皆さんこんにちは。アギョウです。
◎ライラック
・明らかな本格化を伺わせる動きを見せた
・阪神牝馬Sはノーザンファームが苦戦中
・オルフェ産駒は4歳～5歳で成長します
ここからは詳細な推奨理由を解説させてもらいます。
推奨理由①「明らかな本格化を伺わせる動きを見せた」
1週前に南W3ハロン36秒台前半。強めに追われる併せ馬を一気に追い抜いていく動きが出来ていました。最終追い切りも持ったままの手応えで併せ馬に並びかけ、抑えきれないといった感じで併せ馬を突き放す一方でした。追い切りでの動きは抜群と言って差し支えありません。
この馬は元々そこまで調教では動く馬ではなかったのですが、去年の秋頃から追い切りでの動きが一変。明らかな本格化を伺わせる動きを見せるようになりました。去年の秋以降とその前では別馬と考えた方がいいかもしれません。
今の充実ぶりが目立つ1頭で、昨年の秋のような走りに期待できるでしょう。状態は非常に高いレベルで安定します。
推奨理由②「阪神牝馬Sはノーザンファームが苦戦中」
| 生産者 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ノーザンファーム | 1- 6- 4- 28/ 39 | 2.6% | 17.9% | 28.2% | 5 | 90 |
| それ以外 | 9- 4- 6- 79/ 98 | 9.2% | 13.3% | 19.4% | 126 | 109 |
阪神牝馬ステークスは、ノーザンファーム生産馬が苦戦しています。
過去10年の生産者別データを見ると、ノーザンファーム生産馬が過去10年1勝。勝率2％台になるなど低調な成績になっていました。
| 生産者 | 着別度数(近5年) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ノーザンファーム | 0- 2- 1-16/19 | 0.0% | 10.5% | 15.8% | 0 | 76 |
| それ以外 | 5- 3- 4-34/46 | 10.9% | 17.4% | 26.1% | 218 | 200 |
直近5年で見ると、さらにこの傾向を進んでおり、こちらでは勝率から複勝回収率まで全てにおいて非ノーザンファームが上となっていました。
他の芝マイル中距離では無類の強さを誇るノーザンファームですが、このレースにおいてはイマイチな成績です。
| 年・年月 | ノーザン生産馬(古馬G2G3) | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 4- 8- 7- 68/ 87 | 4.6% | 13.8% | 21.8% | 34 | 54 |
| 2023年 | 22- 23- 13-212/270 | 8.1% | 16.7% | 21.5% | 59 | 60 |
| 2022年 | 17- 25- 10-246/298 | 5.7% | 14.1% | 17.4% | 43 | 50 |
| 2021年 | 24- 28- 29-244/325 | 7.4% | 16.0% | 24.9% | 80 | 92 |
| 2014～20年 | 154- 149- 115-1158/1576 | 9.8% | 19.2% | 26.5% | 86 | 77 |
こうなっている理由は色々考えられるのですが、ノーザンファームの強い馬が出てこなくなったというのが一番大きな原因でしょう。
古馬G2G3におけるノーザンファームの成績を見ると、かつては勝率10％前後。複勝率も25％程度あったのですが、近年になって年々好走率は下がっており複勝率20％ぐらいしかなくなっています。
ノーザンファームの馬は外厩の充実によって叩き台という概念がなくなり、強い馬はぶっつけ本番でG1に挑むことが殆どになりました。その結果、G2G3に出てくるのはG1では厳しいと思われるような馬ばかりになったのです。
そんな中で昔ながらの使い方。G1を狙える実力がありながら叩き台にG2G3を使ってくる非ノーザンファームが、叩き台でもその能力を持ってして好走してしまうというわけです。
前哨戦の意味合いが強いG2G3では非ノーザンファームの馬に要注目です。
推奨理由③「オルフェ産駒は4歳～5歳で成長します」
| 年齢 | オルフェーヴル産駒 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ２歳 | 64- 64- 83- 741/ 952 | 6.7% | 13.4% | 22.2% | 49 | 54 |
| ３歳 | 247- 244- 209-2021/2721 | 9.1% | 18.0% | 25.7% | 69 | 79 |
| ４歳 | 120- 98- 95- 825/1138 | 10.5% | 19.2% | 27.5% | 105 | 86 |
| ５歳 | 63- 57- 53- 571/ 744 | 8.5% | 16.1% | 23.3% | 106 | 86 |
オルフェーヴル産駒は、4歳～5歳になっての成長に期待できます。
オルフェーヴル産駒の年齢別データを見ると非常に分かりやすい傾向があり、2歳～3歳の時は水準以下の回収率。人気ほどの走りが出来ない馬も多いのですが、4歳～5歳になると傾向は一変。どちらも単勝回収率100％を超えるなど、期待以上の走る馬が多いのが分かります。
2歳～3歳の時はそこまで目立った存在ではないけど、古馬になってドンドン成長。皆さんの想像を超える成長力を見せて穴を開ける。これがオルフェーヴル産駒の大きな特徴です。一言で言ってしまえば晩成的な血統なのです。
ライラックも2歳～3歳の時は道悪など自分の得意な条件でしか好走できない馬でしたが、府中牝馬ステークスで得意ではないはずのスピード勝負に対応し、エリザベス女王杯ではデビューしてから初の上がり最速をマークするなど、かつてはできなかった走りができるようになっています。
追い切りの動きがドンドン良くなっていることを考えても、オルフェーヴル産駒の上昇曲線に乗ったと見ていいでしょう。ここは成長力に期待してこの馬を本命にしたいと思います。
まとめ
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