はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はマイルチャンピオンシップが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
| 人気 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 0- 1- 1- 5/ 7 | 0.0% | 28.6% | 0 | 37 |
| 2番人気 | 0- 3- 0- 4/ 7 | 0.0% | 42.9% | 0 | 72 |
| 3番人気 | 2- 2- 0- 3/ 7 | 28.6% | 57.1% | 175 | 128 |
| 4~6人気 | 5- 0- 2- 14/ 21 | 23.8% | 33.3% | 218 | 96 |
| 7~ 人気 | 0- 1- 4- 75/ 80 | 0.0% | 6.3% | 0 | 33 |
マイルチャンピオンシップは、小波乱の傾向です。
このレースが京都で行われた過去7年の人気別データを見ると、1番人気が一度も勝っておらず、複勝率28.6%など低調な成績になっていました。その代わりに数字をあげているのが3番人気や4~6番人気の中穴どころです。
なぜマイルチャンピオンシップが荒れやすいかというのは、この後ジックリ話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
脚質データ
| 脚質 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 1- 0- 0- 6/ 7 | 14.3% | 14.3% | 84 | 32 |
| 先行 | 0- 1- 3- 19/ 23 | 0.0% | 17.4% | 0 | 68 |
| 中団 | 4- 6- 2- 44/ 56 | 7.1% | 21.4% | 46 | 54 |
| 後方 | 2- 0- 2- 32/ 36 | 5.6% | 11.1% | 72 | 42 |
マイルチャンピオンシップは、差しが決まりやすいです。
逃げ先行で過去7年1勝。中団後方で過去7年6勝。現代競馬は基本的に前有利になりやすいのですが、このレースでは後ろからの馬も問題なく馬券絡みしていました。むしろ後ろからの馬が有利と言ってもいいかもしれません。
このレースは開催後半。内側の馬場状態が荒れている場合が殆どで、外からの差しも問題なく決まるというわけでしょう。
このレースは直線で速い末脚を使えば十分間に合います。
枠順データ
| 枠番 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 1- 2- 0-11/14 | 7.1% | 21.4% | 62 | 56 |
| 2枠 | 0- 0- 2-12/14 | 0.0% | 14.3% | 0 | 47 |
| 3枠 | 1- 0- 2-11/14 | 7.1% | 21.4% | 45 | 65 |
| 4枠 | 0- 1- 1-12/14 | 0.0% | 14.3% | 0 | 33 |
| 5枠 | 0- 1- 0-13/14 | 0.0% | 7.1% | 0 | 10 |
| 6枠 | 0- 1- 0-13/14 | 0.0% | 7.1% | 0 | 12 |
| 7枠 | 1- 1- 2-14/18 | 5.6% | 22.2% | 29 | 84 |
| 8枠 | 4- 1- 0-15/20 | 20.0% | 25.0% | 188 | 84 |
マイルチャンピオンシップに大きな枠順傾向はありません。
まず詳細な枠順別データを見ると、内枠も複勝率20%台が並ぶなど決して悪くありませんが、8枠が過去7年4勝など外枠からの勝利が目立っていました。
| 枠順 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1~4枠 | 2- 3- 5- 46/ 56 | 3.6% | 17.9% | 26 | 50 |
| 5~8枠 | 5- 4- 2- 55/ 66 | 7.6% | 16.7% | 65 | 53 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、勝率なら外枠、複勝率は内枠という感じで、どちらかが極端に良いという感じはありません。
京都で行われるマイルチャンピオンシップは枠順というよりも、その他の要素が重要になってきそうです。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のマイルチャンピオンシップにピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
| 前走着順 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1着 | 2- 2- 2-18/24 | 8.3% | 25.0% | 95 | 84 |
| 前走2着 | 3- 3- 0-11/17 | 17.6% | 35.3% | 117 | 69 |
| 前走3着 | 1- 1- 1- 7/10 | 10.0% | 30.0% | 64 | 76 |
| 前走4~5着 | 1- 1- 3-21/26 | 3.8% | 19.2% | 33 | 70 |
| 前走6着~ | 0- 0- 1-44/45 | 0.0% | 2.2% | 0 | 13 |
前走6着以下の馬は、過去7年で勝っていません。
京都のマイルチャンピオンシップは「小波乱の傾向」という話しをしましたが、それでも前走6着以下。掲示板以内すら確保出来ていない馬では、能力的にどうでしょうか。
前走で何らかの理由があったにしても、ある程度の着順にまとめている必要がありそうです。
所属データ
| 所属 | 過去10年の全G1 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 外国 | 2- 1- 1-43/47 | 4.3% | 8.5% | 21 | 27 |
海外所属馬は、日本G1で苦戦を強いられています。
このレースに限らず、日本全G1における海外所属馬の成績を見ると、勝率から複勝回収率まで全てにおいて低調な成績になっていました。

海外所属ながら好走した4頭に注目しても、全て香港所属馬という共通点があり、外国馬で好走する可能性があるなら輸送距離の短い香港馬という感じになっていました。
香港以外の外国馬は、基本的に割引となりそうです。
前走距離データ
| 前走距離 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1400m | 0- 1- 1- 18/ 20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 29 |
| 1600m | 4- 4- 0- 46/ 54 | 7.4% | 14.8% | 68 | 37 |
| 1800m | 2- 1- 2- 23/ 28 | 7.1% | 17.9% | 53 | 65 |
京都のマイルチャンピオンシップは、中距離的な馬が有利になってきます。
まず前走距離別データを見ると一目瞭然。前走1600~1800mの馬は問題なく好走出来ていますが、その一方で前走1400mを走っていた馬は苦戦を強いられていました。

京都開催時と阪神開催時。そして安田記念の平均勝ちタイムを並べてみると、阪神開催と安田記念92秒前後。それに対して京都の場合は92秒台後半という感じになっています。
勝ちタイムの違いから分かるように、ここはスピードに勝る短距離的な馬より、中距離もこなせるスタミナを持った馬が有利になる可能性は高いです。
京都で行われるマイルチャンピオンシップが、小波乱の傾向にあるのは、安田記念と問われる微妙な違うという部分が主な原因でしょう。
種牡馬データ
| 種牡馬 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| サンデー系 | 2- 4- 4- 60/ 70 | 2.9% | 14.3% | 17 | 36 |
| 非サンデー | 5- 3- 3- 41/ 52 | 9.6% | 21.2% | 88 | 73 |
父サンデー系の馬は、苦戦傾向になっています。
父サンデー系、非サンデー系というザックリ種牡馬別データを見ると、非サンデー系の馬が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績になっていました。
先程「京都のマイルチャンピオンシップはスタミナ勝負になりやすい」という話しをしましたが、それに伴ってここはサンデー系特有のスピードというよりも、非サンデー系のスタミナが必要になってくるというわけです。
ここは、非サンデー系の馬が好走傾向と言っていいでしょう。
ここまで4つのデータをクリアして残っているのはジャンタルマンタル、ソウルラッシュの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは生産者のデータだろうと思います。
生産者データ
| 生産者 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| ノーザンファーム | 4- 0- 2-29/35 | 11.4% | 17.1% | 109 | 54 |
| 社台ファーム | 0- 2- 1-10/13 | 0.0% | 23.1% | 0 | 70 |
| それ以外 | 3- 5- 4- 62/ 74 | 4.1% | 16.2% | 26 | 47 |
ノーザンファーム、社台ファーム生産馬が苦戦傾向です。
まず生産者別データを見ると、ノーザンファームや社台ファーム生産馬も来るには来ていますが、他のレースに比べると好走率が低めになっていました。
| ノーザンファーム・社台ファーム生産 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 安田記念 | 7- 6- 6-54/73 | 9.6% | 26.0% | 137 | 71 |
| ヴィクトリアM | 8- 8- 6-66/88 | 9.1% | 25.0% | 284 | 81 |
| 京都のマイルCS | 4- 2- 3- 39/ 48 | 8.3% | 18.8% | 79 | 59 |
実際に同じマイルG1の安田記念ではノーザンファーム、社台ファーム生産馬というだけで単勝回収率100%以上。ヴィクトリアマイルに至っては単勝回収率284%という数字ですが、このレースでは水準以下の回収率になっています。
やはりスピード、高速馬場なら社台系生産馬。スタミナ、時計の掛かる勝負なら非社台系生産馬の出番というわけです。
ここは非サンデー系、非社台生産馬系など、日本の反主流的な馬が狙い目になりそうです。
まとめ

というわけで今年のマイルチャンピオンシップにピッタリの馬は、ソウルラッシュではないかと思います。
この馬は昨年のこのレースを圧勝。3走前にはロマンチックウォリアーを撃破するなど、この年齢になって衰えるどころか、まだまだ力をつけています。
近走は東京マイルでも悪くない走りをしていますが、やはり去年の圧勝を見ると、安田記念よりマイルチャンピオンシップでこそというタイプでしょう。今年も強い競馬をする可能性は高いと見ています。

