はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は関屋記念が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 3- 0- 4- 3/ 10 | 30.0% | 70.0% | 117 | 115 |
2番人気 | 1- 1- 1- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 47 | 59 |
3番人気 | 2- 0- 1- 7/ 10 | 20.0% | 30.0% | 127 | 70 |
4~6人気 | 3- 5- 3- 19/ 30 | 10.0% | 36.7% | 80 | 105 |
7~ 人気 | 1- 4- 1- 96/102 | 1.0% | 5.9% | 11 | 32 |
関屋記念は、夏競馬にしては堅めの傾向です。
過去10年で1番人気が複勝率70%。回収率100%を超えるほど高い好走率となっていました。逆に7番人気以下は奮わない成績になるなど、堅めの決着が多いことが分かります。
このレースは今年からハンデ戦になったため、この傾向はあまり参考にならないかもしれませんが、新潟芝1600mは紛れの少ない舞台設定で、割と能力通りに決まりやすいです。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 3- 2- 1- 4/ 10 | 30.0% | 60.0% | 234 | 263 |
先行 | 2- 4- 4- 27/ 37 | 5.4% | 27.0% | 36 | 86 |
中団 | 3- 2- 3- 62/ 70 | 4.3% | 11.4% | 24 | 24 |
後方 | 2- 2- 2- 39/ 45 | 4.4% | 13.3% | 25 | 30 |
関屋記念は、逃げ先行馬が有利でしょう。
まず脚質別のデータを見ると逃げ馬が複勝率60.0%。回収率100%を越えていました。中団後方からの馬も悪くありませんが、どちらかといえば前有利の傾向かなと見ています。
初角位置 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 7- 8- 8- 60/ 83 | 8.4% | 27.7% | 60 | 88 |
1/2頭外 | 3- 2- 2- 72/ 79 | 3.8% | 8.9% | 19 | 19 |
実際に初角位置データを見ても、半分より前で競馬をした馬が半分より後ろだった馬に対して、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残していました。
過去10年の平均レース上がりが34.1秒。レース上がりがこれだけ速くなると、中団からは33秒台前半。追い込みになると32秒台の末脚が必要になってきます。
前の馬たちも速い上がりを使うため、後ろからの差しは物理的に届かないケースが多いのです。
特に今年は開催2~3週目から開幕週に、開催時期が変更されており、例年以上に速い上がりが必要になりそうですし、より一層逃げ先行有利になる可能性が高いです。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 1- 0-15/17 | 5.9% | 11.8% | 40 | 27 |
2枠 | 1- 0- 1-16/18 | 5.6% | 11.1% | 67 | 37 |
3枠 | 1- 0- 3-15/19 | 5.3% | 21.1% | 51 | 47 |
4枠 | 0- 2- 1-16/19 | 0.0% | 15.8% | 0 | 77 |
5枠 | 0- 0- 2-18/20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 21 |
6枠 | 0- 2- 1-17/20 | 0.0% | 15.0% | 0 | 39 |
7枠 | 4- 3- 1-16/24 | 16.7% | 33.3% | 76 | 101 |
8枠 | 3- 2- 1-19/25 | 12.0% | 24.0% | 73 | 71 |
関屋記念に、大きな枠順傾向はありません。
まず詳細な枠順別データを見ると7枠8枠で過去10年7勝。勝ち星は外枠に集中しており、外枠を引いたからと言って割引する必要はないでしょう。
5~8枠 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 4- 6- 5-32/47 | 8.5% | 31.9% | 45 | 96 |
1/2頭外 | 3- 1- 0-38/42 | 7.1% | 9.5% | 36 | 20 |
ただ外枠から好走した馬は、最初のコーナーで半分より前だった馬が殆どで、外枠の差し馬まで条件を絞ってみると複勝率10%以下まで落ち込んでいました。
先程の脚質データで「逃げ先行馬が有利」という話しをしましたが、先行力さえあれば内枠だろうと外枠だろうと好走できるというわけでしょう。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の関屋記念にピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
前走OPEN以下 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 3- 0- 2-12/17 | 17.6% | 29.4% | 97 | 60 |
前走2着~ | 0- 2- 1-29/32 | 0.0% | 9.4% | 0 | 50 |
前走OPEN以下で負けた馬は過去10年で勝っていません。
人気データのところで「新潟芝1600mという舞台は割と能力通りに決まりやすい」という話しをしましたが、それに伴って前走OPEN以下で負けた馬。下のクラスで負けている馬では能力的にどうでしょうか。
前走OPEN特別を走っていた馬なら、勢いよく勝ち上がってきた馬からでしょう。
前走初角位置データ
前走初角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 6- 3- 8- 67/ 84 | 7.1% | 20.2% | 54 | 52 |
1/2頭外 | 4- 7- 2- 64/ 77 | 5.2% | 16.9% | 25 | 59 |
前走半分より前で競馬をした馬が、半分より後ろだった馬より好成績になっています。
脚質データのところで「逃げ先行馬が有利」という話しをしましたが、それに伴って前走でも先行力を見せていた馬が有利になるでしょう。単純に今回も前で競馬をする可能性が高いですからね。
ここは、前走でも先行力を見せていた馬に要注目です。
キャリアデータ
過去10年の勝ち馬のうち8頭が、これまでに33.5秒以下の上がりで勝ったことある馬でした。
脚質データのところで「このレースは速い上がりが必要になる」という話しをしましたが、それならこれまでに33秒台前半の上がりで勝ったことがある馬。高速上がり勝負のレースを勝ったことがある馬が当然有利になるでしょう。
ここは、高速上がり勝負に高い適性を見せている馬が狙い目になりそうです。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはアルセナール、イミグラントソング、カナテープ、シヴァース、フォーチュンタイムの5頭です。
この5頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは種牡馬のデータではないかと思います。
種牡馬データ
種牡馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
ディープ系 | 3- 1- 4- 32/ 40 | 7.5% | 20.0% | 38 | 42 |
それ以外 | 7- 9- 6-100/122 | 5.7% | 18.0% | 40 | 59 |
父ディープインパクト系が、高い好走率になっています。
ここまで速い上がりが必要という話しをしてきましたが、高速上がり勝負となればディープインパクト系の出番です。ディープインパクトは驚異的な末脚で一世を風靡した馬でしたが、その末脚が産駒たちにもシッカリ伝わっているというわけです。
ここはディープインパクト産駒を始めとした、ディープ系の馬に要注目です。
まとめ
というわけで今年の関屋記念にピッタリの馬は、フォーチュンタイムではないかと思います。
この馬は1400mだった前走こそ人気を裏切る形になりましたが、1600mでは4戦3勝。唯一先着を許した馬も重賞馬であるトロヴァトーレという感じで、この距離では安定して上位争いを続けてきました。父グレーターロンドンと同じく1400mというよりは1600mの方が良いかなという印象もありますし、この距離で巻き返してくる可能性は高いだろうと見ています。