【函館記念2024】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は函館記念が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。

それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 2- 1- 0- 7/ 10 20.0% 30.0% 30.0% 91 55
2番人気 2- 0- 1- 7/ 10 20.0% 20.0% 30.0% 116 65
3番人気 2- 0- 2- 6/ 10 20.0% 20.0% 40.0% 138 104
4~6人気 2- 1- 1- 26/ 30 6.7% 10.0% 13.3% 62 37
7~ 人気 2- 8- 6- 83/ 99 2.0% 10.1% 16.2% 97 124

函館記念は、波乱の傾向にあります。

1~2番人気が複勝率30%と低調な成績になっています。その代わりに成績を上げているのが7番人気以下の人気薄で、過去10年で16頭も馬券絡みするなど、馬券圏内の半分以上は7番人気以下という有り様です。

このレースも夏競馬の例外ではなくハンデ戦であること、小回りコースで行われることなどが相まって、能力通りにはいかないというわけです。

函館記念は、波乱の傾向にあるレースと見て間違いありません。

枠順データ

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 1- 0- 3-15/19 5.3% 5.3% 21.1% 98 85
2枠 2- 3- 0-15/20 10.0% 25.0% 25.0% 60 112
3枠 2- 3- 0-15/20 10.0% 25.0% 25.0% 69 123
4枠 2- 2- 2-14/20 10.0% 20.0% 30.0% 70 93
5枠 1- 1- 2-16/20 5.0% 10.0% 20.0% 20 65
6枠 1- 0- 0-19/20 5.0% 5.0% 5.0% 45 16
7枠 1- 1- 0-18/20 5.0% 10.0% 10.0% 386 150
8枠 0- 0- 3-17/20 0.0% 0.0% 15.0% 0 143

函館記念は、内枠有利です。

まず詳細な枠順別データを見ると、1~5枠が複勝率20%以上でズラリと並んでおり、複勝回収率の100%超えも目立っています。6枠から外になると複勝率10%前後になるなど低調な成績になっていました。

函館競馬場はJRA全10場の中で最も直線が短い上に、競馬場自体も狭いコースです。日本一の小回りと言っても過言ではない函館で行われるこのレースは、最終週でも内枠有利になるのでしょう。函館競馬場はよほど馬場が悪くならない限り、内枠有利のコースなのです。

函館記念は最終週でも内枠有利という点には要注意が必要でしょう。

脚質データ

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 2- 0- 1- 8/ 11 18.2% 18.2% 27.3% 112 105
先行 5- 4- 5- 19/ 33 15.2% 27.3% 42.4% 146 243
中団 2- 4- 2- 54/ 62 3.2% 9.7% 12.9% 131 79
後方 0- 1- 2- 47/ 50 0.0% 2.0% 6.0% 0 22
マクリ 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 236 150

函館記念は、前有利になりやすいです。

逃げ先行で過去10年7勝。後ろから競馬をするにしても中団もしくは途中でマクッていく必要があり、後方からの直線一気は殆ど決まっていません。

初角位置 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1/2頭以内 7- 6- 6- 65/ 84 8.3% 15.5% 22.6% 150 130
1/2頭外 3- 4- 4- 64/ 75 4.0% 9.3% 14.7% 30 63

初角位置のデータで見ても、最初のコーナーで半分より前だったというだけで回収率100%を越えていますし、このレースは前有利の傾向と見て間違いありません。

これも枠順データと同じような理由で、日本一の小回りコースと言っても過言でない函館競馬場では、たとえ最終週だろうと中々前が止まりません。内を通った馬が有利になりやすいため、比較的内側にポジションを取りやすい逃げ先行馬の方がいいという側面もあるでしょう。

何にしても先程の枠順データと合わせて、函館記念は内前有利というのは覚えておいた方がいいかもしれません。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、函館記念は、

・波乱の余地があるレース
・開幕最終週でも内枠有利
・逃げ先行馬が中々止まらない

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の函館記念にピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着差データ

前走G2以下 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
~1.0秒差 9- 6- 7- 86/108 8.3% 13.9% 20.4% 120 91
1.1秒差~ 0- 3- 0- 33/ 36 0.0% 8.3% 8.3% 0 66

前走G2以下で1.1秒以上負けている馬は勝っていません。

函館記念がいくら荒れるレースとは言っても、前走G2以下で1.1秒以上も負けているような馬では能力的にどうでしょうか。

函館記念は多少の負けなら巻き返してくることもありますが、G2以下で箸にも棒にもかからない大敗している馬では、ハンデをもらっても厳しいでしょう。

前走4角位置データ

前走4角 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1/2頭以内 5- 4- 8- 70/ 87 5.7% 10.3% 19.5% 112 95
1/2頭外 5- 6- 2- 59/ 72 6.9% 15.3% 18.1% 70 102

前走4コーナーで半分より後ろだった馬は多少好走率が落ちています。

脚質データのところで函館記念は中々前が止まらないという話しをしましたが、それなら前走でも4コーナーである程度の位置。半分より前のポジションを取っていた馬が当然有利です。今回も4コーナーで前にいる可能性が高いですからね。

ここは前走でも、ある程度の先行力を見せている馬に要注目です。

前走距離データ

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
同距離 3- 1- 5- 38/ 47 6.4% 8.5% 19.1% 193 121
今回延長 4- 5- 3- 70/ 82 4.9% 11.0% 14.6% 31 64
今回短縮 3- 4- 2- 21/ 30 10.0% 23.3% 30.0% 107 157

今回距離延長となる馬は苦戦傾向にあり、距離短縮や前走同距離だった馬が激走が目立っていました。

函館記念はコース体型から前有利になりますが、洋芝である上に最終週での開催となります。2000mより長い距離でも通用するパワースタミナが必要になってくるのです。

ここは1600mや1800mを走っていたスピードタイプよりも、2000m以上を走ってきたスタミナ的な逃げ先行馬が狙い目になるでしょう。

ここまで3つのデータをクリアして残っているのはエンパイアウエスト、サヴォーナ、トップナイフ、ホウオウスーペリアの4頭です。

この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのはキャリアのデータではないかと思います。

キャリアデータ

過去10年の勝ち馬10頭のうち8頭が、6~8月の夏に勝った経験がありました。

ハンデ戦、小回りコースなどの要素が相まって、このレースは荒れやすいという話しをしてきましたが、斤量や適性だけでなく、やはり状態面というのも大きく関係してきます。馬によっては暑いこの時期が全く駄目という馬もおり、夏バテのような症状で全く能力を出せないというのも珍しくありません

その点6~8月に好走したことがある馬。暑いこの時期でも大丈夫というのを証明しているは、ある程度の信頼がおけます。このレースに限らず、過去に暑いこの時期を好走したことがあるかどうかは、夏競馬において重要なポイントになってくるでしょう。

まとめ

というわけで今年の函館記念にピッタリの馬は、サヴォーナではないかと思います。

この馬は近2走こそ見せ場なく負けていますが、これまで1.0秒以上負けたのは全て3000m以上のレースでした。近走の競馬を見ても3000m以上の長距離は合っていないのかなという感じがします。本質的には中距離馬でしょう。その前の日経新春杯や神戸新聞杯では悪くない競馬が出来ており、このくらいのメンバーなら能力上位の存在だと思いますし、ここで一気に巻き返してくる可能性は高いと見ています。