はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はフローラステークスが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 1- 2- 0- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 27 | 46 |
2番人気 | 2- 3- 2- 3/ 10 | 20.0% | 70.0% | 100 | 131 |
3番人気 | 2- 0- 1- 7/ 10 | 20.0% | 30.0% | 124 | 73 |
4~6人気 | 3- 2- 4- 21/ 30 | 10.0% | 30.0% | 122 | 90 |
7~ 人気 | 2- 3- 3- 97/105 | 1.9% | 7.6% | 51 | 66 |
フローラステークスは、波乱の傾向にあります。
1番人気が勝率10%、複勝率30%という低調な成績になっていました。その代わりに2~6番人気が軒並み単勝回収率100%以上。7番人気以下の勝利も複数あるような有様です。
こうなっている理由はキャリアが浅く、まだ正確な力関係が分かっていないというのが大きな原因でしょう。
この後にオークスで好走するウインマリリンは4番人気。同じくオークスで好走したチェッキーノも3番人気で、モズカッチャンなんかは、このレースでは12番人気という評価でした。
これまで実績を残している馬はもちろん良いですが、まだ強いのか弱いのか分からない、未知の魅力を秘めた馬にも警戒が必要です。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 1- 2-13/17 | 5.9% | 23.5% | 218 | 81 |
2枠 | 4- 2- 1-12/19 | 21.1% | 36.8% | 181 | 90 |
3枠 | 1- 2- 1-16/20 | 5.0% | 20.0% | 30 | 94 |
4枠 | 1- 2- 0-17/20 | 5.0% | 15.0% | 83 | 64 |
5枠 | 1- 0- 1-18/20 | 5.0% | 10.0% | 20 | 34 |
6枠 | 0- 2- 0-18/20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 87 |
7枠 | 0- 0- 1-22/23 | 0.0% | 4.3% | 0 | 8 |
8枠 | 2- 1- 4-19/26 | 7.7% | 26.9% | 67 | 123 |
フローラステークスは圧倒的に内枠有利です。
詳細な枠順別データを見ると一目瞭然。1枠、2枠が単勝回収率100%以上。好走率はもちろん内枠から人気薄の激走が多いというのが分かります。
ここまでフローラステークスが内枠有利になるのは開幕週に行われるというのが大きい要因でしょう。このレースは春の東京開催の開幕週に行われるため、内側の馬場状態が非常に良好であることが殆どです。
さらにこのレースが行われる東京芝2000mというのは、元々内枠有利のコースとして知られる舞台で、スタートして間もなくコーナーがあるため、外枠の馬たちはどうしても距離のロスが大きくなってしまうコースなのです。
元々内枠有利の東京芝2000mに開幕週という条件が加われば、内枠有利になるのは必然と言っていいでしょう。フローラステークスは内枠を引けた馬に要注目です。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 1- 1- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 166 | 116 |
先行 | 3- 6- 3- 26/ 38 | 7.9% | 31.6% | 82 | 157 |
中団 | 5- 3- 5- 55/ 68 | 7.4% | 19.1% | 95 | 67 |
後方 | 1- 0- 1- 46/ 48 | 2.1% | 4.2% | 5 | 8 |
フローラステークスは、位置取りが重要になってきます。
まず脚質のデータを見ると先行・中団が良いな程度しか分かりませんが、これを初角位置のデータを見れば一目瞭然です。
初角位置 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 8- 10- 7- 61/ 86 | 9.3% | 29.1% | 123 | 126 |
1/2頭外 | 2- 0- 3- 74/ 79 | 2.5% | 6.3% | 11 | 15 |
最初のコーナーで半分より前だった馬が圧倒的な成績を残しており、過去10年で馬券になった30頭のうち25頭が半分より前だった馬で独占という感じでした。
先程、開幕週のため内枠有利になりやすいという話しをしましたが、脚質データにも同じようなことが言えます。開幕週の良好な馬場状態もあって、なかなか前が止まらないのです。
ここは東京競馬場でも内枠、前に行ける馬を重視すべきでしょう。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のフローラステークスにピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走クラスデータ
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
新馬 | 0- 0- 0- 4/ 4 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
未勝利 | 0- 2- 2- 30/ 34 | 0.0% | 11.8% | 0 | 57 |
1勝 | 6- 2- 3- 59/ 70 | 8.6% | 15.7% | 97 | 69 |
OPEN | 1- 0- 0- 7/ 8 | 12.5% | 12.5% | 71 | 28 |
重賞 | 3- 6- 5- 35/ 49 | 6.1% | 28.6% | 85 | 103 |
前走未勝利戦を走っていた馬は過去10年で勝っていません。
人気データのところでフローラステークスは「正確な力関係が分かりにくいため波乱の余地がある」という話しをしましたが、桜花賞や皐月賞が終わったこの時期まで未勝利戦をウロウロしていた馬では能力的にどうでしょうか。
ここは未勝利戦を勝っている馬より、重賞で負けてきた馬の方が狙い目になってきます。
前走着順データ
前走OPEN以下 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 6- 3- 2-50/61 | 9.8% | 18.0% | 114 | 66 |
前走2着~ | 1- 1- 3-50/55 | 1.8% | 9.1% | 7 | 54 |
前走OPEN以下で負けた馬は苦戦を強いられています。
これまでも先程と同じような話しです。いくら波乱の余地があるとは言っても、前走OPEN以下で負けているようでは能力的にどうでしょうか。
ここは前走重賞を走っていた馬。1勝クラス以上を勝ってきた馬を、素直に高評価すべきです。
前走初角位置データ
前走初角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 6- 6- 6- 70/ 88 | 6.8% | 20.5% | 95 | 91 |
1/2頭外 | 4- 4- 4- 65/ 77 | 5.2% | 15.6% | 41 | 52 |
前走半分より前で競馬をした馬が有利になっています。
脚質データのところで「開幕週で前有利になりやすい」という話しをしましたが、それなら前走でも前に行っていた馬が当然有利です。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。
ここは前走でも前に行く競馬をした馬を重視すべきでしょう。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはティラトーレ、マイスターヴェルク、ロートホルンの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのはキャリアのデータではないかと思います。
キャリアデータ
過去10年の勝ち馬は1800m以上で勝っている馬が殆どでした。
これまで能力的な話しや先行力についての話しをしてきましたが、いくら高い能力や先行力があっても、それがマイル以下での話しでは何の意味もありません。
いくら開幕週で馬場状態が良いとは言っても、マイラーでは東京芝2000mを乗り切るのは厳しいでしょう。
これまでに1800m以上を勝っている、距離的な不安がない馬を狙っていくべきです。
まとめ
というわけで今年のフローラステークスにピッタリの馬は、ロートホルンではないかと思います。
この馬は前走こそ大敗しましたが、この時は桜花賞を勝ったエンブロイダリーに終始マークされるなど展開的に厳しいところがありました。
圧勝だった2走前の競馬を見ると1600mというよりは楽に逃げれる可能性の高い中距離でこそというタイプだと思いますし、ここで見直せる余地は十分あるでしょう。