はい、皆さんこんにちは。アギョウです。
今回は皐月賞が、どんな特徴があるレースかを解説していきます。
それじゃあ早速人気データを交えながら話しをしていきましょう。
人気データ
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 2- 1- 3- 4/ 10 | 20.0% | 30.0% | 60.0% | 44 | 85 |
2番人気 | 3- 1- 0- 6/ 10 | 30.0% | 40.0% | 40.0% | 140 | 73 |
3番人気 | 1- 3- 1- 5/ 10 | 10.0% | 40.0% | 50.0% | 46 | 89 |
4~6人気 | 1- 3- 2- 24/ 30 | 3.3% | 13.3% | 20.0% | 30 | 56 |
7~ 人気 | 3- 2- 4-104/113 | 2.7% | 4.4% | 8.0% | 60 | 50 |
皐月賞は、少波乱の余地があるレースです。
過去10年では人気どころも馬券になるにはなりますが、2番人気が1番人気より高い勝率だったり、中穴どころや7番人気以下の馬券絡みも複数あるなど、波乱とまでは言わないですが少波乱の余地はありそうです。
こうなっている理由はキャリアが浅く、まだ正確な力が関係が分かっていないことが大きな原因でしょう。2021年は後に圧倒的な強さを見せるエフフォーリアが2番人気。タイトルホルダーが8番人気。ステラヴェローチェが6番人気。そしてこの時1番人気だったのがダノンザキッドという感じになっており、まだどの馬が強いのか世間も分かっていない状況なのです。
これまで実績を残している馬はもちろん良いですが、まだ強いのか弱いのか、よく分からない未知の魅力がある馬にも警戒が必要です。
枠順データ
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3- 0- 0-16/19 | 15.8% | 15.8% | 15.8% | 68 | 28 |
2枠 | 1- 1- 2-16/20 | 5.0% | 10.0% | 20.0% | 23 | 44 |
3枠 | 0- 1- 0-19/20 | 0.0% | 5.0% | 5.0% | 0 | 7 |
4枠 | 2- 3- 2-13/20 | 10.0% | 25.0% | 35.0% | 91 | 87 |
5枠 | 0- 0- 2-18/20 | 0.0% | 0.0% | 10.0% | 0 | 93 |
6枠 | 2- 0- 2-16/20 | 10.0% | 10.0% | 20.0% | 120 | 52 |
7枠 | 1- 3- 0-23/27 | 3.7% | 14.8% | 14.8% | 33 | 58 |
8枠 | 1- 2- 2-22/27 | 3.7% | 11.1% | 18.5% | 114 | 75 |
皐月賞は馬場状態によって有利になる枠順が変わってきます。
まず詳細な枠順別のデータを見ると勝率では1枠。複勝率では4枠という感じで好走率という点では内枠の方が優勢ですが、回収率100%超えは外枠の方に目立つという形で、内枠と外枠のどちらかが極端に良いという感じはしません。
小回りの中山らしく基本的には内枠有利なのですが、このレースは開催最終週に行われるため、年によっては内側の馬場が全く駄目ということもあり、去年や一昨年なんかは外有利になっていました。
皐月賞は基本的には内枠有利ですが、馬場次第では外の方が有利になる可能性もあります。当日の馬場状態には要注意が必要です。
脚質データ
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 0- 1- 1- 11/ 13 | 0.0% | 7.7% | 15.4% | 0 | 73 |
先行 | 4- 6- 3- 25/ 38 | 10.5% | 26.3% | 34.2% | 85 | 114 |
中団 | 5- 2- 5- 59/ 71 | 7.0% | 9.9% | 16.9% | 87 | 57 |
後方 | 1- 1- 1- 47/ 50 | 2.0% | 4.0% | 6.0% | 10 | 10 |
皐月賞は、どちらかといえば前有利です。
脚質別のデータを見る感じでは先行中団の馬が良いな程度のことしか分かりませんが、初角位置のデータで見れば一目瞭然です。
初角位置 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 6- 8- 6- 71/ 91 | 6.6% | 15.4% | 22.0% | 62 | 76 |
1/2頭外 | 4- 2- 4- 72/ 82 | 4.9% | 7.3% | 12.2% | 52 | 35 |
最初のコーナーで半分より前だった馬が、半分より後ろだった馬に対して、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残していました。
よほど馬場状態が悪くなれば話しは別ですが、基本的には直線の短い小回りコースらしく前有利と見ていいでしょう。
基本データまとめ
簡単にココまで話した内容をまとめますと、皐月賞は、
・少波乱の余地があるレース
・基本的には内枠有利だが馬場次第では外も
・どちらかといえば前有利
この3点が、特徴として挙げられるでしょう。
ここからはこれらの特徴を踏まえて、具体的にどの馬が今年の皐月賞にピッタリかというのを考えておこうと思います。
前走着順データ
前走着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
前走1着 | 7- 8- 6-53/74 | 9.5% | 20.3% | 28.4% | 96 | 80 |
前走2着 | 3- 1- 2-30/36 | 8.3% | 11.1% | 16.7% | 78 | 45 |
前走3着 | 0- 0- 1-23/24 | 0.0% | 0.0% | 4.2% | 0 | 55 |
前走4着~ | 0- 1- 1-37/39 | 0.0% | 2.6% | 5.1% | 0 | 24 |
前走3着以下の馬は、過去10年で勝っていません。
人気データのところで「キャリアが浅く正確な力関係が分かりにくい。だから少波乱がある」という話しをしましたが、前走3着以下になるようでは、流石に能力的にどうでしょうか。
ここは前走でも勝ち負けに加わっているような馬を素直に評価すべきだと思います。
前走初角位置データ
前走初角 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1/2頭以内 | 8- 5- 9- 80/102 | 7.8% | 12.7% | 21.6% | 62 | 78 |
1/2頭外 | 2- 5- 1- 63/ 71 | 2.8% | 9.9% | 11.3% | 50 | 26 |
前走半分より前で競馬をした馬が、半分より後ろで競馬をした馬に比べて、圧倒的な成績となっています。
脚質データのところで言いましたが、皐月賞は小回りコースらしく前有利になりやすいという話しをしましたが、それなら前走でも前に行く競馬した馬が当然有利です。今回も前に行く可能性が高いですからね。
ここはそんなに難しく考えず、前走でも前に行く競馬をした馬を重視すべきでしょう。
生産者データ
生産者 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
ノーザンファーム | 5- 7- 4- 51/ 67 | 7.5% | 17.9% | 23.9% | 61 | 69 |
それ以外 | 5- 3- 6- 92/106 | 4.7% | 7.5% | 13.2% | 55 | 49 |
皐月賞はノーザンファーム生産馬の活躍が目立っています。
ノーザンファーム生産馬がそれ以外の馬たちに対して、勝率から複勝回収率まで全てにおいて上の成績を残しており、馬券圏内の半分以上はノーザンファームという驚異的な占有率です。
そもそもノーザンファームが日本トップと言われるようになったのは、このレースを始めとしたクラシック戦線で勝てる馬を数多く排出したからです。日本の芝中距離では比較的どのレースでも強いノーザンファームですが、クラシックとなるココでは特に注目が必要でしょう。
ここまで3つのデータをクリアして残っているのはアレグロブリランテ、ジャスティンミラノ、ホウオウプロサンゲ、ミスタージーティーの4頭です。
この4頭のうち強いて1頭にするならどの馬か。最後の鍵を握るのは前走馬体重のデータではないかと思います。
前走馬体重データ
前走馬体重 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
前走減 | 1- 5- 6- 62/ 74 | 1.4% | 8.1% | 16.2% | 19 | 71 |
同体重 | 1- 1- 2- 25/ 29 | 3.4% | 6.9% | 13.8% | 15 | 27 |
前走増 | 8- 4- 2- 55/ 69 | 11.6% | 17.4% | 20.3% | 117 | 55 |
前走で馬体重が増えていた馬が圧倒的な好走率となっています。
前走で馬体重が減っていた馬、同じだった馬、そして増えていた馬の3つに分けた時に、前走で馬体重が増えていた馬が非常に高い勝率を叩き出しており、過去10年では単勝回収率100%を超えていました。
おそらくコレは、ここまで順調に成長してきたということでしょう。使うごとに馬体重を減らしているような馬より、ここまで順調に馬体を増やしてきた馬の方が良いのは当然です。
さらに前走でキッチリ仕上げすぎて馬体重が減っていた馬よりも、ここへ向けて少し余裕を残していた馬が上積みを見込めるというのもありそうです。
何にしても前走で馬体重を減らしていた馬より、馬体重が増えていた馬の方が良いというのはデータを見ても明らかでしょう。
前走2着以内、前走半分より前、ノーザンファーム生産。そして前走馬体重が増えていたという4つのデータを同時にクリアした時。勝率26.7%、複勝率33.3%。回収率も100%を超えていました。
今年の出走馬で、これをクリアしたのはジャスティンミラノしかいません。
まとめ
というわけで今年の皐月賞にピッタリの馬は、ジャスティンミラノではないかと思います。
この馬はデビューしてから無敗。好メンバーが揃った共同通信杯でも快勝でした。ペースが遅かったとはいえ、前走はゴールに向かって加速し続けるラップを踏むなど、まだまだ能力的な底を見せていません。ペースが遅くても折り合いことなく走るなど、現状での完成度も高いものがありそうです。