はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は有馬記念が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 5- 1- 0- 4/ 10 | 50.0% | 60.0% | 114 | 73 |
| 2番人気 | 2- 1- 3- 4/ 10 | 20.0% | 60.0% | 119 | 106 |
| 3番人気 | 1- 1- 3- 5/ 10 | 10.0% | 50.0% | 89 | 112 |
| 4~6人気 | 1- 3- 3- 23/ 30 | 3.3% | 23.3% | 36 | 74 |
| 7~ 人気 | 1- 4- 1- 93/ 99 | 1.0% | 6.1% | 17 | 29 |
有馬記念は、順当な決着が多いです。
1番人気が勝率50%。2~3番人気も複勝率50%以上など、馬券になった馬の半分以上は1~3番人気になっていました。
小回りの中山で行われる一戦ですが、割りと人気サイドで決まりやすい傾向にあります。
こうなっている理由のは、有馬記念がスタミナ勝負になりやすいという側面があるからでしょう。バテた馬が途中で脱落していく形になるため、展開による紛れるが少ないのです。
中山だからと言って、無理に穴を狙う必要はありません。
枠順データ
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 1- 1- 2-15/19 | 5.3% | 21.1% | 10 | 34 |
| 2枠 | 0- 2- 1-17/20 | 0.0% | 15.0% | 0 | 57 |
| 3枠 | 2- 1- 1-16/20 | 10.0% | 20.0% | 59 | 46 |
| 4枠 | 3- 0- 2-15/20 | 15.0% | 25.0% | 184 | 76 |
| 5枠 | 3- 2- 1-14/20 | 15.0% | 30.0% | 34 | 55 |
| 6枠 | 1- 1- 1-17/20 | 5.0% | 15.0% | 13 | 29 |
| 7枠 | 0- 1- 1-18/20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 46 |
| 8枠 | 0- 2- 1-17/20 | 0.0% | 15.0% | 0 | 57 |
有馬記念は、内枠有利です。
まず詳細な枠順別データを見ると、5枠までは複勝率20%程度で並んでいますが、6枠から外は複勝率10%台。7枠8枠は過去10年で勝っていません。
| 馬番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1~9番 | 8- 5- 6- 70/ 89 | 9.0% | 21.3% | 62 | 53 |
| 10~16番 | 2- 5- 4- 59/ 70 | 2.9% | 15.7% | 6 | 46 |
一桁馬番、二桁馬番というザックリした括りで見ても、勝率から複勝回収率まで全てにおいて一桁馬番が上の成績になっています。
やはり小回りの中山で行われる一戦ということもあってか、コーナーでのロスが少ない内枠が有利になるのでしょう。
もちろん外枠だからと言って全く来ないというわけではありませんが、内枠の方が恵まれる可能性は高いです。
脚質データ
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1- 0- 3- 6/ 10 | 10.0% | 40.0% | 19 | 100 |
| 先行 | 5- 3- 2- 23/ 33 | 15.2% | 30.3% | 126 | 76 |
| 中団 | 2- 6- 3- 52/ 63 | 3.2% | 17.5% | 13 | 44 |
| 後方 | 0- 1- 2- 47/ 50 | 0.0% | 6.0% | 0 | 27 |
| マクリ | 2- 0- 0- 1/ 3 | 66.7% | 66.7% | 256 | 120 |
有馬記念は4コーナーで、ある程度の位置にいる必要がありそうです。
逃げ先行で過去10年6勝。後ろの馬なら中団程度で運ぶか、途中で動いていくマクリなど、4コーナーではある程度の位置にいる必要がありそうです。
| 4角位置 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1/3頭以内 | 9- 5- 5- 39/ 58 | 15.5% | 32.8% | 92 | 82 |
| 1/3頭外 | 1- 5- 5- 90/101 | 1.0% | 10.9% | 6 | 31 |
実際に4角位置のデータを見ても、最後のコーナーで1/3頭以内。16頭立てなら5番手以内の馬が過去10年9勝と好成績になっています。
小回りの中山らしく4コーナーで、ある程度の位置にいないと勝ち切るのは難しいと言ってもいいでしょう。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の有馬記念にピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
| 前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1着 | 5- 2- 4-28/39 | 12.8% | 28.2% | 78 | 59 |
| 前走2着 | 0- 2- 1- 9/12 | 0.0% | 25.0% | 0 | 100 |
| 前走3着 | 2- 2- 0-18/22 | 9.1% | 18.2% | 20 | 46 |
| 前走4~5着 | 3- 1- 3-12/19 | 15.8% | 36.8% | 131 | 105 |
| 前走6着~ | 0- 3- 2-62/67 | 0.0% | 7.5% | 0 | 21 |
前走6着以下だった馬は、過去10年で勝っていません。
有馬記念は「小回りのレースでも能力が重要」という話しをしてきましたが、それに伴って前走6着以下。掲示板にも乗っていない馬では、能力的にどうでしょうか。
展開不利だった、状態微妙だったなど何かしらの理由があったにしても、掲示板以内にまとめている必要はありそうです。
間隔データ①
| 間隔 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| ~中2週 | 0- 0- 0-15/15 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 中3~4週 | 2- 3- 4-43/52 | 3.8% | 17.3% | 13 | 40 |
| 中5~8週 | 8- 6- 5-60/79 | 10.1% | 24.1% | 67 | 69 |
| 中9週~ | 0- 1- 1-11/13 | 0.0% | 15.4% | 0 | 31 |
中4週以下かつ前走馬体重499kg以下の馬は、苦戦傾向です。
まず間隔別データからも見ると中5~8週。適度に間隔の空いている馬が馬券圏内の半分以上を占めていました。
中3~4週も好走率こそマズマズといった感じですが、低調な回収率になっており、中2週以下に至っては一度も好走したことがありません。
基本的には、間隔の空いている馬が有利になってきます。
| 前走馬体重 | 中4週以下 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走~499kg | 0- 1- 3-36/40 | 0.0% | 10.0% | 0 | 28 |
| 前走500kg~ | 2- 2- 1-22/27 | 7.4% | 18.5% | 26 | 35 |
中4週以下の前走馬体重別データを見ると、中4週以下から勝った馬のは、いずれも前走馬体重500kg以上。大型馬になっていました。
馬体に余裕のある馬であれば、ある程度の連戦でも大丈夫ですが、比較的小さな馬の場合は前走の反動が出て、能力を出し切れずに終わることも珍しくありません。
ここは中4週以下かつ前走馬体重499kg以下の馬。間隔の詰まっている比較的小さな馬はどうでしょうか。
間隔データ②
| 間隔 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 明け2戦 | 4- 2- 2- 33/ 41 | 9.8% | 19.5% | 33 | 41 |
| 明け3戦 | 6- 6- 6- 67/ 85 | 7.1% | 21.2% | 54 | 57 |
| 明け4戦~ | 0- 1- 1- 18/ 20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 48 |
休み明け4戦目以降の馬も、過去10年で勝っていません。
先程は若干ややこしい話しになりましたが、こちらは単純に休み明け4戦目以降。近走使い詰めになっている馬では、状態的に厳しい場合が殆どというわけです。
今年最後のレースということもあって、怪しい状態でも無理やり使ってくる場合もありますが、状態的にフレッシュな馬を重視すべきでしょう。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはダノンデサイル、ミュージアムマイル、レガレイラの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは年齢のデータだろうと見ています。
年齢データ
| 年齢 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3歳 | 5- 2- 3- 16/ 26 | 19.2% | 38.5% | 103 | 93 |
| 4歳 | 3- 5- 1- 34/ 43 | 7.0% | 20.9% | 57 | 47 |
| 5歳 | 2- 2- 5- 44/ 53 | 3.8% | 17.0% | 16 | 50 |
| 6歳~ | 0- 1- 1- 34/ 36 | 0.0% | 5.6% | 0 | 25 |
有馬記念は、3歳馬が非常に有利になってきます。
年齢別データを見ると、3歳というだけで単勝回収率100%以上。過去10年では3歳馬を適当に買うだけで儲かっていたほど、3歳馬の好走が多くなっていました。
このレースの3歳は斤量56キロ。牝馬であれば54キロと、古馬より2キロ軽い斤量となりますが、1週間待って年が明けると3歳は古馬と同じ斤量を背負うことになります。
たった1週間後に同じ斤量を背負う馬が、1週間早いというだけで2キロ軽いとなれば当然有利になってきます。
| 3歳6~11月の牡馬(芝3歳上重賞) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年 | 2- 4- 2-17/25 | 8.0% | 32.0% | 32 | 82 |
| 2024年 | 2- 2- 1-14/19 | 10.5% | 26.3% | 75 | 100 |
| 2023年 | 2- 2- 0-19/23 | 8.7% | 17.4% | 97 | 62 |
| 2022年 | 4- 2- 3-17/26 | 15.4% | 34.6% | 68 | 84 |
特に今年の3歳はレベルが高い世代で、6~11月かつ芝3歳以上の重賞における3歳牡馬の年度別データを見ると、今年は複勝率32.0%。イクイノックスやドウデュースの2022年世代に次いで高い好走率になっています。
今年の3歳牡馬は、好走に期待できる世代でしょう。
まとめ

というわけで今年の有馬記念にピッタリの馬は、ミュージアムマイルではないかと思います。
この馬は今年の皐月賞馬で、前走では古馬相手に十分通用するところを見せていました。2走前のセントライト記念では2200mの距離もこなしており、おそらくこの距離が全く駄目ということはないでしょう。いつも堅実に上がり2~4位程度のジリジリした脚は使うタイプで、ここも堅実に上位争いかなと見ています。


