はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はエリザベス女王杯が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 1- 2- 2- 2/ 7 | 14.3% | 71.4% | 34 | 98 |
2番人気 | 0- 0- 1- 6/ 7 | 0.0% | 14.3% | 0 | 21 |
3番人気 | 4- 0- 2- 1/ 7 | 57.1% | 85.7% | 328 | 171 |
4~6人気 | 2- 1- 2- 16/ 21 | 9.5% | 23.8% | 109 | 66 |
7~ 人気 | 0- 4- 0- 73/ 77 | 0.0% | 5.2% | 0 | 35 |
エリザベス女王杯は小波乱の余地があります。
このレースが京都で行われた過去7年の人気別データをみると、1番人気が勝率14.3%。2番人気も複勝率14.3%など人気馬の凡走が目立っていました。その代わりに数字をあげているのが3番人気や4~6番人気の中穴どころです。
なぜエリザベス女王杯が荒れやすいかというのは、この後でジックリ話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
とりあえずココはG1にしては波乱の余地があるということだけで覚えておいてください。
枠順データ
枠番 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3- 0- 1- 8/12 | 25.0% | 33.3% | 121 | 55 |
2枠 | 1- 2- 1-10/14 | 7.1% | 28.6% | 43 | 95 |
3枠 | 1- 2- 0-11/14 | 7.1% | 21.4% | 55 | 52 |
4枠 | 0- 0- 2-12/14 | 0.0% | 14.3% | 0 | 25 |
5枠 | 0- 2- 1-11/14 | 0.0% | 21.4% | 0 | 143 |
6枠 | 2- 0- 1-11/14 | 14.3% | 21.4% | 142 | 45 |
7枠 | 0- 0- 1-17/18 | 0.0% | 5.6% | 0 | 17 |
8枠 | 0- 1- 0-18/19 | 0.0% | 5.3% | 0 | 6 |
エリザベス女王杯は、内枠有利です。
まず詳細な枠順別データをみると1~6枠は複勝率20%ぐらいで並んでいますが、7~8枠になった途端に複勝率5%台。これを見るだけでも外枠はイマイチかなという印象を受けます。
枠順 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 5- 4- 4- 41/ 54 | 9.3% | 24.1% | 52 | 57 |
5~8枠 | 2- 3- 3- 57/ 65 | 3.1% | 12.3% | 30 | 47 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、内枠が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績になっていました。京都で行われるエリザベス女王杯は内枠有利と見て間違いないでしょう。
久しぶりに京都での開催だった昨年も、内枠を活かした上手い立ち回りをした馬が馬券圏内独占ということだったことを考えると、今年も内有利になる可能性は高いです。
京都で行われるエリザベス女王杯は内枠を引いた馬に要注目です。
脚質データ
脚質 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 2- 0- 5/ 7 | 0.0% | 28.6% | 0 | 128 |
先行 | 1- 3- 2- 17/ 23 | 4.3% | 26.1% | 33 | 110 |
中団 | 6- 2- 5- 43/ 56 | 10.7% | 23.2% | 72 | 48 |
後方 | 0- 0- 0- 33/ 33 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
エリザベス女王杯は、逃げ先行馬の激走が目立ちます。
脚質別データをみると、中団からの馬もよく好走していますが、回収率では逃げ先行馬が100%を超えていました。前に行った馬が2~3着でよく穴を開けていることが分かります。
京都は平坦コースということもあってか、前に行った人気薄がそのまま粘り込むような形で穴を開ける場合が多いのです。
差し馬も強い馬であれば問題なく上位争いしてきますが、恵まれるのは逃げ先行馬という感じでしょう。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のエリザベス女王杯にピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
前走着順 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 1- 1- 2-23/27 | 3.7% | 14.8% | 22 | 48 |
前走2着 | 3- 3- 1-11/18 | 16.7% | 38.9% | 77 | 66 |
前走3着 | 2- 0- 3-12/17 | 11.8% | 29.4% | 77 | 60 |
前走4着~ | 1- 3- 1-52/57 | 1.8% | 8.8% | 26 | 46 |
エリザベス女王杯は前走4着以下からの巻き返しは少ないです。
前走着順データをみると前走1~3着以内。前走で馬券になっている馬は特に問題ないのですが、前走4着以下からは過去7年で1頭しか勝てておらず巻き返しが少ないことが分かります。
2016年マリアライト。2013年ヴィルシーナ。阪神ではありますが2022年デアリングタクトや2021年レイパパレは、前走負けたけど叩き台だったから、牡馬相手だから、トラックバイアスが不利だったからなど、前走が度外視されて1番人気になった実績馬も多数いましたが、どの馬も本番となるココで掲示板を確保することすらできませんでした。
これが、エリザベス女王杯が荒れる最大の原因です。
「牝馬は格より調子」という格言がありますが、まさにそれが体現されているレースと言ってもいいでしょう。牝馬は一度崩れてしまうと立て直すが難しいのです。
前走で案外な結果になっていても、これまでの実績で人気になる馬もいますが、牝馬に過去の実績はあまりアテになりません。勢いのない牝馬の取り扱いには注意が必要です。
前走クラスデータ
前走クラス | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
重賞 | 7- 7- 7- 70/ 91 | 7.7% | 23.1% | 53 | 67 |
それ以外 | 0- 0- 0- 28/ 28 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走重賞以外を走っていた馬は、過去7年で馬券圏内すらありません。
先程は牝馬は勢いが重要。前走着順の良い馬を狙うべきという話しをしましたが、勢いがあるとは言っても前走が条件戦だったりOPEN特別など、レベルの高くないレースでは意味がありません。
ここは重賞で馬券圏内を確保してきた馬。高いレベルの能力と勢いの良さを証明している馬を積極的に狙っていくべきでしょう。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはシンティレーション、シンリョクカの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは種牡馬のデータではないかと思います。
種牡馬データ
種牡馬 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
サンデー系 | 5- 7- 5- 62/ 79 | 6.3% | 21.5% | 48 | 67 |
非サンデー | 2- 0- 2- 36/ 40 | 5.0% | 10.0% | 25 | 21 |
京都で行われるこのレースはサンデー系の馬が有利です。
まず過去7年のザックリした種牡馬別データをみると父サンデー系の馬が、非サンデー系に比べて、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績となっていました。
京都で行われるエリザベス女王杯は先程紹介したように平坦コースで前が残りやすいという特徴もあるのですが、それと同時に速い上がりが要求されるという特徴もあります。
実際に過去7年の上がりタイム平均を見てみると、上がり最速平均が33.6秒。2位~4位まで33秒台後半となっており、普通の馬場状態であれば33秒台後半の末脚が必須になってきます。サンデー系が得意とする高速上がり勝負というわけです。
今年も良馬場なら高速上がりが必要な勝負になってくるでしょうし、ある程度の上がりが使えることを担保されているサンデー系の馬たちが有利になるのではないかと思います。
まとめ
というわけで今年のエリザベス女王杯にピッタリの馬は、シンリョクカではないかと思います。
この馬は前走で初の重賞制覇。今勢いのある1頭です。前々走は落馬による競争中止でしたが、その前の中山牝馬ステークスでは馬券圏内を確保するなど、今年の春以降は良い走りが続いています。
前哨戦となる府中牝馬ステークスで大敗していた昨年に比べると、だいぶ調子が良くなっている印象です。勢いのある今年は上位争いしてもおかしくない存在かなと見ています。