【エルムステークス2024】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい皆さんこんにちは。アギョウです。

今回はエルムステークスが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。

それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

▼当ブログ実績▼
これまでの成績
...

人気データ

人気 着別度数(札幌時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 1- 1- 2- 5/ 9 11.1% 44.4% 33 56
2番人気 3- 1- 1- 4/ 9 33.3% 55.6% 158 96
3番人気 1- 1- 0- 7/ 9 11.1% 22.2% 57 41
4~6人気 2- 5- 2- 18/ 27 7.4% 33.3% 90 101
7~ 人気 2- 1- 4- 61/ 68 2.9% 10.3% 66 63

エルムステークスはどちらかと言えば堅めの傾向にあります。

このレースが札幌で行われた過去9年の人気別データを見ると、1番人気こそ低調な成績になっていますが、2番人気は高い複勝率となっており回収率も100%を超えていました。

ダートは基本的に能力通りに決まりやすい傾向にある上に、このレースはハンデ戦というわけでもありません。夏競馬ですが大きな波乱の要素もなく堅めに決まることが多いのです。

枠順データ

枠番 着別度数(札幌時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
1枠 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0 0
2枠 1- 1- 0- 7/ 9 11.1% 22.2% 135 44
3枠 1- 2- 3- 9/15 6.7% 40.0% 40 100
4枠 3- 2- 1-11/17 17.6% 35.3% 264 114
5枠 1- 1- 1-15/18 5.6% 16.7% 22 46
6枠 2- 0- 2-14/18 11.1% 22.2% 122 99
7枠 0- 1- 0-17/18 0.0% 5.6% 0 21
8枠 1- 2- 2-13/18 5.6% 27.8% 16 109

エルムステークスはどちらかと言えば内枠有利だと見ています。

まず詳細な枠順別データを見ると2~4枠に回収率100%以上。複勝率も30%以上が目立つなど、若干内枠有利かなという感じがします。

枠順 着別度数(札幌時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 5- 5- 4- 36/ 50 10.0% 28.0% 126 76
5~8枠 4- 4- 5- 59/ 72 5.6% 18.1% 40 69

1~4枠、5~8枠でザックリした括りで見ると、勝率から複勝回収率まで、すべてにおいて内枠の方が良い成績となっており、エルムステークスは内枠有利であることが分かります。

ダートは基本的に砂を被らずに済むことが多い外枠が有利となることが多いのですが、ここは砂を被るリスクよりも内でロスなく立ち回ることが重要になるのでしょう。

極端に内枠有利とまで言いませんが、内と外で困ったら内枠の方が良さそうです。

脚質データ

脚質 着別度数(札幌時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 0- 1- 3- 5/ 9 0.0% 44.4% 0 188
先行 6- 7- 3- 11/ 27 22.2% 59.3% 258 193
中団 2- 0- 3- 43/ 48 4.2% 10.4% 38 32
後方 0- 0- 0- 36/ 36 0.0% 0.0% 0 0
マクリ 1- 1- 0- 0/ 2 50.0% 100.0% 205 165

エルムステークスは先行中団など脚を溜める馬が有利です。

まず脚質別のデータを見ると先行馬が過去9年6勝。中団やマクリなど後ろからの馬にチャンスはありそうで、逆にダートで有利になりやすい逃げ馬は過去9年で一度も勝てていません。

上がりデータ

上り 着別度数(札幌時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
3F 1位 4- 1- 2- 3/ 10 40.0% 70.0% 521 184
3F 2位 4- 3- 0- 3/ 10 40.0% 70.0% 362 184
3F 3位 0- 2- 2- 5/ 9 0.0% 44.4% 0 161
3F ~5位 1- 3- 3- 14/ 21 4.8% 33.3% 19 122
3F 6位~ 0- 0- 2- 70/ 72 0.0% 2.8% 0 15

上がりのデータで見ても上がり最速、上がり2位だった馬は非常に高い好走率となっており、どの位置からだろうと速い末脚さえ使えば馬券絡みしていました。

先程の内枠有利と合わせて考えると、ここはロスなく運んでジックリ脚を溜める馬がいいと見て間違いないでしょう。

前有利になりやすいダートですが、このレースは先行力よりも末脚の方が重要になるかなと見ています。

基本データまとめ

簡単にココまで話した内容をまとめますと、エルムステークスは、

・夏競馬にしては堅めの傾向
・どちらかと言えば内枠有利
・先行力よりも末脚が重要に

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年のエルムステークスにピッタリかというのを考えておこうと思います。

前走着順データ

前走着順 着別度数(札幌時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
前走1着 3- 4- 2-16/25 12.0% 36.0% 193 90
前走2着 2- 2- 1- 9/14 14.3% 35.7% 72 80
前走3着 2- 0- 0- 7/ 9 22.2% 22.2% 182 57
前走4着~ 2- 3- 6-61/72 2.8% 15.3% 24 68

ここは前走下のクラスで好走してきた勢いのある馬が好走傾向です。

まず前走着順別のデータを見ると一目瞭然。前走3着以内だった馬が高い好走率となっており単勝回収率100%以上も目立っていました。

前走クラス 着別度数(札幌時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
3勝 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 407 108
OPEN 6- 3- 3- 43/ 55 10.9% 21.8% 84 62
G3 1- 5- 2- 24/ 32 3.1% 25.0% 38 63
G2 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0 0
G1 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 50.0% 0 425

前走クラス別のデータを見ても、前走重賞を走っていた馬よりもOPEN特別や3勝クラスを勝ったばかりの馬の好走、激走が目立っており、過去9年で馬券になった馬のうち半分以上は、前走下のクラスを走っていた馬たちでした。

先程の前走着順別データと合わせて考えると、G1など上のクラスを凡走して挑んでくる馬よりも、下のクラスで好走してきた勢いのある馬が狙い目となるでしょう。

「夏競馬は格より勢い」という格言がありますが、まさにそれを体現しているレースとなっています。

年齢データ

年齢 着別度数(札幌時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
4歳 3- 2- 1- 14/ 20 15.0% 30.0% 143 115
5歳 5- 3- 2- 21/ 31 16.1% 32.3% 189 101
6歳 1- 2- 5- 27/ 35 2.9% 22.9% 14 58
7歳 0- 1- 0- 22/ 23 0.0% 4.3% 0 12
8歳 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 0 21

エルムステークスは、6歳以上の高齢馬を苦戦しています。

4~5歳で過去9年8勝。勝ち星の大半は若い馬となっており、6歳以上の高齢馬は複勝率、回収率ともに低調な傾向にありました。

先程このレースは勢いが重要という話しをしましたが、それと同じような理屈です。ここはすでに実績がある高齢馬よりも、ここに来て力をつけてきた若い馬の勢いが重要になってくるのです。

ダートは高齢馬でも通用するケースも多いですが、このレースに限っては勢いのある若い馬に要注目です。

間隔データ

間隔 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
~中9週 7- 7- 5- 66/ 85 8.2% 22.4% 88 66
中10週~ 2- 2- 4- 29/ 37 5.4% 21.6% 47 85

中10週以上の休み明けとなる馬は若干苦戦傾向にあります。

これも理由としては繰り返しのような内容で、中10週以上の休み明けとなる馬よりも、夏を使って好走した馬。勢いに乗ってココに挑んでくる馬が好走傾向にあるのです。

エルムステークスは、とにかく勢いが重要となるレースです。

所属データ

所属 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
中央 9- 9- 9- 87/114 7.9% 23.7% 81 77
地方 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0 0

地方所属馬は、過去9年で一度も馬券になったことがありません。

このレースは北海道で行われるということもあって、毎年門別からの参戦というのも多いのですが、どれだけ門別で強い競馬をして、勢いよく挑んできた馬も、ここでアッサリ跳ね返されていました。

地方所属馬が中央のレースで好走するのは、非常に高いハードルがあるでしょう。

ここまで3つのデータをクリアして残っているのはサンテックス、テーオードレフォン、ナチュラルハイの3頭です。

この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走マリーンステークスのデータではないかと思います。

前走マリーンステークス

前走レース 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
マリーンS 6- 2- 2- 32/ 42 14.3% 23.8% 110 62
それ以外 3- 7- 7- 63/ 80 3.8% 21.3% 57 77

前走マリーンステークス組は、後ろから好走した馬が狙い目です。

まず前走レース別のデータを見ると、前走マリーンステークスを走っていた馬が勝率14.3%。それ以外のレースと比べて明らかに高い勝率となっており、回収率も100%を越えていました。

前走マリーンS 着別度数 勝率 複勝率 単回値 複回値
前走1着 2- 1- 0- 4/ 7 28.6% 42.9% 284 98
前走2着 2- 1- 0- 3/ 6 33.3% 50.0% 170 111
前走3着 2- 0- 0- 3/ 5 40.0% 40.0% 328 104
前走4着~ 0- 0- 2-22/24 0.0% 8.3% 0 30

前走マリーンステークスを走っていた馬の中で、まず好走傾向にあるのは単純に3着以内だった馬です。前走馬券圏内だったというだけで回収率100%以上が並ぶなど、とりあえずマリーンステークスで上位だった馬を狙えばいいみたいな感じになっていました。

さらに前走マリーンステークスで馬券圏内だった馬と、その位置取りを確認してみると、エルムステークスで最先着している馬は前走で馬券になったの馬の中で、最も後ろの位置取りだったという共通点がありました。

これは毎年のように起こっている傾向で、2023年と2022年だけでなく、2020年や2019年も同じ現象が起きていました。

マリーンステークスが行われる函館は、日本一の小回りと言ってもいいコースで、ダートなんかは前に行ったもの勝ちみたいなレースも珍しくありません。それに対して札幌ダートは、脚質データで紹介したように末脚が重要になってくるというわけです。

皐月賞で後ろから差してきた馬が日本ダービーでは狙い目になるというのは、昔から言われていることですが、それと同じようなことがこのレースでも起こっているのです。

エルムステークスで最も狙い目になるのは、マリーンステークスを後ろから差して馬券になった馬でしょう。

まとめ

というわけで今年のエルムステークスにピッタリの馬は、ナチュラルハイではないかと思います。

この馬はマリーンステークス、大沼ステークスと北海道で好走が続いていますが、割と後ろから競馬をする馬で、2走前なんかを見ると小回りの函館が合っている感じはしません、去年の札幌で連勝したように、函館よりは札幌の方が合っているタイプかなという感じがしますし、札幌替わりとなるココで初の重賞制覇も十分あり得るでしょう。