はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はフェブラリーステークスが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 5- 2- 2- 1/ 10 | 50.0% | 70.0% | 90.0% | 130 | 127 |
2番人気 | 3- 2- 0- 5/ 10 | 30.0% | 50.0% | 50.0% | 152 | 85 |
3番人気 | 0- 1- 2- 7/ 10 | 0.0% | 10.0% | 30.0% | 0 | 64 |
4~6人気 | 1- 3- 3- 23/ 30 | 3.3% | 13.3% | 23.3% | 35 | 69 |
7~ 人気 | 1- 2- 3- 92/ 98 | 1.0% | 3.1% | 6.1% | 277 | 72 |
フェラブリーステークスは、堅めの決着が多いです。
1番人気が勝率50%。複勝率90%という非常に高い数字を残しており、回収率も100%を超えていました。過去10年では1番人気を適当に買うだけで儲かっていた計算です。
このレースはコパノリッキーやケイティブレイブなど人気薄からの激走も印象にあるレースですが、逆にいえば二桁人気から好走したのは、その2頭だけになっています。勝ち馬は1~2番人気から出るのが大半で、多少の紐荒れまでというのが基本です。
僅か2つしかない中央ダートG1ということもあって、どの馬たちもここを目標にきっちりと仕上げてきます。人気上位になる実績馬たちがシッカリ仕上げているため、実力的に劣ると思われる人気薄の馬が割り込む余地は、なかなかありません。
これまでの実績や、近走で見せているパフォーマンスを素直に信頼して大丈夫なレースでしょう。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 0- 0-19/19 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
2枠 | 3- 0- 2-14/19 | 15.8% | 15.8% | 26.3% | 54 | 65 |
3枠 | 1- 1- 2-16/20 | 5.0% | 10.0% | 20.0% | 25 | 48 |
4枠 | 2- 1- 1-16/20 | 10.0% | 15.0% | 20.0% | 24 | 39 |
5枠 | 0- 2- 3-15/20 | 0.0% | 10.0% | 25.0% | 0 | 62 |
6枠 | 2- 0- 2-16/20 | 10.0% | 10.0% | 20.0% | 67 | 49 |
7枠 | 2- 2- 0-16/20 | 10.0% | 20.0% | 20.0% | 1386 | 196 |
8枠 | 0- 4- 0-16/20 | 0.0% | 20.0% | 20.0% | 0 | 142 |
フェブラリーステークスに大きな枠順傾向はないですが、人気薄の馬にチャンスがあるとすれば外枠になる可能性が高いです。
先程の人気データで言ったように、ここは実績上位の馬が順当に勝ち負けする場合が多いため、そこまで大きな枠順傾向はないのですが、もしこのレースで穴を開ける可能性があるとすれば7枠や8枠。砂を被らない外枠です。
フェブラリーステークスで穴を開けるパターンは前走砂を被って全く能力を出せずに終わった馬が、今回は砂を被らずスムーズな競馬をして激走するというパターンです。大波乱を呼んだコパノリッキーなんかは、まさにそんな感じでした。
今回外枠に入った馬に、前走で砂を被って能力を出せなかった馬がいたかどうかは確認しておく必要があるでしょう。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 1- 0- 8/ 10 | 10.0% | 20.0% | 20.0% | 26 | 44 |
先行 | 6- 1- 2- 31/ 40 | 15.0% | 17.5% | 22.5% | 724 | 131 |
中団 | 2- 6- 4- 45/ 57 | 3.5% | 14.0% | 21.1% | 13 | 85 |
後方 | 1- 2- 4- 44/ 51 | 2.0% | 5.9% | 13.7% | 20 | 27 |
フェブラリーステークスは、速い末脚が必要でしょう。
脚質別のデータで見ると逃げ先行で過去10年7勝、中団後方で過去10年3勝。勝ち星は前に行ける馬が多いのに、2~3着は後ろからの馬が良い感じになるなど、脚質のデータだけではイマイチ傾向は見えてこないのですが、上がりのデータで見れば一目瞭然です。
上がりデータ
上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 2- 5- 3- 1/ 11 | 18.2% | 63.6% | 90.9% | 143 | 194 |
3F 2位 | 1- 1- 2- 6/ 10 | 10.0% | 20.0% | 40.0% | 28 | 97 |
3F 3位 | 3- 0- 2- 5/ 10 | 30.0% | 30.0% | 50.0% | 98 | 98 |
3F ~5位 | 4- 3- 2- 21/ 30 | 13.3% | 23.3% | 30.0% | 942 | 239 |
3F 6位~ | 0- 1- 1- 95/ 97 | 0.0% | 1.0% | 2.1% | 0 | 7 |
こちらが上がりのデータです。上がり5位以内で過去10年10勝。上がり6位以下になると、過去10年で2頭しか馬券になっていません。
直線の長い東京競馬場らしく末脚が重要であることが分かります。理想は前に行って、直線でも速い上がりを使うことですが、後ろからでも速い上がりさえ使えば十分チャンスはあるでしょう。このレースは位置取りよりも、直線でどれだけ良い末脚を使うかが重要になります。
基本データまとめ
簡単にココまで話した内容をまとめますと、フェブラリーステークスは、
・能力実績通りに決まりやすい
・穴は砂を被らずに済む外枠から
・速い上がりを使う必要がある
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年のフェブラリーステークスにピッタリかというのを考えておこうと思います。
キャリアデータ①
これまでダート重賞を勝ってない馬は、過去10年で勝っていません。
人気データのところで能力通りの順当な決着が多いという話しをしましたが、それならこれまでダート重賞を勝っている馬が当然有利です。ある程度の能力は保証されていますからね。
今年は芝で強かった馬の初ダートというのも多くなっていますが、同じく芝で活躍してダート転向したモズアスコットは、直前の根岸ステークスを勝利するなど、しっかりダートを使ってここに挑んでいました。
一昨年のソダシでさえ駄目だったように、基本的に芝馬のダート挑戦は高いハードルがあるでしょう。
前走着順データ
前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 6- 3- 3-25/37 | 16.2% | 24.3% | 32.4% | 68 | 62 |
前走2着 | 0- 3- 2-14/19 | 0.0% | 15.8% | 26.3% | 0 | 61 |
前走3着 | 0- 1- 1-13/15 | 0.0% | 6.7% | 13.3% | 0 | 37 |
前走4~5着 | 0- 1- 1-25/27 | 0.0% | 3.7% | 7.4% | 0 | 16 |
前走6着~ | 4- 2- 3-50/59 | 6.8% | 10.2% | 15.3% | 483 | 127 |
前走5番人気以下かつ負けている馬は、過去10年で勝っていません。
まず、前走着順のデータを見てもらいたいのですが、前走勝ち負けしている馬が、そのままここでも好走するパターンと、前走6着以下から巻き返しくる馬の2つに分かれていました。
前走6着~ | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
前走1人気 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走2人気 | 2- 1- 1- 3/ 7 | 28.6% | 42.9% | 57.1% | 118 | 418 |
前走3人気 | 1- 0- 0- 3/ 4 | 25.0% | 25.0% | 25.0% | 6802 | 827 |
前走4人気 | 1- 0- 1- 2/ 4 | 25.0% | 25.0% | 50.0% | 127 | 145 |
前走5人気~ | 0- 1- 1-38/40 | 0.0% | 2.5% | 5.0% | 0 | 17 |
前走6着以下から巻き返してきた馬に注目してみると、前走で4番人気以内。上位人気に支持されていたという共通点がありました。
前走で6着以下から巻き返してきた馬は、前走が叩き台だった、もしくは何らかのアクシデントがあって本来の能力を出せていなかった馬たちというわけです。
前走でそこまで人気になっておらず、その評価通りアッサリ負けた馬。名実ともに低評価の馬は、G1のココでは能力的に厳しいでしょう。
所属データ
所属 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
美浦 | 4- 1- 0- 21/ 26 | 15.4% | 19.2% | 19.2% | 81 | 36 |
栗東 | 6- 9- 10- 97/122 | 4.9% | 12.3% | 20.5% | 237 | 90 |
地方 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
地方所属馬は過去10年で馬券になったことがありません。
近年になって地方交流重賞では地方馬の活躍が目立つようになり、以前ほど中央と地方の格差はなくなってきたように感じますが、それでもフェラブリーステークスでは地方馬の苦戦は続いています。
JBCクラシックを勝ったミューチャリーや、かつてJRAでも活躍したノンコノユメなど、その時の地方大将格にあたる馬が出てきてもアッサリ負けています。やはりJRAのレースにおいてはまだまだ差があるということなのでしょう。
地方から強そうな馬も出てきますが、基本的には中央馬を重視でいいのではないかと思います。
前走馬体重データ
前走馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
~479kg | 1- 1- 1-26/29 | 3.4% | 6.9% | 10.3% | 36 | 27 |
480~499kg | 1- 3- 1-31/36 | 2.8% | 11.1% | 13.9% | 7 | 37 |
500kg~ | 8- 6- 8-69/91 | 8.8% | 15.4% | 24.2% | 326 | 108 |
フェラブリーステークスは大型馬の活躍が目立っています。
前走馬体重別のデータを見ると一目瞭然。前走馬体重500キロ以上が勝率、複勝率ともに高水準になっており、回収率も非常に優秀な数字を残していました。
同じ舞台で行われる武蔵野ステークスと、このレースの平均勝ちタイムを比べてもみると、G3である武蔵野ステークスの方が速くなっています。これは普通に考えれば少し変な傾向ですが、それだけ冬のダートは時計が掛かりやすいというわけでしょう。
夏や秋よりも時計の掛かるタフな勝負になりやすいため、そんな馬場をこなすためのパワースタミナが必要になってきます。それを証明するのが前走馬体重500キロ以上というわけでしょう。
ここは大型馬のパワースタミナは必須になりそうです。
ここまで4つのデータをクリアして残っているのはキングズソード、サンライズホーク、ドンフランキーの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。もう一絞りするために、もう一度キャリアのデータを見ていきます。
キャリアデータ②
過去10年の勝ち馬はマイル以上の重賞で馬券圏内の実績がありました。逆に1400m以下でしか実績がない馬は勝てていません。
先程このレースは冬のタフな馬場でパワースタミナが必要になるという話しをしましたが、それに伴ってスプリント気質の馬の好走は難しくなっています。
ここはマイル以上の重賞で無難に上位争い出来ている馬から狙っていくべきでしょう。
これまでダート重賞を勝ったことがある、前走4番人気以内もしくは前走勝利。JRA所属、前走馬体重500キロ以上。そしてこれまでにマイル以上の重賞で馬券圏内の実績があるという5つのデータを同時にクリアした時。勝率16.7%、複勝率37.5%。回収率も100%を超えていました。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはキングズソードしかいません。
まとめ
というわけで今年のフェブラリーステークスにピッタリの馬は、キングズソードではないかと思います。
この馬は前走こそ人気を裏切る形になりましたが、その前はG1で圧勝。中央でもOP戦を連勝するなど、今年のメンバーなら能力上位なところを見せていました。前走は基本的には前残りの決着で、差して勝ったウシュバテソーロだけが別格だったかなという印象でした。元々は鋭い末脚を武器に頑張ってきた馬ですし、去年のメイショウハリオみたいな感じで好走は十分可能性だと見ています。