はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はアルゼンチン共和国杯が、どんな特徴があるのかを解説していきます。
それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3- 1- 1- 5/ 10 | 30.0% | 40.0% | 50.0% | 71 | 71 |
2番人気 | 3- 0- 0- 7/ 10 | 30.0% | 30.0% | 30.0% | 136 | 48 |
3番人気 | 2- 0- 7- 1/ 10 | 20.0% | 20.0% | 90.0% | 101 | 199 |
4~6人気 | 1- 8- 0- 21/ 30 | 3.3% | 30.0% | 30.0% | 59 | 91 |
7~ 人気 | 1- 1- 2- 97/101 | 1.0% | 2.0% | 4.0% | 12 | 19 |
アルゼンチン共和国杯は少波乱の余地があります。
1番人気や2番人気などの人気どころも来るには来ていますが、3番人気が最も高い複勝率になっていたり、4~6番人気の中穴から過去10年9連対をマークするなど、そこそこの人気薄からの好走が目立ちます。
アルゼンチン共和国杯は実力通りに決まりやすい東京競馬場で行われる一戦ですが、ハンデ戦という一面もあります。ハンデによって多少順番が入れ替わるような荒れ方が多いのです。
ハンデ戦だからといって大穴から狙うべきとまでは言いませんが、多少の波乱には要注意が必要でしょう。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 2-13/16 | 0.0% | 6.3% | 18.8% | 0 | 53 |
2枠 | 2- 1- 1-14/18 | 11.1% | 16.7% | 22.2% | 38 | 41 |
3枠 | 0- 1- 1-16/18 | 0.0% | 5.6% | 11.1% | 0 | 20 |
4枠 | 1- 1- 0-17/19 | 5.3% | 10.5% | 10.5% | 93 | 41 |
5枠 | 2- 1- 2-15/20 | 10.0% | 15.0% | 25.0% | 48 | 93 |
6枠 | 3- 1- 1-15/20 | 15.0% | 20.0% | 25.0% | 98 | 52 |
7枠 | 1- 2- 1-21/25 | 4.0% | 12.0% | 16.0% | 8 | 32 |
8枠 | 1- 2- 2-20/25 | 4.0% | 12.0% | 20.0% | 21 | 56 |
アルゼンチン共和国杯は、大きな枠順傾向はありません。
まず詳細な枠順別データを見ると、1枠から8枠まで満遍なく来ているかなという印象で、勝率や複勝率に大きな偏りがあるようには見えません。内枠だから良いとか、外枠だから駄目ということはないでしょう。
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 3- 4- 4- 60/ 71 | 4.2% | 9.9% | 15.5% | 34 | 39 |
5~8枠 | 7- 6- 6- 71/ 90 | 7.8% | 14.4% | 21.1% | 40 | 57 |
むしろ1~4枠、5~8枠というザックリした括りでみると、若干外枠の方が良いかなという感じさえあります。
先程、アルゼンチン共和国杯は少波乱の余地があると言いましたが、枠順は結果に大きく影響を与えることはなさそうです。どちらかといえば適性だったり状態面。斤量による影響が大きいと考えていいでしょう。
このレースは、枠順についてはあまり気にする必要はなさそうです。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 0- 0- 10/ 10 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
先行 | 5- 3- 3- 29/ 40 | 12.5% | 20.0% | 27.5% | 82 | 79 |
中団 | 5- 6- 5- 45/ 61 | 8.2% | 18.0% | 26.2% | 46 | 66 |
後方 | 0- 1- 2- 47/ 50 | 0.0% | 2.0% | 6.0% | 0 | 13 |
アルゼンチン共和国杯は末脚勝負の一戦でしょう。
過去10年の脚質別データを見ると先行・中団など、真ん中辺りから競馬をする馬が良いのかな程度しか分かりませんが、これを上がりのデータで見れば一目瞭然です。
上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 3- 2- 3- 2/ 10 | 30.0% | 50.0% | 80.0% | 196 | 205 |
3F 2位 | 2- 3- 0- 9/ 14 | 14.3% | 35.7% | 35.7% | 49 | 85 |
3F 3位 | 2- 2- 1- 8/ 13 | 15.4% | 30.8% | 38.5% | 53 | 88 |
3F ~5位 | 2- 1- 1- 11/ 15 | 13.3% | 20.0% | 26.7% | 67 | 53 |
3F 6位~ | 1- 2- 5-101/109 | 0.9% | 2.8% | 7.3% | 16 | 24 |
上がり最速をマークした馬が勝率30.0%、複勝率80.0%。上がり最速を出す馬を予想できれば8割方当たるような計算で、回収率も当然優秀な数字を残していました。
アルゼンチン共和国杯は直線の長い東京競馬場らしく、どの馬が速い末脚を使うかを予想するレースと言っても過言ではありません。
問題は、どの馬が上がり最速を使えそうかというところだと思いますが、それはこの後でジックリ話していきますので、最後までぜひお付き合いください。
基本データまとめ
簡単にココまで話した内容をまとめますと、アルゼンチン共和国杯は、
・ハンデ戦で少波乱の余地がある
・枠順についてあまり大きな傾向はない
・東京競馬場らしく末脚勝負の一戦
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年のアルゼンチン共和国杯にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走着順データ
前走G2以下 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 3- 2- 4-17/26 | 11.5% | 19.2% | 34.6% | 96 | 82 |
前走2着 | 0- 0- 0- 7/ 7 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
前走3着 | 0- 3- 2- 5/10 | 0.0% | 30.0% | 50.0% | 0 | 182 |
前走4-6着 | 3- 2- 2-25/32 | 9.4% | 15.6% | 21.9% | 70 | 61 |
前走7-18着 | 0- 2- 1-68/71 | 0.0% | 2.8% | 4.2% | 0 | 12 |
前走G2以下で7着以下だった馬は、過去10年で勝っていません。
このレースはハンデ戦。少波乱の余地があるレースではありますが、前走G2以下で7着以下。同じクラスもしくは下のクラスで掲示板すら惜しくもないような馬では、流石にハンデをもらっても能力的に厳しいでしゅ。
ここは前走G1。同じクラスないし下のクラスで掲示板ぐらいの走りができるぐらいの能力は最低限必要になりそうです。
キャリアデータ
過去10年の勝ち馬の殆どが直近5走以内に重賞で上がり3位以内の経験がありました。逆に重賞で良い末脚を使えていないような馬は苦戦する傾向にあるのです。
脚質データのところで、東京競馬場らしく末脚勝負になりやすいという話しをしましたが、それなら重賞でも上がり3位以内。直近のレースで良い末脚を見せている馬が当然有利です。単純に今回も速い上がりを出す可能性が高いですからね。
速い末脚が使えるという適性だけでなく、最近重賞でも良い末脚を見せているほどの勢いがあるというのも重要になってくるのかもしれません。どちらにしても直近5走以内に重賞で上がり3位以内の経験のあったような馬には要注目でしょう。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはゼッフィーロ、ヒュミドール、プリュムドール、マイネルウィルトス、ユーキャンスマイルの5頭です。
この5頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは血統のデータだと思います。
血統データ
血統 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
父もしくは母父サンデー系 | 7- 8- 7-109/131 | 5.3% | 11.5% | 16.8% | 21 | 44 |
父、母父ともに非サンデー | 3- 2- 3- 22/ 30 | 10.0% | 16.7% | 26.7% | 108 | 70 |
このレースは父、母父ともにサンデー系ではない馬が好走傾向にありました。
父もしくは母父サンデー系。サンデーサイレンスの血が比較的近くなっている馬よりも、サンデーサイレンスが血が入っていない馬。もしくは遠くなっている馬の方が勝率から複勝回収率まで、すべてにおいて上の成績を残していました。
先程まで末脚勝負なりやすい。速い上がりが重要という話しをしてきましたが、これは本来サンデー系の馬たちが得意とする部分なのですが、実際にはそのデータと相反するような数字が出ていました。
これが何を意味するかという部分が重要なのですが、これはおそらく末脚勝負。速い上がりが必要とは言っても、あくまでスタミナ的な末脚。ステイヤーにしては速い上がりが必要になるという感じなのです。
もう一度、過去10年の勝ち馬をみると、ここに名前をある馬たちは殆どが2500メートル以上の長距離で実績のあった馬。もしくはこの後、長距離でも活躍みせるような馬たちばかりになっています。
アルゼンチン共和国杯が行われる東京芝2500メートルはスタート直後に急坂。100メートル違いの東京芝2400メートルとは異なり、急坂を2回超えなければならないというコース体型なのです。その結果、同じ東京競馬場でも2400メートルと2500メートルでは問われるスタミナの量はまるで違ってくるのです。
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ハーツクライ | 3- 3- 0-15/21 | 14.3% | 28.6% | 28.6% | 51 | 64 |
オルフェーヴル | 2- 0- 0- 4/ 6 | 33.3% | 33.3% | 33.3% | 138 | 70 |
スクリーンヒーロー | 1- 1- 1- 1/ 4 | 25.0% | 50.0% | 75.0% | 52 | 140 |
ノヴェリスト | 1- 1- 0- 1/ 3 | 33.3% | 66.7% | 66.7% | 590 | 306 |
ディープインパクト | 0- 1- 0-23/24 | 0.0% | 4.2% | 4.2% | 0 | 13 |
実際に詳細な種牡馬別のデータを見ても、サンデー系で勝っているのもハーツクライやオルフェーヴルなど、少し長距離的な要素がある種牡馬で、高速上がり勝負の代名詞と言ってもいいあのディープインパクト産駒たちが揃って苦戦するという傾向にもありました。
ここはサンデーサイレンス由来のスピードに任せた速い末脚というよりも、バテずにシブとい相対的に速い上がりとなるサンデーサイレンス系ではない馬たちに軍配が上がるというわけでしょう。
ここは近走を眺めてサンデー系ではないのに速い末脚を使っているような馬が狙い目となるのです。
前走G1もしくは前走G2以下で6着以内、直近5走以内に重賞で上がり3位以内の経験があった。そして父、母父ともにサンデー系ではないという3つのデータを同時にクリアした時。勝率20.0%、複勝率60.0%。回収率も100%を超えていました。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはマイネルウィルトスしかいません。
まとめ
というわけで今年のアルゼンチン共和国杯にピッタリの馬は、マイネルウィルトスではないかと思います。
この馬は復帰してから馬券圏内こそないもの常に0.5秒差ぐらいにまとめる走りは出来ており、相対的に速い末脚を出すことも出来ています。一昨年のこのレースで2着。昨年の目黒記念で2着と、東京芝2500メートルという比較的スタミナが問われるこの舞台を得意にしている感じもします。個人的には使いながら徐々に良くなってきているなという印象もあり、得意のこの舞台ならそろそろ出番があってもおかしくありません。