【セントライト記念2024】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい皆さんこんにちは。アギョウです。

今回はセントライト記念が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。

それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

▼当ブログ実績▼
これまでの成績
...

人気データ

人気 着別度数(中山時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
1番人気 2- 5- 0- 2/ 9 22.2% 77.8% 74 103
2番人気 2- 2- 2- 3/ 9 22.2% 66.7% 110 102
3番人気 1- 0- 4- 4/ 9 11.1% 55.6% 56 101
4~6人気 3- 0- 2- 22/ 27 11.1% 18.5% 95 58
7~ 人気 1- 2- 1- 71/ 75 1.3% 5.3% 56 39

セントライト記念は、堅めの傾向にあります。

このレースが中山で行われた過去9年のデータを見ると、1番人気が複勝率77.8%。人気どころは軒並み複勝回収率100%を超えるほど、高い好走率となっていました。

3歳限定戦というのは、この後G1で活躍する馬と、条件戦を走り続ける馬が勝負するもので、当然そんな実力差であれば逆転は難しいというわけです。ここは強い馬が順当に勝ち負けしてきます。

小回りの中山だから~前哨戦だから~というのは、あまり考えなくても大丈夫でしょう。

枠順データ

枠番 着別度数(中山時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
1枠 0- 1- 2- 7/10 0.0% 30.0% 0 83
2枠 1- 0- 3-10/14 7.1% 28.6% 305 161
3枠 3- 1- 0-11/15 20.0% 26.7% 114 86
4枠 2- 1- 1-12/16 12.5% 25.0% 41 39
5枠 1- 1- 0-16/18 5.6% 11.1% 32 17
6枠 1- 0- 2-15/18 5.6% 16.7% 28 38
7枠 1- 3- 1-14/19 5.3% 26.3% 65 55
8枠 0- 2- 0-17/19 0.0% 10.5% 0 12

セントライト記念は、内枠有利でしょう。

まず詳細な枠順別データを見ると複勝率25%以上は内枠に集中しており、回収率で見ても2~3枠が優秀な数字を残していました。

枠順 着別度数(中山時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
1~4枠 6- 3- 6- 40/ 55 10.9% 27.3% 121 91
5~8枠 3- 6- 3- 62/ 74 4.1% 16.2% 31 30

1~4枠、5~8枠というザックリした枠順別データを見ても、やはり勝率から複勝回収率まで、全てにおいて内枠の方が上の成績となっています。内枠有利と見て間違いありません。

セントライト記念は開幕2週目。秋の中山開催は開幕初週こそ意図的に内側の馬場を柔らかく作ることにより、外からの差しが決まることもありますが、1週間競馬をしたことにより内側の馬場が踏み固められるような形になり、開幕前半らしい内枠有利となるのです。

基本的には能力重視の一戦ですが、枠順は内であるに越したことはないでしょう。

脚質データ

脚質 着別度数(中山時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
逃げ 1- 1- 0- 8/ 10 10.0% 20.0% 59 101
先行 4- 5- 3- 19/ 31 12.9% 38.7% 97 72
中団 2- 3- 5- 41/ 51 3.9% 19.6% 19 54
後方 1- 0- 1- 34/ 36 2.8% 5.6% 118 32
マクリ 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 140 110

セントライト記念は、どちらかと言えば前有利になっています。

逃げ先行で過去9年5勝。中団からの馬も馬券にこそなりますが、勝ち切るとまでなれば逃げ先行など、前に行ける馬が多くなっていました。

4角位置 着別度数(中山時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
1/2頭以内 8- 8- 4- 47/ 67 11.9% 29.9% 70 66
1/2頭外 1- 1- 5- 55/ 62 1.6% 11.3% 68 46

実際に4コーナーで半分より前、半分より後ろという括りで見ると、やはり半分より前だった馬の連対が多く、半分より後ろは好走しても3着までというケースばかりになっていました。

これも先程の繰り返しのような理由で、秋の中山開催は開幕初週こそ意図的に馬場を柔らかく作ることにより、外からの差しが決まることもありますが、1週間使ったことで内側の馬場が踏み固められるような形になり、開幕前半らしい前有利となるのです。

能力の高い馬であれば差しでも問題ありませんが、前に行けるに越したことはないでしょう。

消去法データ

ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のセントライト記念にピッタリかというのを考えていこうと思います。

前走クラスデータ

前走クラス 着別度数(中山時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
前走重賞 7- 7- 6- 38/ 58 12.1% 34.5% 136 92
それ以外 2- 2- 3- 64/ 71 2.8% 9.9% 15 27

前走重賞を走っていた馬が、馬券圏内の大半を占めています。

セントライト記念は条件戦を使ってきた夏の上がり馬と、菊花賞を見据えてココを使っておこうという春の実績馬が揃う形になるのですが、好走が多いのは春の実績馬です。

ダービーや皐月賞など世代の頂点をかけて戦ってきた馬は、やはり着順や着差など見た目以上に強い場合が多く、近年は降級戦がなくなったこともあり、1勝クラスや2勝クラスのレベルが低下しています。

今年はこれと言った上がり馬もいない組み合わせで、素直に春の実績馬を信頼してよさそうです。

キャリアデータ

過去9年の勝ち馬のうち8頭が、これまでに2000m以上で勝ったことのある馬たちでした。逆に2000m以上で勝ったことのない、もしくは使ってこなかったようなマイラー気質の馬は苦戦を強いられています。

先日行われた紫苑ステークスのように2000mなら高速馬場も手伝って、なんとか距離を誤魔化すこともできますが、セントライト記念は2200mで行われます。流石にこの距離ではマイル付近が適性距離であろう馬はガス欠を起こしてしまいます。

ここはれっきとした中距離馬。2000m以上の距離で勝ったことがある馬を重視すべきでしょう。

前走馬体重データ

前走馬体重 着別度数(中山時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
420~439kg 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0 0
440~459kg 1- 0- 1-22/24 4.2% 8.3% 24 14
460~479kg 3- 4- 0-29/36 8.3% 19.4% 29 53
480~499kg 3- 3- 8-28/42 7.1% 33.3% 44 82
500kg~ 2- 2- 0-18/22 9.1% 18.2% 250 70

前走馬体重500キロ以上の大型馬が激走傾向にあります。

過去9年のデータをみると、前走馬体重500キロ以上というだけで単勝回収率は100%を超えていました。基本的には能力通りに決まりやすい一戦ですが、穴馬にチャンスがあるなら大型馬という感じになっています。

中山競馬場の特徴といえば、やはり心臓破りの急坂ですが、その急坂を難なく駆け上がるためのパワーが必須となるわけでしょう。そのパワーを証明するのが前走馬体重。大きな馬体というわけです。

開幕前半ということでスピードはもちろん必要なのですが、それと同時に高いレベルのパワーも必要になるという点には要注意が必要です。

ここまで3つのデータをクリアして残っているのはアーバンシック、コスモキュランダの2頭です。

この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走ダービーのデータではないかと思います。

前走東京優駿データ

前走日本ダービー 着別度数(中山時) 勝率 複勝率 単回値 複回値
4角で1/2頭以内 3- 5- 1-10/19 15.8% 47.4% 132 136
4角で1/2頭外 1- 1- 3- 9/14 7.1% 35.7% 10 70

前走ダービーで半分より前だった馬が狙い目となっています。

このレースは能力通りに決まりやすいこともあって、前走ダービーを走っていた馬の好走率が高いのですが、その前走ダービー組の中でも特に狙い目となるのが4コーナーで半分より前だった馬です。

脚質データで開幕前半らしく前有利になりやすいという話しをしましたが、それなら前走ダービーでも前に行っていた馬が当然有利です。今回も前に行く可能性が高いですからね。

中山の皐月賞で後ろから差してきた馬が、東京のダービーでは狙い目になるというのは、昔からの格言ですが、それと逆のことがセントライト記念では言えるのです。

ここはダービーで前に行っていた馬が最大の狙い目となるでしょう。

まとめ

というわけで今年のセントライト記念にピッタリの馬は、コスモキュランダではないかと思います。

この馬はクラシック前こそ伏兵の立場でしたが弥生賞、皐月賞と強い競馬をしました。前走こそ駄目でしたが、東京競馬場では禁断とも言われる向こう正面でのマクリをするなど、レース展開的に仕方ない部分もありました。戦績通り中山が合っているのは間違いないですし、時計の速い今の馬場状態なら皐月賞の再現も十分あるだろうと見ています。