はい皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は天皇賞秋が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 7- 1- 1- 1/ 10 | 70.0% | 90.0% | 170 | 117 |
2番人気 | 1- 2- 2- 5/ 10 | 10.0% | 50.0% | 31 | 75 |
3番人気 | 1- 1- 1- 7/ 10 | 10.0% | 30.0% | 34 | 58 |
4~6人気 | 1- 3- 5- 21/ 30 | 3.3% | 30.0% | 36 | 83 |
7~ 人気 | 0- 3- 1- 87/ 91 | 0.0% | 4.4% | 0 | 22 |
天皇賞秋は、特に堅い傾向にあります。
1番人気が勝率70%、複勝率90%。回収率100%を超えるほど素晴らしい成績になっていました。それ以外を見ても人気どころが良い成績となっており、人気薄からの好走は少なくなっています。
今の日本競馬は2000メートル前後に強い馬が多いこともあって、近年の天皇賞秋はG1の中のG1。その時のオールスターみたいなレースが多くなりました。今の競馬界を引っ張るような有力馬たちによるハイレベルなレースとなり、人気薄が付け入る余地は中々ないわけです。
G1の中のG1である天皇賞秋は、順当な決着になりやすいです。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1- 3- 0-11/15 | 6.7% | 26.7% | 10 | 38 |
2枠 | 1- 1- 0-15/17 | 5.9% | 11.8% | 64 | 42 |
3枠 | 1- 0- 2-14/17 | 5.9% | 17.6% | 20 | 35 |
4枠 | 4- 0- 1-13/18 | 22.2% | 27.8% | 67 | 66 |
5枠 | 1- 2- 1-15/19 | 5.3% | 21.1% | 18 | 41 |
6枠 | 1- 2- 1-15/19 | 5.3% | 21.1% | 6 | 47 |
7枠 | 1- 2- 3-17/23 | 4.3% | 26.1% | 6 | 73 |
8枠 | 0- 0- 2-21/23 | 0.0% | 8.7% | 0 | 23 |
天皇賞秋は、どちらかと言えば内枠有利でしょう。
まず詳細な枠順別データを確認すると、これと言って大きな傾向があるようには見えず、4枠の過去10年4勝が目につく程度ですが、これをザックリした枠順別データで見ると傾向は見えてきます。
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1~4枠 | 7- 4- 3- 53/ 67 | 10.4% | 20.9% | 42 | 46 |
5~8枠 | 3- 6- 7- 68/ 84 | 3.6% | 19.0% | 7 | 46 |
1~4枠、5~8枠というザックリした括りで見た時に、内枠が勝率から複勝回収率まで全てにおいて外枠を上回る成績になっていました。
天皇賞秋が行われる東京芝2000は、スタートしてすぐにコーナーがあるため、外枠だとどうしても最初のコーナーで大きなロスが発生します。同じくらいの能力であれば内枠有利です。
ただ先程も言ったように天皇賞秋はG1の中のG1です。内枠有利というのは能力ありきの話しで、競馬界を代表するような本当に強い馬であれば外枠だろうと問題なく好走できますし、能力的に微妙な馬が内枠という理由だけで好走できるようなレースではありません。
同じくらいの能力の馬がいれば内枠の方が良いと思いますが、あくまで能力ありきの話しだということには注意しなければなりません。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 1- 2- 7/ 10 | 0.0% | 30.0% | 0 | 104 |
先行 | 5- 3- 2- 29/ 39 | 12.8% | 25.6% | 32 | 39 |
中団 | 5- 4- 2- 48/ 59 | 8.5% | 18.6% | 36 | 51 |
後方 | 0- 2- 4- 36/ 42 | 0.0% | 14.3% | 0 | 33 |
マクリ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
天皇賞秋は東京競馬場らしい末脚勝負の一戦です。
脚質のデータを見るだけでは先行・中団など真ん中辺りから競馬をする馬が良いな程度しか分かりませんが、これを上がりのデータを見れば一目瞭然です。
上り | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 3- 6- 1- 3/ 13 | 23.1% | 76.9% | 128 | 211 |
3F 2位 | 2- 1- 3- 3/ 9 | 22.2% | 66.7% | 52 | 110 |
3F 3位 | 3- 0- 0- 5/ 8 | 37.5% | 37.5% | 76 | 42 |
3F ~5位 | 1- 0- 2- 20/ 23 | 4.3% | 13.0% | 15 | 45 |
3F 6位~ | 1- 3- 4- 90/ 98 | 1.0% | 8.2% | 3 | 19 |
上がり1位の馬が複勝率は76.9%。上がり2位も複勝率66.7%など、速い末脚さえ使えば高い確率で馬券絡みしています。逆に上がり6以下になると好走率はもちろん回収率も悲惨なものになっていました。
このレースは、どの馬が最後の直線で良い末脚を使うかを予想するレースと言っても過言ではありません。東京競馬場らしく最後の直線に入って速い末脚を使えそうな馬から狙っていくべきでしょう。
消去法データ
ここからは、これまでの特徴を踏まえて具体的にどの馬が、今年の天皇賞秋にピッタリかというのを考えていこうと思います。
キャリアデータ①
G1で1年以上連対していない馬は苦戦傾向にあります。
人気データのところで言ったように天皇賞秋はG1の中のG1という話しをしましたが、それに伴って能力的にも高いものが要求されます。
実際に過去10年の勝ち馬と直近の実績をみると、かつてはスピルバーグのように、まだG1で主だった実績がなくても勝つこともありましたが、近年は直近1年以内にG1連対経験があった馬ばかりになっていました。
ここは直近1年以内にG1で連対できるほどの実力と勢いを兼ね添えている、G1の中のG1クラスの馬でなければ厳しいでしょう。
前走上がりデータ
前走上がり | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
3F 1位 | 6- 2- 3- 17/ 28 | 21.4% | 39.3% | 63 | 60 |
3F 2位 | 2- 1- 0- 15/ 18 | 11.1% | 16.7% | 68 | 53 |
3F 3位 | 1- 1- 1- 8/ 11 | 9.1% | 27.3% | 12 | 60 |
3F ~5位 | 0- 2- 2- 20/ 24 | 0.0% | 16.7% | 0 | 52 |
3F 6位~ | 1- 4- 4- 56/ 65 | 1.5% | 13.8% | 4 | 37 |
前走上がり4位以下の馬も苦戦傾向にありました。
脚質データのところで東京競馬場らしく末脚が重要。速い上がりを使う必要があるという話しをしましたが、それなら前走でも速い上がり。上がり3位以内の脚を使った馬が当然有利です。単純に今回も速い上がりを使う可能性が高いですからね。
唯一上がり4位以下から勝った馬がいますが、これはレース当日が超不良馬場。歴史的な道悪で勝ったキタサンブラックです。キタサンブラックほど強力な先行馬もしくは、当日不良馬場になるようなことがあれば話しは別ですが、基本的には前走でも速い上がりを使った馬を重視と見ていいでしょう。
キャリアデータ②
近年の勝ち馬は多くが1800メートル以下の重賞を勝ったことがある馬たちでした。
天皇賞秋は近年になってメンバーが揃うようになりG1の中のG1レースになったというのは、ここまで何度も言っていきました。それに伴って要求されるスピードの絶対値も上がってきており、近年は高速馬場化も相まって2400メートルぐらいがベスト。長距離の方が向いているという馬ではスピード的に間に合わなくなってきているのです。
ここは1800メートル以下の重賞でも勝てるスピードを見せている馬が有利となるでしょう。ステイヤー的な要素が多い馬は不良馬場にでもならない限り、適性的には少し厳しくなるかもしれません。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはドウデュース、べラジオオペラ、リバティアイランドの3頭です。
この3頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは性別のデータではないかと思います。
性別データ
性別 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
牡・セン | 8- 9- 7-111/135 | 5.9% | 17.8% | 23 | 45 |
牝 | 2- 1- 3- 10/ 16 | 12.5% | 37.5% | 18 | 57 |
天皇賞秋は、牝馬の好走率が高くなっていました。
牡馬は2000m前後のG1を使いたいとなれば、他に選択肢がないため相手が強いのは分かってるけど、仕方なく天皇賞秋を使うみたいな馬も多いのですが、牝馬は話しが違います。
相手を見て少しでも無理そうと思えば、同じような距離で行われるエリザベス女王杯という選択肢があるのです。それにも関わらず、わざわざ天皇賞秋に出走してくる馬は、それだけ自信を持って出してくる馬というわけです。
牝馬 | 着別度数 | 勝率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 0- 0- 0/ 2 | 100.0% | 100.0% | 150 | 110 |
2番人気 | 0- 1- 2- 0/ 3 | 0.0% | 100.0% | 0 | 143 |
3番人気 | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
4~ 人気 | 0- 0- 1- 9/10 | 0.0% | 10.0% | 0 | 27 |
実際に当日2番人気以内に支持された牝馬は、過去10年で複勝率100%というデータもあり、名実ともにトップクラスと評価された牝馬は要注目と見て間違いないでしょう。
まとめ
というわけで今年の天皇賞秋にピッタリの馬は、リバティアイランドではないかと思います。
この馬は前走こそ人気を裏切る走りとなりましたが、前走の競馬を見ると2400mは長いのかなという印象です。世代戦だったオークスでは能力の高さでなんとかしたものの、本質的には1600~2000mぐらいがベストの馬かなと見ています。
去年の秋も先着を許したのはイクイノックスだけで、ドウデュースには先着した経験もありますし、今年のメンバーなら上位の存在と見て間違いないでしょう。