はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は安田記念が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 3- 3- 2/ 10 | 20.0% | 80.0% | 73 | 115 |
2番人気 | 0- 1- 2- 7/ 10 | 0.0% | 30.0% | 0 | 49 |
3番人気 | 1- 3- 1- 5/ 10 | 10.0% | 50.0% | 120 | 121 |
4~6人気 | 3- 2- 2- 23/ 30 | 10.0% | 23.3% | 116 | 68 |
7~ 人気 | 4- 1- 2- 94/101 | 4.0% | 6.9% | 111 | 36 |
安田記念は、小波乱の傾向になっています。
1番人気こそ複勝率80%ですが、2番人気が低調な成績になっており、その代わりに3~6番人気の中穴どころ、7番人気以下も回収率100%を超えるなど、よく人気薄が好走していました。
近年のレースを振り返っても、アーモンドアイが2年連続で取りこぼしたり、圧倒的人気だったグランアレグリアが負けたりと、絶対的と言われる馬が負けるケースも少なくありません。
安田記念が荒れやすい原因は、この後でジックリ話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 1-15/17 | 0.0% | 11.8% | 0 | 23 |
2枠 | 0- 2- 0-15/17 | 0.0% | 11.8% | 0 | 29 |
3枠 | 2- 1- 1-15/19 | 10.5% | 21.1% | 120 | 60 |
4枠 | 1- 2- 1-15/19 | 5.3% | 21.1% | 18 | 26 |
5枠 | 2- 1- 1-16/20 | 10.0% | 20.0% | 263 | 64 |
6枠 | 0- 1- 1-18/20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 43 |
7枠 | 4- 1- 3-16/24 | 16.7% | 33.3% | 334 | 103 |
8枠 | 1- 1- 2-21/25 | 4.0% | 16.0% | 29 | 56 |
安田記念は、外枠有利でしょう。
まず詳細な枠順別データを見ると、7枠が過去10年4勝。その他を見ても外枠からの勝ち星が多くなっていました。
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 3- 6- 3- 60/ 72 | 4.2% | 16.7% | 36 | 35 |
5~8枠 | 7- 4- 7- 71/ 89 | 7.9% | 20.2% | 157 | 68 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、外枠が勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残すなど、安田記念は外枠有利と見て間違いありません。
このレースはNHKマイルカップから続いた、東京芝G1の最後に行われることもあって内側の馬場状態が微妙になっていることが多く、外有利の馬場になりやすいというわけでしょう。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 2- 0- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 369 | 120 |
先行 | 1- 2- 1- 31/ 35 | 2.9% | 11.4% | 10 | 39 |
中団 | 6- 3- 6- 52/ 67 | 9.0% | 22.4% | 146 | 56 |
後方 | 2- 3- 3- 41/ 49 | 4.1% | 16.3% | 57 | 46 |
安田記念は、差しも問題なく決まります。
逃げ先行が過去10年2勝、それに対して中団後方で過去10年8勝。前有利になりやすい現代競馬においては、他であまり見らない珍しい傾向が出ていました。
これも先程と同じような話しで、春の東京連続G1の最終戦ということもあり内側の馬場状態が微妙な感じになっており、外からの差しが決まりやすいというわけでしょう。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の安田記念にピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着差データ
前走着差 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
負~0.4秒 | 9- 9- 8- 89/115 | 7.8% | 22.6% | 103 | 55 |
負0.5秒~ | 1- 1- 2- 42/ 46 | 2.2% | 8.7% | 103 | 49 |
前走0.5秒以上負けている馬の、好走率がイマイチです。
安田記念は波乱の余地があると言いましたが、前走0.5秒以上負けているようでは能力的にどうでしょうか。
いくら安田記念が波乱の余地があるとはいえ、最低限の能力は必要になると見ています。
前走上がりデータ
前走上がり | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 3- 3- 3-19/28 | 10.7% | 32.1% | 112 | 68 |
3F 2位 | 3- 1- 2-23/29 | 10.3% | 20.7% | 134 | 53 |
3F 3位 | 0- 0- 1- 4/ 5 | 0.0% | 20.0% | 0 | 90 |
3F ~5位 | 1- 0- 1-15/17 | 5.9% | 11.8% | 48 | 24 |
3F 6位~ | 2- 3- 2-54/61 | 3.3% | 11.5% | 138 | 56 |
前走上がり2位以内だった馬が好走傾向になっています。
脚質データのところで「安田記念は差しが決まる」という話しをしましたが、それに伴って前走でも速い上がりを使った馬が当然有利でしょう。単純に今回も後ろから良い末脚を見せてくれる可能性が高いですからね。
ここは前走で速い上がりを使った馬が有利になるでしょう。
生産者データ
生産者 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
ノーザンファーム | 5- 6- 6- 36/ 53 | 9.4% | 32.1% | 111 | 73 |
それ以外 | 5- 4- 4- 95/108 | 4.6% | 12.0% | 99 | 43 |
安田記念は、ノーザンファーム生産馬が有利でしょう。
過去10年の生産者別データで見ると、ノーザンファーム生産馬が馬券圏内の半分程度を占めており、単勝回収率100%を超えていました。
先程「安田記念は差しが決まる」という話しをしましたが、東京芝の高速上がり勝負はノーザンファーム生産馬が最も得意にする項目で、このレースもその例外ではありません。
ここはノーザンファームが送る末脚自慢の馬が狙い目になってくるでしょう。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはジュンブロッサム、ブレイディヴェーグの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走場所のデータではないかと思います。
前走場所データ
前走場所 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
国内 | 9- 7- 9-116/141 | 6.4% | 17.7% | 115 | 55 |
海外 | 1- 3- 1- 15/ 20 | 5.0% | 25.0% | 18 | 41 |
前走海外だった馬は人気を裏切るケースが多いです。
前走海外だった馬は好走率こそマズマズですが、回収率を見ると大きく水準を下回るものになっており、人気ほどの期待には応えられない場合が多いというのが分かります。
実際に2019年のアーモンドアイ、2016年のモーリスなどが、海外帰りの影響もあってか圧倒的な人気を裏切っていました。
この2頭以外に単勝1倍台を裏切ってしまった2020年のアーモンドアイ、2021年のグランアレグリアも、中2週と間隔が詰まっての出走で、パフォーマンスを落とすといった感じでした。
安田記念が波乱の傾向にあるのは、とりあえず夏休み前に使っておくという感じの有力馬が、イマイチな結果になりやすいからでしょう。
ここは前走海外帰りなど、ハードなローテーションになっている馬は割引が必要かもしれません。
まとめ
というわけで今年の安田記念にピッタリの馬は、ジュンブロッサムではないかと思います。
この馬は2~3走前こそ大敗していますが、その前の富士ステークスでは好メンバー相手に勝利。前走のマイラーズカップで久々に良い末脚を繰り出し復活の兆しを見せていました。
季節 | ジュンブロッサム | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3~5月(春) | 0- 2- 0- 3/ 5 | 0.0% | 40.0% | 0 | 46 |
6~8月(夏) | 2- 2- 1- 0/ 5 | 40.0% | 100.0% | 70 | 132 |
9~11月(秋) | 3- 2- 0- 2/ 7 | 42.9% | 71.4% | 184 | 104 |
12~2月(冬) | 0- 1- 0- 4/ 5 | 0.0% | 20.0% | 0 | 22 |
この馬は暖かい季節に調子を上げる典型的な夏馬で、気温の上昇とともに順当に調子を上げてきたという感じでしょう。前走からさらなる気温の上昇が見込める今回は富士ステークスのような走りが出来ても不思議ないだろうと見ています。