はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は阪神ジュベナイルフィリーズが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
| 人気 | 着別度数(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 5- 0- 0- 4/ 9 | 55.6% | 55.6% | 152 | 72 |
| 2番人気 | 1- 3- 1- 4/ 9 | 11.1% | 55.6% | 45 | 83 |
| 3番人気 | 2- 1- 3- 3/ 9 | 22.2% | 66.7% | 127 | 128 |
| 4~6人気 | 1- 2- 4- 20/ 27 | 3.7% | 25.9% | 41 | 86 |
| 7~ 人気 | 0- 3- 1-102/106 | 0.0% | 3.8% | 0 | 25 |
阪神ジュベナイルフィリーズは、能力通りに決まりやすいです。
このレースが阪神で行われた過去9年の人気別データを見ると、1番人気が勝率55.6%。2~3番人気も複勝率50%以上で、人気どころは半分以上の確率で馬券絡みしています。
7番人気以下の好走は僅か4頭のみというところを見ても、このレースは堅い決着が目立っていました。
2~3歳に行われる世代G1は、後にG1で活躍する馬と条件戦を走り続ける馬が一緒に走ります。出走馬に大きな能力差があると、どうしても堅い決着が多くなるのです。
このレースは、能力面が重要になってくるでしょう。
脚質データ
| 脚質 | 着別度数(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1- 0- 0- 8/ 9 | 11.1% | 11.1% | 124 | 34 |
| 先行 | 3- 1- 1- 33/ 38 | 7.9% | 13.2% | 22 | 34 |
| 中団 | 4- 6- 7- 45/ 62 | 6.5% | 27.4% | 29 | 83 |
| 後方 | 1- 2- 1- 47/ 51 | 2.0% | 7.8% | 5 | 16 |
阪神ジュベナイルフィリーズは、末脚勝負になりやすいです。
逃げ先行で過去9年4勝、中団後方で過去9年5勝。前有利が基本の現代競馬において、後ろからの方が勝ち星が多いというのは、他ではあまり見れない傾向です。
| 上り | 着別度数(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3F 1位 | 2- 3- 1- 4/ 10 | 20.0% | 60.0% | 153 | 143 |
| 3F 2位 | 4- 0- 2- 2/ 8 | 50.0% | 75.0% | 211 | 171 |
| 3F 3位 | 1- 1- 2- 7/ 11 | 9.1% | 36.4% | 23 | 72 |
| 3F 4位~ | 2- 5- 4-120/131 | 1.5% | 8.4% | 4 | 30 |
上がりのデータを見ても、上がり1~2位の馬が複勝率60%以上。回収率100%以上と優秀な成績になっていました。
このレースは最後の直線を活かして、どの位置でも速い上がりさえ使えば、十分勝ち負けになるでしょう。
枠順データ
| 枠番 | 着別度数(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 2- 0- 0-16/18 | 11.1% | 11.1% | 29 | 13 |
| 2枠 | 1- 1- 2-14/18 | 5.6% | 22.2% | 62 | 90 |
| 3枠 | 1- 1- 0-16/18 | 5.6% | 11.1% | 17 | 23 |
| 4枠 | 1- 2- 0-15/18 | 5.6% | 16.7% | 32 | 31 |
| 5枠 | 2- 2- 2-12/18 | 11.1% | 33.3% | 45 | 82 |
| 6枠 | 1- 1- 3-13/18 | 5.6% | 27.8% | 22 | 97 |
| 7枠 | 1- 1- 2-22/26 | 3.8% | 15.4% | 10 | 53 |
| 8枠 | 0- 1- 0-25/26 | 0.0% | 3.8% | 0 | 4 |
阪神ジュベナイルフィリーズに、大きな枠順傾向はありません。
まず詳細な枠順別データを見ると1~7枠まで、幅広く勝ち馬が出ており、外枠だから全く駄目という感じはしません。
| 枠順 | 着別度数(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1~4枠 | 5- 4- 2- 61/ 72 | 6.9% | 15.3% | 35 | 39 |
| 5~8枠 | 4- 5- 7- 72/ 88 | 4.5% | 18.2% | 16 | 53 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、どちらかが極端に良いという感じはせず、勝率なら内枠。複勝率は外枠と好走が偏っている印象はありません。
人気データのところで「能力通りに決まりやすい」という話しをしましたが、これは能力の高い馬は内枠だろうと外枠だろうと問題なく好走できることの裏返しでもあります。
ここは枠順云々というより、どの馬が強そうか。どの馬が速い上がりを使えそうかという部分が重要になってきそうです。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の阪神ジュベナイルフィリーズにピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
| 前走着順 | 着別度数(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1着 | 7- 7- 3-66/83 | 8.4% | 20.5% | 42 | 52 |
| 前走2着 | 2- 0- 4-22/28 | 7.1% | 21.4% | 18 | 47 |
| 前走3着 | 0- 1- 1- 7/ 9 | 0.0% | 22.2% | 0 | 112 |
| 前走4着~ | 0- 1- 1-38/40 | 0.0% | 5.0% | 0 | 22 |
前走3着以下の馬は、過去9年で勝っていません。
このレースは「能力通りに決まりやすい」という話しはしましたが、それに伴って前走3着以下の馬では能力的にどうでしょうか。
前走2着なら展開不利など負けて強しのパターンもありますが、上に2頭もいるようでは、そんな言い訳も効きません。
前走でも順当に勝ち負けしていた馬から狙っていくべきでしょう。
前走場所データ
| 前走場所 | 着別度数(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 芝 | 9- 9- 9-130/157 | 5.7% | 17.2% | 25 | 48 |
| ダート | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走ダートだった馬は、過去9年で好走していません。
先程は「前走でも勝ち負けしていた馬がいい」という話しをしましたが、それがダートの話しでは何の意味もありません。
ここは芝で強い競馬をした馬を素直に評価すべきでしょう。
前走距離データ
| 前走距離 | 着別度数(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 同距離 | 6- 7- 4- 59/ 76 | 7.9% | 22.4% | 31 | 62 |
| 今回延長 | 2- 1- 4- 65/ 72 | 2.8% | 9.7% | 19 | 28 |
| 今回短縮 | 1- 1- 1- 9/ 12 | 8.3% | 25.0% | 23 | 68 |
今回距離延長になる馬は、苦戦を強いられています。
これまで「強い馬を素直に買うべき」という話しをしてきましたが、この時期に短距離を使っている馬は、そもそも能力的に微妙ということも多く、この時期は有望な馬であればあるほど来年の桜花賞などを見据えて、マイル以上の距離を使っている場合が殆どです。
適性はもちろん、能力的にもマイルより短い距離を使っていた馬はどうでしょうか。
生産者データ
| 生産者 | 着別度数(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| ノーザンファーム | 7- 5- 2- 31/ 45 | 15.6% | 31.1% | 71 | 62 |
| それ以外 | 2- 4- 7-102/115 | 1.7% | 11.3% | 7 | 41 |
ノーザンファーム生産馬が、それ以外の馬を圧倒しています。
脚質データのところで「末脚勝負になりやすい」という話しをしましたが、末脚勝負ならノーザンファーム生産馬です。
そもそもノーザンファームが、日本のトップに君臨したのはダービーを勝てる末脚を持った馬。直線での末脚勝負にアジャストした育成が上手いからです。
今年もノーザンファーム生産馬が有利になる可能性は高いです。
ここまで4つのデータをクリアして残っているのはアランカール、アルバンヌの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走騎手のデータだろうと見ています。
前走騎手データ
| 前走騎手 | 着別度数(阪神時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| ◆同騎手 | 8- 5- 6-58/77 | 10.4% | 24.7% | 49 | 61 |
| ◆乗替り | 1- 4- 3-75/83 | 1.2% | 9.6% | 3 | 34 |
今回乗り替わりの馬は過去9年1勝。継続騎乗の馬が過去9年8勝と、継続騎乗馬が圧倒的に有利です。
このレースが行われる週は毎年香港国際競走もあるため、有力な騎手が香港に流れることが多く、今年もルメール騎手が香港に回る形になっています。
そんな開催事情もあって、なかなか継続騎乗を勝ち取るのが難しい状況なのです。
そんな中で継続騎乗を勝ち取った馬は有力な1頭。細かい癖などを知っている騎手に乗ってもらえるという点でも、他の馬に大きなアドバンテージがあるというわけです。
まとめ

というわけで今年の阪神ジュベナイルフィリーズにピッタリの馬は、アランカールではないかと思います。
この馬は新馬戦、前走と圧勝。新馬戦は上がりの掛かるスタミナ勝負。前走は33秒台の高速上がり勝負と全く問われる適性が違うレースで連勝と、これまでの着差以上の能力を感じる内容です。ここも勝って来年の牝馬クラシック路線の主役になる可能性は非常に高いだろうと見ています。


