はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はエリザベス女王杯が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
| 人気 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1番人気 | 1- 1- 2- 3/ 7 | 14.3% | 57.1% | 34 | 78 |
| 2番人気 | 0- 0- 2- 5/ 7 | 0.0% | 28.6% | 0 | 64 |
| 3番人気 | 4- 0- 2- 1/ 7 | 57.1% | 85.7% | 367 | 192 |
| 4~6人気 | 2- 1- 1- 17/ 21 | 9.5% | 19.0% | 109 | 51 |
| 7~ 人気 | 0- 5- 0- 71/ 76 | 0.0% | 6.6% | 0 | 46 |
エリザベス女王杯は、小波乱の傾向です。
このレースが京都で行われた過去7年の人気別データをみると、1番人気が複勝率57.1%。人気どころも来るには来ていますが、その一方で3番人気が回収率100%以上。4~6番人気も単勝回収率100%以上など、中穴程度からの好走が目立っていました。
なぜエリザベス女王杯が小波乱の傾向かというのは、この後ジックリ話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
枠順データ
| 枠番 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 2- 0- 2- 8/12 | 16.7% | 33.3% | 65 | 64 |
| 2枠 | 1- 2- 1-10/14 | 7.1% | 28.6% | 43 | 95 |
| 3枠 | 1- 1- 0-12/14 | 7.1% | 14.3% | 55 | 42 |
| 4枠 | 0- 0- 2-12/14 | 0.0% | 14.3% | 0 | 25 |
| 5枠 | 0- 2- 1-11/14 | 0.0% | 21.4% | 0 | 143 |
| 6枠 | 3- 0- 1-10/14 | 21.4% | 28.6% | 210 | 69 |
| 7枠 | 0- 0- 0-17/17 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
| 8枠 | 0- 2- 0-17/19 | 0.0% | 10.5% | 0 | 49 |
エリザベス女王杯は、内枠有利でしょう。
まず詳細な枠順別データをみると1~6枠は複勝率20%前後で並んでいますが、7~8枠になると複勝率0~10%台。これを見るだけでも外枠はイマイチかなという印象です。
| 枠順 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1~4枠 | 4- 3- 5- 42/ 54 | 7.4% | 22.2% | 40 | 56 |
| 5~8枠 | 3- 4- 2- 55/ 64 | 4.7% | 14.1% | 45 | 61 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、内枠が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績になっていました。
このレースに限らず、京都は最後の直線で内の進路が開きやすいコース体型ということもあってか、内枠から上手い立ち回りをした馬で馬券圏内独占ということも珍しくありません。
京都で行われるこのレースは内枠を引いた馬に要注目です。
脚質データ
| 脚質 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 逃げ | 0- 2- 0- 5/ 7 | 0.0% | 28.6% | 0 | 128 |
| 先行 | 2- 2- 2- 17/ 23 | 8.7% | 26.1% | 74 | 119 |
| 中団 | 5- 3- 5- 41/ 54 | 9.3% | 24.1% | 62 | 61 |
| 後方 | 0- 0- 0- 34/ 34 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
エリザベス女王杯は、スローペースになりやすいです。
まず脚質別データをみると中団からの馬もよく好走していますが、逃げ先行馬が複勝回収率100%を超えていました。前に行った馬が2~3着でよく穴を開けていることが分かります。

過去7年の1000m通過タイムを見ると、60.0秒より遅いタイムばかりになっていました。
逃げ先行馬の激走が多いのも、スローペースを生かした前残りが多いからでしょう。
このレースはスローペースになりやすいため、基本的には前有利になってきます。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のエリザベス女王杯にピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
| 前走着順 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| 前走1着 | 1- 1- 2-23/27 | 3.7% | 14.8% | 22 | 48 |
| 前走2着 | 2- 2- 1-11/16 | 12.5% | 31.3% | 44 | 54 |
| 前走3着 | 2- 0- 3-11/16 | 12.5% | 31.3% | 81 | 63 |
| 前走4着~ | 2- 4- 1-52/59 | 3.4% | 11.9% | 41 | 64 |
エリザベス女王杯は、前走4着以下の馬が苦戦しています。
まず前走着順データをみると前走1~3着以内。前走で馬券になっている馬は特に問題ないのですが、前走4着以下は勝率3.4%。複勝率11.9%と低調な成績になっています。
「牝馬は格より調子」という格言がありますが、まさにそれが体現されているレースと言ってもいいでしょう。
エリザベス女王杯が小波乱の傾向にあるのは、牝馬は一度崩れてしまうと立て直すが難しいという側面があるからです。
前走が案外な結果でも、これまでの実績で人気になる馬もいますが、前走崩れている牝馬の取り扱いには注意が必要です。
生産者データ
| 生産者 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| ノーザンファーム | 5- 1- 5-36/47 | 10.6% | 23.4% | 79 | 61 |
| 社台ファーム | 1- 3- 0-12/16 | 6.3% | 25.0% | 38 | 115 |
| それ以外 | 1- 3- 2- 49/ 55 | 1.8% | 10.9% | 14 | 40 |
非社台系生産馬も、苦戦を強いられています。
まず生産者別データをノーザンファーム、社台ファーム生産というだけで複勝率20%以上。逆にそれ以外の生産牧場では勝率1.8%。複勝率10.9%と低調な成績になっていました。

先程「一度崩れてしまった牝馬は立て直しが難しい」という話しをしましたが、唯一崩れた牝馬を立て直すことができるのが優れた調整ノウハウを持っているノーザンファーム、社台ファームです。
実際に前走4着以下から巻き返してきた7頭を見ると、殆どがノーザンファーム、社台ファームになっており、非社台系生産でありながら巻き返したのはクロコスミアの1頭だけという有様です。
先程は「前走崩れている牝馬の取り扱いに注意が必要」という話しをしましたが、ノーザンファームや社台ファームの馬であれば例外と言ってもいいかもしれません。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはカナテープ、レガレイラの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは種牡馬のデータだろうと思います。
種牡馬データ
| 種牡馬 | 着別度数(京都時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|
| サンデー系 | 4- 7- 5- 59/ 75 | 5.3% | 21.3% | 41 | 77 |
| 非サンデー | 3- 0- 2- 38/ 43 | 7.0% | 11.6% | 45 | 27 |
京都で行われるこのレースは、サンデー系の馬が有利です。
まず過去7年のザックリした種牡馬別データを見ると父サンデー系の馬が複勝率21.3%。複勝回収率も明らかに上の数字になっていました。

脚質データのところで「スローペースになりやすい」という話ししましたが、それに伴って勝ち馬の平均上がりタイムも33.9秒という速いものになっています。
このレースは33秒台の末脚。高速上がりを使える可能性が高い、サンデー系の馬が有利になりそうです。
まとめ

というわけで今年のエリザベス女王杯にピッタリの馬は、レガレイラではないかと思います。
この馬は秋の始動戦となった前走を快勝。この馬らしい豪快な末脚を見せていました。
昨年はこのレースで5着に敗れていますが、これはルメール騎手が空いてない進路に突っ込んでしまい、最後は諦めたように入線するなど、明らかに能力を出し切っていない内容でした。
昨年とは違って前哨戦を勝ってココに挑んでくるなど、勢いがあるというのも好印象で、昨年のようなレース中のアクシデントがなければ無難に上位争いかなと見ています。


