はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は日本ダービーが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 3- 2- 3/ 10 | 20.0% | 70.0% | 33 | 89 |
2番人気 | 1- 3- 1- 5/ 10 | 10.0% | 50.0% | 53 | 78 |
3番人気 | 2- 2- 1- 5/ 10 | 20.0% | 50.0% | 82 | 91 |
4~6人気 | 3- 2- 1- 24/ 30 | 10.0% | 20.0% | 108 | 65 |
7~ 人気 | 2- 0- 5-111/118 | 1.7% | 5.9% | 118 | 60 |
日本ダービーは、小波乱の傾向です。
1番人気が複勝率70%。2~3番人気も複勝率50%と半分以上の確率で馬券絡みしていますが、その一方で4番以下の人気薄も単勝回収率100%を超えるなど申し分ない数字を残していました。
このレースは大波乱とまではいかないものの、人気薄の勝利も十分ありうる小波乱の傾向といった感じです。
ダービーが荒れやすい原因は、この後でジックリ話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 2- 1-16/20 | 5.0% | 20.0% | 465 | 75 |
2枠 | 1- 1- 1-17/20 | 5.0% | 15.0% | 20 | 37 |
3枠 | 2- 1- 1-16/20 | 10.0% | 20.0% | 240 | 72 |
4枠 | 0- 2- 1-17/20 | 0.0% | 15.0% | 0 | 198 |
5枠 | 1- 0- 0-19/20 | 5.0% | 5.0% | 58 | 13 |
6枠 | 2- 2- 3-13/20 | 10.0% | 35.0% | 68 | 102 |
7枠 | 2- 1- 2-24/29 | 6.9% | 17.2% | 21 | 33 |
8枠 | 1- 1- 1-26/29 | 3.4% | 10.3% | 43 | 24 |
日本ダービーは、内枠有利でしょう。
まず詳細な枠順別データを見ると1枠、3~4枠が回収率100%以上になるなど、内枠からの激走が多くなっていました。
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 4- 6- 4- 66/ 80 | 5.0% | 17.5% | 181 | 95 |
5~8枠 | 6- 4- 6- 82/ 98 | 6.1% | 16.3% | 44 | 40 |
1枠~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、やはり内枠有利の傾向で、1~4枠というだけで回収率100%前後になっています。
ここまで内枠有利になるのはCコース替わりが大きいでしょう。コース替わりによって内側にキレイな馬場が出現するため、そこを通れる可能性の高い内枠が有利になるのです。
この極端な内枠有利が、ダービーの小波乱に一役買っている可能性は高いです。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 1- 0- 9/ 10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 39 |
先行 | 5- 2- 2- 25/ 34 | 14.7% | 26.5% | 476 | 197 |
中団 | 3- 6- 7- 68/ 84 | 3.6% | 19.0% | 20 | 45 |
後方 | 1- 1- 1- 42/ 45 | 2.2% | 6.7% | 9 | 11 |
マクリ | 1- 0- 0- 3/ 4 | 25.0% | 25.0% | 132 | 45 |
日本ダービーは高速上がりが必要になってきます。
まず脚質別のデータで見ると先行・中団。真ん中辺りから競馬をする馬が良いな程度で、これといった傾向は見えてきませんが、これを上がりのデータで見れば一目瞭然です。
こちらは東京芝2400のG1における勝ち馬の平均上がりタイムですが、後方有利になりやすいオークスと同じ33.9秒で、古馬G1であるジャパンカップより速いものになっていました。
日本ダービーは位置取りに関しては不問といった感じで、直線に入ってから如何に速い上がりを使うかが重要なレースです。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の日本ダービーにピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着差データ
前走着差 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
皐月賞以外で負0.1~ | 0- 0- 1- 36/ 37 | 0.0% | 2.7% | 0 | 10 |
それ以外 | 10- 10- 9-112/141 | 7.1% | 20.6% | 134 | 80 |
前走皐月賞以外で0.1秒以上負けている馬は、過去10年で勝っていません。
人気データで「ダービーは小波乱の傾向」という話しをしましたが、いくら波乱の余地があるとは言っても、皐月賞以外でアッサリ負けている馬では、能力的にどうでしょうか。
世代のトップクラスが集まる皐月賞で負けるのは仕方ないところもありますが、それ以外で負けているようでは能力的に厳しい可能性が高いです。
キャリアデータ
皐月賞以外で1.0秒以上負けたことのある馬は、過去10年で勝っていません。
これも先程と同じような話しです。いくら小波乱の余地があるとは言っても、皐月賞以外で大敗したことのある馬では能力的に厳しい場合が殆どです。
波乱の傾向があるとはいえ、ある程度の戦績でまとめているような馬を狙っていくべきでしょう。
前走上がりデータ
前走上がり | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 4- 1- 2- 23/ 30 | 13.3% | 23.3% | 38 | 39 |
3F 2位 | 2- 2- 4- 19/ 27 | 7.4% | 29.6% | 62 | 66 |
3F 3位 | 1- 1- 0- 15/ 17 | 5.9% | 11.8% | 547 | 61 |
3F 4~5位 | 2- 4- 1- 20/ 27 | 7.4% | 25.9% | 77 | 198 |
3F 6位~ | 0- 2- 3- 68/ 73 | 0.0% | 6.8% | 0 | 21 |
前走上がり6位以下の馬は、過去10年で勝っていません。
脚質のデータで「ダービーは高速上がりが必要」という話しをしましたが、それに伴って前走でも速い上がりを使っていた馬。上がり5位以内だった馬が当然有利です。単純に今回も速い上がりを使う可能性が高いですからね。
ここは前走で速い上がりを使った馬が狙い目になるでしょう。
前走騎手データ
前走騎手 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
◆同騎手 | 8- 9- 9- 92/118 | 6.8% | 22.0% | 143 | 61 |
◆乗替り | 2- 1- 1- 56/ 60 | 3.3% | 6.7% | 33 | 73 |
今回乗り替わりになる馬は、継続騎乗馬と比べて微妙な成績になっています。
今回継続騎乗となる馬は乗り替わりになる馬に対して、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残していました。
日本ダービーでは継続騎乗馬が有利と見て間違いありません。
そもそもG1を狙える馬が乗り替わりになるケースは少なく、大体乗り替わりとなる馬は近走上手くいってなかったり、リーディング上位の騎手から見限られてしまった場合が殆どです。
ここは乗り替わりの馬より継続騎乗馬を優先すべきでしょう。
ここまで4つのデータをクリアして残っているのはジョバンニ、ファンダムの2頭です。
この2頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走皐月賞のデータではないかと思います。
前走皐月賞データ
前走キャリア | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
皐月賞~4着 | 5- 8- 3- 21/ 37 | 13.5% | 43.2% | 53 | 80 |
それ以外 | 5- 2- 7-127/141 | 3.5% | 9.9% | 120 | 61 |
高速決着の皐月賞は、あまりダービーには直結しません。
まず皐月賞4着以内と、それ以外というザックリした路線別のデータを見てもらうと、やはり皐月賞4着以内だった馬が高い好走率になっていますが、あまり皐月賞の上位馬が信頼できない場合があります。
それが皐月賞が高速決着になった年。1分59秒未満での決着になった年です。
皐月賞が高速決着になった年は、皐月賞4着以内だった馬が勝率11.8%。それに対して遅めのタイムだった年は勝率15.0%と、若干好走率が下がっていました。
逆に別路線組や皐月賞5着以下だった馬が穴を開けているのは、殆どが皐月賞が高速決着だった場合で、実際に単勝回収率201%。勝率や複勝率なども上昇傾向にありました。
皐月賞があまりにも速いタイムでの決着になると、スピードに長けるマイラーが上位争いする場合が多く、2400mのダービーには直結しにくいというわけでしょう。
もしかしたら速いタイムでの決着は、疲労が残りやすいという側面もあるかもしれません。
何にしても皐月賞が高速決着の年は、クラシック初戦の結果が参考にならずダービーは波乱の決着になりやすいです。
そして今年の皐月賞は1分57秒0。レコードタイムでの決着という結果で、ダービーにはあまり直結しない可能性が高いです。
皐月賞で大敗した馬や別路線組にも十分チャンスはありそうです。
まとめ
というわけで今年の日本ダービーにピッタリの馬は、ファンダムではないかと思います。
この馬はデビューから無敗。前走では次元の違う末脚を見せての勝利という感じで、まだまだ能力的な底を見せていません。別路線組にチャンスがあるならまずこの馬でしょう。昨年のように皐月賞の上位馬が、レースの反動からか能力を出せないような展開になれば、この馬の一発も十分ありそうです。