はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はフェブラリーステークスが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
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人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 5- 2- 1- 2/ 10 | 50.0% | 80.0% | 130 | 113 |
2番人気 | 3- 1- 0- 6/ 10 | 30.0% | 40.0% | 152 | 71 |
3番人気 | 0- 1- 2- 7/ 10 | 0.0% | 30.0% | 0 | 64 |
4~6人気 | 1- 4- 3- 22/ 30 | 3.3% | 26.7% | 35 | 86 |
7~ 人気 | 1- 2- 4- 91/ 98 | 1.0% | 7.1% | 38 | 58 |
フェラブリーステークスは、堅めの決着が多いです。
1番人気が勝率50%。複勝率80%という非常に高い数字を残しており、回収率100%を超えていました。過去10年では1番人気を適当に買うだけで儲かっていた計算です。
このレースはコパノリッキーや昨年のペプチドナイルなど人気薄からの激走も印象にありますが、勝ち馬は1~2番人気から出るのが大半となっていました。
僅か2つしかない中央ダートG1ということもあって、どの馬たちもここを目標にキッチリ仕上げてきます。人気上位になる実績馬たちがシッカリ仕上げてくるため、実力的に劣ると思われる人気薄の馬が割り込む余地は、なかなかありません。
これまでの実績や、近走で見せているパフォーマンスを素直に信頼して大丈夫なレースでしょう。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 0- 0-19/19 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
2枠 | 3- 0- 2-14/19 | 15.8% | 26.3% | 54 | 65 |
3枠 | 1- 1- 2-16/20 | 5.0% | 20.0% | 25 | 48 |
4枠 | 2- 2- 2-14/20 | 10.0% | 30.0% | 24 | 116 |
5枠 | 1- 2- 3-14/20 | 5.0% | 30.0% | 190 | 105 |
6枠 | 2- 0- 1-17/20 | 10.0% | 15.0% | 67 | 42 |
7枠 | 1- 2- 0-17/20 | 5.0% | 15.0% | 25 | 30 |
8枠 | 0- 3- 0-17/20 | 0.0% | 15.0% | 0 | 135 |
フェブラリーステークスで、人気薄にチャンスがあるなら外枠となる可能性が高いです。
先程の人気データで言ったように、ここは実績上位の馬が順当に勝ち負けする場合が多いため、そこまで大きな枠順傾向はないのですが、もしこのレースで穴を開ける可能性があるとすれば外枠でしょう。
実際の枠順別データを見ると4枠、5枠、8枠が複勝回収率100%以上。人気薄の激走が多いというのが分かります。
フェブラリーステークスで穴を開けるパターンは前走砂を被って全く能力を出せずに終わった馬が、今回は砂を被らずスムーズな競馬をして激走するというパターンです。大波乱を呼んだコパノリッキー、ペプチドナイルなんかは、まさにそんな感じでした。
今回外枠に入った馬に、砂を被って能力を出せなかった馬がいたかどうかは確認しておく必要があるでしょう。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 1- 0- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 26 | 44 |
先行 | 6- 1- 2- 32/ 41 | 14.6% | 22.0% | 136 | 68 |
中団 | 2- 6- 4- 45/ 57 | 3.5% | 21.1% | 13 | 92 |
後方 | 1- 2- 4- 43/ 50 | 2.0% | 14.0% | 21 | 45 |
フェブラリーステークスは、速い末脚が必要でしょう。
まず脚質別のデータで見ると逃げ先行で過去10年7勝、中団後方で過去10年3勝。勝ち星は前に行ける馬が多いのに、2~3着は後ろからの馬が多いなど、脚質のデータではイマイチ傾向は見えてきませんが、上がりのデータで見れば一目瞭然です。
上り | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 2- 4- 3- 1/ 10 | 20.0% | 90.0% | 158 | 289 |
3F 2位 | 1- 1- 2- 7/ 11 | 9.1% | 36.4% | 25 | 88 |
3F 3位 | 3- 0- 2- 7/ 12 | 25.0% | 41.7% | 81 | 81 |
3F ~5位 | 3- 3- 2- 17/ 25 | 12.0% | 32.0% | 42 | 155 |
3F 6位~ | 1- 2- 1- 96/100 | 1.0% | 4.0% | 38 | 20 |
上がり1位が複勝率90%。上がり6位以下になると、過去10年で4頭しか馬券になっていません。
直線の長い東京競馬場らしく末脚が重要であることが分かります。理想は前に行って、直線でも速い上がりを使うことですが、後ろからでも速い上がりさえ使えば十分チャンスはあるでしょう。
このレースは位置取りよりも、直線でどれだけ良い末脚を使うかが重要になってきます。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のフェブラリーステークスにピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 6- 2- 2- 24/ 34 | 17.6% | 29.4% | 75 | 59 |
前走2着~ | 4- 8- 8-103/123 | 3.3% | 16.3% | 41 | 71 |
前走5番人気以下かつ負けている馬は、過去10年で勝っていません。
まず前走着順のデータを見ると、前走勝っている馬がココでも好走するパターンも多いですが、前走2着以下からも問題なく巻き返していました。
前走2着~ | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走~4人気 | 4- 7- 6- 46/ 63 | 6.3% | 27.0% | 81 | 121 |
前走5人気~ | 0- 1- 2- 57/ 60 | 0.0% | 5.0% | 0 | 18 |
前走2着以下から巻き返した馬に注目してみると、前走で4番人気以内。その殆どが上位人気に支持されていたという共通点がありました。
ここで巻き返してきた馬は、前走が叩き台だったもしくは何らかのアクシデントがあって本来の能力を出せていなかった馬たちというわけです。
前走でそこまで人気になっておらず、その評価通りアッサリ負けた馬。名実ともに低評価の馬は、G1のココでは能力的に厳しいでしょう。
年齢データ
年齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
4歳 | 3- 1- 1- 20/ 25 | 12.0% | 20.0% | 53 | 42 |
5歳 | 4- 4- 5- 28/ 41 | 9.8% | 31.7% | 29 | 97 |
6歳 | 3- 1- 2- 27/ 33 | 9.1% | 18.2% | 156 | 57 |
7歳以上 | 0- 4- 2- 53/ 59 | 0.0% | 10.2% | 0 | 64 |
7歳以上の馬は、過去10年で勝っていません。
ダートは割と高齢になっても走っている馬が多いため、このレースでも高齢馬の出走が多いのですが、やはり有利になるのは4歳や5歳など充実期を迎えている馬でしょう。
ここは難しく考えず、衰えている可能性が高い7歳以上の高齢馬ではなく、素直に若い馬を重視するべきでしょう。
前走初角位置データ
前走初角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 6- 4- 6- 79/ 95 | 6.3% | 16.8% | 57 | 70 |
1/2頭外 | 4- 6- 4- 46/ 60 | 6.7% | 23.3% | 36 | 68 |
前走半分より後ろで競馬をした馬が有利でしょう。
前走初角位置のデータを見ると、前走半分より後ろで競馬をした馬が半分より前だった馬より高い好走率になっていました。前有利になりやすいダートでは珍しい傾向です。
脚質データのところで、このレースは速い上がりを使う必要があるという話しをしましたが、それに伴って前走で脚を溜める競馬。半分より後ろから行って、どれだけ末脚を伸ばせるかという競馬をした馬の方が有利になるのでしょう。
今回先行するにしても差すにしても、後ろから競馬をした経験は必要になりそうです。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはコスタノヴァ、サンライズジパングの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走馬体重のデータではないかと思います。
前走馬体重データ
前走馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
500kg~ | 8- 6- 7- 69/ 90 | 8.9% | 23.3% | 70 | 84 |
~499kg | 2- 4- 3- 59/ 68 | 2.9% | 13.2% | 19 | 46 |
フェラブリーステークスは大型馬の活躍が目立っていました。
前走馬体重別のデータを見ると一目瞭然。前走馬体重500kg以上の馬が499kg以下だった馬に比べて、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残していました。
同じ舞台で行われる武蔵野ステークスと、このレースの平均勝ちタイムを比べてみると、G3である武蔵野ステークスの方が速くなっていました。それだけ冬のダートは時計が掛かりやすいというわけでしょう。
夏や秋よりも時計の掛かるタフな馬場になりやすいため、それをこなすためのパワースタミナが必要になってくるのです。そのパワースタミナを証明するのが前走馬体重500kg以上。大きな馬体というわけです。
ここは大型馬のパワースタミナは必須になりそうです。
まとめ
というわけで今年のフェラブリーステークスにピッタリの馬は、サンライズジパングではないかと思います。
この馬は前走、前々走と中京競馬場では圧倒的に不利になりやすい、最終コーナーで外を回る競馬になっていましたが、それでも大崩れはせず堅実に上位争いを続けています。今のダート路線では能力上位なのは間違いありません。
この馬を管理する音無調教師は今年の3月で定年。今回が最後のG1になるため、ここで目一杯仕上げくる可能性は非常に高いです。勝負気配という意味ではこのメンバーの中でも随一のものがあるでしょう。