はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は皐月賞が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。

人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 0- 3- 5/ 10 | 20.0% | 50.0% | 44 | 70 |
2番人気 | 3- 1- 0- 6/ 10 | 30.0% | 40.0% | 137 | 76 |
3番人気 | 1- 3- 2- 4/ 10 | 10.0% | 60.0% | 46 | 111 |
4~6人気 | 1- 3- 2- 24/ 30 | 3.3% | 20.0% | 30 | 56 |
7~ 人気 | 3- 3- 3-103/112 | 2.7% | 8.0% | 60 | 50 |
皐月賞は、小波乱の傾向です。
過去10年の人気別データを見ると、2番人気が1番人気より良い成績を残していたり、7番人気以下の勝利も複数あるなど、このレースは波乱の余地も十分ありそうです。
こうなっている理由はキャリアが浅く、まだ正確な力関係が分かっていないというのが大きな原因でしょう。
このレースでは後の活躍馬が過少評価されているケースが多く、7番人気以下で勝った馬を見てもディーマジェスティ、アルアイン、エポカドーロなど、後のダービーでも上位争いしており、決して弱い馬が勝ったというわけではありません。
これまで実績を残している馬はもちろん良いですが、まだ強いのか弱いのか分からない、未知の魅力を秘めた馬にも警戒が必要です。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2- 0- 0-17/19 | 10.5% | 10.5% | 41 | 18 |
2枠 | 1- 1- 2-16/20 | 5.0% | 20.0% | 23 | 44 |
3枠 | 0- 1- 0-19/20 | 0.0% | 5.0% | 0 | 7 |
4枠 | 2- 3- 3-12/20 | 10.0% | 40.0% | 91 | 98 |
5枠 | 0- 0- 2-18/20 | 0.0% | 10.0% | 0 | 93 |
6枠 | 2- 1- 2-15/20 | 10.0% | 25.0% | 120 | 72 |
7枠 | 2- 3- 0-22/27 | 7.4% | 18.5% | 51 | 66 |
8枠 | 1- 1- 1-23/26 | 3.8% | 11.5% | 118 | 55 |
皐月賞に、大きな枠順傾向はありません。
まず詳細な枠順別のデータを見ると、4枠が複勝率40%を記録するなど好走率という点では内枠ですが、回収率100%超えは外枠の方に目立っており内枠と外枠で、どちらかが極端に良いという感じはしません。
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 5- 5- 5- 64/ 79 | 6.3% | 19.0% | 38 | 42 |
5~8枠 | 5- 5- 5- 78/ 93 | 5.4% | 16.1% | 74 | 70 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、ぴったり5:5で好走馬が分かれる形になるなど、大きな傾向があるようには見えません。
ここは枠順云々というよりも、能力面の方が重要になってくるでしょう。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 1- 0- 12/ 13 | 0.0% | 7.7% | 0 | 37 |
先行 | 4- 5- 4- 24/ 37 | 10.8% | 35.1% | 86 | 120 |
中団 | 5- 3- 5- 58/ 71 | 7.0% | 18.3% | 87 | 62 |
後方 | 1- 1- 1- 47/ 50 | 2.0% | 6.0% | 10 | 10 |
皐月賞は、前有利になっています。
脚質のデータでは、先行中団の馬が良いな程度のことしか分かりませんが、これを4角位置のデータで見れば一目瞭然です。
4角位置 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 8- 9- 8- 71/ 96 | 8.3% | 26.0% | 66 | 90 |
1/2頭外 | 2- 1- 2- 71/ 76 | 2.6% | 6.6% | 47 | 15 |
4コーナーで半分より前だった馬が、半分より後ろだった馬に対して、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績で、馬券圏内の殆どが4コーナーで半分より前だった馬でした。
よほど馬場状態が悪くなれば話しは別ですが、基本的には直線の短い小回りコースらしく前有利と見ていいでしょう。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の皐月賞にピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着順データ
前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 7- 8- 6-53/74 | 9.5% | 28.4% | 96 | 84 |
前走2着 | 3- 1- 2-32/38 | 7.9% | 15.8% | 74 | 36 |
前走3着 | 0- 0- 1-21/22 | 0.0% | 4.5% | 0 | 60 |
前走4着~ | 0- 1- 1-36/38 | 0.0% | 5.3% | 0 | 25 |
前走3着以下の馬は、過去10年で勝っていません。
人気データのところで「キャリアが浅く正確な力関係が分かりにくい」という話しをしましたが、前走3着以下になるような馬では、流石に能力的にどうでしょうか。
ここは前走でも勝ち負けに加わっているような馬を、素直に高評価すべきでしょう。
前走初角位置データ
前走初角 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 8- 5- 9- 85/107 | 7.5% | 20.6% | 59 | 72 |
1/2頭外 | 2- 5- 1- 57/ 65 | 3.1% | 12.3% | 55 | 32 |
前走半分より前で競馬をした馬が、半分より後ろで競馬をした馬に比べて、圧倒的な成績となっています。
脚質データのところで「皐月賞は小回りコースらしく前有利になりやすい」という話しをしましたが、それなら前走でも前に行っていた馬が当然有利です。単純に今回も前に行く可能性が高いですからね。
ここは難しく考えず、前走でも前に行く競馬をした馬を重視すべきでしょう。
生産者データ
生産者 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
ノーザンファーム | 6- 6- 4- 54/ 70 | 8.6% | 22.9% | 66 | 67 |
それ以外 | 4- 4- 6- 88/102 | 3.9% | 13.7% | 52 | 50 |
皐月賞は、ノーザンファーム生産馬の活躍が目立っています。
ノーザンファーム生産馬がそれ以外の馬たちに対して、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残しており、馬券圏内の半分以上はノーザンファームという驚異的な占有率です。
そもそもノーザンファームが日本のトップ生産者まで登り詰めたのは、皐月賞やダービーなど牡馬クラシックで勝てる馬を多く排出したからです。
日本の芝中距離では、どのレースでも強いノーザンファームですが、クラシックとなるココでは特に注目が必要でしょう。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはヴィンセンシオ、エリキング、クロワデュノールの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走馬体重のデータではないかと思います。
前走馬体重データ
前走馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
~459kg | 0- 0- 1-23/24 | 0.0% | 4.2% | 0 | 6 |
460~479kg | 3- 1- 1-38/43 | 7.0% | 11.6% | 90 | 63 |
480~499kg | 3- 5- 4-43/55 | 5.5% | 21.8% | 51 | 65 |
500~519kg | 3- 3- 4-29/39 | 7.7% | 25.6% | 26 | 66 |
520kg~ | 1- 1- 0- 9/11 | 9.1% | 18.2% | 203 | 74 |
皐月賞は、大型馬が好走傾向にあります。
前走馬体重別のデータを見ると、概ね馬体重が重ければ重いほど好走率が上がる傾向にあり、520kg以上になると単勝回収率100%を超えていました。
やはり中山競馬場は急坂コース。最後の急坂を力強く駆け上がるパワーが必要になってきます。そのパワーを証明するのが前走馬体重。大きな馬体になるというわけでしょう。
皐月賞は、馬体重が重ければ重いほど有利になるかなと見ています。
まとめ
というわけで今年の皐月賞にピッタリの馬は、ヴィンセンシオではないかと思います。
この馬は前走こそ負けていますが、ファストラーゼンに捲りによって軒並み逃げ先行馬が苦しくなる中を、唯一馬券圏内に粘っていました。さらにこの時は当日の馬体重+10キロ。久々ということもあってか、少し余裕のある仕上げでした。
葉牡丹賞、弥生賞と中山芝2000mにこだわって使われているのも好印象で、ローテーションから考えてもダービーというよりも皐月賞が本番という感じでしょう。
強敵が揃った印象もありますが、人気薄での激走があるならこの馬かなと見ています。