【アーリントンカップ2023】追い切り評価《調教推奨馬はアノ馬たち》

追い切り

皆さんこんにちは、アギョウです!

今回はアーリントンカップの追い切り診断となります。

それでは早速オオバンブルマイから見ていきましょう。

オオバンブルマイ【S】

1週前にCWの自己ベストを更新し、併せ馬を大きく突き放す動きを見せていました。最終追い切りも終い最速でまとめる動きを見せるなど、休み明けから良く動けています。G1だった前走と遜色ない動きが出来ており、前哨戦としては万全の仕上げでしょう。

新馬戦の時は、最終追い切りの坂路で終い13秒台になるなど、小柄な馬らしく軽めの調教しか出来ていませんでしたが、その後の京王杯2歳ステークスでは調教強化しながらも馬体を増やしてくると、一気にパフォーマンスを上げて大金星の勝利。前走の朝日杯フューチュリティステークスも状態自体は悪くなかったですが、出遅れてしまい万事休すという感じでした。

ここまで調教強化しながら馬体を増やすなど、順調に成長しているなという感じがありますし、CWの自己ベスト更新となった今回はさらなる成長に期待できそうです。

ユリーシャ【A】

この馬が全く駄目だったつわぶき賞の時は、最終追い切りが坂路56秒台になるなど、本当に軽めにしか調教をしていませんでした。それ以外のレース、この馬の能力を発揮したと思われるレースでは、すべて最終追い切りまで坂路である程度の時計を出しています。この馬は最終追い切りまでキッチリやる方が合っているタイプなのでしょう。

今回は坂路52秒台。併せ馬をして一杯に追うなど、最終追い切りまでキッチリとやってきました。1週前のCWでも普通に良い動きをしていましたし、今回はこの馬の能力をしっかり出し切れそうです。前走からの上積みまではどうかなと思いますが、しっかり好調キープです。

ナヴォーナ【A】

1週前に坂路51秒台をマークし併せ馬に先着。最終追い切りも楽々と終い最速の動きを披露していました。そこまで目立った動きではありませんが、前走が一杯に追って終い失速。CWでも終い12秒台が精々だったということを考えると、この馬なりに良く動いています。

前走から大幅な上積みまであるようには見えませんが、今回も前走と遜色ない仕上がりにあるでしょう。しっかり好調キープという感じです。坂路でそこまで目立つ動きをせず、終い失速も珍しくないことを踏まえると、完成度という点ではまだまだの印象ですが、今のこの馬の能力を出し切ってくれそうです。

アイルシャイン【A】

間隔が空いての出走になりますが、約1ヶ月前から追い切り10本をこなすなど、入念な乗り込みをしてきました。その甲斐もあってか、最終追い切りでは坂路51秒台を出しながら終い最速。1週前も楽々と終い11秒台を出すなど、2歳の時より動きが良くなっています。これはいきなりから、この馬の能力を出し切れそうな状態になっているでしょう。状態は良さそうです。

オーシャントライブ【B】

この馬は元々調教では良く動くタイプで負けているベゴニア賞の時でさえ、CWで終い11秒台前半。併せ馬を大きく突き放す動きが出来ていました。今回もCWで悪くない動きをしていますが、今回が特別良いというわけではありません。良くも悪くも近走から大きく変わった様子がなく、ここも近走ぐらいの走りはできそうです。

キョウエイブリッサ【A】

1週前に終い11.2秒をマークし併せ馬に楽々先着する動きが出来ていました。最終追い切りも併せ馬に優勢の手応えで進めるなど、この中間は調教で良く動けています。朝日杯フューチュリティステークスの時は、坂路中心のため比較が難しいですが、前走や前々走よりは状態が良さそうです。ここは前走より少し上の状態で、どこまで通用するかです。

ショーモン【B】

勝った前走は1週前にCW78秒台をマークし終いも11秒台。調教では良く動くストロングヴィルという格上馬に引けを取らない動きを見せるなど、これ以上にないほど調教で動いていました。それと比べると今回の1週前は前走ほどの時計は出ていないですし、サトノクロークという3歳馬相手に互角程度の動きでした。間隔が詰まっているので仕方ないところもありますが、これ以上にないほど良い動きを見せていた前走と比べると少し見劣りします。ここは良くて前走同様。前走より少し下と考えた方がいいかもしれません。

シルヴァーデューク【A】

1週前に皐月賞に出走予定のファントムシーフに併せ馬で先着し、最終追い切りは馬場の大外をぶん回す形になりながらも、しっかりファントムシーフと互角の動きが出来ていました。元々調教では良く動く馬ですが、今回も良く動けています。ここに来ての上積みまではないですが、しっかり好調キープでしょう。

スカイロケット【B】

最終追い切りの坂路で強めに追いましたが終い13秒台。1週前も一杯に追いましたが終い失速する形になっていました。元々調教はあまり動かないタイプですが、それでも未勝利戦を勝った時は、馬なりで終い12.4秒。CWだと終い11秒台が出ていました。それを考えると今回の動きは少し物足りないかなという感じで、ここは良くて前走同様といったところでしょう。

セッション【A】

1週前にCWで終い11.1秒をマークし、最終追い切りでは坂路51秒台ながら終いも11秒台。終い最速でまとめる動きが出来ていました。元々調教では良く動く馬ですが、今回も引き続き良い動きが出来ています。坂路51秒台が楽に出るほどスピードのある馬ですから、2000メートルから距離短縮になるのは良いと思いますし、条件替わりとなるココで一変があってもおかしくありません。状態としてはシッカリ好調キープという感じでしょう。

タイセイクラージュ【B】

最終追い切りの坂路で終い13秒台に失速。併せ馬についていけないという感じの動きでした。元々調教で目立った動きを見せるタイプではありませんが、ここまで動かないのは初めてとなります。新馬戦の時は遅い時計ながらも併せ馬には先着する動きが出来ていただけに、今回の最終追い切りは少し気がかりです。本調子にない可能性が高そうです。

タリエシン【B】

やや間隔が空いての出走だった前走も最終、1週前と一杯に追って終い11秒台を連発するなど、間隔が空いてもキッチリ仕上げていた印象がありました。そのせいか今回への上積みという点では微妙で、1週前なんかはアッサリ併せ馬に遅れて終い12秒台になるような有様でした。ここは良くて前走同様といったところで、調教の動きを見ると芝のスピード勝負では厳しいようにも感じます。

ティニア【A】

1週前に終い11秒台中盤をマークし、併せ馬に楽々先着する動きが出来ていました。最終追い切りも終い重点ながら楽々併せ馬に先着する動きが出来ており、これは状態が良さそうです。休み明けだった前走もシッカリ乗り込んで終い11秒台中盤を連発する動きが出来ていただけに、ここに来ての大幅な上積みまではないですが、しっかり好調キープでしょう。勝った前走ぐらいは問題なく走れそうです。

トーホウガレオン【A】

前走は一杯に追ったにも関わらず、併せ馬であっさり遅れてしまうなど、あまり本調子にはないかなという印象でしたが、今回はイズジョーノキセキを相手に併せ馬で先着。最終追い切りも併せ馬を突き放す動きを見せていました。前走より楽に良い時計も出ていますし、これは状態が良さそうです。未勝利戦を勝った時と遜色ない仕上がりです。この馬なりに調子は良さそうです。

ドクタードリトル【B】

この中間は1週前追い切りをせず、日曜と最終追い切りで軽めのものをこなす程度になりました。間隔が詰まっているので仕方ないところもありますが、これまでは間隔が詰まっても坂路で一杯に追ったり、CWで時計を出すなど、しっかりした調教が出来ていただけに、今回の調教内容は少し気がかりです。前走からの上積みは厳しそうで、ここは良くて前走同様。個人的には前走より少し下があってもおかしくない仕上がりかなと見ています。

マルチャン【B】

新馬戦や未勝利戦の時は南W中心の調教内容でしたが、間隔が空いた前走からは坂路中心の調教内容に変わっています。未勝利戦を勝ってから1勝クラスに出るまで、不自然に間隔が空いていますし、おそらく何らかの脚元不安がある可能性が高いです。南Wでシッカリした調教が出来ない今は、本調子にあるとは言い難いですし、ここは万全とはいかない状態でどこまでやれるかです。

ヤクシマ【A】

最終追い切りで一杯に追われる併せ馬を尻目に、抑えるのに苦労するほどの手応えで、あっさりと先着。時計も終い11.5秒が簡単に出ていました。1週前も終い11.4秒を楽々マークするなど、この中間は調教で良く動いていました。元々調教は良く動くタイプですが今回も良く動けています。しっかり好調キープという感じでしょう。

ランスオブサウンド【S】

休み明けだった前走は僅か4本のみの追い切り。新馬戦が9本の追い切りをこなしていたことを考えると、かなり調教本数が少なかったです。それが今回は間隔が詰まっての出走にも関わらず追い切りは3本。1週前に併せ馬をして終い11秒台。最終追い切りでは自己ベストを更新するなど、前走とは一転して一気に調教負荷を強めてきました。今回の調教内容を見ると、前走は休み明けで本来の状態になかった可能性が高いです。叩き2走目となる今回は上積みが見込めるでしょう。今回の最終追い切りや1週前追い切りは新馬戦の時より良いと思わせるものでしたし、ここはデビューしてから一番走れそうな状態に仕上がっています。ここへ向けて万全の仕上げでしょう。