【愛知杯2023】過去データ分析《傾向ピッタリは?》

過去データ

はい、皆さんこんにちは。アギョウです。

今回は愛知杯が、どんな特徴があるのかを解説していきます。

それじゃあ早速、人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 2- 1- 1- 4/ 8 25.0% 37.5% 50.0%
2番人気 1- 1- 0- 6/ 8 12.5% 25.0% 25.0%
3番人気 0- 1- 0- 7/ 8 0.0% 12.5% 12.5%
4番人気 0- 0- 2- 6/ 8 0.0% 0.0% 25.0%
5番人気 0- 1- 0- 7/ 8 0.0% 12.5% 12.5%

愛知杯は、ハンデ戦らしく波乱の傾向にあります。

愛知杯が中京で行われた過去8年間で、1番人気こそ複勝率50%と健闘しているものの、2番人気以下はかなり低調な成績となっています。表からは見切れていますが、6番人気が1番人気と遜色ない成績を残している上に、14番人気まで複勝率12.5%でズラッと並んでいるような有様です。愛知杯は波乱傾向の強いレースでしょう。

「夏は牝馬」という格言があるように、基本的に牝馬は夏場に調子が良く、冬場はあまり調子が良くないという馬が多いです。そんな中で牝馬限定戦。さらにハンデ戦となれば荒れて当然のレースなのです。

このレースは、基本的に高配当の使者を探すレースでしょう。

枠順

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
1枠 1- 1- 1-11/14 7.1% 14.3% 21.4% 90 66
2枠 1- 1- 1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 146 101
3枠 1- 1- 0-14/16 6.3% 12.5% 12.5% 273 108
4枠 1- 1- 2-12/16 6.3% 12.5% 25.0% 198 98
5枠 1- 0- 1-14/16 6.3% 6.3% 12.5% 72 38
6枠 1- 0- 1-14/16 6.3% 6.3% 12.5% 31 35
7枠 1- 3- 0-17/21 4.8% 19.0% 19.0% 19 51
8枠 1- 1- 2-17/21 4.8% 9.5% 19.0% 30 147

愛知杯は、やや内枠有利ではないかと思います。

極端に内が良い、外が駄目という感じまではしないですが、1~4枠に複勝率20%台が多く、回収率で見ても100%を超えているのも内枠に多く見られます。内枠から穴馬が出ているのです。

開催が進んで、だいぶ内側の馬場が傷んでは来ているのですが、それでも内枠有利になるのは、単純に内を開けて走るからです。近年は内の馬場が傷んで駄目になっても、騎手の皆さんがすぐ内を開けて走るため、外が有利なる瞬間は本当に僅かしかありません。内の馬場が駄目になっても、結局馬場の良いところは内側を走る馬たちに取られ、外の馬たちは必要以上に外を回らされるのです。

2頭の馬で迷ったら、内目の枠順の馬が良いのではないかと思います。

脚質

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0- 0- 1- 8/ 9 0.0% 0.0% 11.1%
先行 2- 1- 2- 21/ 26 7.7% 11.5% 19.2%
中団 3- 7- 3- 53/ 66 4.5% 15.2% 19.7%
後方 3- 0- 2- 29/ 34 8.8% 8.8% 14.7%

愛知杯は、差しも問題なく決まります。

逃げ先行で過去8年2勝。差し追い込みで過去8年6勝。内有利、前有利になりやすい中京において、ここまで差しが決まっているというのは珍しい傾向です。

内の馬場が傷んできているのは、内を開けることですぐカバーできますが、前後による有利不利はどうしようもありません。開催後半のタフな馬場状態で、前に行った馬たちが粘りこむのは難しく、後ろでスタミナを温存していた差し馬たちがなだれ込むようなレースが多いのです。

枠順については気持ち程度のものでしたが、脚質については明確に差し追い込み有利ではないかと思います。

基本データまとめ

簡単に、ここまで話した内容をまとめますと、愛知杯は、

・ハンデ戦らしく波乱の傾向
・内側の馬場も傷んでるが内を開けて走る
・タフな馬場状態で差し馬が有利

この3点が、特徴として挙げられるでしょう。

ここからは、これらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が、今年の愛知杯にピッタリかというのを考えておこうと思います。

キャリア

過去10年の勝ち馬は、11月~2月の寒い時期に勝ったことがある。もしくは重賞で馬券になった実績のある馬たちでした。逆に冬場に実績のない馬は、このレースを勝てていません。

冒頭の人気データで「夏は牝馬」の格言があるように、牝馬は基本的に夏が調子が良くて、冬がイマイチというのが多いという話しをしました。ただ、この愛知杯は冬場に行われるレースです。冬でも大丈夫という実績は、この時期の牝馬を買う上で大きな判断材料になるわけです。

これまで冬に凡走の多い馬はどうでしょうか。

生産者

生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
社台系生産 6- 3- 4- 57/ 70 8.6% 12.9% 18.6% 116 65
それ以外 2- 5- 4- 54/ 65 3.1% 10.8% 16.9% 85 100

このレースも、社台系生産馬が強いです。

社台系生産馬が、非社台系生産馬に比べて、2倍近い勝率を残しており、複勝回収率以外はすべて社台系生産馬の方が上の成績となっています。

こうなっている理由としては考えられるのは、先程のキャリアのデータと同じような感じかと思います。牝馬は夏だと比較的カンタンに仕上げることができますが、冬場の牝馬を仕上げるのは中々難しいのです。

厩舎だけでなく充実した外厩でシッカリした調整してきた馬が多いのです。

愛知杯は差しが決まりやすいということで、ダービーやオークスを見据えて、速い末脚を引き出す調教ばかりをしている社台系生産馬がいいというのもあるかもしれません。

何にせよ、ここは社台系生産馬に要注目です。

ここまで2つのデータをクリアして残っているのはサンテローズ、ラヴユーライヴ、ルージュエヴァイユ、ルビーカサブランカの4頭です。

この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは、前走馬体重のデータではないかと思います。

前走馬体重

前走馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回値 複回値
400~419kg 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0 152
420~439kg 1- 2- 0- 9/ 12 8.3% 25.0% 25.0% 52 78
440~459kg 3- 0- 3- 23/ 29 10.3% 10.3% 20.7% 71 53
460~479kg 2- 5- 2- 40/ 49 4.1% 14.3% 18.4% 115 114
480~499kg 1- 0- 2- 23/ 26 3.8% 3.8% 11.5% 122 53
500~519kg 1- 0- 1- 11/ 13 7.7% 7.7% 15.4% 168 77

愛知杯は前走馬体重が重ければ重いほど期待値が高くなるのではないかと思います。

このレースは、前走馬体重が重ければ重いほど、単勝回収率もキレイに右肩上がりになっています。穴馬は前走馬体重の重い、大型馬に多く出ていることは明らかです。

脚質データで「開催後半のタフな馬場状態で、前に行った馬たちが粘りこむのは難しい」という話しをしたように、このレースはパワーのいるタフな馬場状態で行われることが多いのです。

それに伴って、前走馬体重が重いような大型馬が有利なのではないかと思います。

ここは前走馬体重460キロ以上。できれば500キロ以上あったような馬が望ましいでしょう。

社台系生産、11月~2月に勝ったことがあるか重賞で馬券圏内。そして前走馬体重500キロ以上という3つのデータを同時にクリアした時。勝率33.3%。回収率は100%を大きく超えています。

今年の出走馬で、これをクリアしたのはサンテローズしかいません。

まとめ

というわけで、今年の愛知杯にピッタリの馬は、サンテローズではないかと思います。

この馬は気性難のせいで安定した走りは出来ていませんが、持っている能力はハンデ重賞なら十分通用していいのではないかと見ています。というのも2走前に倒したカレンルシェルヴルは、その後すぐに勝ち上がり、今年の中山金杯にも出走して上位の上がりを繰り出していました。そもそも負けた前走も勝ったのがマテンロウレオ、ソフトフルートも牝馬限定重賞では素質上位の馬で、よく人気になるような馬です。前走で負かしたアイコンテーラーが中日新聞杯では2着になるなど、前走はリステッドでも重賞で遜色ないレベルの高さだったと思います。今回も通用していいはずです。キレイに1日置きに走っているというのもジンクス的には良いですし、ここでの激走は十分あるでしょう。