-12/18 | 27.8% | 33.3% | 105 | 48 |
| 3F 2位 | 0- 4- 1-13/18 | 0.0% | 27.8% | 0 | 42 |
| 3F 3位 | 3- 1- 2- 9/15 | 20.0% | 40.0% | 112 | 70 |
| 3F 4位~ | 2- 4- 5-69/80 | 2.5% | 13.8% | 11 | 26 |
前走上がり3位以内だった馬が、有利になってきます。
先程は「高速上がり勝負に強いサンデー系が良い」という話しをしましたが、そもそも前走で速い上がりを使っていた馬も当然有利になってきます。
実際に前走上がり1位というだけで単勝回収率105%。前走上がり3位だった馬も回収率100%を超えていました。
ここは前走でも上がり3位以内というのが、一つの目安になってきそうです。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはシュトルーヴェ、ディープモンスター、マスカレードボール、ヨーホーレイクの4頭です。
この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の一絞りをするために、もう一度前走上がりのデータを見ていきます。
前走上がりデータ②
| 前走上がり | 前走3F~3位 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| ~33.9秒 | 6- 3- 1-16/26 | 23.1% | 38.5% | 81 | 66 |
| 34.0秒~ | 2- 2- 3-18/25 | 8.0% | 28.0% | 58 | 38 |
前走で上がり33.9秒以下だった馬が、好走傾向です。
先程の前走上がり3位以内というデータに、上がり33.9秒以下という条件を加えてみると勝率23.1%、複勝率38.5%など、高い好走率になっていました。
血統的にはもちろんですが、実際に前走でも速い上がりを使っているかどうか。32秒台や33秒台の高速上がりを使っているかどうかが、このレースでは重要になりそうです。
まとめ

というわけで今年のジャパンカップにピッタリの馬は、マスカレードボールではないかと思います。
この馬は前走で初のG1制覇。2歳の頃から東京が合うとは言われていた馬ですが、その前評判通り東京では古馬相手にも非常に強い競馬を見せてくれました。
| 前走着順 | 前走天皇賞秋 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1着 | 3- 0- 2- 0/ 5 | 60.0% | 100.0% | 116 | 124 |
人気データのところで「能力通りに決まりやすい」という話しをしましたが、豪華なメンバーが揃いやすい近年の天皇賞秋を勝った馬がこのレースに出てきた場合は勝率60%、複勝率100%という驚異的な成績になっており、引き続き東京競馬場となるココでは無難に上位争いだろうと見ています。


