はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はアイルランドトロフィーが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 3- 2- 3/ 10 | 20.0% | 70.0% | 70 | 103 |
2番人気 | 1- 2- 2- 5/ 10 | 10.0% | 50.0% | 36 | 72 |
3番人気 | 1- 0- 1- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 65 | 45 |
4~6人気 | 3- 3- 1- 23/ 30 | 10.0% | 23.3% | 86 | 69 |
7~ 人気 | 3- 2- 4- 70/ 79 | 3.8% | 11.4% | 110 | 57 |
アイルランドトロフィーは、小波乱の傾向です。
1番人気が複勝率70%。複勝回収率100%を超えるほど好走が多くなっていましたが、その一方で7番人気以下も過去10年で9回の好走。単勝回収率100%を超えるなど、人気薄からの激走が多いというのが分かります。
このレースが波乱の傾向にある理由は、この後でジックリ話していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 2- 1-10/13 | 0.0% | 23.1% | 0 | 41 |
2枠 | 0- 3- 1-11/15 | 0.0% | 26.7% | 0 | 64 |
3枠 | 1- 1- 0-14/16 | 6.3% | 12.5% | 22 | 35 |
4枠 | 5- 1- 1-11/18 | 27.8% | 38.9% | 405 | 110 |
5枠 | 1- 0- 2-14/17 | 5.9% | 17.6% | 27 | 26 |
6枠 | 0- 2- 1-16/19 | 0.0% | 15.8% | 0 | 82 |
7枠 | 1- 0- 1-18/20 | 5.0% | 10.0% | 52 | 36 |
8枠 | 2- 1- 3-15/21 | 9.5% | 28.6% | 183 | 95 |
アイルランドトロフィーは、どちらかといえば内枠有利です。
まず詳細な枠順別データから見ると、4枠が非常に高い勝率になっており、複勝率20%以上も内枠に目立っていました。
このレースは開幕2週目。内側の馬場状態が良好である場合が多いため、内を通るに越したことはないというわけでしょう。
ただ8枠も単勝回収率100%を超えるなど、外枠も全く駄目というわけではありません。内枠と外枠、どちらかと言えば内枠有利という感じだろうと見ています。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 2- 0- 0- 9/ 11 | 18.2% | 18.2% | 137 | 39 |
先行 | 2- 2- 1- 25/ 30 | 6.7% | 16.7% | 89 | 43 |
中団 | 2- 7- 6- 47/ 62 | 3.2% | 24.2% | 57 | 71 |
後方 | 4- 1- 3- 28/ 36 | 11.1% | 22.2% | 146 | 72 |
アイルランドトロフィーは、末脚勝負になりやすいです。
まず脚質別データを見ると逃げ先行で過去10年4勝。中団後方で過去10年6勝。逃げ先行より中団後方の方が複勝率が高いなど、他のレースではあまりない傾向が出ていました。
上り | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 6- 1- 2- 2/ 11 | 54.5% | 81.8% | 695 | 246 |
3F 2位 | 2- 2- 1- 5/ 10 | 20.0% | 50.0% | 385 | 179 |
3F 3位 | 0- 4- 2- 5/ 11 | 0.0% | 54.5% | 0 | 182 |
3F 4位~ | 2- 3- 5- 96/106 | 1.9% | 9.4% | 14 | 21 |
上がりのデータを見ても、上がり最速の馬が勝率54.5%。複勝率81.8%。上がり3位以内なら軒並み複勝率50%以上など、どの位置からだろうと速い上がりを使えば問題なく好走出来ているのが分かります。
過去10年の勝ち馬における平均上がりタイム33.5秒。東京競馬場らしい高速上がりの勝負になっており、このレースはどの馬が高速上がりを使うかを予想するレースと言ってもいいでしょう。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のアイルランドトロフィーにピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 5- 3- 0-15/23 | 21.7% | 34.8% | 310 | 104 |
前走2着 | 4- 1- 1-11/17 | 23.5% | 35.3% | 294 | 108 |
前走3着~ | 1- 6- 9-83/99 | 1.0% | 16.2% | 8 | 46 |
アイルランドトロフィーは、前走2着以内の馬が圧倒的です。
まず前走着順別データを見ると、前走2着以内というだけで勝率20%以上。好走率はもちろん回収率も素晴らしい成績となっていました。
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3勝 | 2- 1- 0- 15/ 18 | 11.1% | 16.7% | 251 | 77 |
OPEN | 3- 1- 0- 11/ 15 | 20.0% | 26.7% | 391 | 104 |
G3 | 4- 5- 5- 58/ 72 | 5.6% | 19.4% | 31 | 55 |
G2 | 0- 1- 0- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 0 | 20 |
G1 | 1- 1- 5- 17/ 24 | 4.2% | 29.2% | 15 | 65 |
ここで前走クラス別のデータを見ると、前走3勝クラスやOPENなど、下のクラスから勝ちあがってきた馬が勢いそのままに好走することが多いというのが分かります。
アイルランドトロフィーは、これまでG1を走っていたような馬より下のクラスから勝ちあがったばかりの馬。実績より勢いが重要になります。
人気データのところで「このレースは小波乱の傾向にある」という話しをしましたが、波乱の傾向にある最大の理由は実績がアテにならないという部分が大きいでしょう。
「牝馬は格より調子」という格言もありますが、まさにそれを体現するレースになっています。
前走上がりデータ
前走上がり | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 5- 2- 1-13/21 | 23.8% | 38.1% | 354 | 113 |
3F 2位 | 0- 1- 1- 5/ 7 | 0.0% | 28.6% | 0 | 94 |
3F 3位 | 1- 1- 1-14/17 | 5.9% | 17.6% | 38 | 50 |
3F 4位~ | 4- 5- 7-75/91 | 4.4% | 17.6% | 53 | 52 |
前走上がり1位の馬が、非常に高い激走率になっています。
脚質データで「このレースは末脚勝負になりやすい」という話しをしましたが、それなら前走でも上がり最速だった馬。良い末脚を使っていた馬が当然有利になるでしょう。
前走上がり | 前走上がり1位 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
~34.0秒 | 4- 1- 1- 6/12 | 33.3% | 50.0% | 534 | 161 |
34.1秒~ | 1- 1- 0- 7/ 9 | 11.1% | 22.2% | 115 | 50 |
前走上がり最速だった馬の中でも、特に上がり34.0秒以下だった馬が好走傾向になっていました。
ここは前走上がり最速。その中でも上がり34.0秒以下の高速上がりを使っていた馬に要注目です。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはカナテープ、ホウオウラスカーズの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは生産者のデータではないかと思います。
生産者データ
生産者 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
社台系 | 7- 8- 4- 55/ 74 | 9.5% | 25.7% | 105 | 66 |
その他 | 3- 2- 6- 54/ 65 | 4.6% | 16.9% | 80 | 60 |
アイルランドトロフィーは、社台系生産馬が好走傾向です。
ノーザンファームを始めとした社台系生産馬が馬券圏内の半分以上を占めており、単勝回収率100%以上。好走率激走率ともに申し分ありません。
そもそもノーザンファームを始めとした社台系生産馬が、日本で天下を取ることができたのは、ダービーを勝てる馬を多く輩出したから。東京競馬場の高速上がり勝負に強い馬が多かったからです。
高速上がり勝負になりやすいこのレースで社台系生産馬が強いのは当然と言っていいでしょう。
まとめ
というわけで今年のアイルランドトロフィーにピッタリの馬は、カナテープではないかと思います。
この馬は条件戦を勝ちあがるのに時間はかかりましたが、条件戦を脱出してからは好走続き。高いパフォーマンスで安定しており、まさに今勢いのある1頭です。勢いが非常に重要になるこのレースにはピッタリの馬でしょう。