皆さんこんにちは。アギョウです！
今回は府中牝馬ステークスの追い切り診断となります。
それでは早速ソダシから見ていきましょう。
ソダシ【S】
去年とほぼ同じ間隔での出走になりますが、去年の秋華賞と比べると、今年の方が明らかに状態が良さそうです。去年は終い強めに追っても12秒台前半が精々でしたが、今年の最終追い切りでは楽に終い11秒台前半が出ました。併せ馬も突き放す一方という動きでしたし、これは状態が良いと見て間違いありません。去年からの成長も感じさせるような最終追い切りでした。
この中間は、ほぼ馬なりでの調整となっていますが、これは逆に良いのではないかと思います。というのも、去年の秋華賞、チャンピオンズカップと、この馬が大敗している時は強め、一杯調教を多用していました。やはり気性的に難しい馬ということで、調教で負荷を掛けすぎない方が気持ち良く走ってくれるのでしょう。
今回は馬なり中心の調教ですが、動き自体は良かったですし、この馬の能力は最大限出せる状態にありそうです。
アカイイト【B】
エリザベス女王杯や金鯱賞など、この馬が好走している時は一杯に追って坂路51秒台が出すなどハードにやっていましたが、この中間は強め中心。いつもより調教負荷が軽くなっています。動きも目立たないですし、あくまで前哨戦仕上げという感じでしょう。
この馬は一杯に追って、なんとか速い調教時計を出すようなタイプです。調教の動きを見ると、明らかなスタミナ型という感じで、武器はスピードよりスタミナと見て間違いありません。それだけにスピード勝負になりやすい東京は不向きだと思います。極端なハイペースや道悪になればワンチャンスあるかなという感じでしょう。
アブレイズ【S】
最終追い切りこそ坂路で流す程度でしたが、この馬も実質の最終追い切りを月曜日に行っています。月曜日は坂路51.8秒。1週前は坂路49.8秒。2週前も坂路52.0秒をマークするなど、3週続けてハードに追われています。
近走でこの馬が不甲斐ない走りをした2走前の福島牝馬ステークスの時は、1週前にしか速い時計がなく、昨年のこのレースの時も1週前と3週前に速い時計を出しただけでした。
一方で久しぶりに好走した中山牝馬ステークスでは最終、1週前、2週前と3週続けて坂路51秒台をマークするなどハードにやっていました。ハードに調教をした時の方が好結果が出ています。ハードにやっている今回は好走に期待できる状態なのではないかと思います。
アンドヴァラナウト【B】
この馬は最終追い切りが月曜日となりました。休み明けにも関わらず、速めの時計が最終追い切りの1本だけというのも気になるところです。阪神牝馬ステークスの時は最終、1週前とシッカリやっていました。個人的に今回は叩き台なのかなという感じで、次を見据えた余力残しのように見えます。動き自体は悪くないですが、調教過程などに引っかかるところがあります。
イズジョーノキセキ【A】
1週前に併せ馬で遅れていますが、この馬は勝った前走も併せ馬で遅れています。元々あまり調教では動かないタイプです。むしろ1週前のCW。最終追い切りの坂路ともに、最後まで失速することなく走れていましたし、この馬なりに良い状態に整っているでしょう。スタミナ型っぽいところはありますが、この馬の能力は出し切ってくれそうです。
エイシンチラー【C】
いい走りをしたメイステークスや3勝クラスを勝った時は、南Wの真ん中辺りを走って良い時計が出ていました。それがこの中間は、内ラチ沿いを走っての調教が目立ちます。速い時計も出ていますが、馬場の最内を走ってるから速い時計が出ているというところには注意が必要です。馬場の真ん中辺りを走った最終追い切りは平凡な動きでしたし、これは間隔が空いた影響がありそうです。個人的には一度使ってからだと見ています。
クールキャット【A】
この馬は気性的に難しい馬で、以前は調教でもついつい速いタイムを出してしまうような馬でしたが、前走や今回はこの馬としては我慢が出来ています。調教でついつい速いタイムを出してしまった中山牝馬ステークスや秋華賞の時は大敗しています。今回のように我慢が効いている時は前走や愛知杯のように悪くない着順でまとめていますし、今回もこの馬としては良い走りのできる精神状態にありそうです。この馬の能力は出し切れる状態でしょう。
クリノプレミアム【B】
前走は1週前に速い時計を出して、最終追い切りも併せ馬に先着していました。結果的に前走は仕上がりが良かったのでしょう。今回は間隔が詰まっているということもあり、前走から大きく変わった感じはありません。ここは前走と同じくらい走って何着になるかではないかと思います。
ゴルトベルク【A】
近走でこの馬が良い走りをしたマーメイドステークスの時は最終、1週前、2週前と入念な併せ馬をしていました。逆に大敗した前走などは、あまり併せ馬をしていません。今回はマーメイドステークスの時と同じく、最終、1週前、2週前と入念な併せ馬をこなし、良い動きを見せています。仕上がりとしては良さそうで、前走以上の状態でしょう。
サトノセシル【B】
元々調教では良く動く馬タイプで、3勝クラスで苦戦していた時でさえ終い11秒を切る時計は出ていました。今回の最終追い切りも悪くない動きですが、いつも調教は良い馬なので注意が必要です。好走している北海道の時との比較は難しいのですが、3勝クラスで苦戦していた時と変わった様子はなさそうです。ここは2走前や3走前と同じくらいではないかと思います。
シャドウディーヴァ【A】
この中間は目立った時計こそありませんが、最終追い切りの併せ馬では終始、優勢の手応えで楽々と併せ馬に先着していました。決して状態が悪いということはなさそうです。ただ、去年このレースを勝った時は坂路51秒台が出るなど、まさに絶好の状態だったと見ているだけに、それと比べると、どうしても見劣りしてしまいます。ここは好調ぐらいの状態で、どこまで勝負になるかでしょう。
ホウオウピースフル【C】
前走や前々走が北海道のため、比較は難しいのですが、近走は北海道、美浦を問わず、1週前にシッカリやって、最終追い切りもある程度負荷をかけるという調教をしていました。それが今回は1週前に坂路で軽く流す程度で、最終追い切りもかなり遅い全体時計で、終いだけを伸ばすような調教でした。調教の負荷がかなり軽くなっています。個人的にこれはどうなのかなというところです。
ライティア【B】
この馬は最終追い切りが月曜日となりました。これがどうなのかというところですが、動き自体は前走や3走前。勝ち負けしていた時と遜色ないものになっています。この馬も動き自体は悪くないですが、調教過程などが引っかかるところです。
ラヴユーライヴ【B】
1週前に坂路51秒台が出ましたが、この馬は元々調教では良く動く馬です。大敗したマーメイドステークスや愛知杯の時でさえ坂路50秒台、51秒台が出ていました。今回も近走から特に変わったところはないという感じで、近走同様の状態でどこまで勝負になるかです。
リアアメリア【B】
この馬が近走で良い走りをしたマーメイドステークス。最後に馬券になったローズステークスの時は、それぞれ最終追い切りがポリトラック、芝で軽めに流す程度でした。ノーザンファームのクラブ馬らしく最終追い切りを軽めに流す程度だと好走傾向にあります。牧場で仕上げて厩舎ではやるまでもなく仕上がっているような形が良いのです。それが今回は最終追い切りまでCWで併せ馬をするハード調教になっています。厩舎でシッカリやらなければならない状態という感じで、これは前走や3走前くらいと同じくらいではないかと思います。
ローザノワール【A】
中間に坂路51秒台をマークしました。最終追い切りも終い最速でまとめる動きを披露し、状態の良さを伺わせます。去年のこのレースでは大敗していますが、その時とは明らかに状態が違うと思います。逃げられなかった中山牝馬ステークスでは大敗しているため、ここも逃げられるかどうかが鍵になりそうですが、逃げる競馬ができれば前走や前々走のような走りができる状態でしょう。
