はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は新潟記念が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 1- 2- 1- 6/ 10 | 10.0% | 40.0% | 18 | 63 |
2番人気 | 4- 0- 1- 5/ 10 | 40.0% | 50.0% | 224 | 110 |
3番人気 | 0- 3- 1- 6/ 10 | 0.0% | 40.0% | 0 | 102 |
4~6人気 | 2- 2- 1- 25/ 30 | 6.7% | 16.7% | 70 | 61 |
7~ 人気 | 3- 3- 6- 90/102 | 2.9% | 11.8% | 89 | 84 |
例年の新潟記念は、小波乱の傾向です。
1~3番人気が複勝率40%程度。水準以下の好走率になっていました。その代わりに成績を上げているのが7番人気以下で、好走馬30頭のうち12頭が人気薄になっていました。
ただこのレースは今年から別定戦になっており、この傾向はあまり参考にならないかもしれません。判断に難しいところですが、例年の新潟記念は小波乱の傾向でした。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 25 |
先行 | 3- 2- 2- 28/ 35 | 8.6% | 20.0% | 134 | 93 |
中団 | 4- 2- 3- 64/ 73 | 5.5% | 12.3% | 52 | 44 |
後方 | 3- 5- 5- 31/ 44 | 6.8% | 29.5% | 115 | 146 |
新潟記念は、差しも問題なく決まっています。
逃げ先行で過去10年3勝。差し追い込みで過去10年7勝。基本的に前有利の現代競馬ですが、この新潟記念においては中団後方からの馬たちが、逃げ先行を上回る成績になっていました。
これは新潟競馬場の直線が長いのはもちろん、何より大きいのは最終週に行われるということでしょう。最終週ともなると内側の馬場状態が荒れている場合が殆どで、外から差しが決まりやすいというわけです。
このレースは、最終週のタフな末脚比べになりやすいです。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2- 0- 0-15/17 | 11.8% | 11.8% | 81 | 31 |
2枠 | 1- 0- 1-14/16 | 6.3% | 12.5% | 56 | 93 |
3枠 | 2- 3- 1-12/18 | 11.1% | 33.3% | 150 | 137 |
4枠 | 2- 1- 2-14/19 | 10.5% | 26.3% | 170 | 157 |
5枠 | 0- 0- 1-19/20 | 0.0% | 5.0% | 0 | 52 |
6枠 | 0- 3- 1-16/20 | 0.0% | 20.0% | 0 | 66 |
7枠 | 0- 1- 2-22/25 | 0.0% | 12.0% | 0 | 22 |
8枠 | 3- 2- 2-20/27 | 11.1% | 25.9% | 199 | 102 |
新潟記念は、外枠の逃げ先行馬が苦戦しています。
枠順別データを見ると、8枠が単複ともに回収率100%以上。その一方で内枠も高い好走率になるなど、どちらかが極端に良いという感じはしません。
5~8枠 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
先行 | 0- 0- 1-14/15 | 0.0% | 6.7% | 0 | 24 |
中団 | 1- 2- 2-33/38 | 2.6% | 13.2% | 13 | 26 |
後方 | 2- 4- 3-22/31 | 6.5% | 29.0% | 157 | 140 |
ただ5~8枠の脚質別データを見ると、外枠から好走したのは殆どが差し追い込みで、外枠の逃げ先行になると壊滅的な数字になっていました。
内枠なら逃げ先行馬にもチャンスはあるかもしれませんが、外枠から無理に先行する形では厳しいものがありそうです。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の新潟記念にピッタリかというのを考えていこうと思います。
生産者データ
生産者 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
ノーザンファーム | 5- 7- 4- 40/ 56 | 8.9% | 28.6% | 48 | 109 |
それ以外 | 5- 3- 6- 92/106 | 4.7% | 13.2% | 102 | 67 |
新潟記念は、ノーザンファーム生産馬が好走傾向です。
ノーザンファーム生産馬というだけで複勝回収率109%。好走馬30頭のうち16頭がノーザンファーム生産馬で、馬券圏内の半分以上を占めていました。
脚質データのところで「このレースは末脚比べになりやすい」という話しをしましたが、末脚勝負はノーザンファーム生産馬が最も得意にする項目です。
そもそもノーザンファームが日本でトップの地位を確立したのは、ダービーを勝てる馬を多く排出したから。末脚勝負に強い馬の育成が上手かったからです。
末脚勝負になりやすいこのレースでノーザンファーム生産馬が強いのは当然といえば当然かもしれません。
血統データ
血統 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
父ディープ系 | 3- 3- 2- 47/ 55 | 5.5% | 14.5% | 74 | 61 |
父Kingmambo系 | 3- 2- 1- 16/ 22 | 13.6% | 27.3% | 151 | 111 |
母父ディープ系 | 1- 0- 0- 3/ 4 | 25.0% | 25.0% | 125 | 45 |
母父Kingmambo系 | 3- 2- 1- 6/12 | 25.0% | 50.0% | 273 | 140 |
それ以外 | 2- 5- 6- 67/ 80 | 2.5% | 16.3% | 68 | 85 |
ディープインパクト系、キングマンボ系の馬が好走傾向です。
父もしくは母父ディープインパクト系、キングカメハメハを始めたキングマンボ系が好走率はもちろん、回収率100%を超えるなど激走率も優秀な数字を残していました。
ディープインパクトとキングカメハメハといえば、一時代を築いた大種牡馬ですが、そもそもこの2頭が日本でトップの地位を確立したのは、ダービーを勝てる馬を多く排出したから。末脚勝負に強い馬が多かったからです。
末脚勝負になりやすいこのレースでディープインパクト系、キングマンボ系が強いのは当然といえば当然かもしれません。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはヴェローチェエラ、エネルジコ、クイーンズウォーク、ブレイディヴェーグの4頭です。
この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走馬体重のデータではないかと思います。
前走馬体重データ
前走馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
~439kg | 0- 0- 0- 8/ 8 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
440~459kg | 1- 0- 2-16/19 | 5.3% | 15.8% | 136 | 100 |
460~479kg | 0- 6- 2-37/45 | 0.0% | 17.8% | 0 | 57 |
480~499kg | 5- 2- 4-42/53 | 9.4% | 20.8% | 134 | 82 |
500kg~ | 4- 2- 2-28/36 | 11.1% | 22.2% | 108 | 121 |
新潟記念は、大型馬が有利になるでしょう。
前走馬体重500kg以上の馬は回収率100%以上。480~499キロの馬も単勝回収率100%を超えるなど、このレースは大型馬の激走が多いというのが分かります。
脚質データのところで「最終週のタフな馬場で行われる」という話しをしてきましたが、それに伴って高いレベルのパワーが必要になってきます。そのパワーを証明するのが前走馬体重。大きな馬体というわけです。
ここは前走馬体重が重ければ重いほど有利になるかなと見ています。
まとめ
というわけで今年の新潟記念にピッタリの馬は、クイーンズウォークではないかと思います。
この馬は前走ヴィクトリアマイルで2着。その前は牡馬相手の金鯱賞で勝利と、今の牝馬の中ではトップクラスの実力を持った馬でしょう。前走はマイルで好走しましたが、本質的には中距離の方が合っているのかなという印象で、今回の距離延長はプラスに働くだろうと見ています。