今回はアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)の予想となります。
今週末は中山競馬場にてアメリカジョッキークラブカップが行われます。前日段階で1番人気に支持されているのはフィエールマン。菊花賞を豪快な末脚で差し切り勝ち。この時4着だったブラストワンピースが有馬記念を制したわけですから、これが非常にレベルの高い一戦だったことがわかります。ここで1番人気に支持されるのも当然なのではないでしょうか。相手候補筆頭と目されているのがジェネラーレウーノ。こちらは菊花賞こそ16着と敗れてしまいましたが、しぶとさが売りのこの馬にとっては流れが向きませんでした。得意の中山に変わっての変わり身に期待という感じの評価でしょう。中山では素質馬レイエンダに楽勝しているわですからね。ここでも力上位だろうという見立てなのではないでしょうか。その他にも重賞ではいつも好走してくれるダンビュライトや中山巧者サクラアンプルールなど。今後の中距離戦線を占う一戦となりそうです!というわけでアメリカジョッキークラブカップの予想となります。
アメリカジョッキークラブカップ 予想
枠順の確認→過去データ分析→追い切り診断→そして最終予想という流れで、今回のアメリカジョッキークラブカップを見ていきますね。
枠順
まずは、アメリカジョッキークラブカップの枠順を見てきましょうか。
1- 1ジェネラーレウーノ
2- 2アクションスター
3- 3マイネルミラノ
4- 4フィエールマン
5- 5ダンビュライト
6- 6ミライヘノツバサ
6- 7ステイインシアトル
7- 8シャケトラ
7- 9ショウナンバッハ
8-10メートルダール
8-11サクラアンプルール
有力馬は1枠1番ジェネラーレウーノ、4枠4番フィエールマン、5枠5番ダンビュライトといったところ。有力馬は内~中にかけて集まるような形になりましたね。アメリカジョッキークラブカップは外枠有利と見ているだけに、これはどうでしょうか。
枠番 | 着別度数 |
---|---|
1枠 | 0- 0- 1- 6/ 7 |
2枠 | 1- 0- 0- 6/ 7 |
3枠 | 0- 1- 0- 6/ 7 |
4枠 | 1- 0- 1- 5/ 7 |
5枠 | 0- 1- 1- 5/ 7 |
6枠 | 2- 1- 0- 5/ 8 |
7枠 | 0- 1- 1- 6/ 8 |
8枠 | 0- 0- 0-10/10 |
次の項では枠順データの他にも、アメリカジョッキークラブカップの過去データを見ていこうかなと思います。
過去データ
今回の過去データ分析では、過去10年から要注目のデータをいくつか参照しておきます。
人気
人気 | 着別度数 |
---|---|
1番人気 | 0- 2- 0- 2/ 4 |
2番人気 | 2- 0- 1- 1/ 4 |
3番人気 | 0- 1- 1- 2/ 4 |
4番人気 | 1- 0- 0- 3/ 4 |
5番人気 | 0- 0- 0- 4/ 4 |
1~5番人気で過去4年3勝。人気サイドで決まるレースと見ていいでしょう。さらに過去4年間で9番人気以下が馬券絡みしたことはないという有様ですから、アメリカジョッキークラブカップは堅い決着を想定しておくべきでしょうね。これはこのレースが低調なメンバーになりやすい傾向にあるからだと思います。中山2200メートルという特殊な舞台設定、有馬記念直後など様々な要因はあるのですが、とにかくアメリカジョッキークラブカップはメンバーが揃いません。今年も例外ではなく出走登録が少なすぎますね。しかしその一方で、有馬記念で不完全燃焼に終わってしまった馬、有馬記念を無視してあえてここを狙ってきた馬など、低調なメンバーの中に強い馬が数頭だけ紛れ込んでしまうという傾向にもあります。地方交流重賞みたいな感じをイメージしてもらえばわかりやすいですかね。まぁ何はともあれアメリカジョッキークラブカップは堅く収まるレースということです。
脚質
脚質 | 着別度数 |
---|---|
逃げ | 1- 0- 1- 2/ 4 |
先行 | 3- 2- 1- 7/13 |
中団 | 0- 1- 2-25/28 |
後方 | 0- 0- 0-15/15 |
マクリ | 0- 1- 0- 0/ 1 |
これはハッキリした傾向が出ていますね。逃げ先行が有利といって間違いないでしょう。人気データのところでも話したようにアメリカジョッキークラブカップは出走馬のレベル差が激しいレース。勝負になる馬が少ないのでペースが速くなりようがありません。結果スローペースで流れるケースが多く、前残りになることが大多数というわけです。4角10番手以下というのは馬券すらなったことがないという感じですから、昨年のミッキースワローのように差し馬は道中で動いていく必要があります。
年齢
年齢 | 着別度数 |
---|---|
4歳 | 1- 2- 1- 4/ 8 |
5歳 | 1- 0- 1- 8/10 |
6歳 | 1- 0- 1-10/12 |
7歳 | 1- 2- 0-10/13 |
8歳 | 0- 0- 1- 9/10 |
アメリカジョッキークラブカップで8歳以上の馬というのは連帯したことがありません。いくら低調なメンバーになりやすいとはいえ、8歳は流石に厳しいです。競争馬としては完全にピークアウトの年齢ですからね。今年は8歳以上の馬というのがちょこちょこ出ていますが、データ的には厳しいということを忘れないでください。
追い切り診断
僕の追い切り診断では調教タイムのほかにも、追い切り診断コメントと追い切りランクを設けています。追い切りランクはS、A、B、C、Dの5段階評価としています。しかし、これらはあくまで個人的な見解となりますので、ご参考程度によろしくお願いします。さて説明はこれくらいにして、本題へ入っていきましょうか。
有力馬
ジェネラーレウーノ【B】
美浦 南W 良 1月16日(水)
51.3-37.0-12.8 馬なり
時計、動きともに高水準。休み明けの影響はないと見ていいでしょう。セントライト記念と同じくらいの仕上がりにはあると思います。ただ、やや気がかりなのは終いの時計が少し掛かっているかなーというところです。これだけ速い全体時計でも、いつもはもっと終いの時計は速いんですよね。やはりここはあくまでも叩き台の仕上げか。舞台適正、能力ともに申し分ありませんが、仕上がり的には満点とまではいきません。
フィエールマン【B】
美浦 南W 良 1月17日(木)
68.5-52.6-39.0-12.9 馬なり
近走通りの時計。時計面だけ見れば平行線のようにも見えますが、動きがやや物足りない印象。菊花賞などのときはもっと動きにキレがあるように見えたんですよね。それに比べて今回は全体的に重い感じがしました。最終追い切りもルメール騎手が騎乗したということを考えれば遅めです。状態は万全とはいかず、先々を見据えた仕上げではないでしょうか。
ダンビュライト【B】
栗東 販路 良 1月16日(水)
52.4-38.0-24.8-12.4 終い強め
前走はテンションの上がりすぎを考慮して、最終追い切りは馬なり。それが裏目に出たのかやや物足りない内容でした。今回はそれの中間を取って、終いだけ強く追うという感じにしてきましたね。全体時計も悪くないですし、これならしっかり力を出せると思います。この馬も中山適正は言うまでもないですし、ここでは力関係が鍵になってくるのではないでしょうか。
最終予想
今回の予想では◎のみの、ご紹介とさせてもらいます。
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ここはこの馬から。馬券圏内という意味ではこの馬が一番堅いと思います。これまで積み上げてきた実績はこの中では間違いなく一番です。前走の負けは軽めの調教+スタートがスムーズに決まらなかったというのが響いたのだと思います。それでも4着と健闘したのですから、地力の高さを見せる結果でした。調教の強めに負荷がかけられていますし、得意のコースに替わるとなれば巻き返し必死でしょう。自在性のある脚質でもありますし、ここでの大崩れはないはず。
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