はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はキーンランドカップが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3- 1- 1- 5/ 10 | 30.0% | 50.0% | 84 | 68 |
2番人気 | 2- 4- 1- 3/ 10 | 20.0% | 70.0% | 99 | 139 |
3番人気 | 1- 0- 2- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 49 | 60 |
4~6人気 | 2- 1- 2- 25/ 30 | 6.7% | 16.7% | 92 | 53 |
7~ 人気 | 2- 4- 4- 84/ 94 | 2.1% | 10.6% | 53 | 62 |
キーンランドカップは、割と堅めの傾向にありました。
2番人気が複勝回収率100%以上、1番人気も水準程度の回収率になっています。逆に7番人気以下の人気薄は、回収率50%程度しかないなど低調なものになっていました。
そもそも夏競馬が荒れやすいのは、ハンデ戦が多いからというのが主な原因だと思うのですが、キーンランドカップは別定戦。実績馬が多少重い斤量を背負うことはあっても、能力的に微妙な馬が軽すぎる斤量になることはありません。
このレースは比較的、能力通りに決まりやすい傾向です。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 2- 2- 5/ 10 | 10.0% | 50.0% | 37 | 149 |
先行 | 3- 3- 2- 30/ 38 | 7.9% | 21.1% | 30 | 52 |
中団 | 5- 3- 4- 41/ 53 | 9.4% | 22.6% | 133 | 90 |
後方 | 1- 2- 2- 47/ 52 | 1.9% | 9.6% | 29 | 36 |
キーンランドカップは、差しも問題なく決まっています。
まず脚質別データを見ると逃げ馬が複勝率50%。悪くない成績を残していますが、その一方で中団からの馬が過去10年6勝など、短距離戦にしては差しも十分決まっていました。
上り | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 5- 1- 1- 4/ 11 | 45.5% | 63.6% | 731 | 255 |
3F 2位 | 0- 2- 3- 5/ 10 | 0.0% | 50.0% | 0 | 210 |
3F 3位 | 1- 2- 0- 9/ 12 | 8.3% | 25.0% | 46 | 50 |
3F ~5位 | 1- 2- 3- 13/ 19 | 5.3% | 31.6% | 12 | 78 |
3F 6位~ | 3- 3- 3- 93/102 | 2.9% | 8.8% | 12 | 30 |
上がり別のデータを見ても上がり最速の馬が複勝率63.6%。上がり2位の馬も複勝率50%と、どの位置からでも速い末脚さえ使えば、半分くらいの確率で馬券絡みしています。
場所 | 上がり2位以内 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
札幌芝1200 | 122- 84- 63- 324 | 20.6% | 45.4% | 165 | 166 |
函館芝1200 | 183- 176- 121- 605 | 16.9% | 44.2% | 141 | 141 |
福島芝1200 | 250- 197- 154- 735 | 18.7% | 45.0% | 173 | 171 |
中山芝1200 | 145- 88- 85- 544 | 16.8% | 36.9% | 168 | 115 |
中京芝1200 | 87- 70- 65- 307 | 16.4% | 42.0% | 154 | 133 |
そもそも札幌芝1200m自体が全体的に差しが決まりやすい傾向にあり、上がり2位以内のコース別成績を見ると、札幌は芝1200mの中で最も高い勝率になっていました。
キーンランドカップもその例外ではありません。この舞台は差し馬にも十分チャンスがありそうです。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 0- 2-16/18 | 0.0% | 11.1% | 0 | 50 |
2枠 | 0- 0- 1-16/17 | 0.0% | 5.9% | 0 | 32 |
3枠 | 0- 3- 0-16/19 | 0.0% | 15.8% | 0 | 45 |
4枠 | 1- 3- 1-15/20 | 5.0% | 25.0% | 61 | 107 |
5枠 | 1- 1- 2-16/20 | 5.0% | 20.0% | 21 | 61 |
6枠 | 3- 1- 1-15/20 | 15.0% | 25.0% | 149 | 66 |
7枠 | 4- 1- 1-14/20 | 20.0% | 30.0% | 246 | 81 |
8枠 | 1- 1- 2-16/20 | 5.0% | 20.0% | 28 | 77 |
例年のキーンランドカップは、外枠有利の傾向です。
まず詳細な枠順別データを見ると、4枠から外は複勝率20%以上で並んでいました。逆に1~3枠は過去10年で一度も勝ったことがないなど低調な成績になっていました。
ただ例年はCコース2週目に行われていたところを、今年のキーンランドカップはBコース替わり初週で行う形になっており、この傾向はあまり参考にならないかもしれません。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のキーンランドカップにピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 3- 4- 3-24/34 | 8.8% | 29.4% | 112 | 86 |
前走2~3着 | 1- 2- 2-24/29 | 3.4% | 17.2% | 12 | 29 |
前走4~9着 | 5- 3- 3-43/54 | 9.3% | 20.4% | 105 | 85 |
前走10着~ | 0- 1- 2-32/35 | 0.0% | 8.6% | 0 | 47 |
前走二桁着順の馬は、過去10年で勝っていません。
人気データのところで「比較的能力通りに決まりやすい」という話しをしましたが、それに伴って前走10着以下。大敗しているような馬では能力的にどうでしょうか。
ここは前走でも強い競馬をしていた馬を素直に評価すべきでしょう。
前走上がりデータ
前走上がり | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 1- 1- 1- 16/ 19 | 5.3% | 15.8% | 153 | 50 |
3F 2位 | 0- 4- 1- 9/ 14 | 0.0% | 35.7% | 0 | 119 |
3F 3位~ | 8- 5- 7- 95/115 | 7.0% | 17.4% | 60 | 59 |
前走上がり2位以内だった馬の激走率が高くなっています。
脚質データのところで「上がり2位以内の馬が半分程度の確率で好走している」という話しをしましたが、それなら前走でも上がり2位以内だった馬が当然有利になるでしょう。今回も速い上がりを使う可能性が高いですからね。
ここは前走でも上がり2位以内だった馬に要注目です。
ここまで2つのデータをクリアして残っているのはエーティーマクフィ、カルプスペルシュ、ティニア、レイピアの4頭です。
この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは性別のデータではないかと思います。
性別データ
性別 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
牡・セン | 4- 6- 5- 82/ 97 | 4.1% | 15.5% | 41 | 49 |
牝 | 6- 4- 5- 42/ 57 | 10.5% | 26.3% | 107 | 94 |
キーンランドカップは牝馬の活躍が目立っています。
競馬には「夏は牝馬」という格言がありますが、その格言通りこのレースも牝馬の好走が多く、勝率から複勝回収率まで全てにおいて牡馬より上の成績になっていました。
牝馬は回収率100%程度の数字も残すなど、牡馬と牝馬で迷ったら、牝馬を買うべきなのは間違いありません。
まとめ
というわけで今年のキーンランドカップにピッタリの馬は、カルプスペルシュではないかと思います。
この馬は現在3連勝中。夏の北海道で一気にココまで駆け上がってきました。1勝クラスを勝った段階で横山武史騎手から「抜け出すとフワフワするため上のクラスの方が走りやすい」というコメントが出るなど、まだまだ能力的な底を見せていません。今年のメンバーなら勢いそのままに十分好走もありえるだろうと見ています。