はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回はホープフルステークスが、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 5- 0- 0- 2/ 7 | 71.4% | 71.4% | 188 | 90 |
2番人気 | 1- 2- 1- 3/ 7 | 14.3% | 57.1% | 44 | 77 |
3番人気 | 0- 2- 1- 4/ 7 | 0.0% | 42.9% | 0 | 65 |
4~6人気 | 0- 2- 2- 17/ 21 | 0.0% | 19.0% | 0 | 58 |
7~ 人気 | 1- 1- 3- 60/ 65 | 1.5% | 7.7% | 139 | 63 |
ホープフルステークスは能力通りに決まりやすいです。
このレースがG1になってから過去7年のデータを見ると、1番人気が勝率71.4%。2番人気3番人気も複勝率50%程度で並ぶなど堅め傾向にありました。
こうなっている理由として考えられるのは、ホープフルステークスがスタミナ勝負になりやすいからでしょう。2000mというのは古馬にとっては何ということはない距離ですが、未完成の馬が多いこの時期たちにとっては2000m。それも冬の中山での2000mは、非常に過酷なものです。
その結果、高いレベルのスタミナ勝負になり、弱い馬は途中で脱落。最後の直線でごちゃつくようなこともありません。最後の直線まで頑張れるのは人気になるような実力馬というわけです。
ここは無理に捻った予想をする必要はなく、強いと思った馬を素直に評価すべきでしょう。
枠順データ
枠番 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 1- 7/ 9 | 0.0% | 22.2% | 0 | 35 |
2枠 | 1- 0- 2- 9/12 | 8.3% | 25.0% | 16 | 73 |
3枠 | 1- 1- 1- 9/12 | 8.3% | 25.0% | 25 | 135 |
4枠 | 2- 2- 0-10/14 | 14.3% | 28.6% | 42 | 57 |
5枠 | 0- 1- 1-12/14 | 0.0% | 14.3% | 0 | 25 |
6枠 | 2- 1- 0-11/14 | 14.3% | 21.4% | 662 | 119 |
7枠 | 1- 0- 2-13/16 | 6.3% | 18.8% | 19 | 69 |
8枠 | 0- 1- 0-15/16 | 0.0% | 6.3% | 0 | 14 |
ホープフルステークスに大きな枠順傾向はありません。
まず詳細な枠順別データを見ると1~8枠まで、どの枠順からも好走馬が出ており、複勝率を見ても特段外が駄目とか内が良いとか、そういった感じはしません。
枠順 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 4- 4- 4- 35/ 47 | 8.5% | 25.5% | 23 | 77 |
5~8枠 | 3- 3- 3- 51/ 60 | 5.0% | 15.0% | 159 | 56 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見ても、勝率や複勝率なら内枠。回収率なら外枠という感じになっており、どちらかが極端に良いという感じはしません。
人気データのところで能力通りに決まりやすいという話しをしましたが、能力の高い馬は内枠でも外枠でも関係なく強いことの裏返しでもあります。
中山だからと言って無理に内枠の馬を買う必要はなく、単純にどの馬が強そうかという部分が重要になってきそうです。
脚質データ
脚質 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 1- 0- 7/ 8 | 0.0% | 12.5% | 0 | 48 |
先行 | 5- 5- 1- 19/ 30 | 16.7% | 36.7% | 332 | 107 |
中団 | 2- 1- 5- 32/ 40 | 5.0% | 20.0% | 18 | 81 |
後方 | 0- 0- 1- 28/ 29 | 0.0% | 3.4% | 0 | 4 |
ホープフルステークスは先行中団からの好走が目立ちます。
脚質別のデータを見ると、先行中団の馬で馬券圏内の殆どを占めており、逃げや後方など極端な脚質ではなく、真ん中辺りで競馬をする馬が良いというのが分かります。
そもそも2歳のこの時期は強い馬ほど、クラシックを見据える競馬をしています。たとえ後々は逃げ馬になるような馬だとしても、この時期は差す競馬ができるように教育しているのです。
とにかく能力が重要のため、あまり脚質による有利不利はないと思いますが、この時期は強い馬ほど先行や差しなど、王道の競馬をしてきているということは覚えておいた方がいいかもしれません。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年のホープフルステークスにピッタリかというのを考えていこうと思います。
前走着差データ
前走着差 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
前走勝利 | 3- 6- 6-55/70 | 4.3% | 21.4% | 8 | 48 |
負0.0 | 2- 1- 0- 2/ 5 | 40.0% | 60.0% | 146 | 138 |
負0.1~0.2 | 2- 0- 0- 9/11 | 18.2% | 18.2% | 851 | 140 |
負0.3~ | 0- 0- 1-20/21 | 0.0% | 4.8% | 0 | 64 |
前走0.3秒以上負けている馬は過去7年で勝っていません。
これまで何度も言っているように、ここは能力が重要となる一戦です。前走で0.3秒以上負けている馬では能力的にどうでしょうか。たとえ前走で何らかの不利があったにしても0.2秒差以内にまとめているような馬からでしょう。
ここは前走0.2秒差以内。もしくは順当に勝っている馬を重視すべきです。
生産者データ①
生産者 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
ノーザンファーム | 5- 4- 3- 20/ 32 | 15.6% | 37.5% | 314 | 109 |
それ以外 | 2- 3- 4- 66/ 75 | 2.7% | 12.0% | 8 | 46 |
ノーザンファーム生産馬が好走傾向となっています。
ノーザンファーム生産馬が過去7年5勝。勝率から複勝回収率まで全てにおいて、それ以外の馬たちより上の成績を残していました。過去7年で馬券になった21頭のうち12頭がノーザンファーム生産馬という占有率の高さも見せています。
人気データのところで言ったように、このレースはスタミナ勝負になりやすいです。スピード勝負なら生まれた才能だけで押し切るような馬もいますがスタミナは調教量。馬の完成度が物を言います。
2歳重賞では充実した外厩で進んだ育成の出来ているノーザンファームの馬たちに大きなアドバンテージがあるのです。
生産者データ②
今年の2歳は、ノーザンファームの関西馬が圧倒的です。
ここまで芝1600m以上で行われた2歳重賞を結果を見ると、殆どがノーザンファーム生産馬の勝利で、この世代では圧倒的な占有率となっていました。
本年2歳重賞のノーザン(朝日杯FSまで) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 | |
---|---|---|---|---|---|
関東馬 | 1- 0- 2- 9/12 | 8.3% | 25.0% | 39 | 77 |
関西馬 | 6- 4- 2- 7/19 | 31.6% | 63.2% | 179 | 167 |
さらに深堀すると、ノーザンファームの関西馬が異常な好走率の高さで、ここまで行われた2歳重賞での成績は勝率31.6%。複勝率63.2%。回収率も100%を大きく超えています。今年はノーザンファームの関西馬、ノーザンファームしがらきの当たり年と見ていいでしょう。
ノーザンファームの中でも関西馬。栗東所属馬に要注目です。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはクロワデュノール、ジュタ、マジックサンズの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは生まれ月のデータではないかと思います。
生まれ月データ
生月 | 着別度数(G1時) | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1月生 | 3- 1- 0- 4/ 8 | 37.5% | 50.0% | 1197 | 230 |
2月生 | 1- 1- 4-24/30 | 3.3% | 20.0% | 14 | 62 |
3月生 | 1- 2- 2-27/32 | 3.1% | 15.6% | 5 | 71 |
4月生 | 2- 3- 1-22/28 | 7.1% | 21.4% | 18 | 35 |
5月生 | 0- 0- 0- 9/ 9 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
ホープフルステークスは早生まれの馬が有利になります。
生まれ月のデータを見ると1月生まれの馬が勝率37.5%、複勝率50%。回収率100%を大きく超えていました。その他を見ても、概ね早生まれであればあるほど複勝率が高まる傾向にあります。
生産者のデータで言ったように、このレースは馬の完成度が物を言うところがあるため、他の馬より多くの調教を積める早生まれの馬が有利になるのも当然といえば当然でしょう。
何頭かで迷った場合は、早生まれというファクターに注目してもいいかもしれません。
まとめ
というわけで今年のホープフルステークスにピッタリの馬は、ジュタではないかと思います。
この馬は新馬戦を楽勝。まだ能力的な底を見せていません。今回の1週前追い切りではCW3ハロン36.0秒、終い11.0秒の鋭い末脚。併せ馬を置き去りにするなど調教では非凡な素質を感じる動きを見せていました。クロワデュノールやマジックサンズ、マスカレードポールなど強い馬が揃いましたが、一発があるならこの馬かなと見ています。