皆さんこんにちは、アギョウです!
今回は京都金杯の追い切り診断となります。
それでは早速ドーブネから見ていきましょう。
ドーブネ
最終追い切りは大した全体時計でもないのに終い12秒台。あまり目立った調教内容ではありませんが、この馬は前走もCW83.5秒で終い12.2秒。前々走も全く同じCW83.5秒で終い12.2秒となっていました。そして今回はCW83.4秒で終い12.3秒。近走は精密機械のように同じような調教内容をこなしています。
そこまで目立った調教内容ではありませんが、今回も前走や前々走ぐらいは走れていい仕上がりかなと思います。ここもしっかり好調キープ。勝った前走や前々走ぐらい走れておかしくない仕上がりでしょう。
追い切り評価「A」
ダノンタッチダウン
最終追い切りの坂路で強めに追いましたがラスト1ハロンで失速。1週前のCWでも一杯に追って終い11秒台後半。失速しないのを我慢するだけで精一杯という感じでした。
この馬で一番状態が良かったと見ている朝日杯FSの時はCWでラスト3ハロン36秒台。坂路でも加速していくラップを踏むことが出来ていましたが、今回はどちらも出来ていません。これはどうでしょうか。
そもそも最終追い切りまで強めに追われるというのも今回が初めてで、これは物足りないと思っているからこそ、最終追い切りまで強めに追ってきた可能性が高いです。個人的には本来の仕上がりにない可能性が高いと見ています。
追い切り評価「B」
トゥードジボン
1週前に終い11.2秒の鋭い末脚を見せて併せ馬に先着。最終追い切りはCWで軽く流す程度でしたが、それでも終い11.6秒でキビキビした動きを見せていました。
勝った前走も今回と同じような間隔で終い11秒台前半を連発するなど、調教でよく動いていましたが、今回もそれと同等程度に動けています。ここもしっかり好調キープ。流石に上積みまではないですが、勝った前走や前々走ぐらいは問題なく走れそうです。
追い切り評価「A」
アルナシーム
1週前のCWでラスト3ハロン36秒台。2週前もCW80秒を切る速い時計を出すなど、この中間はハードな調教をこなしています。最終追い切りこそ坂路で軽く流す程度でしたが、1週前の段階でキッチリ仕上がっているでしょう。
勝った前走もCW80秒を切る速い全体時計を出すなど良い仕上がりだったと見ているため、前走からの上積みまではないですが、今回もしっかり好調キープでしょう。今回もこの馬としては良い仕上がりにありそうです。
追い切り評価「A」
アンドヴァラナウト
前走は結果こそ出ませんでしたが、1週前のCWで終い10秒台。持ったままの手応えで抜群の動きを見せていました。それが今回の1週前は一杯に追って終い11.5秒。前走ほど動けていません。
最終追い切りの坂路では終い11秒台が出ていますが、前走がかなり良い仕上がりだったと見ているだけに、前走ほど走れるかどうかは微妙なところです。ここは良くて前走同様までという印象で、個人的には前走より下の状態である可能性は高いと見ています。
追い切り評価「B」
アヴェラーレ
1週前に終い11.3秒をマーク。この時は一杯に追われる古馬オープンクラスの馬を置き去りにするような動きが出来ていました。最終追い切りの坂路でも楽々と終い11秒台も出ています。元々調教では良く動くタイプですが、この中間は特によく動いたなという印象です。
前走は同じ坂路でも強めに追って終い12.2秒だったことを考えると、今回は前走以上に期待できる状態でしょう。関屋記念やその前の京王杯スプリングカップと遜色ない状態です。この馬としてはベストの仕上がりだと思います。
追い切り評価「S」
コレペティトール
1週前の坂路で一杯に追いましたが終い13秒台。最終追い切りも大した全体時計でもないのにアッサリと失速していました。
この馬で状態が良かったと見ている、こうやまき賞の時は最終1週前ともに最後まで加速していく動きが出来ていましたし、結果こそ出ませんでしたが共同通信杯の時なんかは坂路51秒台で最後まで失速しない動きが出来ていました。
それを考えると今回の動きは物足りません。今回はあまり良い調子にない中でどれくらい頑張れるかになりそうです。
追い切り評価「B」
サヴァ
この馬が勝った2走前はCWで終い11秒台前半。前走も坂路の自己ベストを更新するなど、近走はかなり調教で動いていた印象ですが、今回はCWで終い11秒台後半が精々となっており、坂路でもそこまで速い時計が出ていません。これはどうでしょうか。
前走や前々走ほど良い仕上がりにはなさそうで、間隔が空いてしまった影響が多少なりともありそうです。ここは一度使ってからになる可能性が高いでしょう。ここは良化途上の段階でどれくらいやれるかです。
追い切り評価「B」
シャイニーロック
結果こそ出ませんでしたがこの馬で調子が良かったと見ている前走は坂路で終い12秒台前半。最後まで失速しない走り、もしくは失速したとしても0.1秒程度の失速までに留める良い粘り込みを見せていました。
それが今回は同じような全体時計で終い12秒台後半。一杯に追ってアッサリ失速していました。調教では前走ほど良い粘りを見せることが出来ていません。状態としては前走の方が良かったかなという印象です。
追い切り評価「B」
セッション
この馬が勝った2走前の時は坂路51.0秒をマークしつつ終いも11.8秒。全体良し、終い良しの動きが出来ていました。その前に好走したアーリントンカップの時も坂路51秒台、終い11秒台でまとめるなど、この馬が好走していた時は坂路でかなり良い動きを見せていました。
それが前走は坂路でそこまで速い時計が出ておらず併せ馬にも遅れ。そして今回も好走時ほど速い時計を出すことが出来ていません。これはどうでしょうか。同じ中5週でもアーリントンカップの時は、先程も言ったように坂路51秒台など速い時計を出していただけに、今回は少し物足りないかなという印象です。
ここは勝った2走前というより凡走だった前走ぐらい走って、どれくらい通用するかと考えた方がいいかもしれません。
追い切り評価「B」
セルバーグ
この馬が勝った3走前の中京記念の時は、1週前に坂路の自己ベストを更新。中4週と間隔が詰まっての出走でも攻めた調教が出来ていました。
それが今回は中6週の割にはそこまで攻めた調教が出来ておらず、あまり速い時計がありません。中京記念の時はやっていた併せ馬も今回はしていませんし、これはどうでしょうか。
やはり状態的なピークは3走前だったかなという印象で、ここは中京記念というよりも前走や2走前に近い状態でどこまでやれるかになりそうです。
追い切り評価「B」
タイムトゥヘヴン
1週前に馬場の大外を回って終い11秒台前半。最終追い切りも比較的馬場の外側を通りながら終い11.4秒をマークするなど、この馬らしい末脚を見せていました。
近走は終い11秒台後半だったり、終い11秒台前半が出ても馬場の内側を通ってということが多かっただけに、近走の中では調教で動けている方です。
流石に重賞を勝った2022年のダービー卿チャレンジトロフィーや、その次の京王杯スプリングカップの時ほどとは言わないですが、近走の中では一番良い仕上がりかなと思います。前走よりは走れそうな状態です。
追い切り評価「A」
ドルチェモア
今回は美浦転厩2戦目のなりますが、前走と大きく変わった感じがありません。調子の良かった2歳の頃はCWではありますがラスト3ハロン35秒台。調教でもかなり動いていましたが、今回は1週前に一杯に追って南W38秒台。やはり2歳の時ほど調教では動かなくなっています。
そろそろ美浦の環境に慣れてきてもおかしくありませんが、調教での動きは大きく変わった様子はありません。今回も前走同様まで。良かった頃の状態には戻っていないかなという印象です。
追い切り評価「B」
ビューティフルデイ
この馬で調子が良かったと思われる3走前のパラダイスステークスの時は、最終1週前と南Wで終い11秒台前半を連発。南Wでかなり動けていましたが、近走はそもそも南Wで調教をしておらず坂路のみの調整になっています。今回もその例外ではありません。
前走も坂路でそこまで悪くない動きが出来ていましたが、レースでは全く駄目でしたし、坂路のみの調整ということは本来の仕上がりにないのかなと思います。坂路のみの調整となった今回は前走同様まででどこまでやれるかと考えた方がいいかもしれません。
追い切り評価「B」
フリームファクシ
最終追い切りで同じ厩舎のリューベックと併せ馬をしましたが楽々先着。一杯に追われるリューベックを寄せ付けない走りが出来ていました。この馬は元々調教ではよく動くタイプですが今回も相変わらず調教では良い動きが出来ています。
休み明けだった前走もリューベック相手に併せ馬で先着して、ラスト3ハロン36秒台を連発するなど、調教ではよく動いていただけに、前走からの上積みまではないですが、今回もしっかり好調キープでしょう。
前走は折り合い欠いてしまい案外な結果に終わりましたが、折り合いさえつけば一変した走りが出来てもおかしくありません。
追い切り評価「A」
マテンロウオリオン
最終追い切りで楽な手応えでラスト3ハロン36秒台をマーク。元々調教では速いタイムが出るタイプですが今回も相変わらず調教では動いています。
休み明けだった2走前の富士ステークスの段階で良い仕上がりだったと見ているだけに、ここに来ての上積みまではありませんが、しっかり好調キープでしょう。
今回もこの馬の能力自体は出せそうで、前走や2走前ぐらいは問題なく走れそうです。
追い切り評価「A」
メイショウシンタケ
今回は約4ヶ月ぶり。久しぶりの競馬になりますがこの中間は約1ヶ月前からジックリ乗り込んできました。その甲斐もあって最終追い切りではしっかり併せ馬に先着。前走と同じくらいの末脚を見せています。
間隔が空いての出走ですが、今回もこの馬なりの能力は出し切れそうな状態です。前走以上とまでは言いませんが、今回も悪くない仕上がりでしょう。ここもこの馬らしい末脚は見せてくれるのではないかと思います。
追い切り評価「A」
ルプリュフォール
中1週のため今回は最終追い切りの1本のみとなりました。その最終追い切りでは肩ムチが入るなど強めに追われるシーンがありましたが、ラスト1ハロンであっさり失速。終い12.5秒という感じになっていました。
この馬で状態が良かったであろう昨年の今頃は、割と間隔が詰まっての出走でもCW80秒を切る時計をマークしつつ終いも大きく失速しないような動きを状態の段階から出来ていましたが、近走はそこまで速い全体時計でないのに終い失速するようなことが増えています。今回もその例外ではありません。
去年の阪急杯や阪神カップ。スワンステークスのような状態にはなさそうで、ここは近走同様まで。前走や前々走ぐらい走ってどこまで通用するかになりそうです。
追い切り評価「B」