はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はアルゼンチン共和国杯が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 4- 2- 1- 3/ 10 | 40.0% | 70.0% | 95 | 98 |
| 2番人気 | 2- 0- 1- 7/ 10 | 20.0% | 30.0% | 87 | 44 |
| 3番人気 | 2- 0- 5- 3/ 10 | 20.0% | 70.0% | 101 | 157 |
| 4~6人気 | 1- 7- 2- 20/ 30 | 3.3% | 33.3% | 59 | 100 |
| 7~ 人気 | 1- 1- 2- 95/ 99 | 1.0% | 4.0% | 35 | 22 |
アルゼンチン共和国杯は、小波乱の傾向です。
1番人気が複勝率70%。回収率90%台と水準以上の成績になっていますが、その一方で3番人気も複勝率70%で回収率100%以上。4~6番人気も複勝回収率100%以上など、中穴程度からの好走が目立っていました。
アルゼンチン共和国杯は実力通りに決まりやすい東京競馬場で行われる一戦ですが、その一方でハンデ戦という側面もあります。ハンデによって多少順番が入れ替わる場合が多いのでしょう。
ハンデ戦だからといって大穴から狙うべきとまでは言いませんが、多少の波乱には注意が必要です。
枠順データ
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 0- 1- 2-13/16 | 0.0% | 18.8% | 0 | 53 |
| 2枠 | 2- 2- 1-13/18 | 11.1% | 27.8% | 207 | 73 |
| 3枠 | 0- 1- 1-16/18 | 0.0% | 11.1% | 0 | 20 |
| 4枠 | 1- 1- 0-17/19 | 5.3% | 10.5% | 93 | 41 |
| 5枠 | 3- 0- 3-14/20 | 15.0% | 30.0% | 60 | 105 |
| 6枠 | 2- 1- 0-17/20 | 10.0% | 15.0% | 34 | 23 |
| 7枠 | 1- 2- 2-19/24 | 4.2% | 20.8% | 8 | 42 |
| 8枠 | 1- 2- 2-19/24 | 4.2% | 20.8% | 22 | 55 |
アルゼンチン共和国杯に、大きな枠順傾向はありません。
まず詳細な枠順別データを見ると、1枠から8枠まで満遍なく来ているかなという印象で、勝率や複勝率に大きな偏りがあるようには見えません。
| 枠順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1~4枠 | 3- 5- 4- 59/ 71 | 4.2% | 16.9% | 77 | 47 |
| 5~8枠 | 7- 5- 7- 69/ 88 | 8.0% | 21.6% | 29 | 55 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りでみると、好走率なら外枠。回収率なら内枠という感じになっており、やはりどちらかが極端に良いという感じはしません。
このレースは枠順が結果に大きく影響を与えることはなさそうで、どちらかといえば能力や適性。斤量などの影響が大きいだろうと見ています。
脚質データ
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 先行 | 5- 2- 2- 31/ 40 | 12.5% | 22.5% | 82 | 69 |
| 中団 | 3- 7- 7- 44/ 61 | 4.9% | 27.9% | 17 | 66 |
| 後方 | 2- 1- 2- 43/ 48 | 4.2% | 10.4% | 78 | 29 |
アルゼンチン共和国杯は、末脚勝負になりやすいです。
まず過去10年の脚質別データを見ると先行・中団など、真ん中辺りから競馬をする馬が良いな程度しか分かりませんが、これを上がりのデータで見れば一目瞭然です。
| 上り | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3F 1位 | 3- 2- 3- 2/ 10 | 30.0% | 80.0% | 397 | 226 |
| 3F 2位 | 2- 2- 0- 8/ 12 | 16.7% | 33.3% | 57 | 78 |
| 3F 3位 | 2- 2- 1- 9/ 14 | 14.3% | 35.7% | 49 | 91 |
| 3F ~5位 | 2- 2- 3- 10/ 17 | 11.8% | 41.2% | 59 | 72 |
| 3F 6位~ | 1- 2- 4- 99/106 | 0.9% | 6.6% | 16 | 23 |
上がり1位だった馬が複勝率80.0%。上がり最速を出す馬が予想できれば8割方当たるような計算で、回収率も当然優秀な数字になっています。
このレースは直線の長い東京競馬場らしく、どの馬が速い末脚を使うかを予想するレースと言っても過言ではありません。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のアルゼンチン共和国杯にピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
| 前走着順 | 前走G2以下 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1着 | 3- 2- 5-14/24 | 12.5% | 41.7% | 104 | 95 |
| 前走2着 | 0- 0- 1-10/11 | 0.0% | 9.1% | 0 | 33 |
| 前走3着 | 2- 3- 1- 5/11 | 18.2% | 54.5% | 342 | 204 |
| 前走4~5着 | 1- 1- 1-21/24 | 4.2% | 12.5% | 20 | 27 |
| 前走6着~ | 0- 3- 2-68/73 | 0.0% | 6.8% | 0 | 22 |
前走G2以下で6着以下の馬は、過去10年で勝っていません。
アルゼンチン共和国杯はハンデ戦。少波乱の傾向にあるという話しをしましたが、前走G2以下で6着以下。同じクラスもしくは下のクラスで掲示板すら確保出来ていない馬では、能力的に厳しいでしょう。
ハンデ戦とはいえ最低限、同じクラスや下のクラスで掲示板確保するぐらいの能力は必要になりそうです。
血統データ
| 血統 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 父か母父がサンデー系 | 7- 8- 9-107/131 | 5.3% | 18.3% | 20 | 47 |
| 父と母父が非サンデー | 3- 2- 2- 21/ 28 | 10.7% | 25.0% | 196 | 74 |
父、母父ともに非サンデー系が好走傾向にありました。
父もしくは母父サンデー系。父、母父ともに非サンデー系で比べると、サンデーサイレンスが血が入っていない馬。もしくは遠くなっている馬が勝率から複勝回収率まで、全てにおいて上の成績を残していました。
アルゼンチン共和国杯が行われる東京芝2500mはスタート直後に坂がある舞台設定で、ゴール前も合わせて2回も坂を超えるという特殊なコース体型なのです。
その結果、同じ東京競馬場でも2400mと2500mでは問われるスタミナの量が全く違います。
| 種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| ハーツクライ | 2- 2- 1-15/20 | 10.0% | 25.0% | 29 | 53 |
| オルフェーヴル | 2- 0- 0- 6/ 8 | 25.0% | 25.0% | 103 | 52 |
| スクリーンヒーロー | 1- 2- 1- 2/ 6 | 16.7% | 66.7% | 35 | 123 |
| ディープインパクト | 1- 1- 0-25/27 | 3.7% | 7.4% | 8 | 16 |
実際に詳細な種牡馬別のデータを見ても、サンデー系で勝っているのもハーツクライやオルフェーヴルなど、長距離的な要素がある種牡馬で、高速上がり勝負の代名詞と言っていいディープインパクト産駒は揃って苦戦という傾向にもありました。
ここはサンデーサイレンス由来のスピードに任せた速い末脚というよりも、非サンデー系のスタミナ的な末脚が必要になってくるというわけです。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはニシノレヴナント、ローシャムパークの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのはキャリアのデータだろうと思います。
キャリアデータ

過去10年の勝ち馬は、2500m以上で好走経験のある馬が多くなっていました。
先程「東京芝2500mは2回の坂超えをするためスタミナ的な要素が必要」という話しをしましたが、それなら実際に長距離で好走したことのある馬が当然有利になるでしょう。
例外である2020年のオーソリティと2017年のスワーヴリチャードは、どちらも当時3歳という感じになっており、そもそも長距離を走る経験すらなかったような馬たちです。
キャリアの浅い3歳であれば例外と言っていいですが、基本的には2500m以上で好走したことのある、長距離的な馬が狙い目になるでしょう。
まとめ

というわけで今年のアルゼンチン共和国杯にピッタリの馬は、ニシノレヴナントではないかと思います。
この馬は前走こそ13番人気から勝利でしたが、5走前にはアドマイヤテラと0.1秒差など、随所に能力的な片鱗を見せていました。
前走や3勝クラスを勝った時の競馬を見ると、高速上がりが必要な東京競馬場が合っている可能性も高いです。
4走前の目黒記念では同じ舞台で大敗しましたが、この時は折り合いを欠いて先行してしまう形で、前走や3勝クラスを勝った時のような末脚に賭ける競馬が出来れば、このメンバーで通用して不思議はないだろうと見ています。

